無意識の恋   作:ミズヤ

71 / 100
 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はクリスマス特別編です。

 それではどうぞ!


第5.5章 間章
第71話 クリスマス


side真

 

 今日は、守矢神社って所で宴会らしい。一応俺も行ったことあるらしいが、記憶が書き換えられてて覚えていないな。

 

 そして、俺って以外と酒が強いらしい。俺は未成年なので大丈夫なのか?とこいしに聞いたら「幻想郷に法律はないよ」と言っていた。

 

 …って言うか、俺は1度会ったことがある人も多いらしいが、俺にとっては覚えていないからめっちゃコミュ症を発揮しそうだな。

 

 そして、一緒の部屋に女の子が暮らしているってのもいささか問題があるような気がする。記憶が無くなる前の俺はいったい何を考えていたんだか…自分の彼女が居ると言うのに…

※ちゃんと記憶が無くなる前も断ろうとしていました。

 

紬「なに頭を抱え込んでいるの?真」

 

真「記憶が無くなる前の俺の気が知れない…」

 

紬「な、なんかめんどくさそう…」

 

 と、紬は苦笑いを浮かべている。

 

こいし「真!そろそろ守矢神社に行くよ!」

 

 と、こいしの声が聞こえてきた。

 

 そろそろ守矢神社に行くようだ。

 

真「わかった」

 

 そして俺は部屋を出た。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

守矢神社

 

 俺達が守矢神社に着くと、色とりどりの装飾が(ほどこ)されていた。

 

 そして、装飾を見るなりこいしははしゃいでいた。

 

 なんだか紬も、うずうずしているみたいだ。

 

真「紬?こいしに混ざりたかったら行ってきて良いぞ」

 

紬「こ、こども扱いするな!」

 

 紬はこども扱いするなと言うが紬は行きたがってうずうずしているようにしか見えない。

 

さとり「こいし!行くわよ!」

 

こいし「うん!今行くお姉ちゃん」

 

 その時

 

 紅白の巫女が来た。あのときにスタジアムで戦ってた人だ。

 

霊夢「あら、あんたたち来たわね?早く来なさい」

 

真「えーと…申し訳ありませんが、あなたは誰ですか?」

 

霊夢「あんた、なにいってるのよ。私は博麗 霊夢!あんただって何度も会ってるじゃない!まさかあんた、記憶喪失って言わないわよね?」

 

真「言いますけど」

 

霊夢「えぇっ!」

 

 そしたら霊夢はのけ反りながら驚いた。

 

霊夢「嘘でしょ?何で?」

 

真「誰かが俺の記憶を書き換えた様でして」

 

霊夢「そう…徐々に思い出していくといいわ。それより飲みましょ?」

 

 俺達はそう言われ守矢神社の中に入っていく。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 中に入るとものすごい人数で緊張してガチガチに固まって動けなくなってしまった。

 

紬「真って以外とこう言うところ苦手だったり?」

 

 俺はゆっくりと頷く。

 

霊夢「こんなもん酔わせれば一発よ」

 

 そして俺は無理矢理霊夢に酒を飲まされる。

 

 そして、暫く飲まされ続けたが、急に霊夢は何かを思い出したように叫び出した。

 

霊夢「ああーーーっ!忘れてたぁーーーっ!あんたは幾ら酒を飲んでも酔わないんだった!」

 

 あ、そう言えば、過去の話をしてもらった時にこいし達に聞かされたな、アルコール度数がどんなに高くても俺は酔わなかったんだっけ?

 

 あの話、本当だったんだな。

 

龍生「まこっちゃんはいつもそうだよな?人が多いとへたれるよな」

 

真「まこっちゃん言うな!」

 

お燐「それよりさとり様?行きましょう?」

 

お空「真達楽しそう」

 

さとり「あれはどうにもならないと思う」

 

 そして横目でさとり達が中に入っていくのが見えた。

 

霊夢「ほら!私達も行くわよ」

 

 と、俺は霊夢に引っ張られて入っていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺はだいぶ慣れてきて今はご飯を食べていた。

 

 そして横目で紬を見ると何一つ食べていないようだった。

 

真「紬?何か食べないのか?」

 

紬「気を使わなくて良いよ。私はね、何も食べなくても存在出来るから」

 

 と、言っていたが、皆が楽しそうに飲んだり食べたりしている姿をみて紬は羨ましそうにしていた。

 

真「紬」

 

紬「何?し…むぐっ!」

 

 俺は紬が油断した隙に口の中に食べ物を入れてやった。

 

真「どうだ?うまいか?」

 

紬「うん、美味しい…」

 

真「紬も皆と食ったらどうだ?羨ましいんだろ?」

 

紬「うん!お言葉に甘えてそうするよ!」

 

 そして皆の輪の中に紬は入って行った。

 

 存在…か…

 

 紬、あのとき、生きれるとかじゃなくて存在出来るって言ったよな?あれは何だったんだ?

 

 ただの言い間違いじゃ無いと思う。あの時に言ったことが気になるな。

 

真「まぁ、良いか…今はもっと大変な事が残っているもんな。俺が記憶を失ったこと。どうしてこうなったか解明しなくちゃな」

 

鈴音「あ!真!」

 

 そして俺の前に女の子が現れた。

 

鈴音「霊夢達から聞いたよ?真、記憶喪失になったんだって?大変だよね…じゃあ、改めて、南雲 鈴音!よろしく」

 

 その時、ザーザーとテレビの砂嵐のようなものが俺の視界に映った。

 

 そして俺の視界はかわる。

 

「真さん!」

 

 一人の男の子が鈴音の隣に居る。

 

「真さん!」

 

 これは…何だ?

 

 おと…うと?

 

「俺は……だ」

 

 くそっ大事な部分が聞こえねぇ…

 

 その次の瞬間、景色は元の場所に戻った。

 

真「なぁ…鈴音…」

 

鈴音「何?」

 

真「お前に…」

 

 そして俺は確信をついたような声で聞いた。

 

─弟は…居たか?

 

─私は一人っ子だったはずなので居ないよ?

 

─そうか…

 

 居ない、と言う回答が帰ってきた。

 

 これは…どう言うことだ?俺が見たあれは空想の物だったのか?それにしてはかなりリアリティーがあった。

 

 まぁ、これもいずれ分かることだ。

 

鈴音「じゃあね。私は今、別のグループで飲んでるから」

 

 そう言って鈴音は戻っていった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

霊夢「それじゃ、じゃあね」

 

真「ああ、…って俺とお燐だけでこの人数を?って、地底の穴の所、俺は飛び方を忘れたからかなり遠回りで降りていかなくちゃいけないんだよ!」

 

 こいし、さとりは気持ち良さそうに寝ている。

 

 普段、あまり寝ている姿を見ない紬もよほど楽しくて疲れたのかぐっすり眠っている。

 

 お空は帰るんだよー!って龍生がおぶってすごい勢いで帰って行った。

 

霊夢「じゃあね。メリークリスマス」

 

真「ああ、メリークリスマス、メリークリスマス…」

 

お燐「じゃあ早く帰りましょう?」

 

 そしてお燐はさとりをおぶって飛んで行った。

 

 畜生めー!

 

 そして俺は紬とこいしを両脇に抱えて帰った。

 

 え?紬を刀に戻せば良いんじゃないかって?

 

 それが…やろうと思ったけど、紬は普段寝ないらしいが寝ている時にはかわる事が出来ないらしい。

 

 やってみたけど一切反応しなかった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

こいしの部屋

 

 俺はこっそりとこいしの部屋に侵入した。

 

 なんか、俺の部屋にこいしにと置き手紙されていた奴があった。

 

 内容はサンタさんっぽく、らしい。

 

 たぶん、以前の俺が事前に買っておいた物なんだろうな?そして忘れないようにって訳か。

 

 そして俺は枕元にラッピングされた箱を置く。

 

 メリークリスマス…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

翌日

 

 俺はあのあとさとりの部屋にも置いてきた。

 

 そしたら

 

さとり「事件よ!私の枕元に欲しかった本が置いてあったのよ!」

 

こいし「あ、私の所にも」

 

お燐「ああ、それなら夜中にしモゴモゴ」

 

 俺は咄嗟にお燐の口を押さえる。

 

真「たぶんサンタさんだよ?」

 

こいし「サンタさん?」

 

真「こどもの所にプレゼントをしに行く人だよ」

 

さとり「でも今まではこんなことは…」

 

真「今年に幻想入りしたんだよ」

 

さとり「そんな事であっさりと納得して良いのかは分かりませんが、分かりました」

 

 そして俺達のクリスマスは終わった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side???

 

「これは予想外だったな…」

 

「まさか、あいつが思い出すとは」

 

「だが、まだ慌てることは無い。あいつはすべてを思い出した訳じゃない」

 

「そうだな。もうすぐであの計画が、実行出来る」

 

 あの

 

 幻想郷支配計画が




 はい!第71話終了

 今回は伏線を少し張っています。

 もうすぐでこの伏線がどうなるのかが分かると思います。

 それでは!

 さようなら

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。