転生4回目の男が行くバカテス(ただし、ヤンデレからは逃げられない)   作:KEY(ドS)

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ほら。お望みのストパンのヤンデレだゾ。

おかわりもあるぞ!(殺意マシマシ)


おりじなるな話~空の魔女たちとの過去話+海と馬鹿とヤンヤン

就活して、適当に不動産会社に入り、

毎日営業でいろいろな場所を回った。

 

 

ある時に、若い夫婦がマイホームを求めて

いることを耳にし、俺が彼らのところまで

用件を伺いに行ったことがある。

 

 

様々なやり取りを交わして、

注文通り、いや、それ以上の家を

提供することができた。

 

 

4歳くらいの子供が彼らにはいて、

「おじさん、ありがとう。」と

言われたのがものすごくうれしかった。

 

 

家を引き渡す日、彼らと別れ、

あの人たちはこれからずっとあそこを

自分たちの家として、家族で暮らしていくんだろうな、

と頭の中で思い描く。

 

帰りの車の中で、ふと、何かがぽたりと

垂れ落ちたのに気が付いた。

 

何かこぼしたのか。

 

そう思ってふくと、こんどは俺の

顔から何かが垂れていることに気が付く。

 

 

目元に触れると、涙で顔が濡れていた。

 

ハンカチで顔を拭いても、あとからあとから

流れ落ちていく。

 

 

そして、なぜ自分が泣いているのか

分かってしまった。

 

 

・・・・俺は、家族がほしかったのか。

 

 

だが、それは叶わない話だと分かり切っていた。

 

 

ミント味のガムを口の中にいれ、

頭をすっきりさせて、アクセルを踏んで

走り続ける。

 

 

俺は、ずっと独り身だから、泣いている暇なんてない。

 

 

自分に言い聞かせるように、仕事に没頭し続けた。

 

 

 

 

 

二つ目の転生を果たし、空飛ぶ

魔女たちの世界で生きていた時、

俺は、色々な意味で生きた心地がしなかった。

 

 

第501統合戦闘航空団。

通称、ストライクウィッチーズ。

 

・・・・・・そこで、俺は軍の下っ端として

在籍していた。

 

 

戦争は、1回目の世界で散々やってきたのに、だ。

 

 

理由は簡単。

 

俺みたいな孤児でもくいっぱぐれることのないほど、

この世界では軍人の需要があったからだ。

 

 

戸籍がない人間だって、軍の下っ端くらいにはなれる。

 

キャリア的には軍曹以上の人間には慣れないだろうが、

最初から出世に興味がない俺にとってはどうでもよかった。

 

だが、時々海が見たくてしょうがない時があった。

 

夜中に、こっそりと基地を抜け出し、

自転車で海まで行ったことがある。

 

その時は、どこまで続く海を暗闇の中

ぼーっと見つめ、あいつらはどうしているかな、

と考えてばかりだった。

 

 

なんだかんだ言っても、俺はあいつらのこと、

嫌いではなかったらしい。

 

 

1時間くらいそうしていただろうか。

 

満足したので、基地に帰り、

自転車をもとの場所に置き、

共同部屋へと戻った。

 

 

 

次の日。

眠い頭のまま、基地を回って

哨戒していたら、警報がけたたましくなった。

 

 

なんだ?と考えていると、

同僚に背中を叩かれ、鬼気迫る顔で言われる。

 

「おい!!さっさと持ち場につけ!!」

 

 

・・・・ああ。あいつらか。

 

意味はないだろうが、お気に入りの

銃をホルスターから取り出し、

いつでも撃てるようにはしておく。

 

 

窓から空を見れば、足に異様な機械をつけた

少女たちが空の彼方に飛んでいくのが見える。

 

 

ウィッチ。

 

 

ネウロイという異形の化け物を

唯一倒せる少女たちのことだ。

 

 

 

 

え?夏はどうするかって?

 

 

「そうだ。せっかくだし、Fクラス全員で

どっかプールでも行くか、ってことになったんだが。」

 

7月最後の学校の日、雄二に教室でそういわれる。

 

明日から40日間もある長い長い夏休みだ。

 

・・・・・・ちょっと雲隠れでもして、

一人の時間を過ごそうと思っていたが、

クラスメイトたちと楽しく泳ぐのも悪くない。

 

 

横で聞いている明久や、秀吉も乗り気そうだ。

 

ただ、この人数じゃ、プールはきついんじゃないか?

 

「あー。海だったら大丈夫だろ。」

「そうだね。一番近い海辺までは1時間半で

電車で行けるし。今はまだ、混む時期でもないしね。」

「決まりじゃな。日にちはいつにする?」

 

 

とんとん拍子で進んでいく話。

 

姫路と島田が何やら張り切っている。

大方、明久に自分たちの水着を見せるのが

愉しみと言ったところか。

 

 

・・・・・リア充め。

 

ぎりぎりと歯ぎしりしながら明久の頬をつねっておいた。

 

 

 

 

夏休みに入って数日後。

 

俺たちは海にやってきた。

 

はしゃぐ馬鹿たち。

 

 

さっそく海に飛び込んでいく。

 

「雄二!!くらえっ!!」

「はっ!!そんなものが俺に・・・。

なんだそれっ!?」

「お前を倒すために買ってきた、

水鉄砲だ!!」

「5リットルも水が入る水鉄砲なんて

見たことねえよっ!!」

 

・・・・・あとで、明久にあの水鉄砲を

貸してもらうとして、俺は砂浜でビーチパラソルを指し、

ビニールシートを敷く。

 

サングラスをかけ、遊んでいる

Fクラスたちを眺める。

 

 

精神年齢が100歳を超えているから、

あそこに混じって遊ぶよりは、

子供たちが遊んでいるのを見ている方が

楽しかった。

 

 

俺にも子供ができたらこんな感じなのだろうか。

 

ふああっ・・・とあくびをしていると、

隣に誰かが座る。

 

「お主は泳がんのか?」

「・・・!!」

 

なぜか女物の翠色のビキニを着ている秀吉と、

鼻血を出しながら秀吉をカメラで撮っている康太。

 

フラッシュ炊くのはやめろ、と思いつつ

俺は、こうしてのんびりするのが好きなんだよ、

と返す。

 

「うむ。そうか。・・・・・ところで、なぜ

ワシは写真をこやつに撮られておるのじゃ?」

 

世の中には、知らなくっていいこともあるんだよ。

 

「?」

 

二人を放っておいて、俺は目をつむり、

少し眠ることにした。

 

 

 

 

息苦しさで目が覚める。

 

目を開けると、いつの間にか

砂浜に俺の体が埋められていた。

 

なんだ?なんで?と混乱していると、

俺の近くに誰かが立つ。

 

 

わずかに動く顔を上に向かせ、

こんなことをしたやつの顔を拝もうとしたら、

 

 

 

にっこにこの笑顔で、宮藤が立っていた。

 

 

「偶然ですね。あなたも海に来たんですか?」

 

 

白々しいことを平然と言ってのける。

 

しかし、彼女たちには海に行くとは一言も

言っていないはずだ。

 

なぜわかったのか。

 

 

「エイラちゃんとサーニャちゃんがなんとなく

ここに来た方がいいっていってたから来てみたんです。」

 

 

嘘だろ、と思わず声に出して叫びそうになるも、

声を飲み込んで落ち着く。

 

・・・・他の奴らは?

 

 

「あそこです。」

 

 

そういって宮藤が指さした先には、

ナンパされている彼女たちが。

 

加賀や、赤城たちもちゃっかりいる。

 

あ、ナンパ男たちが怯えた顔をして

逃げ始めた。

 

大方、彼女たちの威圧感に気圧されたのだろう。

 

心の中で合掌する。

 

そういえば、体が砂浜に埋まって動かせない。

 

 

宮藤、助けてくれ。

 

俺がそういうと、すーっと息を吸いこむ宮藤。

 

宮藤?

 

そして、大声を彼女たちがいる方に向けてあげる。

 

「・・みなさーん!!彼は今、自分で体を動かせない

状態です!!チャンスです!!」

 

おおおおおいいっ!!?

 

 

すると、ぐりん、と顔を俺たちの方に向けて

見つめてくる。

 

数秒間、動きを止めて、ダッシュでこちらに

駆け寄ってくる。

 

まてまてまてまてまてっ!!

 

シャレにならない。

体を動かせない状態で一体ナニをされるのか。

 

宮藤っ!!たすけろっ!!

 

「・・・つーん。」

 

み、みやふじぃっ!?

 

なぜかそっぽを向く彼女。

くそ、生理か?と考えていると

俺の目の前でかがむ宮藤が、

ほっぺをつねってきた。

 

いたいいたいっ!

 

「芳佳。」

 

 

へ?

 

間抜けな声をあげて聞き返すと、

宮藤がそうつぶやく。

 

 

「芳佳って呼んでくれるなら、

考えてあげます。」

 

 

わけがわからないが、とにかく今は

ここから抜け出すことが先決だ。

 

 

芳佳!!俺をここから出してくれ!!

 

「・・・・大丈夫です。」

 

 

何が大丈夫なのか。

あ、もうすぐ近くまであいつらがやってきている。

 

 

「みんな、今日はピルを飲んでいますから♡」

 

 

俺は泣いた。

 

 

体が動かせない状態で、

彼女たちに何をされたのか、

人間の尊厳にかかわるので秘密に

させてもらおう。

 

 

 

 

 

俺は考えた。

 

なぜ、自分ばかり病んでいる女に

追いかけまわされ、まともま女が

寄ってこないのか。

 

雄二も、明久も、あの根本でさえ

かわいくて優しい女が身近にいるというのに。

 

 

自室の布団で寝っ転がりながら考える。

 

ちらり、と隣を見れば、そこには

今日遊びにやってきているウィッチたちの

姿が。

 

 

楽しそうに談笑しているが、目に光が

ないのは気のせいだと思いたい。

 

 

はあ、とため息をつき、彼女たちとは反対

方向に寝返りをうつ。

 

 

・・・・・・ん?

 

 

無造作に置かれているコンドー〇

の箱を見て、あることを思いついた。

 

 

 

道連れは、一人でも多い方がいい。

 

 

 

 

 

 

次の日の朝。

 

からっからのぱさついた手で

Sクラスの女子達にある者を渡す。

 

 

何かが大量に詰まった箱だ。

 

不思議そうな目で、箱を見つめる

芳佳。

 

「・・・・これって?」

 

 

ゴム風船(暗喩)。

と、写真。

 

「はあ・・・。」

 

何がなんだかわからないといった感じだ。

 

 

ちょっとお願いしたいことがあるんだが。

 

 

「今日の回数を3回増やしてくれるならいいですよ。」

 

・・・・俺が死んじまう。1回で。

 

 

「2回出してくれるならいいですよ。」

 

泣く泣く、淫獣の要求を呑む羽目になったが、

これで俺と同じ境遇の奴が出来上がるはずだ。

 

 

効果は表れた。

 

 

 

芳佳たちにあることをお願いしてから数日後。

 

俺のケータイに着信が入る。

 

学園祭の時にちゃっかり交換していた

根本からだ。

 

ケータイを手に取って、通話ボタンを押し、

耳にあてる。

 

もしもし。

 

 

『おまえかっ!?おまえだよなぁっ!?』

 

いったいどうしたんだ?

 

『お前のせいでなぁっ!!友香に浮気をっ!!

浮気を疑われたんだぞっ!?』

 

あ、やべ。まさかやり過ぎて原作みたいに

破局しちゃったか?

 

 

悪い。まさか別れるとは。

 

が、予想通りというか、

それ以上の効果があったことを知る。

 

『別れていないぞっ!!というか

それ以上にやばいことになっているんだぞ!!

なぜか目に光がなくなった友香が俺に

襲い掛かってきて押し倒してきたんだ!!』

 

 

あっ、と察して冥福を祈る。

目に光がない、それはもしや・・・・。

 

 

俺が、ムッツリーニに頼んで作ってもらった

根本と他の女子のキス写真と、コンドー〇入りの

箱を芳佳から、小山さんに渡すようにいったが、

ここまで上手く行ったとは。

 

 

根本くぅん。こっち(地獄)側にようこそぉっ。

 

 

新入りの入会を祝い、おめでとうの言葉をかける。

 

はっと何かに気が付いたような声をあげる奴。

 

 

『お前っ!!まさか、まさか自分と同じ境遇の

やつを増やそうと・・!?』

 

お前も、パパになるかもしれない恐怖に

怯えるがいいっ・・・!!

 

 

『き、きさ・・・・『みつけた』!!ゆ、友香!?』

 

 

どうやら、追いかけられていたらしい。

つかまってしまったようだが。

 

 

受話器の向こうから聴こえてくる声。

 

 

『ねえ。なんで逃げるの?大丈夫よ。

あなたはただ横になって寝ているだけでいいんだから。』

『や、やめろっ!!やめてくれ友香ぁっ!!』

 

 

 

>あああああああああっ!!!

 

悲鳴が聞こえたかと思うと、ぷつっ、と

電話が切れた。

 

 

今頃やつは俺と同じか、それ以上の

苦しみを味わっているに違いない。

 

ざまあ、と心の中で笑っていると、

今度は坂本から電話が来る。

 

当然、通話に出る。

 

もしもし?

 

『オマエヲコロス』

 

あれー?なんで怒っているの?(棒読み)

 

『てめえの策略で俺の貞操がピンチなんだよ!!』

 

電話越しに絶叫されて、耳がきんとなる。

 

 

よかったじゃないか。童〇卒業できるぞ。

 

 

『よくねえよっ!!・・・・くそっ、俺は

絶対にげの』

 

 

『ユウジ』

 

『アッ』

 

ぶつんと通話が切れる。

 

すっと胸の前で十字を切り、祈る。

 

・・・・・一日に二人も非童貞が

増えるとはたまげたなぁ(黒幕)

 

 

 

ケータイを床に置いて、ふーっと息を吐く。

 

 

 

「・・・・いいよね。もう、我慢しなくてもいいよね・・・♡」

「ナア、もっとくれヨ・・・・♡足りないんダ・・・・♡お前のが・・・♡」

「ウサギは寂しがりなんだぞ♡あまりほったらかしにすると

搾りころしちゃうかもな♡」

 

 

現実逃避の時間は終わり、

目の前の悪夢と向き合う時間がきたようだ。

 

 

両手をホールドアップして、

降参を試みるが、当然許してもらえず、

二ケタすることとなった。

 

 

次の日、根元と雄二から顔に

ストレートをもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




田中「仲間を増やせばいい(錯乱)」
根本「フザケンナ!!(マジ切れ)」
雄二「マジでぶっ殺す。」


翔子「おなかの中、熱いのでいっぱい・・・♡しあわせ♡」
友香「・・・(高校生でママ、ありね♡)」
ウィッチたち「無駄な努力しちゃって、かわいいなぁ・・♡(ヤンヤン)」


過去話と、ヤンデレに翻弄される
男子達の話を書いたぞ。

雄二と根本も今日からヤンデレに搾り取られる
生活が始まるゾ(愉悦)

一体だれのせいなんだ(すっとぼけ)


感想、くれ(読者の感想がモチベーションのもとだから。)


KEY(ドM)

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