無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はついに真が刀を手にいれます。

 それではどうぞ!


第93話 冥界の刀           真対妖忌

side真

 

 あの長い階段を登りきって、やっと白玉楼に着いた。

 

 そして妖忌がまず先に入る。

 

妖忌「幽々子様。お客さまをお連れ致しました」

 

幽々子「入れて上げて」

 

 妖忌は「はい」と、返事したあと「どうぞ。お入り下さい」と言ってきた。

 

 そして俺達も白玉楼の建物内に入る。

 

真「失礼します」

 

霊華「失礼するわ。幽々子」

 

 すると幽々子は自分の持っていた扇子を広げて口元を隠した。

 

幽々子「博麗ね」

 

 すると妖忌はすぐに部屋を出た。

 

妖忌「では、今、刀をもって参ります」

 

幽々子「刀を?」

 

 ああ、そうか。幽々子には説明もしていなかったもんな。

 

霊華「真さんの武器よ」

 

 と、大雑把に説明した。

 

 いくらなんでも大雑把過ぎない!?霊華さん!

 

幽々子「なるほどねぇ…あなた、真って言うのね」

 

 え!?今ので簡単に分かって納得までしてしまうの?

 

 さすがは幽々子だ。

 

 そして妖忌も戻ってきた。

 

妖忌「真さん2本刀があるんですがどちらにします?と言うか、もう片方は妖刀何ですが」

 

 妖刀か…つい最近まで妖刀を使ってたからな。

 

妖忌「こちらの妖刀は持ち主を選ぶんです。そして自分が見てみて気に入らなかったら電流が走ったり刀を持つ手が言うことを聞かなかったりと色々あるんです」

 

 なるほど…【神成り】ほど危険な物ではないと。

 

 うーん…あまり驚かれるのは嫌だが、このメンバーなら大丈夫だろう。

 

真「少しこの2本の刀を試しても良いですか?」

 

 と、言って俺は庭に出た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

霊華「何をする気でしょうか?」

 

妖忌「何でしょう」

 

幽々子「面白そうな予感」

 

 と、数名と、あとは数人?の幽霊が見ている。

 

 まぁ、気にしないで始めるか。

 

 まずは、このただの刀の方から試してみるか。

 

 そして刀を手に取る。

 

真「君はどうかな?」

 

 俺はそう刀に語りかけてから霊力を流し始めた。

 

 キラーンと刀が光始めた。

 

霊華「霊力の操り方も上手い…何者?」

 

 じゃあ今度はいつもの【神成り】の要領でやってみるか。

 

 そして思いっきり霊力を流す。

 

 すると刀が赤くなって

 

 パリーンと刃が割れてしまった。

 

 やっぱりこうなったか…

 

霊華「い、今の霊力…感じた?」

 

妖忌「はい。とてつもなく大きい霊力でした」

 

幽々子「彼…本当に人間かしら?」

 

霊華「どういうこと?」

 

 次はこっちか…

 

 そして俺は妖刀を手に取る。

 

 そして一気に霊力を込める。

 

 すると【神成り】と同じく眩い光を放ち始めた。

 

 よし。成功だ。

 

真「幽々子さん!俺はこっちにします!」

 

 その時

 

 幽々子と霊華さんが近寄ってきた。

 

 そして突然、俺にこんな問いかけをしてきた。

 

幽々子「あなた…ただの人間じゃ無いわよね?」

 

真「え?」

 

幽々子「そうねぇ…分かりやすく言うとしたら、半妖かしら?」

 

 な、なぜ俺がただの人間じゃないってバレたんだ?

 

幽々子「あなたの霊力の中に微量だけど妖力を感じたわ」

 

真「…はい…」

 

 すると霊華さんは俺の能力の事を聞いてきた時のようなテンションで聞いてきた。

 

霊華「半妖!?それって人間と何の妖怪のハーフ?」

 

真「あ、いや…その…」

 

 俺の戸惑い方からして察したのだろうか?

 

 霊華さんは「ごめんなさい」と謝ってきた。

 

真「いや、良いんだ」

 

 そしたら幽々子がこんなことを言い出した。

 

幽々子「じゃあ。あなたの実力も見てみたいし、妖忌と手合わせしてみない?」

 

 ま、マジですか?

 

 無理無理無理!

 

 元から剣士の人に最近刀を少しかじった程度の奴が勝てるわけが無いって!

 

霊華「それはいい提案ね」

 

真「霊華さん!?」

 

妖忌「ふむ。では手合わせをしてみるとするか」

 

 よ、妖忌まで!?

 

 はぁ…3対1で俺の方が少数派じゃねぇか。

 

幽々子「じゃあ、殺さなければ何をしても良いってことで」

 

 そして俺と妖忌の手合わせは始まった。

 

 始まりの合図と共に妖忌は横にジャンプした。

 

 そして岩を蹴ってこちらへすごいスピードで向かってきた。

 

 じゃあ、ちょっとやってみるかな?

 

 そして俺は妖忌の初撃を刀で防ぐ。

 

妖忌「これを防ぎますか…ただ者ではありませんね」

 

 そしたら急に霊華さんの声が聞こえてきた。

 

霊華「真!妖忌は冥界…いや、幻想郷で一番と言っても過言じゃないくらい腕が立つ剣士だから殺されないように注意して!」

 

 マジかよ!

 

 聞いてないよそんなこと!

 

 じゃあ俺も本気でやらないと殺られるかもしれないな。

 

 そして一気に霊力を刀に込めて妖忌ごと刀をぶっ飛ばす。

 

 使える…分かる。この刀の気持ちが!

 

妖忌「なら、これは防げるかな?」

 

 と言って、妖忌は俺に数本の霊力斬を飛ばしてきた。

 

 そして俺は刀に霊力と妖力を込めて

 

真「これが俺の技!《霊妖斬》」

 

 そして俺は白い紫かかった霊力斬を放った。

 

 すると妖忌の霊力斬をすべて打ち消した。

 

妖忌「ほう…」

 

 しかし、妖忌の刀で直接霊力斬を斬られて消えてなくなる。

 

 俺はこれを防がれるとは思いもしていなかったため油断をして隙を作ってしまった。

 

 そしてその隙に後ろに回られ、首に刀を突きつけられた。

 

妖忌「チェックメイト」

 

 負けたか…

 

霊華「真さん、あなたの霊力には驚いたけどそれほどでは無いわね」

 

 そうか…

 

霊華「じゃあ帰るわよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 俺達は森を歩いていた。

 

 その時

 

 妖怪が血だらけで倒れていた。

 

霊華「またね…」

 

 そして当然のように霊華さんが近づいて治療する。

 

 その時

 

「そこにいるのは誰だ!」

 

 数人の男が茂みから出てきた。

 

「妖怪を治療してるぞ!」

 

 しまった!

 

 霊華さんが治療しているのを見つかった!

 

「妖怪の肩を持つものは敵だ!」

 

 そして霊華さんは捕らえられた。

 

霊華「くっ、離しなさい!」

 

 しかし俺はその光景を見ていることしか出来なかった。

 

 辺りは暗いため、俺の事は見えなかったのだろう。俺は捕らえられなかった。

 

 そして霊華さんはつれていかれた。

 

 その時、後ろからハリセンで何者かに頭を叩かれた。

 

真「誰だ!」

 

 そして後ろを振り返ると、幻想郷の創始者、八雲 紫が居た。

 

紫「何であなたは見ているだけだったの?」

 

 たぶん、紫は今までのやり取りをすべて見ていたのだろう。急にそんなことを言ってきた。

 

 表情は怒りにも呆れにも捉えられるような表情だ。

 

真「俺は…」

 

紫「はぁ…あなたの事情は知ってるわ。時を越えてきたのよね?それであまり関わるべきじゃないと言う抵抗感に襲われた…そうでしょ?」

 

真「何でその事を!」

 

 そしたら紫は説明し出した。

 

紫「実はね?この世界には神様、まぁ幽々子や私も住人にとっては似たようなものなんだけど、閻魔様も当然居るのだけど、違う神様が居るのよ」

 

 この世界には住人にとっての神様、紫、幽々子の他に閻魔が居る。

 

 しかし、あと一人、紫が幻想郷設立の手助けをしてもらった人物が居るのだと言う。

 

 その人物は幻想郷の住人は勿論、霊華さんや幽々子等も知らされていない人物だと言う。

 

紫「その人物は…そうね…あなた達風に言うと【時を越える程度の神の能力】を持っているのよ」

 

 神の能力…か

 

 神力水か、それとも人柱だっけか?

 

紫「神力水はその人が作り出したのよ。で、試作品を飲んでそのほか能力が着いたのよ」

 

 なるほど…

 

紫「そうね…私しか知らないけどあなたになら言っても良いわね。私は彼女の事をこう呼んでるわ。『時空神のシャロ』って」

 

 シャロ?

 

紫「なんと言うか…愉快な人物よ…まぁ、彼女の技のせいで来たと言うか…あなたを助けたと言うか…まぁ、すぐに戻しても良いけど、折角だから霊華を助けるのを手伝って」

 

 ちょっと頭の整理が追い付いていない。

 

 だけどまぁ、やるしかないよな。

 

真「分かった。手伝おう」

 

紫「ありがとう。じゃあ、真。あなたは敵を引き付けて!私はその間にすき間で助けにいくから。助けられたらあなたもすき間で助けるから」

 

真「了解」

 

 そして俺と紫の霊華さん救出大作戦が開始した。




 はい!第93話終了

 次回は霊華を助けに行くところから始まります。

 それでは!

 さようなら

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