無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回から第最終章突入!

 だいぶ時間がかかりましたが何とかここまで来ました!

 それではどうぞ!


第最終章 神想伝
第72話 幻想郷の危機!?ついに始まる最後の異変


side真

 

 今日は1月1日、そう…正月だ。

 

 そして、俺のもとには沢山の年賀状が届いた。記憶を無くしているので、送られたものの中には俺の知らない人のもあった。

 

 そして、今は初詣に来ていた。

 

 博麗神社、俺にとっては初めて来る場所だ。

 

 そして、皆でならんで賽銭箱の前でお願い事をする。

 

さとり「こいしは何を願ったの?」

 

お燐「勿論こいし様の事だから真の事ですよね?」

 

こいし「うん。真の記憶喪失が早く治りますようにって」

 

 嬉しいな。そんな風に思ってくれて。

 

 しかし、この神社に初詣に来る人は俺らしか居ないんだが…さすがに参拝客少なすぎじゃ無いですか?

 

 その時

 

 裏の方にある住居スペースの方からガタゴトと言う物音がした。

 

 それと同時に

 

「おざいぜんーーーっ!」

 

 と言う飢えた獣のような声が聞こえた。

 

 そしてダダダダと言う効果音が似合いそうな感じで煙を上げながら博麗神社の巫女、博麗 霊夢が走ってきた。

 

霊夢「一年ぶりのおっ賽銭!」

 

 ノリノリで嬉しそうにしている。

 

霊夢「あ!あんたたち!よく来たわね!中でお茶でも飲んで行きなさいよ!」

 

真「いや、でも」

 

霊夢「良いから」

 

 こんな感じで霊夢に住居スペースの方に連れていかれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

真「すみません。お茶を頂いて」

 

霊夢「良いのよ!あんたたちは救世主なのよ!毎日もやし生活だったのがやっと別の物を食べれそうよ!」

 

 なんか悲しくなるな。今度霊夢に何か奢ってやるか。

 

 と、俺は心の中で同情した。

 

さとり「それでは私達はもう帰りますね。お茶ごちそうさま」

 

霊夢「いつでもあんたたちなら大歓迎よ!」

 

 そして俺達が帰ろうと立ち上がったところ、

 

 グアアアア

 

 と言うものすごい声と共にすごい地震が俺達を襲った。

 

 何だ?今のは

 

霊夢「何!?今のは!」

 

真「分からないが嫌な予感がする」

 

 そして紬を見ると、ものすごく怯えていた。

 

 何がどうなってんだよ。

 

紬「ま…じゅう」

 

真「え?」

 

紬「な、何でもない」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「ついに始動しましたね例の計画、幻想郷支配計画が!」

 

「ふふっここまで長かったな」

 

「「さぁ!暴れ狂うが良い!5百年前(・・・・)に幻想郷で暴れまわった史上最悪の怪物。魔獣!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

真「とりあえず外に出てみなければ分からないから出てみよう」

 

 そう言うが、紬はピクリとも動けずに居た。

 

紬「皆…もう…幻想郷はダメだよ…皆、殺される」

 

 殺される?どう言うことだ?

 

 その時

 

霊夢「な、なんなのよ!こいつら!」

 

 先に外に出ていた霊夢が叫んだ。

 

 それにつられて俺も外に出る。

 

 そしてそこに居たのは

 

 この世の物とは思えない暗く深く闇のオーラが出ている生物?だった。

 

 目は赤くて、睨み付けたものを硬直させるような目力。そして、あまりのおぞましさに気を抜くと意識が飛んでしまいそうになる。

 

 怖い…逃げたい…

 

 しかし、霊夢はそれでも勇敢に対峙しお札を構える。

 

 その時

 

鈴音「大丈夫?」

 

 鈴音が来た。

 

鈴音「嫌な予感がして来てみれば、なんなのよこいつ」

 

 その時

 

 俺は確かに視界の端に捉えた。

 

 博麗神社の遥か上空に何もない空間にヒビが出来ている事に

 

真「おい、遥か上空にヒビが出来てるぞ」

 

霊夢「!?嘘!」

 

 そして、霊夢は空を見る。

 

 そしたらすごく驚いた表情になった。

 

霊夢「博麗大結界にヒビが入ってる!」

 

 え?博麗大結界ってあの博麗大結界?

 

 以前、こいし達に聞いた幻想郷と外の世界を隔離するためにある博麗大結界?

 

真「とりあえずこいつを倒さないと大変な事になりそうだ」

 

 そして

 

真「えーと…【神成り】?」

 

 そう言うと紬は刀に変化した。

 

 どうやら合っていたようだ。

 

 そして刀を構えた瞬間

 

 化け物の尻尾が俺の腹部にクリーンヒットした。

 

 そのまま博麗神社の住居スペースの壁を破壊しながら裏の森に吹っ飛ばされた。

 

皆「真!?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺は森の木々をなぎ倒しながら吹っ飛ぶ。

 

 そして勢いが弱まって最後には木に体を強打して地面に落ちる。

 

真「ぐはっ!」

 

 どれくらい飛ばされただろうか?

 

 ざっと500メートル位は飛ばされているぞ。

 

 弱ったな…体が痛くてもう一歩も動けねぇや。

 

『あいつに勝てるわけが無い…』

 

 突如紬はそう呟いた。

 

『初代博麗の巫女、つまり霊夢の祖先は元々巫女じゃ無かったんだ』

 

 元々博麗神社は八雲 紫がこの幻想郷と外の世界を隔離するための結界の強度を高めるためとして作ったのだと言う。

 

 そして初代博麗の巫女は博麗何でも屋と言うのをやっていたと言う。

 

 そして妖怪退治の仕事を主に受けていたのだと言う。

 

 まるで、実体験したかのように話す。

 

 そんなある日、あの化け物、魔獣が現れたのだと言う。

 

 あいつは当時、最強と呼ばれていた八雲 紫すらもあっさりと倒してしまって、もう打つ手も無いと言われていたその時、初代博麗の巫女が立ち上がった。

 

 そして博麗の巫女も苦戦を強いられたが、その博麗の巫女は今で言う博麗の術式で封印に成功した。

 

 しかし、その博麗の巫女も体力を使いすぎて死んでしまった。

 

 その子供が八雲 紫に引き取られて、博麗の巫女になったのだと言う。

 

『これが幻想郷の過去の話だよ』

 

真「そうだ。たぶん今まで聞いたことが無かったんだが、…紬って過去を実体験したことあるだろ」

 

『何でそう思ったの?』

 

真「何となくだ」

 

 俺がそう言うと、紬はふっと笑う。

 

『そうだよ。私は過去を実体験したことあるよ』

 

真「そうか…今は聞かない事にするよ。今の紬が悲しそうだから」

 

『ありがとう。いつか話すときが来たら話すよ』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 なんなのよ。あのパワーは!

 

 真に自分の尻尾を叩きつけたと思ったら、真がものすごい勢いで飛んで行った。

 

 あれは並大抵の人間だったら一発で殺せるじゃない!

 

 グオオー!

 

 そしてまた化け物は雄叫びを上げる。

 

こいし「もう許さない!」

 

さとり「私もよ」

 

魔理沙「私達に喧嘩を売ったことを後悔させてやるぜ」

 

 そして私以外は戦闘体制に入る。

 

 しかし、私はさっきの一発で分かってしまった。

 

 力の差に…格の違いに

 

 そしたら魔理沙は

 

恋府《マスタースパーク》

 

 マスタースパークを放った。

 

 そして魔理沙のマスタースパークは化け物に直撃し、化け物は跡形もなく消えてしまった。

 

霊夢「え?」

 

魔理沙「何だよ。筋肉だけの筋肉だるまだったんじゃねーかよ」

 

 体力はそこらに居る妖怪程度だ。

 

 これなら勝てる。

 

 奴の攻撃に当たらなければこっちのもんだ。

 

 その時

 

 パリーン

 

 何かが割れるような音がした。

 

 そして私はさっきのヒビを見ると、完全に穴が開いていた。

 

 そしてそこからさっきの化け物が出てきた。

 

 完全に博麗大結界が崩れ去ってしまった。

 

 そして、なぜか外の世界に繋がる訳ではなく、別の異次元に繋がってしまった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「あの怪物とてつもなく弱いんですが…大丈夫ですか?」

 

「問題ない。この怪物を暴れさせるのはお遊びにしか過ぎない。本命は…こいつだ」

 

「以前から目をつけていた人間のクローンですね」

 

「ああ、そうだ。そして、こいつにあの魔獣の力を加えたらどうなると思う?」

 

「耐久最強、パワー最強の正しく怪物が出来ますね」

 

「ああ、そうだ。あの魔獣の力さえあればこの幻想郷を我が物にするのは容易い事だ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

真「すごいな!妖怪の再生能力って!もうこんなに回復した!」

 

『だけど、いつまた襲われるか分からないから警戒しておけよ』

 

真「ああ、分かった」

 

 そして俺は博麗神社まで走った。




 はい!第72話終了

 果たして魔獣を復活させた奴等の計画を阻止出来るのか?そして紬の過去とは?

 それでは!

 さようなら

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