東方神帝録   作:ガルシオン

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《前回までのあらすじ》

僕達はもともといた社へ帰るため、博麗神社のもとに戻る事になった。
人里へ向かうときにも通ったはず道のりのはずなのになぜか気が付いたら気味の悪い森の中に!
取り敢えず歩いていたら、魔女コスの人もとい魔理沙さんに遭遇する。
彼女をからかったりしていたら、日が暮れてしまった。
彼女に博麗神社までの道のりを聞き、向かおうとしたまさにその時、
彼女から、お泊りの御誘いをもらったのであった。



僕、魔法使いの家に泊まります。

あのやり取りの後、少しだけ後悔することになった。

なんせあの魔法使い、

「私はいつもハンモックで寝ている。泊まるんだから、ついでに床においてある道具とかも片付けてくれよ?(ニヤニヤ)」

とかいってくる始末だ。

 

もう、ね?なんかのゲージが限界に達しそうだった。

 

だからフィレーネにとりあえず、簡単に片づけるための魔法あるいは魔術はないかと尋ねることにした。

そしたら。

『あるにはあるわよ。でも私は扱えないわ。』

とのことであった。

なので「(知識だけでいいから教えてくれないかな?)」

と尋ねたところ、ありがたいことにご教授してくださった。

でも、割と単純だった為か、割とすぐに習得で来たのだった。

 

おかげで、魔理沙さんの家は、殆ど綺麗に片付いた。

新しい配置ではなく、あるべき配置に従って、だ。

よって、魔理沙さんに、わかりやすい配置で片付いたというわけだ。

 

おかげで、床でよく眠れたよ。ええ、良く寝られました。

 

その次の日は、やたら早く起きてしまい、魔理沙さんよりも早めに起きてしまった。

 

なので、彼女に内緒でこっそり抜け出し、フィレーネに聞きながら、"食べれるキノコ"を少量だけど、収穫してきた。

勿論、それ以外の野菜もあれば採るといった感じだ。

少し物足りなさもあったのだが、妥協した。

野菜炒めもどきと味噌汁をふるまっておいた。

(味噌とその他の足りない野菜の調達元は秘密だよ!)

まあ、冷めないように工夫はしておいた。

どうやってって?フィレーネを頼ってだよ。

 

あと、無茶苦茶気になってたけど敢えて無視していたのは、この雪のことだ。

今は、もう春だろう?(魔理沙宅のカレンダーを見たため知っている。)

しかもだよ?もうそろそろ、初夏のはずでしょ!?どう考えてもこの雪はおかしいんじゃないかな!?

 

う~~~ん・・・・・・・よし!取り敢えずは無視だ無視無視!

『いや、無視するなよ!?』

 

あ、おはよ!カラミっちゃん!起きるの早いね!

 

『ああ、私は起きるのが早いんだ。ってちがぁぁーーう!』

 

「(あ、やっぱり?)」

 

まぁ、いいか、取り敢えず、

 

『なぁに、ダーウィン♪』

 

「(察しがいいね、さすがフィレーネ。...ってちがぁぁーーう!僕はいつの間にダーウィンになったんだよぉ!)」

 

『で?今度は何をご所望なわけ?ダーリン?』

 

「((なんか今日のフィレーネはやたら、積極的だなぁ。)空を飛べるようになりたいんだ)」

 

『なら私が「(それじゃあだめなんだ。)」え?』

 

「(自分の力で空を飛びたいんだ。槍で超加速して空に一時的とはいえ飛んだけどさ、あれじゃあ、納得がいかないんだ、魔理沙さんみたいに自由自在に空を飛びたいんだ。)」

 

『そう、なら貴方に私の魔術の知識をある程度の制限をかけて授けることにするわ。

あなた、"自分の力で"といったからには死ぬ気で覚えるくらいの覚悟は、あるんでしょうね?』

 

「(わかったよ。でも死ぬ気にはなれない)」

 

『え?ちょっと?』

 

「(だって、僕は死にたくないもん!それに堅苦しいのはごめんだよ!)」

 

『ほんッとあなたって人は...(うっひゃあ!久々にはっくんの可愛い表情を拝むことができたわぁぁwww脳内保存しとこうっと!)………でも、それなりに苦労すると思うわ。わかった?』

 

「(うん!(´▽`)アリガト!)」

 

『それじゃあ、あなたの脳内に直接送って記憶させるから。』

 

直後脳内に激痛が走る

 

「(!?……?いったい!痛い痛い痛い!いた…あれ?そんなにいたくないぞ?)」

 

『そりゃ。私も助力していたからなぁ』

 

「(そう…ありがとう!カラミティウス!)」

 

『ウ…ウム』

 

そして過ぎること30分

 

「予想以上に習得に時間がかかったなぁ」

 

『そうでもないわよ?』

 

「(そ、そうかな。何はともあれ、飛べるようになって良かったぁ!)よし飛ぼう、今すぐ飛ぼう!」

 

そして、運がいいことにこれは無詠唱でも可能な魔術であり、

詠唱してもしなくても、全く同じ効果の魔術だった。

 

だから、僕はとりあえず、いったん博麗神社のほうに向かって飛び、最初にいたあの社に戻ることにした。

 

【TO BE CONTINUED】


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