この素晴らしい転生悪魔に平穏を!!   作:大正マロン

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第2話です!

とりあえず書き方としては

主人公side → カスマ達side →主人公side

という順で書いていきたいと思います。
一話一話が短いので、他の作品を見て、暇な時に読んで欲しいです。



この駄目人間に新しい出会いを!

ここは剣と魔法の世界。その世界にある駆け出し冒険者の街『アクセル』。

この街にある冒険者ギルドにて・・・・・

 

 

 

 

 

「カズマさんのバカァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「ウルセェェェェェェェェェェェェェエこの駄女神ィ!!!」

 

 

 

 

 

 

そんな2つの馬鹿でかい叫び声が響いた。

 

 

 

 

 

「なんでよカズマ!いいじゃない!私は今日とぉーーーーーってもで活躍したのよ!昼食ぐらい奢ってくれたりしてくれてもいいじゃないのよ!」

「だからテメェーにはその活躍した分のボーナスを出したじゃねーか!なんで自分じゃなくて俺に払わせようとするんだ!?」

 

俺はいつものようにウザったらしいこの駄女神と厳しい戦いを繰り広げている。

俺の名前は佐藤 和真。日本生まれ日本育ちの転生者だ。

俺は前世の日本の学生だったが、ある時ひょんな事で死んでしまった。詳しくは語らない、あれはもう黒歴史にして心の奥底に沈めておこうって決めたんだ。

 

そんな感じで俺は現在に至る。

俺と今昼食の事でもめているこいつは駄女神ことアクア。俺がこの世界に転生する際に俺の特典として連れて来た元地球担当の女神であり、俺以上に駄目な奴だ。

 

 

「まぁまぁ落ち着いてください2人とも、ここは2人が日々このメンバーで1番の成績を誇る私におごってはどうでしょう」

「うるせぇこのチビ!なんならネタ魔法にスキルポイント振らずにもっとマシな魔法おぼえろ!」

「い、言ってはいけない事を言いましたねカズマ!今日という今日は許しませんよ!」

 

俺とアクアの言い合いに入って来て、俺の挑発に乗って来たのは、瞳が紅く、魔力が高く変人が多いと呼ばれる紅魔族の娘めぐみんだ。

こいつは根は優秀なアークウィザードなのに爆裂魔法という完全なるネタ魔法しか使えない残念な娘だ。

 

「おっ、落ち着け3人とも、お前達がうるさくしてると周りからの視線がんっ、すごいんだが。」

「「いや、まずお前(あなた)が落ち着けよ(てください)」」

 

そして俺たちの間に入ってきたのは、俺たちのメンバーの中で唯一の前衛役のダクネスだ。

こいつは顔が整っており、スタイルもいいのだが、いかせん重度のMっ気体質でいい部分が全て台無しになっている残念な奴だ。

今も俺たちの抗争を止めようとしているが、周りからの視線に興奮しているらしい、なんだこの変態。

 

「だいたい今日はこれからウィズとの約束があるんだ。だから今日は奢らん。今後も奢らんからな。」

「何カズマ、あのリッチーのところに行くの?!私も連れていきなさい!今日こそあの根暗を浄化してやぶっ!」

 

物騒な事を言うたにチョップを食らわす。

 

「ダクネス、こいつを見ててくれ。たぶん飯くわせれば落ち着くから。」

「あっ、ああ分かった。ほらアクア、昼食ぐらい私が奢ってやるから。」

「ありがとうダクネス!カズマとは大違いだわ!」

 

そんな駄女神を尻目に俺は冒険者ギルドを出た。

 

 

 

 

「ここがウィズの店だな。」

俺は今目的の店の前にいた。『ウィズの魔法道具店』と書かれた店だ。

さてここの店主のウィズの話をしよう。

ウィズは表向きは引退した元冒険者と言うことになっているが、その正体はアクアの言っていた通り、リッチーだ。

リッチーはアンデットの最高峰と呼ばれるモンスターだ。ウィズの場合は紆余曲折あってリッチーになったようだが、ウィズ自身は成仏出来ない共同墓地の魂を天に送るという素晴らしい心の持ち主である。

 

そしてそのアンデットの王は駆け出し冒険者の街で細々と魔法店を営んでいるのだ。

そんなウィズに俺はリッチーのスキルを教えてもらう事になり、現在に至る。

 

「ウィズ〜いるか〜」

俺は店に入りこの店の店長の名を呼ぶとすぐに「は〜い」という声のあとウィズが出て来た。ウィズの見た目は茶色の髪に垂れ目の色白というまぁモテるであろう見た目をしている。

「お待ちしていましたカズマさん、今日はリッチーのスキルの習得に来たんでしたよね。」

「ああそうだ、今日はよろしく。」

「はいっ。あっ、そうだ、今日は紹介したい人がいるんですよ。そろそろ帰ってくると思うんですけど。」

 

ウィズがそう言ったあと、後ろでガチャッと扉の開く音がすると、

 

「店長〜今日も今日と素材集めに行って来ましたよって、お客さんがいる。」

 

という声が聞こえ、白いシルクハットを目深にかぶり目元を前髪で隠して、更に白い燕尾服を来た180cmぐらいの男が出て来た。

 

 

 

 

奥で真っ黒い大地が見える入店口から

 

 

 

 

 

「紹介しますね、彼はこの店唯一の店員で魔王軍幹部の1人である

ワールドさんです!」

 

 

 






カズマさん視点でお送りしました。


次回は大槻くんの転生直後から今回の話最後のシーンまで、色々設定を混ぜながら進めます。私の執筆スタミナが少ないため、二話に分ける事も予想されますが、ゆっくりお待ちください。

なお、コメントでのアドバイス、感想にはキチンと返します。これからもよろしくお願いします!

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