無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は神社での話です。

 それではどうぞ!


第61話 三日後に

sede魔理沙

 

 私は神社の階段を上がり終わり、鳥居の影から神社を見ていた。

 

 少し様子を(うかが)うとするか

 

 そして数分間見ていると神社の裏から巫女が出てきた。

 

 青白巫女だ。

 

「ふんふんふーん」

 

 その青白巫女は鼻歌混じりに境内(けいだい)の掃除をしている。

 

 ずいぶん楽しそうだ。

 

「こんなものかしらね。じゃあご飯の仕込みでも」

 

 そして神社に帰って行った。

 

魔理沙「あいつが主犯?そうは思えないんだが」

 

 そして私は鳥居の影から出て正面から眺めてみる。

 

 その時

 

「あ!参拝ですか?」

 

 中から先程の巫女が出てきた。

 

 ちっ、見つかっちまった。

 

魔理沙「ここの神社は少し前まで無かったと思うんだが」

 

「転位しました」

 

魔理沙「…へ?」

 

「えーと、守矢神社に古くから伝わる魔術をこう…魔法陣を使ってちょちょっと外から転位してきました」

 

 ちょ、ちょちょっとって言われたって…

 

 そして外からって…自力であの鉄壁の博麗大結界を越えてきたのかよ…

 

「あ、名乗ってませんでしたね。私は東風谷(こちや) 早苗(さなえ)です。普通の人間でここ、守矢神社の巫女です」

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜ」

 

 やっぱり巫女だったんだな。

 

魔理沙「って、神社ごと転位してきたのか?」

 

早苗「はい。そうですけど?」

 

 ちょっと規模が大き過ぎないですか?

 

 どれだけ魔力容量が大きいんだ。

 

魔理沙「所でお前、博麗神社に来ていたよな?何しに来ていたんだ?」

 

早苗「あ、それですか?それはですね。信仰が少ない神社ってある意味無いと思うんです」

 

 うーん…ある意味無いのか?と言われるとうーんとしか言えないけど信仰が少ないのは肯定するしかないな。

 

早苗「でですね。なので、いただこうかな?と」

 

魔理沙「何を?」

 

早苗「神社を」

 

魔理沙「……ここにこんなに立派な神社があるじゃないか?」

 

早苗「ですから。信仰が少ない神社はいらないかな?と」

 

魔理沙「ふーん…で、本音は?」

 

早苗「ライバル神社を先に無くしておこうかな?と」

 

魔理沙「やっぱりそう言う考えか!」

 

 やっぱりこいつ退治しよう。そうしよう。

 

 そして私はポケットからミニ八卦炉を取りだし早苗に向ける。

 

 そしたら早苗は青ざめて手をこっちに向けて「お、落ち着いて下さい!」って言っている。

 

早苗「ままま、待ってください!行きなり攻撃してこなくても良いじゃないですか!流石にただで取ろうと言う訳じゃ無いですから!」

 

 しかし私は向けるのをやめない。

 

魔理沙「早苗、言い残すことはあるか?」

 

早苗「た、助けて下さい~!」

 

 そして私はスペルカードを取り出し。

 

恋府《マスターs

 

魔理沙「いてっ!な、何すんだよ!」

 

 私は行きなり後ろから叩かれた。

 

 そして後ろを見るとそこには

 

魔理沙「れ、霊夢!それに音恩と妖夢」

 

 霊夢が私を叩いたみたいだ。

 

 音恩は…体力がつきかけてるな。

 

 だけどあの開閉する機械だけは手放さないんだな。あれ、1度持ってみたが以外と重かったぜ。

 

霊夢「何やってんのよ。人間にマスパを撃とうとするなんて」

 

魔理沙「だけどよ、霊夢。こいつ博麗神社を奪おうとしたやつだぜ」

 

霊夢「そう…」

 

 そして霊夢はスペルカードを取り出して

 

霊府《夢想

 

早苗「だから!待ってください!」

 

 しかし霊夢はやめようとしない。

 

早苗「霊夢さん!1円あげるのでやめて下さい!」

 

 すると霊夢の耳がピクッて動いた。

 

早苗「なら5円!」

 

霊夢「許すわ!」

 

 ちょろい~!

 

 霊夢さんちょろ過ぎんだろ!

 

 お金なのか?神社よりもお金の方が大事なのか?

 

早苗「では!神社の方も…100円で手をうちませんか?」

 

霊夢「よろこん、いて!何すんのよ魔理沙!」

 

魔理沙「霊夢!お前はバカか?どんだけちょろいんだよ!目を覚ませ!あの神社での思い出と100円。どっちが価値が高いか」

 

霊夢「は!危うく100円の誘惑に釣られてしまうところだったわ!100円…恐るべし…」

 

 霊夢は体を抱いてガクブルしているが、それって100円のせいじゃ無いよな?

 

 ってか、そんなに霊夢、お金に困ってたのか…今度金でも恵んでやるか。

 

早苗「ちょっと霊夢さん…大丈夫ですか?」

 

魔理沙「大丈夫じゃ無いなありゃ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side真

 

 一方真は

 

真「ふぅ…少し調子に乗りすぎた…剣を持つ手が痛い…」

 

 椛の攻撃一撃一撃が重くて手が痛くなってしまった。

 

 あの時は強がったけど結構痛いもんだな…

 

 剣を主な攻撃手段としている人と最近使い始めた人とでは一撃一撃の重みが全然違うと言うのが実感出来たよ。

 

 スピードはこっちの方が速いけど攻撃は重いから一発に二発ほど叩き込んで弾いたけどそのスピードで動くとかなり体力の消耗激しかったから疲れた…

 

 俺の体…ボロボロじゃ無いですか?

 

真「あそこに丁度良い岩があるし少し休んでから行くか…」

 

 俺ってさ…本格的に体力をつけたりした方が良いよな?

 

 俺は他の人みたいに能力で相手をなんとか出来る訳じゃ無いからな…

 

 俺はただ単に常人よりも体力が多いだけの人間だからな…

 

 【都合の良い状況を作り出す程度の能力】なんて、どこで発動するかわからない不完全な能力だからな…

 

 ただ単に心臓を貫かれても死なないってだけの人間だからな…

 ※普通に妖怪以上の事を成し遂げています。

 

真「しかし、綺麗だな…この山すべてが芸術だな」

 

 今の時季は秋のためこの山の木々はすべてオレンジや黄色に染まっていていつまでも見てて飽きない景色になっている。

 

 まぁ、天狗に囲まれたりしなけりゃな…

 

真「…こりゃ、休めそうに無いな」

 

 そして天狗は俺に襲いかかってくる。

 

 出来るだけ穏便に済ませたかったので峰打(みねう)ちで。

 

 剣の場合は剣で受け止めて強引に相手の剣を弾く。

 

 弓の場合は矢を斬ってから一気に距離をつめて弓を斬る。

 

 そして天狗の相手をしていたら夕方になっていた。

 

真「あらかた片付いたかな?」

 

 あ、やっべ!

 

 すぐに追い付くと言ったのにこんなに時間かかってしまった。

 

 今頃心配とかしてんのかな?

 

 俺に限って普通の妖怪にやられるような奴では無いことを知ってるはずだけど。

 

真「どちらにせよ、急いで向かうとするか」

 

 そして山道をかけ上がる。

 

 そして暫く走ってると神社の階段が見えた。

 

 あそこか?

 

 そして俺は階段をかけ上がる。

 

 そしたら神社に着くとこんな光景が広がっていた。

 

霊夢「100円怖い…」

 

 何があったんだよ

 

魔理沙「だ、大丈夫か?霊夢。今度100円あげるから」

 

霊夢「怖い!」

 

早苗「もう…霊夢さんは手遅れですね…」

 

妖夢「あはは…」

 

音恩「ボクハモウツカレタ…オウチニカエリタイ」

 

真「いや、もう本当に何があったんだよ!」

 

 俺が発言したことでようやく俺の存在に気がついたみたいだ。

 

魔理沙「あ、真!何でここに!」

 

妖夢「助けて下さい真!霊夢がおかしくなってしまって、何とかしようとしたら音恩までこんなになってしまいました!私たちではお手上げです!」

 

真「いや、もう…あのさ?俺もこの状況を見て()ちた方が楽なんだろうな?と思ったので堕ちて良いですか?」

 

妖夢「ダメです」

 

 やっぱりか…こいつらを正気に戻さなければ俺もおかしくなりそうで怖いし、戻すか。

 

真「スペルカード発動…」

 

正気《概念破壊(コンセプトブレイカー)

 

 俺がスペルカードを放った瞬間、霊夢と音恩は気を失う。

 

真「安心しろ。少し気を失っただけだ」

 

魔理沙「今のスペルは?」

 

真「コンセプトブレイカー。直訳すると概念破壊って事になるな。通常、攻撃では破壊できない。つまり概念、あとは状態異常の事を指すな。それを破壊して正気に戻すスペルだ」

 

 今、霊夢は100円のせいで何らかの固定概念に縛られてしまっていた。だからそれを破壊したって訳だ。

 

 音恩に至っては狂気だったから少し狂気と言う概念を破壊した。

 

魔理沙「何と言うか…お前らってさ、外来人四人で力を合わせたら幻想郷を破壊出来るんじゃね?」

 

 やんねーよ。そんな物騒なこと。

 

霊夢「は!ここはどこ?私は霊夢」

 

 霊夢は大丈夫みたいだな。

 

音恩「は!ここは誰?僕はどこ?」

 

 音恩は…ダメだ。

 

 重度の記憶障害になってしまった…

 

真「音恩は…もうダメだ…ここに捨てておくしか…」

 

音恩「ちょっとすみません。マジ勘弁してください!ふざけたことは謝りますから!」

 

 俺の服をつかんで、物凄い勢いで謝り倒して来た。

 

真「で、俺がなぜ居るかだが、ここに居るバカと同じだ」

 

音恩「バカぁ!それって僕のことですよね?怒りましたよ!僕の力があれば真さんを殺すことなんて余裕なんですからね!」

 

真「はいはい」

 

 まぁ、音恩の能力はパソコンを通じて発動するからパソコンを使わせなければ良いんだ。

 

早苗「あ、あの…それでそこの霊夢さんと魔理沙さんの後ろに居る方々は誰ですか?」

 

真「俺は海藤 真。能力があるだけのただの人間だ」

 

音恩「僕は南雲 音恩。僕も能力があるだけのただの人間です」

 

 訂正しよう。ただの人間では無い。ただのチーターだ。

 

妖夢「私は魂魄 妖夢。冥界の白玉楼の庭師です」

 

早苗「私は東風谷 早苗です。この守矢神社の巫女です」

 

 守矢?どこかで…

 

 しかも早苗…どこかで…

 

早苗「で、皆さんはどうしてここに?」

 

霊夢「あんたを退治して博麗神社を守るためよ」

 

早苗「あー、やっぱりダメですか?」

 

霊夢「当たり前よ!」

 

魔理沙「だからお前を退治するぜ」

 

 そういって霊夢と魔理沙はお札と八卦炉を構える。

 

早苗「まま、待ってください!それならば大将戦で勝負して勝ったらでどう?」

 

霊夢「大将戦?」

 

真「何人かでチームを組んで順番に戦う勝負。で、早苗、勝負方法はどうする?勝ち抜きと先取制があるけど」

 

早苗「先取で行くわ。三本勝負で二本先取した方が勝ち。買った方が博麗神社を手に出来る。これでどう?」

 

 あの博麗 霊夢さんは受けるかな?あの超絶めんどくさがり屋のあの博麗 霊夢さんだぜ?

 

霊夢「良いわ」

 

 そうですよね…受けるわけが…は!?

 

真「れれれ、霊夢さん!何か変なものでも食べましたか?それとも槍でも降ってくるんですか?」

 

霊夢「失礼ね。私でも承諾することだってあるわよ」

 

 あ、すみませんでした。

 

早苗「では、三日後、メンバーを三人決めて先鋒、中堅、大将を決めてきて下さい」

 

 と、そこに

 

文「あやややや、面白そうな事が起きてますね!博麗神社争奪戦ですか?」

 

早苗「あ、あなたは?」

 

文「これは失礼しました。私はいつも清く正しい射命丸 文です!」

 

早苗「私は東風谷 早苗です」

 

文「でですね」

 

 うう…すごい早苗に文が迫って早苗は困った顔になってるじゃないか!

 

文「私どもでスタジアムを用意するのでそこでやってくれませんか?」

 

霊夢「何でよ」

 

文「だって、面白そうじゃ無いですか!と言うわけで公開試合でお願いします!場所は人里のすぐ近くで」

 

 そういって文は目にも止まらぬ速さで飛んでった。目で追えないことも無いけど。

 

文「さあ、椛行きますよ!すぐに完成させなければなりませんから」

 

椛「離してください!私は将棋をやっていたの分からないんですか?ああ!離してください!文さん!」

 

 なんか途中で椛を回収していった。まぁ…どうでも良いけど。

 

霊夢「じゃあ、明日からこのくらいの時間に博麗神社に集まって作戦会議よ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

地霊殿

 

真「それにしても、三人か…二人余るなこりゃ」

 

 俺達は5人、しかしあちらが提示してきたのは3人。

 

 まぁ、明日会議の時間に考えるか…

 

 それにしても…疲れすぎた…眠い…

 

 そして俺は一瞬で眠りについた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【強い…強すぎる…】

 

 またあの夢だ。

 

【俺達の力では到底敵わないと言うのか?】

 

 霊夢は弾幕、魔理沙はマスパ、妖夢は剣、早苗は弾幕等で攻撃している。

 

 しかし、一向に退治できない化け物。

 

 妖怪なのか?いや、妖怪の原型など留めていない。

 

【こいつは…何だ?】

 

 そして化け物の攻撃を受けた瞬間俺は飛び起きる。

 

真「はぁ…はぁ…またあの夢か…」

 

 今日も博麗神社か…

 

 何とか夢への順路をたどらないようにしなければ。

 

 そして窓から飛び降りて人があまり居なさそうな所に行く。

 

真「ここら辺なら…良いかな?」

 

 そして剣を構える。

 

真「さぁ、時間まで修行の開始だ」




 はい!第61話終了

 はい!今回は三日後に勝負の約束をしたので、真さんは己の力不足を感じて修行を開始しました。

 さて、この修行でどれだけ強くなれるでしょうか?

真「おい主」

 あ、久しぶりですね真さん

真「俺、今修行してんだけど…」

 ん?なんか嫌な予感が…

真「俺の剣の錆びになれよ」

 断る!

真「つれないな…」

 と言うわけで真の修行はどれだけの力がつくのでしょうか?

 それでは!

 さようなら  真「さようなら」

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