転生4回目の男が行くバカテス(ただし、ヤンデレからは逃げられない)   作:KEY(ドS)

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おまけのおまけのおまけ。

この世界線でのバカテスのその後。


おまけ チェストーなダイジェスト~(学園祭あたりまで)

Sクラスとの戦争が終わってから、

すぐに他の留学生たちが戦争を挑んできた。

 

 

その情景を一言で言うならば、地獄。

 

 

気を休めるために、食堂に行けば、

そこには間宮や、アンチョビなどが

なぜか配膳しており、休めるわけもなかった。

 

 

思い出すだけで口から泡を吹いて倒れそうになるから、

他のクラスとの戦いは割愛するが、おおむね、

原作通りに話は進んでいった。

 

 

 

・・・・・・わけもなかった。

 

 

 

 

例えば、合宿で男子生徒が盗撮、盗聴をしていたという

嫌疑がかけられ、Fクラスが槍玉にあげられた。

 

俺は原作を知っていただけに、犯人が誰かはわかっていたが、

女子達の剣幕押され、痴漢の烙印を押されそうになった時、

彼女たちがやってきた。

 

 

「まってください。」

 

 

そういって入ってくる、Sクラスや、他の留学生クラスの

面々。

 

あまりの大所帯に、明久、雄二、秀吉、ムッツリーニに俺の

5人で使っていた部屋が圧迫される。

 

女子達に縄でぐるぐる巻きにされ、折檻されていた俺たちだが、

赤城たちが女子に「田中君がそんなことするわけないです。」

というと、あっさりとそれを信じ、俺は解放される。

 

 

女子というのは、男子のことはあまり信じられないときでも、

同じ仲間である女子のことはあっさりと信じるものだ。

 

助かった。

そして、横目でちらり、とぐるぐる巻きにされ、

畳の上にね転がされている3人(秀吉はなぜか女子の方に

引っ張られた。)盗み見、加賀達のほうに口パクで、

『こいつらの弁解も頼む』と言った。

 

すると、いつもの甘えてくるときのとろけ切った

へにゃり顔とは別の意地の悪そうな笑みを浮かべ、

明久たちの弁護をし始めた。

 

 

結局、3人は証拠不十分として無罪となった。

 

 

そして、この部屋に押しかけてきた女子たちが

引き上げていく。

 

助かった。

 

そう思って安堵のため息をもらすと、

目の前のSクラスと留学生クラスたちが

まだ俺の周りにいることに気が付く。

 

 

俺は正座しながら彼女のたちの顔を見上げ、

尋ねる。

 

 

ど、どうした・・・?

 

 

すっと、膝立ちになり、俺と同じ目線になる

加賀。

 

 

「・・・あなたの容疑は、完全に晴れたわけではありません。」

 

 

えっ。

いや、だって他の女子達には・・・・・。

 

彼女たちが俺の体に組み付いてきて、

どこかに運んでいく。

 

おいっ!?

何する気だ!?

 

「ですので、私たちが事情聴取を行います♥

・・・構いませんよね?」

 

そういって明久たちの方を見る赤城。

 

それに対して抗議の声をあげる明久。

 

「ちょっとまった!!

彼がそんなことするわけないよ!!」

 

 

明久・・・・!!

 

 

「そうだ。そいつとはまだ、みじけぇ付き合いだが、

んなことするやつじゃない。」

 

雄二・・・・・!!

 

「・・・・・おいていけ。」

 

 

ムッツリーニ・・・!!

 

「・・・・離してやってはくれんか?」

 

秀吉・・・・・!!

 

 

まさかのかばってくれるこいつらに

不覚にも涙がこぼれそうになる。

 

 

「彼をはなさ」

「うだうだ言っていると、

あなたたちに盗撮された、と

学校中に言いふらしますよ。」

「「「「「どうぞ持っていってください。」」」」

 

 

俺は泣いた。

 

 

 

合宿では、俺たちの無罪は証明され、

真犯人も暴かれた。

 

 

だが、それには、決して語られない

犠牲があったことだけはここに記しておく。

 

 

 

「あー♥♥体がびくびくって跳ねてるー♥♥

もう出そうなのですか?♥♥」

「ほらほら♥♥今日のノルマはあと10人ですよ♥♥

がんばれっ♥♥がんばれっ♥♥」

 

 

あおおっ・・・・。

 

 

俺は死にかけた。

 

 

 

続いて、学園祭。

 

皆が出し物をするイベント。

 

原作とは若干違い、

俺たちはSクラスの素晴らしい施設を

持っているので、皆あまり力を入れる気も

なさそうだ。

 

 

明久も、姫路のために原作では奔走してたが、

その必要もなくなったので、気ままに校内を

ぶらぶらしている。

 

で、誰が提案したのか、

せっかく豪華な設備があるから、

それを利用してホストクラブやろうぜ、

ということに。

 

誰だよ、こんなトチ狂った案を出した

奴は。

 

 

いそいそと準備し、ホストクラブっぽい内装を

整え、完成させていく。

 

ガラスの高級そうなテーブルに、

高そうなワイングラス。

 

これまためったにお目に掛かれないような

ボトルや皿。

 

これ、一つだけで一体何万円するんだ・・・?

と驚愕しつつ、当日を迎える。

 

 

 

 

 

そして、意外なことに、このホストクラブが

大当たりしてしまった。

 

それもそうだ。

 

なぜなら、ここの設備は明らかに高校レベルでは

ないものばかりが使われている出しものだ。

 

他の教室も頑張ってはいるが、もとが違う。

 

席からは、グランドの景色が見える絶景でもあるので、

なかなかにポイントが高い。

 

 

スタートラインで、圧倒的にFクラスは有利なのだ。

 

 

そして、稼ぎ頭の4人。

 

ワイルド系、俺様ホストの雄二。

 

なんだかんだいって結構顔が整っている

小動物系の明久。

 

顔立ちがクール系でかわいい、と

ムッツリーニの噂を知らない校外の

女子達から人気の土屋康太。

 

説明不要の美形、加藤秀吉。

 

 

ここに、ホスト四天王が誕生した。

 

 

・・・・・FFF団?

 

女をナンパしてはごみのようにあしらわれている。

 

それにしても、全くモテる男というのは羨ましい。

 

俺は、容姿的には大目に見ても下の上といった

ブサメンだから、そんな女にキャーキャー言われた

ことなどない。

 

だから、顔を馬のマスクで隠し、

受け狙いで接待している。

 

 

やはり、顔が見えないからか、

お客としてくる女子達は結構優しくしてくれる。

 

・・・・・彼女たちのためにも、

このマスクは外せないな。

 

接客して、みるみるうちにお金を稼いでいる4人に

嫉妬の目線を送りつつ、レジ番をしていると

新たにお客さんが店内に入ってきた。

 

ドアの方に体を向け、出迎える。

 

 

いらっしゃ・・・。

 

 

 

そこにいたのは、優雅そうな感じの女子達。

正確には、顔見知り。

 

ダージリン、オレンジペコ、ローズヒップ。

金剛4姉妹にウォースパイト。

そして、あのペリーヌだった。

 

 

・・・・・・・・・。

 

 

自分の喉に手刀を放ち、喉をつぶして

声を変える。

 

「イラッジャイマゼー。」

「あら?喉がガラガラですけど

大丈夫ですか?」

「ウマレヅギゴウイウゴエナンデス」

「へー。なかなかドスが効いている声ですね。」

 

 

バレていない。

 

彼女たちを奥のテーブルまで通し、

安心してまた、中に入ってきた次の

お客さんに向き直ると、さっきと違う

顔見知りがそこに。

 

 

アンチョビ、ペパロニ、カルパッチョ。

ルッキーニ。

ローマ、ザラ、ポーラ。

 

めまいで地面に倒れそうになったが、

何とか踏ん張り、バクバクなりっぱなしの

心臓を右手で抑えつつ、接客する。

 

「ラッジャゼー。オクヘドウゾー。」

「あら。声が・・・大丈夫ですか?」

「ダイジョウブッス。アリガトウッス。」

「お大事に。」

 

そして、同じく奥のテーブルに行く

彼女たち。

 

 

・・・・・・ぷっはあ!!

 

本当に息が止まるかと思った。

 

今のうちにレジの金を確認しておくか。

 

そう思っていると、奥のテーブルから

何やらもめている声が聞こえる。

 

 

>・・・・ちょっと?田中耕平という

方を指名したんですが、彼はどうしたのですか?

>あいつよりも俺の方が・・・。

>は?

>すいません。マリアナ海溝に沈んできます。

 

ダージリンたちに瞬殺されるFクラスの生徒。

 

きっと、ハイライトのない目でメンチを切られたのだろう。

 

そして、さきほど入ったイタリア組も暴れだした。

 

>・・・・おい?このピザはなんだ?

舐めているのか?このパスタもだ。

いいか?本当のイタリア料理っていうのはな・・。

>あっちゃー。姉さんのこだわりがでちゃった

ッスねー。確かに気持ちはわかるっスけど。

>私はおいしいと思うけどなー。

>あ、それ、田中が作った・・・。

>いやあ!!このピザは最高だな!!

愛情がたっぷり詰まっているのがわかるぞ!!

きっと私のためだけに彼が作ってくれたんだろうなぁ!!

>>>>は?

>・・・・(別の田中が作ったということは黙っておこう・・・。)

 

 

俺は、レジの金を集計し終わると、

近くにいたFクラスの仲間に休憩にいってくる、

と一言声をかけ、Fクラスから抜け出した。

 

 

 

 

で、学園祭といえば、

この学校にはもう一つ目玉がある。

 

 

『さあ!!ついに始まります!!トーナメント!!』

 

実況がマイクを片手に絶叫する。

観客がそれにこたえるかのように大歓声で迎える。

 

そう、召喚獣どうしの戦いを行う、

文月学園トーナメントがグランドで行われるのだ。

 

実は、俺はこれに出てみたくて仕方なかった。

 

だって、せっかく勉強したんだから、

自分の召喚獣で格好つけたい。

女の子にもてたいと思うからだ。

 

 

東大に行って、楽な人生を送るために、

必死に勉強し、Aクラスと同じレベルまで

到達した。

 

 

さらに、明久と同じ召喚獣の操作技能を

体得している。

 

ワンピースで言えば、グラグラの実と

ヤミヤミの実、両方の力を得た某海賊と同じだ。

 

 

誰にも負ける気はしなかった。

 

 

・・・・・が、ここで最大の壁が立ちふさがる。

 

 

このトーナメント、タッグ形式なのだ。

 

 

原作で、明久は雄二と一緒に出ていた。

 

だが、あいつらはホストクラブで荒稼ぎしているので、

トーナメントに出ることもないだろう。

 

秀吉とムッツリーニもまだ、休憩時間じゃないので

誘えない。

 

他のFクラスのやつらだとはっきり言って

弱すぎるので組みたくはない。

 

 

・・・・・つまり、出られないのだ。

 

 

滅茶苦茶出たい。

 

日頃のストレスを、鬱憤を、イライラを

解消したい。

 

 

出場を半ばあきらめかけていたその時、

俺は、ある人物を発見する。

 

 

 

『----さあっ!!1回戦も残すはあとわずか!!

今年の挑戦者の数は、とんでもないことになっているが!!

以前、進行に問題はないですっ!!』

 

実況のあおりが会場内に響き渡り、

興奮している観客が歓声をあげる。

 

そして、出番がやってきた。

 

 

『まずは、赤コーナー!!2年?組!!

馬の被り物をかぶって顔を隠している謎の男!!

お前は一体誰なんだ!?ザ・ホースメェェェェン!!』

 

名前を呼ばれたので会場に立ち、

観客に手を振る。

 

わあああああっ!!という観客からの

熱い声援に胸がどきどきとして、

居ても立っても居られないほど気が昂り、

握りこぶしを作る。

 

 

そして、相方の名前が呼ばれる。

 

 

『----そして!!その謎の男のパ―トナー!!

2年B組のリーダー!!根本恭二!!』

 

 

ぶーぶー、と歓声がブーイングへと

一瞬で変わる。

 

隣にいるやつは、ぴく、ぴく、と眉間に

しわを寄せながら両腕を胸の前に組んで、

仁王立ちしている。

 

明らかに、イラついているようだ。

 

 

なぜ、俺が根元と一緒にトーナメントに出ているのか。

 

それは、少し前までさかのぼる。

 

 

 

 

「-----はあ!?いきなりやってきて、

何を言うんだ!?」

 

 

だから、つべこべいわず、俺と一緒に

トーナメントに出ろ!!

 

「断る!!誰がお前らなんかと・・・!!」

 

 

根元を見つけた俺は、やつの首根っこをつかんで、

誰もいない校舎裏に引っ張ってきて、

一緒にトーナメントに出ろ、と言った。

 

が、Fクラスにけちょんけちょんにやられ、

女装させられた根元からすれば、当然の

反応だった。

 

「第一!!俺は彼女の優香と一緒に

トーナメントにでるって約束してるんだ!!」

 

 

じゃあな。と俺の横を通り過ぎるあいつの

耳元でぼそっとつぶやく。

 

・・・・シャシン。

 

「!!?」

 

ものすごい速さで振り返るあいつ。

 

トラウマになっているようだ。

 

そして、俺はポケットから

あいつが女装していた時の

写真を取り出して見せつける。

 

「!!お、前・・・・っ!!」

 

なあに、簡単な話さ。

俺と一緒にトーナメントに出てくれるなら、

この写真と、元のデータを全て捨ててやろう。

出なかったら・・・・そうだな。

お前の大事な彼女に、メールしちゃおうかな?

 

 

ぎりぎり、と歯ぎしりをたて、

体を怒りで震わせてにらみつけてくる。

 

・・・・まあ、こいつは結局、

原作では女装してる写真を明久たちに

小野優香に見せつけられ、

付き合っている彼女と破局してしまうのだが。

 

 

それなら、利用したっていいだろう。

 

 

奴の前で、ぴらぴらと写真をはためかせ、

もう一度お願いする。

 

 

 

答えは、聞くまでもなかった。

 

 

 

「うおらあああっ!!」

 

 

『おおおっと!?いつもは卑怯な手ばかり使う

あの根元が!!あの根元がぁっ!!正面から

真っ向勝負をしかけている!!さすが、腐っても

Bクラス代表と言ったところか!!』

 

「うるさいっ!!俺は絶対に負けられないんだぁぁぁっ!!」

 

「恭二・・・・・。」

 

そして、観客席から恋する乙女の顔で

根元に熱い視線を送る小野さん。

 

・・・・・。

 

思わず、根元の膝をカックンする。

 

「!?何するんだ!!おいっ!!」

 

八つ当たり。

 

「お前、覚えておけよっ・・・!!」

 

 

とはいいつつも、ちゃんと戦っているあたり、

やる気はあるらしい。

 

 

さて。

根元がきちんと戦っていることを確認した俺は、

目の前の相手と対峙する。

 

 

見るからにこっちを舐め腐った態度で、

見下しているのがわかる。

 

・・・・確か、原作で明久たちの決勝の

相手だったとっとこハム太郎だったか。

 

 

「常夏だよっ!!」

 

あ、そうそう。

たしかそんなかわいそうな名前だった。

 

「やろう・・・!!なめやがって!!」

 

いや、なめていたのはそっちだろう。

そういおうとすると、召喚獣を俺のほうに

向けて突進させて来る。

 

さすがにAクラスだけあって、一教科だけでも

280点越えの強者だ。

 

性根は根元並みに腐ってはいるが、

実力は本物らしい。

 

召喚獣が持っている剣を俺の召喚獣

めがけて振るってくる。

 

あたる。

そう確信したエブリサマー先輩は

にやあ、と笑う。

 

俺は、別の意味で笑う。

 

右手をかざし、俺の召喚獣の

腕から弾丸が発射される。

 

眉間を撃ち抜かれ、点数が減る

とこや先輩の召喚獣。

 

そして、場外に吹っとんでいく。

 

 

 

俺の召喚獣の能力。

 

それは、好きなだけ銃を連射できる。

ただそれだけの能力。

 

 

シンプルだが、場合によっては

今みたいにある程度の距離を保ちつつ、

一方的に相手を倒せる。

 

 

そして、常夏先輩の方が、

負けの判定を審判から下された。

 

がっくりとうなだれる常夏先輩。

 

ちらり、と横目で根元の方を見ると、

そっちの方も終わったらしい。

 

根元の一教科あたりの点数は200点前後。

あいては28㍘オーバーの猛者。

 

よく勝ったものだと感心する。

 

やはり、自分の人生がかかっているからか、

今の根元はとてつもなく強い。

 

「・・・・絶対に負けてたまるか・・・・!!」

「恭二っ・・♥」

 

 

自分の彼氏が熱い顔をしているので、

胸キュンする小野さん。

 

・・・・・・やっぱり、

写真ばらまこうかな。

 

 

俺に女性からの声援はあまりなく、

なぜか根元の方ばかりに声援が行っていた。

しかも、根元のことを見直したのか、

女子から熱い声援をもらっていた。

 

 

むかついたので、また膝カックンしておいた。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・へえ。面白そうなこと、やっているなぁ・・・・。」

 

 

なぜか背後から寒気を感じつつ、ステージから降りる俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




放課後だから(言い訳)
もう少しダイジェスト形式で続くかも。


艦これの小説が一週間たらずでUA10000越えするのは
わかるけど、もう完結してから結構経つバカテスで
こんなに感想とかくるのはなぜ?(恐怖)


あ、次回はヤンデレが出るゾ(予定調和)

感想は全部読んでいるから、
もっとくれたら続きを書く気がわくかも
しれないゾ(ガチで)


KEY(ドM)


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