無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は妖夢VS魔獣がメインの話となっています。

 それでは!どうぞ!


第78話 一人前

side真

 

音恩「なぜお前、俺の名前を知っている」

 

 なぜってそりゃ

 

 そして俺は思い出そうとする

 

 すると

 

真「うわーー!あがっ。あー!」

 

 急な激痛に襲われた。頭が割れそうに痛い。

 

音恩「まぁ、良い。まずはそこのボロボロになっている奴から片付けてやる」

 

 そうして俺の方に弾幕を放ってきた。

 

真「ぐ…【神成り】」

 

 そうして紬が刀になる。

 

 そしてシャキンと弾幕を一刀両断する。

 

真「音恩…なぜ?」

 

音恩「もしかして僕が君達の仲間だって言いたいのか?僕は最初から君達の敵だよ?」

 

 く、まさか。音恩にも俺と同じ記憶操作の魔の手が?

 

 その時

 

 鈴音がやって来た。

 

 そして鈴音は音恩を見て唖然とする。

 

鈴音「も、もしかして…音恩?」

 

 さすが繋がりが深いだけあって出会ってすぐに思い出したみたいだ。

 

音恩「……誰だ?」

 

鈴音「!?」

 

 音恩の誰だ?と言う言葉を聞いて鈴音は固まってしまった。

 

「フッフッフッ。すごいだろ?私ののーう力は」

 

 と、科学者のような感じで白衣を(まと)った男が現れた。

 

 能力?まさか!

 

真「記憶を操作したのは…お前か?」

 

「そーうですねぇ…これは私ののーう力の一つ。《記憶を差し替える程度ののーう力》ですねぇ~」

 

 なんか微妙に間延びしてていらっとくるしゃべり方だな。

 

 だけど今、こいつ、自白したぞ。

 

 自分が記憶を操作したって

 

真「つまり、お前を倒せば良いと」

 

「んまぁ、そうですねぇ。私は科学者のポリオンと申します」

 

 そうするとポリオンはポケットからガラス玉を取り出した。

 

ポリオン「私を倒すのは良いですが、これから良いものを見られますよ?」

 

 そして上空に大きいホログラムが映し出される。

 

 そしてそのホログラムは4つの画面に分裂した。

 

 そして映像が流れる。

 

 そして俺達も見たことのある場所の風景が浮かび上がった。

 

 場所は白玉楼、紅魔館、地霊殿、永遠亭だ。

 

真「これって!」

 

ポリオン「仲間が無惨に魔獣たちにやられる姿を見ているが良い」

 

 妖夢、咲夜、魔理沙・さとり・こいし、妹紅

 

 そして俺は助けに行こうと飛ぶ。

 

 しかし見えない壁に道を閉ざされ隔離されてしまった。

 

真「ポリオン。お前ぇ!」

 

 そして斬りかかるが、ポリオンの周りにはバリアが張ってあり攻撃が出来ない。

 

真「くっ」

 

ポリオン「さぁ、楽しい楽しいショーの始まり始まり」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

雷VS妖夢

 

 妖夢と魔獣はにらみ合い、どちらとも動く気配がない。

 

 その時

 

 妖夢が動くのと同時に魔獣も動き出した。

 

ポリオン「あの剣士が戦っているのは(らい)。雷を操る魔獣でございます。あの剣士は塵の一つも残らないでしょう」

 

 ちっ、好き勝手言いやがって。

 

 妖夢があんな奴に負けるわけが無い…と、分かっている。分かっているが、紫の説明を思い出す。

 

 最強の魔獣、その4体の内の一体

 

 どうしても心配だ。

 

 そして妖夢が攻撃をしに近づく。

 

 その時

 

妖夢「あぁー!」

 

 魔獣に近づいただけで妖夢が感電してしまった。

 

 妖夢が…負ける?あり得るわけがない。

 

 ギャオー!

 

 そして雷の周りに雷が落ちて、そして雷に落ちる。

 

 その電気エネルギーをエネルギー弾にして雷は放った。

 

妖夢「うわわ!」

 

 妖夢は全速力で走って避ける。

 

『勝てるのかな?』

 

真「さぁ?分からない…だけど今は信じるしかない」

 

 そして雷は電流のエネルギー弾を放ち続ける。

 

 そして妖夢は逃げ続ける。

 

妖夢「弱ったな…近づいただけで感電するなんて…」

 

ポリオン「あれが雷の特殊能力ですから」

 

 俺達の声は聞こえない。そのため妖夢に何を言っても無駄なので俺達はただ見ていることしか出来ない。

 

妖夢「あ!霊力斬」

 

 そして妖夢は霊力で作った斬激を翔ばして攻撃する。

 

 なるほど。考えたな。

 

 近づいたらダメなら近づかなければ大丈夫って事か。

 

 グギャァー!

 

 と、雷も苦しそうな声をだす。

 

妖夢「でもキリが無いな…霊力斬は微ダメージしか与えられないから…」

 

 かなり電撃ってのは厄介だな。

 

 近づけないじゃねーか。

 

ポリオン「やっと分かりましたか?あなた方の敗けです。と言うか最初から勝敗は決していたのですよ?」

 

 くそぅ…

 

 その時

 

妖夢「あぁー!」

 

 また電流エネルギー弾をまともに食らってしまった。

 

ポリオン「チェックメイト」

 

妖夢「な…さけない…」

 

 と、妖夢は小声でそう呟いた。

 

妖夢「情けない」

 

 と良いながらゆっくりと妖夢は立ち上がる。

 

妖夢「やはり私は半人前ですね。半人前は敵を倒すことが出来ない。半人前は何もかもを救えない…」

 

 と、妖夢は俯きながら呟く。

 

 

side妖夢

 

 私は悔しい。

 

 半人前の自分を恨んだ。

 

 私は所詮弱い。勝ちたい。守りたい。この世界を守りたい!

 

 お願いします。神様。どうか幻想郷をお助けください。

 

 そして私は最後の抵抗として刀を構えて急接近する。

 

 感電なんか構っていられない。

 

 そして私は魔獣に向かって刀を降り下ろす。

 

 しかし

 

妖夢「固い!」

 

 ギャオー!

 

妖夢「あぁー!」

 

 そして木に向かって叩きつけられた。

 

 私はこのまま幻想郷と共に散るのかな?

 

 …だけどそんなのダメだよね?

 

 真達が私に任せて私を信用してくれたんだから。

 

 そして魔獣の前に刀を構えて立つ。

 

 そしたら私を尻尾で上から叩こうとしてきた。

 

 その時

 

「妖夢!」

 

 と、声が聞こえてきたような気がした。

 

 そうだ。私が負けたら幻想郷もおしまいなんだ。

 

 その時、私に力が沸いてきた。みんなの思いが力に成ってるんだ。

 

妖夢「私に斬れぬものなどあんまり!…いえ…

 

 

 

 

一切無い!

 

 

 

 そして私は魔獣を縦に一刀両断した。

 

妖夢「雷の魔獣、(らい)。これで終わりです」

 

 グギャァー!

 

 そして私が刀を鞘に戻すと魔獣は爆散した。

 

 勝った…勝った~!

 

妖夢「やった…やったよ。霊夢、真、紬、龍生…」

 

 そして私は脱力してその場に仰向けに倒れる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 妖夢が、勝った!

 

 さすがにポリオンも悔しそうな顔をしている。

 

ポリオン「なぜだ。なぜあの魔獣がやられる。意味不明だ」

 

真「意味不明も何も。あれが妖夢の一人前(・・・)の力なんだ」

 

紬「そうだよ。あんなのに妖夢がやられるわけがないよ!」

 

 そう言うと、ポリオンはふっ と笑った。

 

ポリオン「あと3体、その3体がすべてやられるとは思えないけどな」

 

 そう、そこが問題だ。

 

 あと3体、一体でも倒せなかった時点で俺達の負けになるのだ。

 

ポリオン「さあ、次は…竹林だな。ここは火の魔獣、その名は(えん)。こいつは強いぞ?」

 

 そして4分割の1つが大きくなる。

 

 そして画面がはっきりする。

 

 今、永遠亭の戦いが始まろうとしていた。




 はい!第78話終了

 最近文字数が減ってきているのを反省しております!

 次回は妹紅VS魔獣です!

 それでは!

 さようなら

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