魔理沙宅に多少の食事をふるまい、こそっとおいとましたのだった。
後にフィレーネに複数の魔法,魔術を教えてもらい、浮遊魔法を習得する。
そして、さっそく覚えた浮遊魔法で、最初にいた例の神社へ向かう為、博麗神社へと向かうのだった。
(補足)
"例の神社"とか"最初にいた神社"と言われているその神社は、幻想入りする直前までいた神社の事です。
あれから数分後、彼らは博麗神社に着いた。
前回の例もあって、またしても賽銭箱の中身が空っぽなのではないだろうか。
いやいや、そんなこと考えてる場合じゃないな。
取りも敢えずもない…な、うん。
「(カラミティ…カラミっちゃん)」
『おい?何故あっているのに直した?』
「(なんとなくだね、それにしても遅い目覚めだね。バカラミティウス)」
『おい!?いい加減キレるぞ!!?』
「(アハハハ!!)」
『(いったい何だというのだ)』
「(あ、そうそうカラミっちゃん、僕ね?もっと強くなりたいんだぁ)」
『なんだ唐突に』
「(僕は…弱い、いざって時に震えが止まらないんだ。それに、何かに頼らないと戦えない。だから…お願いだ。頼むよ、あいb…カラミっちゃん)」
『(だから!"カラミっちゃん"って!何なんだよ!?しまいにゃ泣くぞ!?)わかった、具体的にどう強くなりたい。』
「(え?)」
『付き合ってやるからには、どう強くなりたいのかイメージを知りたい』
「(そうだね、近距離戦が多かったら持久戦に持ち込むしか勝ち目がない僕からしたら、あの槍は優れものさ。でも、今まで、槍らしく使ってやれなかったからさ、せめて武器らしく使ってやりたいんだよ。それに、遠距離戦で、あのレーザーだけじゃあ見切られるのも時間の問題だしさ、もっと攻撃手段が欲しいんだ。)」
『一つ質問いいか?』
「(…どうぞ。)」
──あれれ?カラミっちゃんがガチボイスなんだけど…
『おまえ…ホントに本物の魄颯なのか?』
「(今更ァァァ!?……てか本物じゃなかったらこうして念話もできんだろうに)」
『いや、そうなんだがなぁ。いつもの魄颯とギャップがあって、僅かではあるが動揺しそうになってしまった』
「(いや、ばりばり動揺されてましたよカラみん?)」
『(一体何だというのだ!その呼び名は!)どうでもいいだろそんなこと…』
「(へ~。まぁわかったよ。取り敢えず、近接攻撃を得意とする相手にどう戦えばいいのか知りたいな。)」
『しかたない。わかった、どうにかしてやろう。私はフィレーネが魔法を教えた時の様に易しくないぞ?』
「(うん、大丈夫。)」
『どっちにせよ取りせずは、あの社に戻ろうか。』
「(うん、でも、どうやって。)」
『私が教えた方法をもう忘れたか。』
「(うんっ!)」
『『嘘だろ(よね)。』』
「(うん、嘘。)」
≪少年&霊体&神龍移動中≫
──そして数分後、彼らは目的の場所へ到着したのだった。
今、彼らは修行を始めようとしていた。
『おい、どうした。ボケっとして。』
「(何でもないよ。…………僕は武器が無いと戦えない。でも、まとも武器を扱えていない。だから、人並みには扱えるようになりたい。だから、改めて頼む。どうか、僕を鍛えてください。)」
『いいだろう、鍛えてやる。それにしても、なんだ?改まって意思表示か?』
「まぁね。雰囲気出したくてさ。」
『お前ってやつは…』
『ねぇねぇ、修行も何もカラミっちゃんが籠手の中にいるんじゃどうしようもないんじゃないの?』
「………」
『………』
「ヤバイ、何にも考えてなかった。(震声)」
『いや、あるぞ?私が念話で指摘しながら、魄颯に武器の構え方など実践させてゆけばいいのさ。』
「『成る程ね。』」
『さぁ、さっそく始めようか。』
【TO BE CONTINUED】