無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回も前回に引き続きもこもちさんの小説、東方想幻華とのコラボです!

 ここまでストーリー性のあるコラボは初めてですね。

 で、今回は博霊神社に突撃!そして奏が迷い混んだ真の理由とは!

 エピローグ…あれ?エピローグってなんだっけ?って位話が膨らむかも知れないな…このままだと…まぁ、僕的には良いんですがね。

 それではどうぞ!


第90話 2本の刀           コラボ~東方想幻華~

side龍生

 

 俺達は博霊神社の階段を登っていた。

 

奏「あのさ…俺、思うんだけど」

 

龍生「なんだ?」

 

奏「神社の階段って…何でこんなに長いんだろうな」

 

 あーその気持ちめっちゃ分かるわ!

 

 なぜか神社の階段って長いよな…俺は神社に詳しくないから知らないけど

 

 飛んでいけば良いじゃん?と思うかも知れないけど…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

回想

 

 俺達は地底から出るために出口の大穴に来ていた。

 

 しかし、この地底から出る方法は不便だよな…

 

 この大穴は空を飛べなくちゃ利用出来ない。

 

 空を飛べなくても行ける迂回ルートは鬼(危険)や大蜘蛛等の危険生物が住んでいらっしゃるから普通の人間だったら地底から出る前に鬼(危険)に消し炭にされるか、大蜘蛛に食われるから近づけないんだよな。

 

 以前真が記憶喪失になって帰るときはこのルートを使ったらしいが、無意識の使い方はこいしに教えてもらっていたため、無意識を使って見つからないで帰ってきたらしい。無意識…すごく便利…一家に一台ほしいね。

 

 そんなことを考えていると女子二人が先に飛び上がって、「早くしないと置いていくよ!」と声がしたので俺と奏は上を向いたんだ。

 

 後はご想像の通りだと思います。

 

 二人に半殺しにされた俺と奏は地底を出てからは博霊神社の鳥居に着くまで飛んではいけないと言う罰を食らったのでした。

 

 チャンチャン

 

回想終了

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 と言うわけで俺達の後ろをずっと低空飛行している少女二人に監視されているため飛べません。

 

龍生「つ、疲れた…」

 

 先に根をあげたのは俺でした。

 

 最近修行を怠ってたからかな?体力が落ちてきている。

 

奏「そんなに歩くのが疲れたなら飛んでみな?」

 

 と、俺の耳元でそんな悪魔の囁きをする奏

 

 俺は疲れていて罰の事をすっかり忘れていたため飛び上がってしまい。

 

 ドカーン

 

 少女二人のダブル弾幕が直撃し何段か先の階段に直撃する。

 

奏「あはは!ふふふ!あはは!あー腹痛てー!」

 

 くっそー!笑いやがって!

 

龍生「奏、よくも俺をはめやがったな!」

 

奏「ま、まさか、こんな言葉で普通に飛び上がるとは思わなかった!」

 

 声を出して笑ってはいないものの、目尻に涙を浮かべて腹を押さえて震えている。はい、バレないようにしてるかも知れませんが、はい、アウトです。笑ってますね?奏アウトー

 

 と、そんなやり取りをしている間に博霊神社に着いた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

博霊神社

 

龍生「よっしゃ!やっと飛べる!」

 

 ついにこのときが…飛べるって…良いね?

 

奏「ここまで長い階段を登りきった後だと、今まで登ってきた階段を眺めると爽快だね」

 

 あ、その気持ち、分かるわ!

 

 登山したあと、山頂から町を見下ろすと最高だよね?今までの苦労が報われた!って感じがする。

 

 そんな会話をしていると、霊夢が魔理沙を摘まみながらやって来た。

 

霊夢「うっさいわね…神社は騒ぐ場所じゃないのよ!」

 

魔理沙「おっす龍生。突然で悪いんだが助けてくれ!」

 

 本当に何があった!

 

 霊夢は不機嫌で今にも暴れだしそうな雰囲気だ。

 

 そして俺は縁側を見て状況が把握できた。

 

 どうせ魔理沙がハイスピードで博霊神社の縁側に突っ込んで崩壊したのだろう。

 

 そんで霊夢がぶちギレて今に至るのだろう。

 

霊夢「あれ?見慣れないのも居るわね。あんた誰?」

 

奏「あ、俺はあ「そんなことより」…」

 

 俺は無理矢理奏の自己紹介を遮った。

 

 仕返しである。

 

龍生「紫は今までずっと冬眠していたのか?」

 

霊夢「そうよ。それが?」

 

龍生「奏が(あ、奏って言うのね by霊夢)なぜか別の幻想郷から流れてきてしまったみたいなんだ」

 

 俺は霊夢に今までの経緯をすべて説明した。

 

 そうしたら霊夢は一瞬考えるそぶりをしてから話し出した。

 

霊夢「きっと結界の力が弱まったのね…あの異変であんな笑えない規格外のレベルの霊力を一気に放出したから少なからず結界にダメージが入ったのでしょうね」

 

 なるほど…あのときの真の霊力は確かに規格外だったからね。

 

 ほとんどあの霊力を出したときの風圧でクレーターが出来、岩や建物が崩れたと言っても過言ではない。

 

奏「あの異変?」

 

龍生「ああ、説明してなかったな…」

 

 そして俺は奏にこの間の異変の事を伝えた。

 

 すると奏はいつの間にか厳しい顔になっていた。

 

奏「そんなことが…こいしと紬は相当悲しいだろうね」

 

 と言って奏はこいしと紬の頭を撫でる。

 

 て、手慣れてやがる…流石、こいしを妻に持つもの…

 

奏「そうだ!死んだのなら冥界に居るかもしれない!」

 

 なるほど…真はそこまで地獄に行くような事をしていた記憶が無い。

 

 となれば冥界に居る可能性が高いな。

 

龍生「じゃあ次の目的地は冥界だな」

 

こいし「冥界に行くの?」

 

紬「妖夢…元気にしてるかな?」

 

 自分がとても落ち込んでても他の人を気にかけるんだな…いや、他の半人か?

 

龍生「じゃあ、霊夢、じゃあな!魔理沙、強く生きろよ」

 

 と、グっと親指を立てる。

 

魔理沙「助けてくれよー!」

 

 しかし俺は無視して飛び立つ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

冥界

 

 冥界…やはり階段が長い…

 

 流石の奏もこの階段を見て青ざめている。

 

龍生「行くしかない…」

 

 そして俺は階段に足をかける。

 

奏「あれ?龍生、飛ばないのか?」

 

 あ、今は飛んで登っても良いのか!

 

 だけど、ここ重力が不安定だから飛びにくいんだよな…まぁ、いいか。

 

妖夢「あれ?龍生とこいしと紬?あと…色違いの真?」

 

 確かに色違いの真っぽいが奏は真じゃないんだよな。

 

龍生「あ、妖夢!この人は…えーと…『そう』だ!」

 

奏「ちょっと分かりにくいぞ。文字列で『』(かっこ)ついてないと分からないぞ!?それと(これ)は『そう』じゃなく『かなで』って呼ぶんだよ!」

 

 メタイな!

 

 それにしても、あーこの感じ…久しぶりだわ…

 

 やっぱり漢字一文字で二つ読み方がある人にこのボケをすると面白いな。

 

奏「と言うわけで俺は愛原 奏だ。別の幻想郷から来たらしい」

 

妖夢「へー!別の幻想郷から?珍しいこともあるものですね」

 

 と、妖夢も興味津々のようだ。妖夢も元気でよかった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

妖夢「へー!刀で戦うんですね!今度手合わせしてもらって良いですか?」

 

 今の妖夢、相当強いからな。

 

 奏の世界の妖夢がどうかは分からないけどたぶんこっちの妖夢の方が強いんじゃないかな?

 

妖夢「切れぬものなど一切無い!」

 

奏「へぇ、自信満々だね」

 

 そんな話をしながら白玉楼まで案内してもらった。

 

龍生「妖夢いいのか?あそこまで降りてきたってことは何か用事があったんじゃないか?」

 

妖夢「いいんです。お客を優先するのも大事です。あと、買い物に行くだけだったのでたいした用事だったので」

 

 そして妖夢が白玉楼の扉をあける。

 

幽々子「あら妖夢。買い物に行ったんじゃ無かったの?あ!お客さんを連れてきたのね?いらっしゃい」

 

 と、幽々子はすぐに状況を察したようだ。

 

龍生「あの、ここに真の魂って居ますか?」

 

幽々子「来てないわよ」

 

皆「え?」

 

 じ、じゃあ、まさか地獄に?

 

幽々子「言っておくけど地獄も無いわよ。魂が来たらこっちに信号を送ってくるもの」

 

 ってことは生きてるのか?

 

幽々子「それもないわね。この世界に真の生命反応は無いもの。紫に調べさせたら外も居ないそうよ」

 

 マジか!ってかさっきから人の考えを読んで話すんじゃねー!さとり妖怪か!

 

 

 

さとり「くしゅん…あれ?風邪引いたかしら?」

 

 

 

奏「どう言うことだ?どこにも居ないって!」

 

幽々子「恐らく存在そのものが消滅したのね」

 

「流石はダーラ様だ。あいつを道ずれにするだけではなく存在そのものを消すとは!」

 

 その時、後ろから声がした。

 

 そこにいたのは

 

龍生「ポリオン…」

 

ポリオン「久しぶりだね?諸君。見たことの無い人物も居るから自己紹介をしておこう。私は闇の科学者、ポリオン!ダーラ様の幹部である」

 

奏「ってことはこいつが!」

 

 そして奏は腰にかけていた刀に手を伸ばす。

 

ポリオン「以前の私じゃありませんよ?なぜなら、更に修行をし、更に強くなった…今の私ならダーラ様に代わってこの世界を変えることだって可能!」

 

 ずいぶんなめられたものだな!

 

 そして俺とこいしは弾幕を放つ。

 

 しかし、いとも容易く弾かれてしまう。

 

奏「俺もやってやるよ!」

 

 そして奏は刀を抜く。

 

奏「行くぞ!咲!」

 

 …

 

 ……

 

 ………

 

 何?なにこの謎の沈黙…

 

奏「あ゙あ゙ーっ!咲は向こうの世界に居るんだった!」

 

 と、いきなり叫びだした。

 

 どゆこと?

 

奏「ならもう空っぽの咲名千里でなんとかしてやる!」

 

 そして奏はものすごい勢いで突撃して斬りかかる。

 

 しかし当然のように弾き返される。

 

奏「つ、強い…」

 

 そしたら紬が奏に近寄っていった。

 

紬「私も使って!」

 

 おおー!衝撃の提案!

 

奏「でも真って人しか使えないんじゃ?」

 

紬「いや、使えないことは無いよ?あれはご主人様を見定めるだけで他の人が使えないことは無いよ?」

 

 そこまで言うと紬は刀になり、宙に浮いた。

 

奏「妖刀【神成り】…」

 

 そして、奏が刀のしたに手をかざすと奏の手の上に降りてきた。

 

 そして奏は刀の柄を掴み、片手で持つ。

 

 そしてもう片方の手でもう一本の刀を手に取る。

 

 奏の二刀流…結構様になっている。絶対奏の世界のこいしが見たら更に奏の事が好きになると思うな。

 

『今からこの力の無い刀に力を与えるよ!』side奏

 

奏「え!そんなこと出来るのか?」

 

『出来るよ?神様だからね!』side奏

 

 そしたら急に奏の刀が光り始めた。

 

奏「これなら行ける!」

 

 なんかよく分からないけど凄そうな予感!

 

ポリオン「下らない子供騙しをしおって!」

 

 そしてポリオンは奏に隙間の無い弾幕を放つ。

 

奏「こんなもの!」

 

 そして奏は2本の刀で一瞬にしてすべての弾幕を斬る。

 

 そして奏は一気にポリオンとの距離を詰めて2本の刀で×のように斬った。

 

ポリオン「く、くそう…」

 

 あのときにとどめをさしきれなかった敵は奏がとどめをさしてくれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

龍生「よく考えればあのとき、すぐに帰れたんだな…流れでこうなったけど」

 

奏「だな。でも楽しかったから良かったよ。俺は結界が歪んだときに来てしまったんだな。でもこの世界を救えて良かった。ありがとう。紬」

 

紬「いえいえ」

 

 いつになく紬も上機嫌だ。

 

紫「もういい?私は早くかえって冬眠の続きをしたいんだけど」

 

奏「それじゃ!また会えるといいな!」

 

龍生「おう!今度は俺達がそっちに押し掛けてやるよ!」

 

奏「それは忙しくなりそうだ。じゃーな!」

 

 そして奏は隙間の中に入っていった。

 

 さてとさとりに報告して来るか!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

「畜生めぇぇっ!」

 

 そして俺は爆発に巻き込まれた。

 

 そして俺は咄嗟に

 

「紬…」

 

 そう言って、人になった紬を両手で抱き抱えるようにしてダーラの大爆発から庇う。

 

 そして俺は意識を失った。

 

 そして俺は死に、地獄か冥界に行くはず……だった…

 

 チュンチュン

 

 小鳥のかわいらしい鳴き声が聞こえる。

 

 ああ…俺…死んだのかな?

 

 そして恐る恐る目を開ける。

 

 草木が生い茂った森だった。

 

 空気が美味しい…

 

 あれ?俺…死ななかったのか?

 

 その時

 

「あ、あなた大丈夫?」

 

 そして足音が近づいてくる。

 

 あ、ダメだ…意識が遠退いて…

 

「しっかりして!」

 

 そして俺は再び意識を失った。




 はい!第90話終了

 はい!今回でコラボ終了!

 いやぁ…楽しかったです!双方でのコラボなんて初めてでしたが、出来としては満足いくレベルではあります。

 もこもちさん!今回のコラボ!ありがとうございました!

 是非!もこもちさんの小説もよろしくお願いします!

 では、次回は今までとは少し違う展開の話になります。エピローグってなんだっけ?

 それでは!

 さようなら

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