無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は主に幻想郷の500年前の話を書いていきたいと思います。

 それではどうぞ!


第74話 500年の時を経て

 そう。これは幻想郷の約500年前の話

 

 幻想郷が出来て間もない頃の話

 

 その頃は、今みたいに平和ではなかった。強奪するために人を殺す事なんて当たり前だった。

 

 そして、妖怪と人間が共存…はしていなかった。

 

 人間が一方的に妖怪を嫌い、人間に虐殺される妖怪など珍しくはなかった。

 

 そんな世界では人間同士が争うことも珍しくはなかった。人里と人里同士が戦争して殺し会う光景は至るところで見られた。

 

 そしてどの人里も戦争に勝つのに必死だった。

 

 そしてある日、一人の科学者が危ない考えにたどり着いてしまったのだ。

 

『そうだ…妖怪だ。妖怪を使おう。どうせこいつらが殺されても、誰も何も思いやしねーんだ。元から能力が化け物のこいつらの遺伝子を研究して人に入れれば強大なパワーを得られるんでは無いか?と』

 

 そして、なんと、その研究は成功し、ものすごい力を得た人間が誕生した。

 

 あるものは火をだし、あるものは水を司り、めちゃくちゃな力を得てしまったのだ。

 

 それが後の『程度の能力』なのだ。

 

 そしてなぜか、その後は希に外の世界に程度の能力をもった人間が誕生するようになってしまった。その人間はある程度成長したら自動的に八雲 紫創始者が作った外の世界と幻想郷を隔離する結界、幻と実体の境界を越えて幻想郷内に入ってくるようになってしまった。この事を後に幻想入りと言う。

 

 元から幻想郷に住み着いていた者達は、自分達の知らない常識を知っている外の人間を恐れ、幻想入りしたものを投獄して逆らう者を殺した。

 

 それを救ったのが、今の博麗 霊夢の祖先。博麗 霊華。

 

 彼女は、妖怪、人間、そして外来人にすらも、優しく、怪我をした妖怪を見つけたら治療をしていた。

 

 しかし、その行為は自分の身を滅ぼす事になってしまった。

 

 そう。

 

 たまたま霊華が治療をしていたときに通行人が通りかかったのだ。

 

 そして、妖怪を治療して居る姿を見て、彼女を敵だと判断した人々は彼女を投獄して毎日拷問した。

 

 人々は彼女の事をこう呼んだ。【悪魔の生まれ変わり】と

 

 そんなある日、八雲 紫が彼女を助けに来たのだ。

 

 理由はいつも妖怪を助けてくれるから。

 

 そして紫に助け出された霊華は紫にお礼としてこんなものを授けられた。

 

 それは霊力と程度の能力である。

 

 当時の人間には霊力など存在せず、ただ武器を使って人を殺すだけだったのだ。

 

 これがあれば、平和を望んでいる霊華は正しく平和的に解決してくれるとふんだのだ。

 

 そして、能力。これは博麗一族に代々伝わる能力。【空を飛ぶ程度の能力】

 

 それによって、霊華は空を飛ぶことが出来るようになった。

 

 それと同時にいろんな物から浮けるようになった。

 

 紫は認めたのだ。

 

 そして、紫が建てていたもう1つの結界を張っている所に何でも屋と言うのを建てたのだ。

 

 しかし、それにより、何人かは客が来ていたのだが。その要求は理不尽で命の危機にさらされたこともあった。

 

 しかし、そんなある日。ある男性が幻想入りを果たした。

 

 男性は霊華に優しく接し、霊華からは好印象だった。

 

 そしてやがて恋仲まで発展し、ついには結婚して子供まで授かった。

 

 そして幸せな日々を過ごしていた。

 

 しかし、そんな幸せな日々はそんなに長くは続かなかった。

 

 また一人の科学者が危険な考えにたどり着いてしまったのだ。

 

 その頃には幻想郷中で能力がある人間が見られた。

 

 そのため、最早強いとは言えなくなってしまったのだ。

 

 そして今まで使ってきた妖怪の亡骸(なきがら)を見てこう思ってしまった。

 

『遺伝子を使うだけでここまで強くなるなら、妖怪本体を使ってバイオ兵器を作ったらどんなに強くなるのだろう…と』

 

 そう、それが地獄の始まりだった。

 

 妖怪同士を継ぎ接ぎでくっつけて、命を灯させる為の装置をくっつけて完成…したが

 

 なんとそいつらは理性がなかった。

 

 しかも自分達で繁殖するため、勝手に増えると言うものだった。

 

 そのバイオ兵器…もとい化け物は人を見境なく殺す物だった。

 

 それのあまりの恐ろしさに人々には魔獣と呼ばれていた。

 

 そのため、その魔獣を作った人里は化け物によって壊滅させられた。

 

 そして、壊滅させた魔獣達は次の人里を探して、見つけたら壊滅させて歩いていた。

 

 そして、その魔獣退治を霊華は依頼されてしまった。

 

 そして霊華は能力、霊力を存分に使って対峙したが、霊華は勝てなかった。

 

 そんなとき、霊華の夫がなんと、魔獣に吸収されてしまったのだ。

 

 そして、吸収した化け物は4体に分裂して、火、水、雷、土の能力を得てしまったのだ。

 

 それにより、無敵の存在となってしまった。

 

 霊華は戦ったが、ついに瀕死の重症を負ってしまった。そして紫に自分の子供を託し、息絶えた。

 

 そして幻想郷は絶望のふちに立たされた。

 

 そんなとき

 

 一人の呪術師が現れた。

 

 その呪術師が考えたのはとんでもない方法だった。

 

 それは

 

『生け贄を使って、奴等を封印しよう』

 

 というのだった。

 

 そして生け贄には一人の少女が選ばれた。

 

 そしてその少女の命と引き換えに、見事魔獣を現世と隔離された特別な空間に封印することに成功したのだ。

 

 その後

 

 紫が博麗何でも屋跡地に博麗神社を作って、霊華の子供をそこの巫女にしたのだ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

紫「と言うとても残酷な話が合って魔獣伝説と言うのが出来た。だけども、500年の時を()て復活してしまった」

 

 俺達は幻想郷の魔獣伝説を聞いて唖然としていた。

 

 あまりに残酷すぎる幻想郷の過去、そして魔獣誕生の秘密。それらを聞いて唖然とせずには居られなかった。

 

霊夢「私の…先祖?」

 

紫「そう。あなたの先祖が頑張ったから今の博麗神社があるの」

 

 そして霊夢の隣を見るとそこにはいつの間にか復活していた魔理沙、こいし、さとりが居た。

 

 そして俺は黙りこくってしまった。

 

 そしてまた紫が話し出す。

 

紫「真。通常、人が幻想入りする時って結界が揺らぐのよ」

 

 と、そこまで言うといきなり目を細めてトーンを低くして言ってきた。

 

紫「鈴音や龍生が幻想入りするときはちゃんと揺らいだのに、真が幻想入りした時には揺らがなかったのよね…何でかしら?」

 

霊夢「あ!確かに!真の幻想入りだけは気がつかなかった」

 

 おいおい、なんか嫌な予感がするぞ。

 

紫「考えられるのは…博麗大結界、幻と実体の境界を無視して入ってきた。つまり、悪意を持って入ってきた。これ以外考えられない」

 

 そこまで紫が言うと皆が俺を見る。

 

 霊夢は連戦体制に入ってお札を構えて、魔理沙はミニ八卦炉を構えて、早苗はお札を構えて、さとりは後方へジャンプした。

 

 そしたら、関係の深いこいし、紬、龍生、妖夢は俺の前に出た。

 

さとり「退きなさいこいし!」

 

こいし「お姉ちゃんこそ真と一緒に居たのは長いんだからわかるよね?」

 

霊夢「あんたたち、退きなさい!」

 

魔理沙「そうだぜ。さもなくばお前らを退治するぜ!」

 

龍生「退くわけにはいかないね。まこっちゃんは何もしていない。俺が保証する」

 

妖夢「そうです!真の修行風景を見て思いました。この人は心からの善人だって」

 

早苗「とりあえず、幻想郷に害をもたらしそうなので倒します!」

 

紬「絶対に真はやっていない!そんなことをするやつだったら私がとっくに呪い殺している!」

 

 と、俺を退治したがってる側と弁護側で口論を繰り広げている時、急に眠気が俺を襲った。

 

 ねむ…い

 

 そして俺の意識が遠退いて行った。

 

「回収成功。これであいつらは誰もこいつを信じられなくなる」




 はい!第74話終了

 今回、真さんに疑いが向きましたね。この先どうなるのか?

 そして、最後の声の主とは?

 それでは!

 さようなら

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