将来の夢はマダオ。 作:ら!
妖怪ウォッチとは
ある夏の日、ケータは虫取りをしている最中に妖怪執事のウィスパーと出会い、妖怪を見ることのできる不思議な時計【妖怪ウォッチ】を手に入れる。あらゆる場所に出没する妖怪と友達になり、時に彼らと協力して、町の人々の悩みや問題を解決する。世の中の困った問題や不思議な現象は全て「妖怪のしわざ」とされており、妖怪と「ともだち」契約をすると妖怪メダルが渡され、妖怪ウォッチで召喚することができる。
take1
久我春日が妖怪と「ともだち」契約をし、妖怪ウォッチで召喚したのは神楽だった。
「かぶき町の女王アル。テメーらひれ伏しな。」
神楽は持ち前の馬鹿力で、悪党をなぎはらい、かぶき町の女王と名乗るようになった。彼女の胃袋は、さすが妖怪というべきなのだろう。
とりあえず我が家のエンゲル係数がとてつもない数字になった。
ウチが食糧難になったのは誰のせい?
妖怪のせいなのね、そうなのね。
take2
久我春日が妖怪と「ともだち」契約をし、妖怪ウォッチで召喚したのは猿飛あやめこと、さっちゃんだった。
「さっちゃん、納豆くせぇよ」
「春さん。貴方がなんといおうと納豆はやめられないわ。私のアイデンティティだから!!」
「............(換気扇まわすか)」
「ふふ。そうやって無視するのね。いいわ、焦らしてみなさい!」
「............(ファブ⚪ーズかけるか)」
「......あぁ!もう、ダメ!春さん、私をメス豚って呼んでェェェェ!!!」
ご覧のとおり、生粋のドM妖怪である。
「.........」ドゴォ!
春日は無言でさっちゃんを蹴飛ばした。空のかなたへと飛んでいった。
「壁、突き破っちまったなぁ。さっちゃんに請求するか」
春日はドライに対応している。
これもまた、妖怪のせいなのね、そうなのね。
take3
久我春日が妖怪と「ともだち」契約をし、妖怪ウォッチで召喚したのはお妙だった。
可憐で美人な姿とは、裏腹に彼女の手料理は凶器であった。今日もまたひとり救急車に運ばれる被害者がいる。
「あのー、この黒い物体は何でしょうか?」
春日が遠い目をして、問いかける。
「たまごやきですぅ」
断固としてたまごやきと言い張るが、それはダークマターだ。あれ、おかしいな、目の調子が悪いぞ。余談だが、彼女の弟はこのダークマターを日々摂取したため、目がわるくなったらしい。
春日はひとくち、口にいれた。が、直後泡を吹いて意識を失った。
ダークマターは誰のせい?
妖怪のせいなのね、そうなのね。