やっとの思いで博麗神社に到着!
さらに、(幻想入り前までいた)例の神社に戻り、修行をすることになった。
こうして、夜椿崎 魄颯はカラミティウスに指摘を受けながら修行をしてゆく方針になったのだった……
決意したあの日からかなりの時間が流れ今、魄颯は第二ラウンド直前へと迫っていた。
『そうではない!中腰の構えで…そうだ!突けぇ!!』
「でぁぁぁぁぁぁぁっ!」
数秒間、透明な斬撃が真っ直線に飛んで行った
『ふむぅ。斬撃が真っ直線に飛んで行ったのはいいが。狙いが甘いのか、貫通性が最初のころと比べ、かなり落ちたな。それに肩に力を入れ過ぎだ。』
「そんなぁぁ!」
『しかたないわよ。初めの頃は、狙いも定めずに、槍に宿っている力を使って加速したり、それを流用して突撃技をくらわせていただけだったんだし。』
『それはそうだが。ひどいものだ。まさかこれほどまでとはな。』
「うぅっ!…うぐっ!ひぐっ!何もそこまで言わなくたってぇ!」
『あ~あ。泣かせちゃった。カラミっちゃんってば意地悪なんだから』
『意地悪と言われてもな…なんかスマン言い過ぎた。だから泣き止んでくれ……』
「え?泣いてないよ?」
『え?ほんとに?』
「うん!ほんと。」
『(だ、騙されたァ……!)』
「(……案外ちょろいかも)……とは言われたものの、水平に突いたり、的確に的を撃つにはどうしたらいいんだろう。」
『(本当に切り替え早いな此奴)まぁ最初は貫通性を持った斬撃をだな…』
ここで僕はカラミっちゃんにダメ出しをいくつかされた。
「(気を付けるべきなのは"利き手は後手"、"右利きの場合は左腕に力を入れ過ぎないこと"、"狙いを定めるときに直ぐに定まらないときも冷静でいること"、"精神統一をして意識を一点に集中させること"、"おもに力を入れるのは左肩と右腕?")」
「(ひょっとしたら、ひょっとする?)すぅぅ、はぁ。……。………。…!……ふっっ!」
数秒後斬撃は出なかったが、シュオォォォンという静かな音が出た。
『おい、魄颯。』
「なんだいカラミティウス」
『何でそれができるのに今までしなかった?』
「いや、今まではできなかったけど、今やっとって感じだよ。」
『その割には、かなりいい感じだったんじゃない?』
「そ…そうかな」
『まぁ、そこそこだろう。今やった事をもう一度できるか?』
「うん、試してみる」
「…。」
『……。』
『「………。」』
『 ナ ゼ デ キ ナ イ ! 』
『「フィレーネェ、何故お前がそれを言う……」』
「カラミティウス………どうしよう。」
『どうした?』
「お腹が減って力がでにゃいの~」
『子供かお前はぁ!?』
「まぁ何はともあれ、もう一回やってみる(#・З=)/ 」
『ふん。やってみろ』
(呼吸を整えて……精神統一…利き手は後手…………今だ!)
シュオォォン
「できた?」
『出来たには出来たが、前よりも音が早く消失してるぞ?そもそも斬擊が出てなかったぞ?なにより、動きも若干鈍っていたな。』
「ふぇ?」
『疲労のせいもあるんじゃない?』
『さて…な?まぁ、まだ人並み程度にしかまだ扱えないがな。』
そう………なのか。
「ねぇ、カラミティウス。槍しかないから槍だけやってたけど、剣とかもしてみたいな…」
『…槍も人並み程度にしか扱えないのにか?』
「どちらも使えたら、それこそ望ましいことないじゃん?」
『むぅ………、ならばやってみるか。槍と違い根っからの近接武器だしな。まずは素振りからだな。』
「っていうか剣ってどこかにあったっけ?」
『『ないな。(ないわね)』』
「どうしろってのさ。」
『しかたない。お前を精神世界に潜ってもらう、いいな?』
『私も連れてってもらえるかしら?』
『いいだろう。一人はさみしいだろうからな』
『ええ。ありがと、恩にきるわ。』
『(本音は?)』
『(魄颯はわたしのもの。貴方に奪われるわけにはいかないのよ)』
『(私はオスだ!奪うわけも無かろうが!!)』
『(ホモかもしれないじゃない。)』
『(お前はどこまで疑り深いんだ………)』
≪少年&霊体移動中≫
《精神世界》
『さぁ着いたぞ』
「あれ?こんなに綺麗なところだったっけ?」
『お前が、まぁ何がとまではいわんが、やってくれたおかげさ。』
『なんのことよ?』
「なるほどね」
『???何なのよぉ~!!』
「あははは!」
『は、はっくんもなの!?……( ^ω^)…いいかげん泣くわよ?』
「あんま触れられたくない話題だからさ。」
『っ!?…そう、だったの。ごめんなさい。』
「んで?剣は?」
『あいよ。(ポイッ』
「ちょっ!なんで投げるのさ!危ないじゃないか!」
『精神世界だから問題ない』
「『そういう問題じゃない気がするんだけどなぁ』」
『大丈夫だ、問題ない』
『(全然安心できないんだけど!?)』
「ならいいか。(シャリリン)へぇ鞘に鈴がついてるんだ…いい音がするね。」
『はやく剣を抜け、これが修行だということを忘れるな。』
「うんわかった。」
「(シャキーン)…え?木刀とかからじゃなくていきなり本物!?」
『まぁな。良し、その刀で素振りしてみろ。』
「……っ!」
『『………』』
『魄颯お前、過去に剣を扱ったことあったか』
「何でそんなこと聞くの?まぁ、あるけど。」
『そうだったか。ならば基礎的なことは、今更教えなくとも良いというわけだな。』
「へ~。無駄足だったのかな?」
『そうでもない。』
『どういうことよカラミンちゃん?』
『その呼び方はやめんか!』
『(´・д・`)ヤダ』
『NA!ZE!DA!ナゼダ!!』
『それは…なんとなくよ!』
「それで?無駄足じゃないならなんなのさ?何か収穫あったのかい?」
『ああ。その話だがな?私はこの精神世界でなら、本来の姿で現れることができるのだ。』
「…つまり?」
『私のブレスをその剣で防げる程度になるまで鍛えてやることも可能というわけさ』
『(やっぱり!油断も隙も無いじゃない!自分の嘔吐物をはっくんにぶっかけるというの!?』
『「………。」』
「(フィレーネ…そんなに僕のことを心配してくれてたんだ……)」
『フィレーネ…ブレスを嘔吐物などと、言ってくれるじゃないか……それじゃあ私がまるで汚らしい龍の様じゃないか……』
『あら、声に出ていたのかしら…ごめんなさいねwついww』
『(こ…こやつめぇ!)それはそうと、魄颯?』
「ん?(´Д⊂グスン」
『『ええ!?なんで泣いてるの!?』』
「フィレーネのやさしさが…心にしみて…泣いちゃったんだ(グスン」
『(はっくん!可愛い!!)』
『そ、そうか。(あ、あれ?こいつホントに男…だよな…?)と、取り敢えず頭突きをするわけにもいかんからな…仕方なく、ブレスにしたわけだ。悪く思うなよ?』
「隕石のように衝突するってイメージであってる?」
『ウム。その通りだな。しかしその方が酷だろう?』
「そ、そだね。ブレスをよろしくたのむ。」
『(ああ、はっくんが、はっくんが汚れてしまう………!)』
『ふむ、だが忘れてないか?』
「なにを?」
『ただの剣でブレスが切り裂けるとでも?』
「あ。」
『とりあえず、剣ではなく籠手で、ブレスを防いでみろ。』
───そして、カラミティウスの口から虹色のブレスが放たれたのであった。
「(思い出んだ、あの頃の感覚を)──ツラヌケェェェェ!」
『(……やはり、やはり変わらんか。ふん、その程度では──ほぅ?)』
そうなのだ。僕の放ったレーザーとカラミティウスの放ったブレスは相殺したのだ。
「(ふふ、驚いてる驚いてる♪前に放った時と違って、魔力の使い方をだてに学んでた訳じゃないんだ!前とは違うのさ!前とは!!)」
『ふむ。まぁ、そこそこだろう。』
『カラミーン?やけに素直じゃない、どうかしたの?』
『フィレーネ、君は私をなんだと思っておるというのだ。あとその呼び方も、だ』
『変態で外見の割に腹黒で下品で野蛮なドラゴン(笑)よ!呼び方?なんとなくよ!』
『そんな…ばかな……この私が野蛮……だと………』
『(言い過ぎかしら?…コレでも自重した方なのに………)』
「それにしても相殺か。」
『まだまだ負けてやれんよ』
「あれ、カラミティウス?泣いてるの?」
『これは、心の涙さ。気にするな。』
『(カラミーn…ティウス……案外復活早いのね……)』
「っと、そんなことしてる場合じゃないんだった」
『おっと、危ない。随分と話が脱線してしまっていたな』
『確かにそうね。』
『では魄颯よ、次はそれを武器から放つようにしてみようか。』
「イメージ的には?」
『カラミっちゃんさん?極太レーザーを刃先から出すということでOK?』
『うむ、その通りだ。』
『なら、いい例があるわよ。』
『む、なんだそれは?』
「……?」
『○町な○はのス○ー○イトブ○イカーよ!』
「成る程ねえ。やってみる!」
『いいか?大切なのは十分にためた魔力を拳から槍に注ぎ込むイメージだ』
「…注ぎ込むイメージ……」
言われるままにやってはみたが、やれてしまったことに内心驚いていた。
『よし、次はその注いだ魔力を槍の先端に集めろ』
これも、同じく難なくこなすことができた。
「か、カラミティウス!これでいいの!?」
『あぁ。これでいい。』
そして先端に集めた魔力は球状の魔力玉のようなものになった。
『よし、あとは、打つだけだ。』
「う、うん!」
このとき、魄颯は方法を多少誤ってしまった
『魄颯なにをしている?』
「魔力の圧縮」
『……は?』
そう、魔力を圧縮してしまったのだ
「よしそこそこに圧縮できたから打つね!」
『ま、待て、魄颯!』
その直後──
──超圧縮された極太の熱線が放たれたであった
『『「…………。」』』
『魄颯…』
「カラミティウス…」
『……次は圧縮するなよ?』
「ぅ、うん。」
『まぁ、できたのだから許してやろう。』
『はっくん!!あんなことこできるようになったんだから、指先からも放てるんじゃない?』
『(な!?あのバカ!余計なことを!)』
「うん!やってみる!」
『おいバカやめろ!』
そして、またしても放たれてしまったのであった
「指先からも放てるとは思わなかったなぁ。」
『……………(゚Д゚ |||)』
「今度は十本でやってみるか」
『させるかァァァァ!!!』
こうして放たれた極太レーザー×10は、カラミティウスに
『オイ(威圧)』
「な、何でしょうか( ;∀;)」
『ワタシハ、ヤメロトイッタヨナァ?』
「はい」
『何故ヤメナカッタ?』
『「楽しくて、つい。」』
『(コノ野郎!)はぁ…わかった次はないぞ?(威圧)』
「う、うん!」
『さて、次は剣でだ。』
「うーん同じ要領?」
『少し違う。刀や剣の場合は刀身に、とはいいきれないからだ──(以下略)』
──この後、魄颯は刀から斬擊を飛ばせるようになった。
しかしそれでも、魄颯は鍛え続けた。
そして、無事に全ての段階を終えた魄颯とフィレーネのは共に精神世界から戻っていったのだった。
── 一方その頃、精神世界にのこったカラミティウスは
『GYEEEYAAAAAAaaaaaaaaaaEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAA!!!!(~~!クソッタレメェェ!!)』
── とても御冠なのであった。
……… 何故って?それはそうだろう。
時々入るフィレーネからの介入により、厳しく当たることができず、また応用技術の特訓が曖昧になってしまったからである。
話が進むたびに、カラミティウスのストレスは貯まっていく…………いつか、か発散させてあげたいな…………………
いや、爆☆発させるのm…あ、やめて、からみっs(ピチューン)
因みに、槍はあの後人並み以上には扱えるレベルになれました。
人並み・・・能力や行為などが、多くの人たちと同程度であること。(goo辞書より抜粋)
もしこれでも人並み程度には扱えるレベルだとしたら
多くの人達が的に正確に斬擊飛ばせるとか、なにその超人類………