東方神帝録   作:ガルシオン

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《前回までのあらすじ》
巫女達と出会い、会話し人里に訪れることに決めた一行。
1日半かけ、ようやく人里に着くことができたのであった。


人里に到着しました。

僕らはあの後、約一日半くらいで人里についたのだった。

 

早速だが、視線がつらい

 

僕「……(キョロ)」

村人A「・・・(ジトー)」

 

といった具合である。

き、気まずい。

 

…そう思っていた時の事だった。

 

「おや?見ない顔だねぇ。新人かい?」

 

「う~ん新人なのかはわかりませんがきっとそうです。」

 

「まぁ何はともあれ自己紹介からにしよっか。あたしは、小野塚小町っていうんだよろしくな。」

 

「ぼ、ぼくは夜椿崎魄颯といいます。よろしくでs(グ~~)……あ、あのすみません///」

 

「いいよいいよ。別に恥ずかしいもんじゃ(キュルルルル~~)……ないからさ」

 

「あの、むりしなくていいですよ。」

 

「…ゴメン。正直めっちゃくちゃ恥ずかしかったわw。あ、そうそう。」

 

「なんでしょうか?」

 

「あそこの団子屋で一緒に食べて行かないかい?あそこの団子は絶品なんだよ。」

 

「団子屋…ですか。」

 

「おやぁ??これは信じられないようだなぁ?んじゃあさっそくいってみよ~!」

 

「えっ!ちょっ!?」

 

こうして僕は鎌を片手に持つ女性に連れられて団子屋にお世話になることになりました。

 

僕は、団子よりも大福派なんだよなぁ。

 

数分後、数分前の自分を恨めしく感じた。

そう、とってもうまいのだ。たかがみたらし団子だというのに、今まで食べたことがないくらいにおいしかったのだ。

 

「どうだい、きにいったかい?」

 

「…(ふんふん)!……モグモグ…モグモグ」

 

「(この子、ほんっとに幸せそうに食べるよなぁ。正直見てて和んじゃうよ。)」

 

「……ゴックン!こ、小町さん!」

 

「うひゃあ!な、なんだい?」

 

「この団子めっちゃくちゃうまいです!!」

 

「そうかいそうかい。そりゃあよかった。」

 

「あなたは全く良くないですけどね。」

 

「……?あなたは?」

 

「あ、どうも私の部下が世話になりました。私の名前は四季映姫と言います。」

 

「あ、あの部下ってどういう…」

 

「ええと、四季様。これはあたしから説明してもよろしいでしょうか?」

 

「ふむ、別に良いでしょう。」

 

「四季様は私の上司に当たるお方で、ヤマザナドゥという役職についてるのさ。

あたしはそんな四季様の部下なんだ。」

 

「!?!?」

 

「……?どうしました?はぁ、いいでしょう。ついてきなさい小町。あなたには説教が待ってまs「待ってください!」…なんですか?」

 

「小町さんにご迷惑をかけてしまったの僕なんです。今回は明らかに僕に非があります!説教なら僕が受けるべきかと。」

 

「…フム、なら仕方ありませんね、今回だけは"特別に"見逃します小町、次は容赦しませんからね。」

 

「(いつも容赦ないような気がしますが)アイアイサ―!」

 

「(あっ、これ絶対またやるやつや。とりあえず、四季さん乙!)」

 

色々あったが、小町さんに一つ感謝の意味を込めて。

 

団子を二パック分買って、手渡ししておいた。

 

さらに(この団子で四季様と仲良くいただいてくださいね)とこそっと耳打ちもしておいた。

 

何故か、小町さんの耳が赤かったけど何かあったのかな?

 

別れを告げて僕は団子をほおばりならトコトコあるいてたら、なんか元気な声が聞こえてきた。

 

「あたいったら最強ね!!」

 

「(う~ん。どこから聞こえてきたんだろう…まぁいいや。ん?あの建物は何だろう。」

 

近寄ってみることにした。

近寄ったはいいけど、子供の多いこと多いこと。

もうね、いまここから遠目で見ても、よく見える。

 

いやぁ、すっごいねぇ。まぁ素通りするんだけどさ。

 

う~ん。どうしよう。もう人里抜けちゃいそうだぞ。

 

「~~~!~~、~~~!」

 

なんか女性が必死に訴えかけているんだが………。なぜ人里のやつらは無視するんだろう。

 

「ねえ君、どうかしたの?」

 

「っ!?」

 

「いや身構えないでよって言っても無理か。しかし、あんなに大きな声で何か訴えていたらふつうは気になるはずなんだけど。いったい何だったの?」

 

「友達と…はぐれちゃったんだ。」

 

「へぇ友達とはぐれちゃったのか。とりあえず君の名前を教えてくれると呼びやすいんだが。」

 

「えっとね私の名前は優子、優子っていうの。」

 

「優子ちゃんていうんだね?よろしく。友達とどこではぐれたのかわかるかい

?」

 

「うん、ついてきて。」

 

数分後…

 

「ここは…洞窟なのか?」

 

「うん。ここは最近私の友達が見つけた洞窟なんだ。この中ではぐれて迷子になっちゃって、探してるうちに出口にたどり着いちゃって………」

「そうか。ちょっと待っててね(フィレーネ)」

『なに?』

「(ここの過去の時間を少し早送りで二週間くらい見せてくれる?)」

『はいは~い。』

「(あれ、今目の前に見えるこの風景とこの二人はひょっとして…)」

『ひょっとしなくても、片方は今、あなたの隣にいるこの子よね』

「(それじゃあ、もう片方の子の居場所の特定と道案内よろしく頼むね!)」

 

旅を初めて早々、心身ともに疲労しきる予感しかできない事に聞こえない程度に小さく溜め息をついてしまう一行なのであった。

 

【TO BE CONTINUED】




旅を初めて早々この始末、
はてさてこの先(彼等の胃袋は)どうなりますことやら。

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