将来の夢はマダオ。   作:ら!

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第九話 べちゃべちゃした団子なんてなぁ、団子じゃねぇバカヤロー

×キャラ

 

×たまが孵化したもの。総じて邪悪な性格。放っておくと暴走し悪さをするばかりでなく、持ち主の心の状態も危険になる。全身真っ黒で人型をしており、額に大きな×が付いている。

 

 

「...真っ黒で、人型...なのか?」

 

「調べものにWikipediaを当てにするのはやめろ。現代人のわるいクセだ。やつらでもわからないことはある。」

 

 

 

春日と銀時の目の前にはモザイク修正されたゴリラがいた。

 

 

「そうみたいだな!...銀時!くるぞ!」

 

 

--------キャラチェンジ!

 

 

 

 

 

「オッス!おら、悟空!いっちょやってみっか!」

 

《銀さん、まずいですよ!そもそも会話が通じませんし、ここは講⚪社です!》

 

「おでれぇた!おらと同じ名前だなぁ」

 

《えぇぇぇー!本気にしちゃったよ!このゴリラ!ゴリラなのにしゃべれるのかよ!同じ猿人でも、どこのサ⚪ヤ人だぁぁぁ!》

 

さっきからツッコミを入れるのは、メガネ。声のみの登場である。もはやお約束だ。

 

----------

 

▼ 春日は助けを呼んだ

 

「「............」」

 

 

 

十分経過。

 

 

「「............」」

 

 

 

0.5時間経過。

 

 

 

▼ 助けはあらわれなかった

 

「おっかしぃな。...最新バージョンにアップロードしたのに」

 

《何いってんですか!まだサトシはマサラタウンを出発してませんんんん!!オー⚪ド博士からピ⚪チュウをもらったばかりです!!》

 

ところで、×キャラと遭遇したときは浄化、もしくは、破壊しなければいけない。たとえ、×たまの中からゴリラが生まれたとしても。

 

ふと、周囲を見渡すと空智が倒れていた。

 

「...アイツ、死んだフリしてんのか?」

 

《違いますよ!どうみたって、あの×キャラの持ち主が彼でしょうがぁ!!》

 

 

「...久我。

 

 

決闘しろ!!藤咲さんをかけて!!」

 

「......いいぜ。

 

ワリーが人の人生賭けて勝負できる程大層な人間じゃないんでね、代わりといっちゃ何だが、藤咲の代わりにぼくの命を懸けよう。てめーが勝ってもアイツはお前のモンにはならねーが、邪魔なぼくは消える。後はくどくなりなんなり好きにすればいい。もちろんぼくが勝ったら、アイツからは手ぇ引いてもらうぜ」

 

 

そう言ってゴリラ(×キャラ)に自身の木刀を投げ渡す。ゴリラが木刀を手に取ったそのとき

 

 

 

 

 

「か め は め 波ァ!」

 

《鳥山先生、ごめんなさいぃぃぃ!》

 

 

ゴリラはそれに飲み込まれた。

さすが少年たちの永遠のあこがれの必殺技かめはめ波である。

 

「甘ぇよ、いちご牛乳より甘いね。こんな事の為に誰かが何かを失うのはバカげてるぜ、全て丸く収めるにゃこれが一番だ」

 

だからといって、いきなりかめはめ波を繰り出す必要があったのか。

 

「...貴様、だましたのか?!

 

 

 

...だが、いーやつだな、お前。藤咲さんが惚れるはずだ。いや......女子より男にもてると見た」

 

そう言って笑った。

浄化したといえるのか、白い羽のデザインのたまごは空智の中へかえっていった。

 

それから暫く。

 

▼ おや、空智くんの 様子が...!

 

 

▼ おめでとう!空智くんは愛の狩人(ストーカー)に進化した。

 

 

 




【補足】
しゅごキャラ!とは

聖夜学園に通う小学生日奈森あむは、見た目クールでかっこいい少女として周りに見られているが、実は口べたで、恥ずかしがりの内気な少女であった。

ある日の朝、ベッドの上に3つのたまごがあった。そのたまごから、しゅごキャラであるラン、ミキ、スゥ が生まれた。しゅごキャラとは、なりたい自分が具現化されたものだという。なんやかんやでガーディアンのジョーカーになり、エンブリオをみつけるためにイースターと対立している。

なお、この作品は銀魂とのクロスオーバーであり、主人公はオリ主で、銀時はオリ主のしゅごキャラとして登場する。

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