転生4回目の男が行くバカテス(ただし、ヤンデレからは逃げられない)   作:KEY(ドS)

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タイトル通り。

一体どんな意味で終わらないんでしょうねぇ(ゲスがお)


まだまだ終わらない文化祭

 

トーナメントを1回戦を勝ちすすんだ俺と根元。

 

俺は馬の被り物をしながら会場の隅っこで

体育座りをしているというのに、根元のやつは

彼女のところに行ってイチャイチャしていやがる。

 

俺も、あんなおとなしくって優しい彼女が欲しかった。

 

 

うえっ・・・えふっ・・・えああっ・・と慟哭していたが、

深呼吸して落ち着き、考える。

 

 

 

・・・・あれ?

女子にいいところ見せたくってトーナメント出ているのに、

根元のやつばかり女子からモテてないか?

 

いまだに彼女といい雰囲気で話している

根元の方を見る。

 

無性に腹が立ってきたので、近くで出店している

焼きそばの屋台に行ってやけ食いすることにした。

 

 

 

俺は、人知れず泣いた。

 

 

「明久。そろそろ俺たちも休憩しようぜ。」

 

雄二がそういってきたのでわかった、と言い、

ホストの格好のままFクラスの教室を出る。

 

廊下にいる人たちからものすごい数の視線を浴びる僕たち。

 

場慣れしている雄二も、さすがに臆したのか

何だか以後心が悪そうだ。

 

「あー。それにしても腹減ったなぁ。」

「そうだね。何食べる?」

「そうだな・・。」

 

そして、グラウンドの方から響き渡る

大絶叫。

 

 

何かが行われているようだ。

気になったので、外に出て、

人がたくさん集まっているところに行ってみる。

 

すいません、通してください、と人込みを練って

歩くと、そこには、大きなステージがあった。

 

 

「なにこれ?」

「召喚獣のタッグトーナメントマッチだとよ。

・・・・・出てみたいのか?」

「いや、興味ないや。」

 

それよりも、今はお腹が空いた。

 

空いている席に座り、近くにいた

売り子さんから弁当を買って、

二人で並んで座りながら食べる。

 

お、幕の内弁当だ。

 

弁当を買う時に一緒に渡されたプログラム表を

見ながら弁当を食べる。

 

「何なに・・・。『優勝者には如月ランドのチケットをプレゼント!!』

って書かれているな。」

「あ、そういえば如月ランドって言えば、結婚を体験できる

イベントをやっていたよね。」

 

そんな僕の言葉に顔を青くして、胸を抑えてうなだれる雄二。

 

「・・・大丈夫だ。あいつがまさか出ることなんて・・・。」

 

大方霧島さんのことだろう。

あんな可愛いこと付き合っているというのに、

全く、何が不満だというのか。

 

Sクラスに勝った後、この男は自分から霧島さんに告白し、

見事交際を始めることになったのだ。

 

FFF団からは毎日刺客が送られているが、

そのたびに返り討ちにしている。

 

まったく、男の敵め。

 

 

「・・・で、お前はいつになったら島田か姫路と

付き合うんだ。」

 

「ぶっふぉ!!」

 

いきなりの言葉に食べていた弁当を

あわてて噴き出しそうになる。

 

こいつ・・・!

いきなりとんでもないことを言い出しやがった!

 

「ていうか、何で島田さんまで?」

「・・・・お前、本気でそういっているのか?」

ま、しょせん他人事だから良いけどよ。

 

そういって弁当を一気に掻っ込む。

 

雄二が何を言っているのか、全く

わからなかったが馬鹿にされたことは分かったので

腕をつねっておく。

 

「いってぇ!!なにしやがる!!バカ久!!」

「うるさい!!男の敵め!!」

 

 

で、いつもみたいに喧嘩が始まりそうになったが、

グラウンドに異様な人物が現れ、

そちらに注目する。

 

 

「・・・・馬の被り物?」

 

雄二がそうつぶやく。

ステージの上には、馬の被り物をかぶり、

見覚えのある召喚獣を従えている男と。

 

彼の横で、なぜか目に見えて闘志を燃やし、

小野さんから熱い声援を浴びている根元。

 

 

「ねえ、雄二・・・。」

「何も言うな。」

 

 

雄二もあのマスクの人物が誰かわかっているのか、

そういう。

 

そして、彼らの目の前に立ちはだかる二人組。

 

・・・・・・それは、最近やってきた

留学生クラスの生徒たちだった。

 

 

眼には光がない。

 

あっ、と何かを心で察してしまう。

 

思わず手で口元を抑える。

 

「・・・・雄二。」

「・・・・ああ。俺は、ああはならねぇぞ・・・・。」

 

 

いつも誰かに追いかけまわされている彼の姿を思い出しながら、

女の子にモテているのに、彼のことをちっとも羨ましいとは

思えなかった。

 

 

 

 

準備はいいか?

 

「・・・・・ああ。」

 

 

根元に声を掛けると、

目の前に立ちはだかる二人に向き直る。

 

そして、俺も同じく彼女たちの

方を向く。

 

 

「・・・・・。」

「ふ、ふふふ・・・・あはっ。」

 

綺麗なツインテールの金髪をたなびかせ、

俺の顔をじっと見つめてくるグラーフ。

 

壊れたように、ニタアという音が聞こえてきそうな

笑みを浮かべ、俺から視線を外さないビスマルク。

 

・・・・この二人かぁ。

 

だが、マスクをしているので、バレていないはず。

 

足ががくがくと震えているが、些細なことだ。

 

 

そして、フラッシュバックする、合宿所での

取り調べ。

 

 

『まだまだしたりない・・・♥♥もっと私たちを

愛してくれ・・・♥♥』

『胸で挟むと、すぐにイっちゃうんだから・・・・♥♥』

 

頭を振って、過去の出来事を追い出す。

 

・・・・・負けたら、なぜか

大変なことになる予感がした。

 

試合開始のブザーが鳴った。

 

 

 

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

 

 

 

必死に、何かから逃れるように

戦い続ける二人を見て、なぜか泣きそうになる

僕たち二人。

 

彼らが、男として大切何かを守るために

戦っていることがその様子から伝わってきて

いたたまれなくなる。

 

 

辛うじて、金髪の美少女二人に勝利した、

浩平と根元。

 

 

だが、何かがいけなかったのか、

ステージ上にむらがる留学生クラスと

Sクラスの子たち。

 

え?

何?

なんで浩平と根本が集団に襲われているの?

 

『おおおおおっと!?ここで乱入者だーーー!!

しかも、複数の美少女がホースメンと根元の

二人を集中的に狙っているぞおおおおっ!!

ああもう!!これじゃトーナメントどころじゃないっ!!

バトルロワイヤルだああああっ!!

最後に立っていたやつを勝者とする!!』

 

乱戦、というか美少女たちに

囲まれ、嬲られる二人。

 

小野さんが「きゃああああっ!!」と悲鳴をあげ、

根元の方を心配している。

 

 

それでも、残り少ない点数で戦い続け、

粘っていた二人だったが、数の差には勝てず、

7人倒したあたりでやられてしまった。

 

美少女たちの召喚獣が姿を消すと、

ボロボロの二人が倒れている姿見える。

 

小野さんが駆け寄り、「恭二!?大丈夫!?」

と半泣きになりながら体をゆすっている。

 

・・・・・・敗者のくせに

女子に介抱してもらえるとは生意気な。

 

 

そして、馬の被り物を必死に守り切ったのか、

顔の部分だけ無事で、制服がボロボロの浩平。

 

彼の周りを取り囲む、数人の美少女たち。

 

あ、担がれて、どこかに連れていかれた。

 

 

 

・・・・・・。

 

 

さて、わたあめでも食べに行こうっと。

 

 

「あれ、ほっといてもいいのか・・・?」

 

死にたくないし。

 

 

 

 

 

俺がトーナメントに出ていることに気が付いた

あいつらにボコボコにされ、彼女たちが

開いているお店の中に連れていかれた。

 

中は、うちのクラスと同じか、それ以上に

豪華な造りとなっており、思わず襟を正しそうになった。

 

 

「いつまでその薄汚いマスクをしているの。」

 

そういうミーナにマスクをすぽっと外された。

 

苦笑いで挨拶する。

 

今日もいい天気ですね。

 

「第一声がそれですか?キスで窒息させますよ?」

 

やめてっ、と短く悲鳴をあげて、

一体何をされるのかびくびくしていると、

トゥルーデとエーリカに手を引かれ、

近くにあった椅子に座らせられ、

もてなされる。

 

近くにあったテーブルに、料理が置かれる。

 

美味そうなホットドッグだ。

 

 

「さ、お腹が空いているでしょう?」

「うちは何でもあるからさ。何でも頼んでいいよ。」

 

メニュー表を手渡され、

中を開いて見ていると、

本当にいろんな商品が載っていた。

 

学校で作れるのか、これ?

といったような疑問を持ちたくなるような

ものもあったが、あるものに目が行く。

 

 

何々・・・・。

「当店自慢のすぺしゃるこーす♥」・・・?

 

なんだこりゃ。

 

「それは、私たちのおすすめだぞ。」

「だから・・・ね?」

 

ねっとりとした視線を向けられる。

 

仕方がないので、頼むことにした。

 

じゃあ、この「すぺしゃるこーす」で。

 

 

「はーい♥」

「やっとかぁ。」

 

そして、なぜか服を脱ぎだす彼女たち。

 

 

・・・・は?へ?は?

 

久しぶりに本気で困惑し、

立ち上がってこの場から逃げようとすると、

彼女たちに肩を押さえつけられ、

身動きが取れなくなる。

 

 

「エーリカ。教室の外に今日は店じまいって

札を出しておいて。」

「あいよー。」

 

そして、下着姿の彼女たちに次々と唇を奪われ、

服を脱がされていく。

 

んんんっ!!

 

「あー♥ほんっとうに最高・・・・♥」

「アドミラル・・・♥」

「シベリア送りにされたくなければ・・・・わかっているな?♥」

「あーずるーい!!皆で楽しそうなことしているー!!」

「カチューシャ。あなたにはまだ早いです。代わりに私が

ヤりますから。」

 

 

あまりこの時の記憶はないが、

ものすごく頑張ったような気だけはした。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・お前、一体何があったんだ?」

 

 

雄二に心配の声をかけられた。

 

秀吉や康太たちも驚いているのがわかる。

 

 

精力ドリンクを飲みつつ答える。

 

 

・・・・・まあ、ちょっと、な・・・。

 

あっ・・・、と何かを察する男子達と、

何がなんだかわからないといった島田と姫路。

 

 

・・・・・君たちはどうか、そのまま病まずに

明久と幸せになれよ。

 

 

クラスメイトの幸せを祈りながら、

学園祭の後片付けを行うのだった。

 

 

 

 

 

 

 






学園祭まで書いたゾ。


そろそろ飽きてきたから次の
小説でも書くかな(ホモはせっかち)

病んでいる子たちが乱入した理由は、
「ずっと学内中を探し回っていたのに、
見つからなくって、いざ見つかったら
トーナメントに出ていたので、
強硬手段に及んだ。今は、清々しい
気分で彼と体を重ねている。」

というトチ狂った理由からだゾ。
(つまり、ムラムry)


KEY(ドM)

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