転生4回目の男が行くバカテス(ただし、ヤンデレからは逃げられない)   作:KEY(ドS)

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どうしてこんなタイトルにした!!
言え!!(ファフナーの主人公並感)


おりじなるな話~戦車道の彼女たちとの過去話(どうせみんな病む)

 

「私たち、付き合うことになったの。」

 

そういって、俺のおさなじみであり、

大切な親友である男子と手をつないでいる

彼女。

 

 

胸の奥が、ずきりと痛んだ。

 

・・・・おめ、でとう。

 

声がうわずって震えないよう、

しっかりと意識を保ちながらも、

祝福する。

 

 

「ありがとうよ。」

 

照れくさそうに頬をぽりぽりと右手でかき、

だが、しっかりと彼女の手を離さないように握っている。

 

 

 

彼女たちの後姿を見届け、

 

 

 

俺は走った。

 

 

家まで、わき目もふらずに。

 

 

自分の部屋についたら、ベッドに体を放り出し、

枕に顔を押し付け、声を押し殺して泣いた。

 

 

長いような、短いような間。

ずっと泣き続け、かれたとき、

自分の中で何かが崩れた。

 

 

ベッドから降り立ち、女にもてるために買っていた

週刊誌や、話題の服を手に取り

 

 

 

 

ゴミ箱に投げ捨てた。

 

 

かんたんな話だった。

 

 

俺は、恋愛が許される側の人間じゃなかった。

 

 

ただ、それだけだったのだ。

 

 

おかしさがこみあげてきて、笑う。

 

狂ったように笑い続け、満足した。

 

 

ふう、と息を吐き、頭が冷めていくのを感じる。

 

 

なぜか気分が良い。

 

それもすごく。

 

 

 

大学4年制の、就活中のことだった。

 

 

 

 

 

 

誰かに体を揺さぶられているような気がして、

目が覚める。

 

 

目の前には、俺の顔を心配そうにのぞき込む

女子の姿が見える。

 

 

・・・・・ここ、は?

 

起き上がろうとすると、彼女に肩を押されて

寝かされる。

 

 

「動いちゃだめです!」

 

 

体がずきりと痛み、

あうう・・・と嗚咽する。

 

 

周りを見渡せば、深海棲艦たちどころか、

ネウロイさえいない。

 

また、違う場所?

 

 

が、それと同時に嬉しさがこみあげてくる。

 

 

ここで、3回目の転生。

 

 

つまり、最後の世界。

ここでの人生が終われば、俺もようやく解放される。

 

 

思わず笑ってしまう。

 

 

突然笑い出した俺に引く彼女。

 

 

 

ああ、ごめんごめん。

 

 

 

そういえば、ここはどこなのだろう。

 

やけに広い場所だが。

 

 

 

ーーーーーーー1回目も、2回目も転生した時、

俺は子供だった。

 

 

今回は、高校生くらいの年齢と言ったところか。

 

 

周りには、俺を取り囲むように目の前の少女と

同じ制服を着ている女の子たちが怪訝そうな目で、

倒れている俺のことを見ている。

 

 

見たところ、どこかのグラウンドの様だ。

 

 

 

結局、痛みで意識を手放した俺は、

後に長らく世話になる場所、『大洗学園』の保健室まで

運ばれ、寝かされた。

 

 

 

この世界は、前の二つの世界と違って平和だ。

 

深海棲艦も、ネウロイもいない。

 

あるとすれば、戦車道という戦車を使った競技による

事故ぐらいか。

 

 

目の前で、干芋を食べている少女から渡された

大洗学園のパンフレットなどの資料を見ながら

そう考える。

 

 

ここは、生徒会室。

 

来客者用の椅子に座る俺。

 

杏子という名前の小さな子が、

生徒会長だと知って、驚いた。

 

 

顔には出さずに、動揺を隠しつつ

話を聴く。

 

 

「ーーーーだからさー、うちみたいな場所に、

キミみたいな男子がグラウンドで倒れていましたー、

なんて、前代未聞なわけ。」

 

 

そりゃそうか。

 

女子高に男子がいたとなれば、大問題だ。

下手をすれば、学園の存続にまでかかわりかねない、

スキャンダルとなる。

 

顎に手を当て、考える。

 

 

目の前にいる女子達、特にこの杏子とか言う名前の

子供は前世であった女たちと違って俺に興味は

なさそうだ。

 

 

ホッとしながら、こちらから提案する。

 

 

だったらーーーー。

 

 

 

 

紆余曲折あって、俺は清掃人兼、警備員として大洗学園

に派遣された人間ということになった。

 

 

俺は戸籍も、住所もないというのに、

一体どうやったのか、と会長に尋ねてみたら、

 

「・・・・聴きたい?」

 

 

と、真顔になったのでやめておいた。

あれは、聞いたらまずいときの雰囲気だ。

 

 

 

ここでの暮らしは、想像よりもはるかに良いものだった。

 

 

色んな世界に転生する前に、社畜として働いていたからか、

仕事に真面目に取り組んでいる俺のことを評価してくれる

職場の人たち。

 

 

清掃人の仕事はともかく、警備員としての仕事は

楽だった。

 

 

学校の門の前に立って、ただ、突っ立っているだけ。

 

 

生徒の登校時間と、下校時刻にずっと立ち続けていれば、

後は基本自由。

 

 

給料はたいして出ないが、寝床をもらえているので

問題はない。

 

 

が、暇だ。

 

 

1回目の世界は提督としてハードワークだった。

2回目は、ある意味過酷だった。

 

そんな世界とは全く違う場所に来てしまい、

平和なときにどうすればいいのか、悩むほど、

変わってしまっていたらしい。

 

 

しかし、病んでいる女子がいないのは良いことだ。

 

 

女子生徒からは、腫れもの扱い、とまではいかないが

唯一の男子ということで距離を置かれている。

 

 

杏子ちゃんや、そのおつきの二人は頻繁に遊びに来るが、

それ以外は何もない。

 

 

 

へいわって素晴らしい・・・・!

 

 

 

後日、耳を疑うような提案をされる。

 

 

 

 

・・・・他の、学園艦に行ってきてほしい、

などという無理難題が俺の身に降りかかることになるなど、

予想もしなかった。

 

 

 

 

 

「この世界に、戦車はないの?」

 

 

ないな。

 

つまらなーい、と言いながら俺があぐらを

かいている中にすっぽりと収まりつつ、

干しイモを食べている杏子。

 

 

 

3回目の世界だと、一番付き合いが長いのが

大洗組で、その中でも特に古株なのが

杏子だ。

 

 

・・・・・いつもマイペースで

飄々としている彼女。

 

 

俺の近くには、負のオーラを出しながら

じっと見つめてくる他の面々。

 

アンチョビ、ダージリン、ノンナ&カチューシャ。

 

他にもたくさんこっちの世界に来ているが、

彼女たちがそれぞれの学園艦のリーダーである。

 

 

文月学園で、そこそこの成績を取って、

そこそこの職に就き、そこそこの人生を送る。

 

 

儚くも、人生設計は終わった。

 

 

震える手を、ぎゅっと握り締めてくる杏子。

 

口移しで干しイモを食べさせられる。

 

「・・・・・なんでだろう。私はいっつも

誰かに頼られる側だったのに、こうして

寄りかかるのが幸せでしょうがないや・・♥♥」

 

お前、誰、と言いたくなるほどの甘えっぷりで

胸元に顔をこすりつけてくる。

 

 

・・・・・この後、女子同士の戦争が起き、

俺はそれに巻き込まれないために学校を早退した。

 

 

 

 

・・・・という状態だな。

 

 

「とりあえず、言っておこう。死ね。」

「同じく、死ね。」

 

 

ムカッとしたから、お前らが病んでいる女に

追いかけられる呪いをかけてやる。

 

「「やめろぉっ!!!」

 

 

悩み事を雄二と明久に話したら、

死ねと言われたので冗談を言ったら

マジで嫌がられる。

 

明久はともかく、付き合っている彼女がいる

雄二はなんで嫉妬しているんだ。

 

「お前な、あんな美少女たちに言い寄られている

知り合いの姿を見て、全く何も思わないわけじゃ

ないからな?」

「彼女持ちとか許されざれる。」

 

明久はさっさと島田と姫路を彼女にすればいいのに。

 

「?だから、なんで彼女たちが?」

 

・・・・・・。

 

イラっとしたので軽く腹パンする。

 

ぐっほぉ、とみぞおちにクリーンヒットするが

気にせずに雄二と話す。

 

 

「・・・で、何が不満なんだ?」

 

気が付いたら、なし崩し的に

彼女たちと付き合うことになったこと。

 

俺がそういうと、ため息を吐かれる。

 

 

「・・・まあ、俺もいまだに翔子に

色々と迫られているから気持ちはわかるが。」

 

 

だろう?

 

分かってくれる相手がいて、

話が弾む。

 

だからだろうか。

 

 

あんなことを口走ってしまったのは。

 

 

 

 

全く、コンドー〇に穴を空けようとするのは

辞めてほしいよな。

 

 

「そうだな。・・・・・・ん?」

 

 

 

何かに気が付く雄二。

 

そして、周りにいるFクラスの奴らが

会話を辞め、俺たちを見てくる。

 

 

「・・・お前、いま、何て言った?」

 

 

?何か変なことでも・・・”あっ。

 

 

自分の失言に気が付き、あわてて口を手で抑えるが

もう遅い。

 

 

教室のドアをFFF団の真っ黒なローブを着ている

生徒たちが占領し、俺は取り囲まれる。

 

 

 

 

「田中くぅん。」

「キミ、いまコンド―さんがなんたらって言ったよねぇ?」

 

 

 

・・・・・・・。

 

 

無言で窓から飛び降りる。

 

 

3階から飛び降りる俺を見て、悲鳴を挙げる

姫路と島田。

 

 

着地した瞬間に足をくじき、

右足が痛む。

 

 

「「「「「逃がすなぁッ!!追えっ!!!」」」」」

 

 

 

校庭に、Fクラスの生徒たちの

怒号が響き渡ってきた。

 

 

 

 

 

ひどい目にあった。

 

 

結局、事態を収拾させるために

やってきた鉄人が、「召喚獣同士の戦いで

決着をつけろ。」と言ってきたので

数十人を相手に戦う羽目になった。

 

 

 

 

負けはしないが、スタミナが削れられたのが痛い。

 

 

我が家に帰り、いつものボロアパートのドアを開ける。

 

 

そして、当然のようにいる彼女たち。

 

 

・・・・今日は、戦車道の子たちがいるようだ。

 

 

気にせず、そーーっと音を立てずに近くの壁にもたれかかる。

 

 

俺のベッドでノンナとカチューシャがゴロゴロしているからだ。

 

 

それにしても、5人以上いるから狭く感じる。

 

 

・・・・・今日は、ネカフェに泊まるか。

 

 

そう思って音もたてずに立ち上がり、玄関に行こうとすると

背中に組み付かれ、中に引きずり込まれる。

 

 

近くの壁にしがみつき、逃げようとしても

彼女たちの引っ張る力にはかなわず、布団に倒される。

 

 

「・・・・なぜ、逃げようとしたのですか?」

 

そういいながら俺の腹を黒タイツに包まれた

美脚で踏みつけてくるダージリン。

 

目が笑っていない。

 

 

優雅さはどこに行ったのか。

 

 

 

「今日は私たちと愛し合う番ですよ。」

 

 

冗談じゃない。

身振り手振りでFクラスの生徒たちと

戦ったこと、それで体力がへとへとであることを

説明すると、ニコリ、とアンチョビが言ってきた。

 

 

「そんなときはこれを飲めばいい。」

 

 

そういって、ポケットから取り出したのは栄養剤

みたいな茶色の瓶。

 

・・・・・。

 

本能がやばい、と警告してきたので

後ずさりすると、俺と同じくらい身長がある

ノンナに後ろから羽交い絞めにされる。

 

 

「大丈夫です。すぐに済みますから。」

「ささ、ぐいっと。」

 

んむぅっ!?

 

口の中に注がれる得体のしれない液体。

 

 

とてもつもなく生臭い。

 

 

何とか全部飲み切ると、急に体が熱くなってきて、

耐え切れずに布団に倒れ込む。

 

 

あ・・・あああ・・・っ!!

 

 

体ががくがくと震え、あそこが硬く充血する。

 

 

 

「効果は抜群だな♡♡」

「ささ♡♡バスルームに連れて行って、

彼を洗ってあげましょう♡♡」

「お楽しみは、それからだね~♡♡」

 

 

 

薄れゆく意識の中、

せめてコンド―〇に穴を空けるのはやめてくれ、

と懇願しながら失神した。

 

 

 

 

 

 

 

 






艦娘「子供が産める体になった。すぐにでも産みたいくらい(発情)」
ウィッチ「もっと私たちを貪ってほしい(懇願)」
ガルパン勢「とにかくドロドロに溶けあいたい(ガンギマリ)」


ほら、喜べよ。

大好物のヤンデレだぞ(震え声)


ヤッているのが学園にばれたら下手すりゃ退学なんだよなぁ・・・。
(退学させてくれるとは言っていない)


KEY(ドM)

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