無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は魔理沙対神奈子です。

 そして真さん達の話も少し

 それではどうぞ!


第69話 魔理沙対神奈子        怒りのマスタースパークフローズン

side霊夢

 

恋府《マスタースパーク》

 

 そして魔理沙は自分の十八番(おはこ)を放った。

 

 気合い十分で放ったマスタースパークだったけど神奈子の御柱によって打ち消されてしまう。

 

神奈子「今度は私からね!」

 

 と、御柱を振り回しながら魔理沙に近づいていく。

 

 それにはさすがの魔理沙も(ひる)んだのか少しずつ後ずさりしている。

 

魔理沙「何て言う力なんだぜ。まさか私の十八番(マスタースパーク)を打ち消してしまうなんて」

 

 さすがに魔理沙も厳しい表情を隠しきれずに居た。

 

 その時

 

音恩「霊夢さん!」

 

 音恩が私を呼ぶ声が聞こえた。

 

 そして私が声の聞こえた方向を見るとすごく焦っている音恩が居た。

 

霊夢「何かしら?」

 

音恩「霊夢さん。この勝負まけたら幻想郷が大変な事になってしまうかも知れません」

 

 それだけ言って去って行った。

 

霊夢「え?ちょっと!どういうこと?ねえ!」

 

 私は急に言われた事により驚く。

 

 どういうことなのだろうか?

 

 まぁ、どちらにしろ負ける気は無いけどね。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side紬

 

 私は宛もなく手当たり次第に真を探し廻って居るが全然見つからない。

 

 いったいどこに?

 

 その時、

 

 私が下を見たらそこには真が居た。

 

 私は大喜びで真の元に近づいていく。

 

紬「真!」

 

 そして真は私の呼び掛けに反応してこちらを見る。

 

 しかし、たいした反応もなくまた歩き出そうとする。

 

紬「真!待って!」

 

 もしかしたら…私は嫌な予感がした。

 

 そして私の予感は当たってしまった。

 

真「あの…あなたは…誰ですか?」

 

 やっぱり…でも信じたくない。

 

紬「だ、誰って…し、知ってるでしょ?私はあなたの刀で…師匠で…」

 

真「残念ながら分かりません…人違いなのでは?」

 

 やっぱり記憶喪失だ。

 

 だけど信じたくない…

 

真「と言うか、ここはどこですか?」

 

紬「っっっ!」

 

 そして私は真を連れて走り出した。

 

真「おい!どうしたってんだよ!」

 

 そして私は永遠亭に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side魔理沙

 

 っち、全くマスタースパークが当たりゃしねー。

 

 こんなんじゃらちがあかねーよ。

 

魔理沙「こうなったら!」

 

恋府《ダブルスパーク》

 

魔理沙「二つにしたらどうだ!」

 

 そして私は二つのマスタースパークを放つ。

 

 しかし、神奈子は平然と避けている。

 

神奈子「お前の攻撃はそんなものか…残念だ」

 

 そう言って神奈子は1枚のスペルカードを取り出す

 

 左右から正面に向けて楕円形のレーザーを落下させつつ、低速で進む私狙い弾を発射してきている。

 

 少し厳しいが避けられないほどじゃない。

 

 そして私は避けきり、スペルカードを放つ。

 

魔砲《ファイナルスパーク》

 

 そして私はマスタースパークの強化版を放つ。

 

 そしてそのファイナルスパークが神奈子に直撃する。

 

 しかし、何事も無かったかのように神奈子がそこには居た。

 

神奈子「あ、今、スペルカードを放ったのか?弱すぎて蚊に刺された程度の痛みしか感じなかったぞ」

 

 うげっ!全然聞いてない!

 

 強すぎる。神と人間ではこれほどまでの力の差があるものなのか?

 

 実力が違いすぎる…

 

 霊夢には悪いが勝てる気がしない…

 

 その時

 

 今までの博霊神社での思い出が走馬灯(そうまとう)のようによみがえった。

 

 霊夢と出会った時、霊夢と喧嘩した時、皆で行った宴会その他もろもろが頭の中を走馬灯のように駆け巡った。

 

 その瞬間、力がわいて出てきた。

 

神奈子「これで終わりだ!」

 

神府《神が歩かれた御神渡り》

 

 そして私に向かってレーザーが放たれる。

 

 そして私もミニ八卦炉を構えてスペルカードを発動する。

 

神奈子「お前らに勝って博霊神社をいただく!」

 

 ふざけんじゃねぇ…

 

魔理沙「ふざけんじゃねぇ!あの神社は!あの皆の…幻想郷の皆の思い出の場所は!俺達のものだ~!」

 

神奈子「なんだ!この魔力量は!果てしなくブラックホールに近いこの魔力は!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

霊夢「魔理沙!」

 

 まさか、あれが魔理沙だと言うの?

 

 いつもより数倍数十倍の魔力が出ている。

 

 まさかあれが!

 

 これなら勝てるかも知れない!

 

 魔理沙、勝って!そして、私にバトンを渡して!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side魔理沙

 

魔理沙「神奈子!」

 

 俺は堂々と神奈子の放ったレーザーの前に立ちはだかる。

 

神奈子「ふん!お前には魔力相応のパワーがあるのか?無かったとしたらこの私に勝つことなど出来ないぞ!」

 

魔理沙「見てるか!霊夢!俺は今、ここで勝ってお前にバトンを繋いでやる!」

 

 俺はそう言いスペルカードを放つ

 

魔理沙「くらえー!」

 

恋府《マスタースパークフローズン》

 

 そして俺は、現段階で使えるすべての魔力を使って効果、範囲共に最強クラスのマスタースパークを放った。

 

 そして神奈子のレーザーと俺のマスタースパークフローズンがぶつかり合った。

 

 しかし、じりじりと押されている。

 

魔理沙「ぐぬぬ…」

 

神奈子「ふん。所詮は人間。どんなに魔力を高めようとも神の私に勝つことなどあり得ない!」

 

 そして俺はミニ八卦炉を持っている方の手じゃない方の手でもうひとつのミニ八卦炉を構える。

 

魔理沙「ならば!ダブルでどうだ!」

 

神奈子「なに!」

 

恋府《ダブルマスタースパークフローズン》

 

 そして両方の手でマスタースパークフローズンを放つ。

 

神奈子「ぐぬぬぅ!」

 

魔理沙「これで終わりだ!」

 

 そして、完全に神奈子のレーザーを押しきり、神奈子に直撃する。

 

神奈子「ぐああー!」

 

 そして完全に煙で見えなくなる。

 

 俺も含めて。

 

『さぁ!どうでしょうか!どちらが勝ったのでしょうか?』

 

 そして煙が晴れると、神奈子も立っていた。

 

 くそっ!なんだってんだよ!

 

 もう、魔力用量は元に戻ってしまったし、魔力の使いすぎで足の震えが止まらないし。

 

『おおっと!両者、まだ倒れない!』

 

『今のでかなり分からなくなったけど魔理沙選手の方も魔力を使いすぎて体力の限界なんじゃ?』

 

 そして、観客席から声が聞こえた。

 

諏訪子「神奈子!勝てるよ!そいつに一発ぶちかましてやって!」

 

 しかし、神奈子は一切反応しない。

 

諏訪子「神奈子?」

 

 その瞬間

 

 バタン

 

 と、神奈子が地面に倒れた。

 

『おおっと!これは!魔理沙選手の逆転勝利だ!』

 

 勝った…のか?

 

魔理沙「よ…かった…本当に…霊夢にバトンを渡してやることが出来た!」

 

 嬉しさで涙が溢れてきた。

 

魔理沙「いよっしゃ~!」

 

霊夢「魔理沙!」

 

 その時、霊夢が駆け寄ってきた。

 

 そして霊夢を見た事により脱力してしまう。

 

霊夢「うわっと!魔理沙、大丈夫?」

 

魔理沙「ああ、霊夢…あとは…頼んだ…」

 

 そして、意識を手放した。

 

 最後に聞こえたのは

 

霊夢「ええ、任せなさい」

 

 と言う霊夢の言葉だった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 魔理沙が勝った。

 

 そして、魔理沙は約束通りに神奈子に勝って私にバトンを繋いでくれた。

 

 そして、魔理沙は安心したのか、私の胸に頭を預けて眠ってしまった。

 

 仕方ないわね。

 

 そして私は魔理沙をおぶって妖夢の元に向かう。

 

妖夢「あ、霊夢」

 

霊夢「妖夢、ちょっと魔理沙の面倒を見ててくれない?私はもうすぐで試合があるから」

 

妖夢「分かったよ霊夢」

 

 そして妖夢は自分の膝に魔理沙の頭を乗せて膝枕をした。

 

 さぁ!次は私が頑張る番ね。

 

 ついに、あの早苗と直接対決。

 

 魔理沙が繋いでくれたこのバトンは無駄にしない。

 

『それでは最終対決を始めます。守矢神社チーム大将東風谷 早苗!対するは博霊チーム大将博麗 霊夢!』

 

 そして自分の緊張を(ほぐ)す。

 

 そして早苗と同じタイミングでフィールドに入る。

 

 そして中央で向かい合う。

 

霊夢「負けないわ」

 

早苗「私こそ」

 

 絶対に負けられない戦いがここにある。

 

『それでは東風谷 早苗対博麗 霊夢!開始!』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side音恩

 

 ん?これは!

 

 一点に生気が急に集まった。

 

 ん?そこに紬さんも居るな。ってことは紬さんと真さんは一緒に行動している可能性が高いな。

 

 念のためにも真さんの事は尾行しておくとしよう。

 

 そして、真さんと紬さんを見つけた。

 

 よし、これで尾行をすれば!

 

 その時

 

 ガツン

 

 背後から誰かに殴られた。

 

 最後に話し声が聞こえた。

 

「ちゃんとこいつの記憶を改変しておけよ」

 

「まぁ、俺の能力は記憶上書きだから思い出す時は思い出すんだがな」

 

「まぁ、良い。こいつの肉親にもやっておけよ」

 

「へいへい」

 

 そして意識を失った。




 はい!第69話終了

 はい!今回はなぜか真さんが記憶喪失に!そして、音恩さんも何者かに襲われてしまいました!どうなることやら…

 それでは

 さようなら!

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