無意識の恋   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は犬耳少女との戦いです。

 それではさようなら!


第60話 白狼天狗

sede魔理沙

 

 ドカーン

 

魔理沙「ん?なんだ?今の爆発音は」

 

 急に後方から爆発音が聞こえてきた。

 

 何かあったのだろうか?

 

魔理沙「まぁ、こっちに被害が来なければ別に良いんだぜ」

 

 そして私は目線を前に戻す。

 

 そしたら山道に一人の女の子が居た。

 

魔理沙「ん?お前なにやってるんだぜ?」

 

 私が聞くと少女はこう答えた。

 

「あそこに神社が見えるの。前までは無かったのに」

 

 そして私も横に並んで同じ方向を見る。

 

 そしたら神社特有の長い階段と鳥居が見えた。

 

 確かに神社があるようだ。

 

魔理沙「あれが(くだん)の神社か」

 

 ふ、乗り込んで退治して終わりだぜ。

 

魔理沙「そう言えばお前、名前は何て言うんだ?」

 

「私は鍵山(かぎやま) (ひな)よ。人間の厄を取り込み人間に厄が行かないようにしているの」

 

魔理沙「私は霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」

 

 そう言って神社に向き直る。

 

魔理沙「じゃあ今からあの神社に乗り込むから、じゃあな」

 

 そう言って私は神社の階段をかけ上がる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

 ドカーン

 

 物凄い爆音と共に大地が揺れる。

 

 そして煙が上がる。

 

霊夢「どうかしら?博麗の巫女の力は?」

 

 そして煙が晴れると中から犬耳少女が出てきた。

 

「忠告します。今すぐこの妖怪の山から去れば見逃します。それでもここに残ると言うならば…容赦はしません!」

 

 そう言って犬耳少女は剣を向けてくる。

 

霊夢「そうねぇ…そんなことを言われて帰れる状態じゃ無いのよ」

 

「そうですか…残念です。それならばこの犬走(いぬばしり) (もみじ)か相手をします」

 

 そう言うと椛と名乗った少女は剣を構える。

 

霊夢「私は博麗 霊夢。私の邪魔をするならばあんたを退治して先に進むだけよ」

 

 そして私は弾幕を放つ。

 

椛「やりますね。ですが、私には効きませんよ」

 

 そう言って椛はすべての弾幕を剣で斬ったり持っていた盾で防いだりしている。

 

 私でさえ目で追えないほどのスピード

 

 そしてすべて防ぎ終えた椛はこっちに突っ込んでくる。

 

霊夢「何でこうも天狗ってすぐ攻撃してくるのかしらね?」

 

椛「さぁ?私は分かりません。大天狗様の命令を聞いてやっているだけですから」

 

 椛は話しながらも攻撃の手は一切緩めない。

 

 最初の牽制(けんせい)の攻撃で分かったけどやはり強い。

 

 そして椛の容姿を見て分かったけどたぶん文が言っていたのってこの子のことね。

 

 それなら気をつけなければやられてしまうかも知れないわね。

 

霊夢「さぁ、ここからは手加減なしで本気で行くわよ」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

真「確か方向としてはこっちだっけ?」

 

 俺達は山をかけ上がっていた。

 

 もしかしたら霊夢が居るかも知れない。

 

 で、静葉と穣子の話しでは

 

静葉「恐らく誰かが戦っているんだと思います」

 

穣子「最近急に何の音沙汰もなく山頂に神社が出来たから天狗達がピリピリしているんです。なので、あなた達の様な人を撃退しにかかっているのかも知れません」

 

 とのことらしい。

 

 もしかしたら、その神社に霊夢は用があるのかも知れないな。

 

音恩「はい。こちらに霊夢さんと思われる生気と近くに妖怪が居るみたいです。動き的に戦闘中だと思われます」

 

 やはりか、静葉と穣子の読み通りだな。

 

 物凄い音からして、相手も霊夢と負けず劣らずの強さらしい。

 

 霊夢も結構強いんだがな…

 

音恩「もうすぐです」

 

真「分かった」

 

 俺は剣を取り出す。

 

 そして

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede霊夢

 

 椛は剣を私に降り下ろしてくる。

 

 そして私はその剣をお祓い棒で受け流したり避けたりしている。

 

 だけど椛の攻撃は一切止まず、スペルカードを使う暇が無い。

 

 隙さえ作ることが出来れば…

 

 そしてついに追い込まれてしまう。

 

椛「もう逃げられませんよ。潔くこの山から立ち去って下さい」

 

霊夢「だからそれは出来ないって言ってるでしょ?」

 

 そして私は椛に蹴りを入れる。

 

 そしたら椛は大きく飛び退()く。

 

 そして椛は大きく体制を崩す。

 

霊夢「今ね」

 

霊府《夢想封印》

 

 そして追尾が出来る弾幕を放つ。

 

 そして椛に直撃する。

 

椛「や、やりますね…ですが!」

 

 そしたら椛は目にも止まらないスピードで動き始める。

 

椛「これが天狗のスピードです!」

 

 そしていつの間にか目の前に椛が居た。

 

椛「これで終わりです」

 

 そして剣が私に降り下ろされる。

 

 そして私は斬られることを覚悟した。

 

 そして目を閉じる。

 

 シャキン

 

 そしたら金属同士がぶつかり合うような音が聞こえた。

 

 あれ?いつまで経っても斬られない?何で?

 

椛「あ、あなたは誰ですか!」

 

 ん?誰かが居るのかしら?

 

 そして私は恐る恐る目を開ける。

 

霊夢「な!何で!

 

 

 

真!」

 

 私の目の前には真が剣で椛の剣を防いでいた。

 

真「ちょっと仲間のピンチだったものでな。割り込まずにはいられなかった」

 

 そして椛は飛び退く。

 

真「所でお前は誰だ?」

 

椛「私は犬走 椛。大天狗様に使える白狼天狗です」

 

真「俺は海藤 真。えーと…何て言えば良いんだ?俺はいつも名前を言って終わりだからな…えー能力があるだけのただの人間です」

 

椛「ただの人間が私の剣撃を防げるとは思えないんですが」

 

 ごもっとも…

 

 ただの人間とは言えないくらいの力だからな…

 

真「と、とにかくだ。俺は椛だっけ?お前を倒さなくちゃいけないと思うんだ」

 

 なに訳のわからないことを…

 

 真がそんな感じのやり取りをしていると音恩と霊を連れた女の子が居た。

 

音恩「真さんナイスです!」

 

妖夢「あの博麗の巫女がピンチに陥るなんて」

 

霊夢「あんたは確か冥界の」

 

妖夢「はい。冥界の白玉楼の庭師をしています。魂魄 妖夢です」

 

 いつぞやの剣士ね。

 

霊夢「で、何であんたらがここに居るのよ」

 

真「妖夢が霊夢に用があるみたいだからついてきた」

 

 私に用?

 

霊夢「どんなよ」

 

妖夢「実は紫様に霊夢を手伝うように言われまして…本当に…半人半霊扱いが荒いですよ…ご飯だって私に全部作らせるし、食事量は多いし…」

 

 妖夢は急に自分の主人への愚痴(ぐち)をこぼし始めた。

 

 妖夢も、苦労しているのね…

 

音恩「霊夢さんは何の用で?」

 

霊夢「あの青白巫女…見つけたら退治してやるわ」

 

真「うーん、よくわからないけどここは俺に任せて早く」

 

霊夢「あ、そう?分かったわ」

 

音恩「頑張って下さい」

 

妖夢「すみません。先に行かせてもらいます」

 

 そして山道を私達はかけ上がった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

sede真

 

 さぁてと、あいつらが無事なことを祈って、今はこの状況に集中しよう。

 

 相手の剣の方がリーチが長いな。

 

 しかも盾があるからな…

 

椛「そちらから来ないんですか?ではこちらから」

 

 そして剣を構えて突っ込んでくる。

 

 そして俺は降り下ろされた剣を的確に一発一発剣で弾いていく。

 

 相手の剣のスピードも速いが今までにこれよりも速い敵と戦ったことがあるからスローに見える。

 

椛「なぜ反撃してこないんですか?」

 

真「うーん。いやさ?俺の剣のリーチの方が短いから反撃できないんすよ。しかも攻撃する暇が無いんですよ」

 

椛「そんな軽く剣を弾いておいてよく言えますね?私、これでも本気なんですよ」

 

 うん。言う通りで反撃出来なくは無いよ?うん。だけどね?前者は本当だからね?

 

 長い剣を持っておけば良かった…

 

真「じゃあ、そろそろ終わらせようかな?」

 

椛「何を!」

 

真「スペルカード」

 

《フラッシュ》

 

 そして当たりを物凄い光が覆った。

 

 そして椛はあまりの眩しさに目を閉じる。

 

 俺はそのうちに椛の背後にまわる。

 

椛「しまっ!」

 

 そして俺は背後から剣を首に突き立てる。

 

真「チェックメイト」

 

椛「…私の負け…ですか…」

 

 そして椛は負けを認める。

 

 それと同時に俺は首から剣を外す。

 

真「じゃあ、俺は追うとするかな…」

 

 そして霊夢達を追って山道をかけ上がった。




 はい!第60話終了

 次回は神社に着くと思います。

 それでは

 さようなら

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