無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はダーラも出てきて勝負します。

 それではどうぞ!


第85話 衝撃のカミングアウト

side真

 

全員「ダーラ!」

 

ダーラ「久しぶりだな。人間。いや、はじめましてかな?」

 

 そう言ってダーラは倒れているダークに近づく。

 

ダーラ「なんと無様な姿だ」

 

 と、ダークに言い放つ。

 

 そして俺達の方を見る。

 

 その瞬間

 

 パヒュン

 

 風を切る音が聞こえた。

 

 そして背後を見ると、なんと大爆発を起こした。

 

ダーラ「ははは、ほんの小手調べだ」

 

 小手調べでこの威力…ただ者じゃない。

 

ダーラ「だが、見たところ、一番の戦力がこんなんじゃ負ける気がしないな」

 

 確かに俺はダークとの戦いでかなりボロボロだ。

 

 だが、やらなければならないから立ち上がるのだ。

 

 その時

 

霊夢「あんたの相手はこいつじゃないわ。私達よ!」

 

 そう霊夢は一歩前へ出てそう言った。

 

真「何を言ってるんだ!」

 

霊夢「あんたは休んでおきなさい。あんたはダークを、一人で相手したんだから」

 

 そう言って霊夢達は俺の前に出る。

 

 止めろ!

 

ダーラ「遺言は?」

 

霊夢「そうね…強いて言うなら。あんたには負けない!それだけよ」

 

 止めろ!

 

霊夢「霊府《夢想封印》」

 

魔理沙「恋府《マスタースパーク》」

 

妖夢「人府《現世斬》」

 

 止めろ!

 

ダーラ「一度食らってみないと力の差は分からないようだな」

 

 そしてダーラは一瞬だけ、ものすごい量の霊力を放つ。

 

 その瞬間

 

 ダーラの足元にクレーターが出来、弾幕が近寄った瞬間、一瞬にして弾幕が消え去る。

 

 それだけじゃない。

 

 周囲にすごい衝撃波が出来、その風圧で吹き飛ばされそうになる。

 

霊夢「なら、肉弾戦はどう?」

 

 そうして一斉にダーラに殴りかかる。

 

 しかし、予想外なことに、ダーラは何もせず呆然一方だった。

 

 その時

 

 ダーラの口元がニヤリと曲がったのだ。

 

 その次の瞬間

 

 霊力で飛ばして、回し蹴りをして霊夢達を一網打尽にする。

 

ダーラ「どうした。威勢が良いのは最初だけか?」

 

 くそっ、情けない…情けない…

 

 皆が傷つき、戦っていると言うのに…

 

 俺はこんなところで見ているしか無いのか?

 

 いや、今は無理にでも戦わないと後悔する気がする。

 

『真…』

 

真「紬、最後の戦い。付き合ってくれるか?」

 

『もちろん!付き合うよ!』

 

真「そうか…ありがとう」

 

 そんじゃ、やってやりますか!

 

 そして、刀の鞘を握る。

 

 この刀を抜くのも最後になるかも知れないな…

 

真「ダーラ!俺はまだ戦えるよ」

 

ダーラ「ははは。面白い冗談だ。怪我人は大人しくおねんねしてな!後で料理してやるから」

 

 そして鞘を握っていた手を柄に移し、俺は柄を握ったままダーラに、向かって走り出した。

 

皆「真!」

 

 そして俺は直前で刀を抜いて斬りにかかる。

 

 かきぃぃん

 

 と、甲高い音が響く。

 

 この感触は!

 

 やはりと言うかなんと言うか、ダーラは霊力で作り出した剣で防いでいた。

 

真「そう来たか…」

 

ダーラ「知ってたか?この霊力で作り出した剣は俺があいつに教えたんだ」

 

 だから二人とも同じ技を…

 

 しかし参ったな…状況はダークの時と同じだけど、霊力の量とかも桁違いだから更に強い。

 

ダーラ「どうした?こんなものか?こんなものなら俺を倒すことは一生無理だ!」

 

真「!?」

 

 くそっ、どうして、どうして…ここまで力の差が開いているんだ…

 

 悔しい…非力な俺は誰も守れやしない…

 

ダーラ「もう一度地に送り返してやる」

 

 そして、ダーラは俺を剣の側面で叩いて来た。

 

 それにより、俺は地面に倒れ込む。

 

ダーラ「お前は最後の楽しみにとっておいてやる。光栄に思え!」

 

 そしてダーラは皆の方に手を向けて弾幕を撃とうとし始めた。

 

 俺はその時、自然にこう言葉をこぼしていた。

 

真「……だ…」

 

ダーラ「あ?」

 

真「このまま見ているだけなんて嫌だぁぁぁっ!最期の最期まで、臆病で貧弱な人間であることは死んでも嫌だ。絶対にお前に最低限一撃入れてやる」

 

 俺はダーラに刀を向けながら宣言した。

 

 そしたら場は静まり返った。

 

 その次の瞬間、ダーラは腹を抱えて笑いだした。

 

ダーラ「ふははは!こ、この俺に一撃与えるだって?ムリムリ!ふははは…かすることもないって!」

 

 と、笑いながら言ってきた。

 

 俺はとっくの昔から死ぬ覚悟は出来ている。覚悟が出来た上で、いま、ここに立っているのだ。

 

 だけど、仲間が死ぬのは見ていられない。それは皆も同じ気持ちだろう。

 

 だから俺は守るんだ。

 

 俺の考える時間ではあまり交流がなかったメンバーだけど、今は大切な仲間だから守る。

 

真「ダーラ…俺が生きている間はこいつらには手出しさせねーぞ!」

 

 と、ダーラに言い放つ。

 

ダーラ「ほぅ…」

 

 と、いくつか弾幕を皆に向けて放つ。

 

 そして俺はそれを斬って破壊する。

 

真「だから言っただろ?俺が生きている間はこいつらには手出しさせないって」

 

 するとダーラはぱちぱちぱちと拍手し始めた。

 

ダーラ「お見事!まさか今の一撃が止められるとは思わなかった」

 

 こいつ、どんだけ俺をなめねんだ?油断しすぎだろ。

 

ダーラ「良いものを見せてもらった代わりに、良いことを教えてあげよう」

 

真「良いこと?」

 

ダーラ「そうさ」

 

 と、ダーラは語り始める。

 

ダーラ「これは数年前の話。君がそこにいる刻雨 龍生と出会って間もない頃の話」

 

 ん?俺の昔の話?

 

ダーラ「その頃、君の母さんが殺されたことがあったよね?」

 

真「あったけど…まさか!」

 

ダーラ「これなんだ?」

 

 そう言ってダーラは拳銃を取り出す。

 

ダーラ「実は、君の母さんを殺した犯人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺なんだよね」




 はい!第85話終了

 はい!今回の最期の方に出てきた話は、別作品として無意識の恋 過去編として出しております。

 それでは、次回はダーラが語る過去の話です!

 それでは!

 さようなら

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