エグゼイド今日で最終回。…だが、エグゼイドが終わっても
私はこの小説を書き続ける!…と言うか、UAが一万を超えていた。
………マジで?( ゚д゚)
始まります。
俺こと“工藤 正宗”は、祐介が響夜に変身方法を伝授する時間を稼ぐ為に一人でベルディアのアンデッド軍団に向かっていた。
「よもや…貴様が先に我が軍団の相手をするとはな…」
「何だ…俺だけじゃ不服か?」
「…いやっ、逆だ。寧ろ嬉しいのだよ…貴様みたいな強者と相見えるのは。こうしてまた貴様と死合えるのだからな!お前達、パラドクスを血祭りに上げよ!」
「上等だ、まとめて相手してやるぜっ!」
ベルディアがアンデッド達に指示の元、アンデッド達は正宗を殺すが為に向かった。
そして正宗も、対峙する為にアンデッド達に向かって突撃した。
武器を持ったアンデッド達が正宗に向けて剣や戦斧を振るう。正宗はこれを軽々と避け拳や蹴りで反撃する。そこに槍を持ったアンデッドが正宗目掛けて突き刺そうとするが正宗は突き刺そうとするアンデッドの槍の持ち手を掴んでそのまま奪い取り、その槍を肩の“マテリアライズショルダー”の効果で浮かび上がらせてそのままアンデッドの方に目掛けて槍を飛ばした。
その槍は、偶然縦に並んでいたアンデッド達に突き刺さった。そして正宗は突き刺さったアンデット達を他のアンデッドの方に蹴り飛ばした。
「やれやれ…本当に数だけは厄介だな………ん?」
正宗は後ろから気配を感じ取って後ろを振り返ると、トゥルーブレイブと響夜のパーティーがアンデッド達と戦っていた。あの様子からすると…響夜は覚悟を決めた様だな。
「彼奴…本当の意味で一皮剥けたな…」
「兄さん!お待たせ!」
するとそこに祐介がやって来た。手元にはゲーマドライバーと“MAXIMUM MIGHTY X”と書かれたガシャットを手にしていた。見た目からしてガシャットの下側にエグゼイドが顔を出しているのが特徴だ。
「ん…祐介か。その様子からして無事に響夜が変身したようだな」
「まぁね…今は先ず、アンデッド達を何とかしよう!」
祐介は腰にゲーマドライバーを巻きつけて“MAXIMUM MIGHTY X”のスイッチを押そうとした時、急にアンデッド達が一斉にアクアの方を向いてそのままアクアの方に向かって走った。
まるで“天敵がいたので先に倒そう”の如く………。無論ベルディアがアンデッド達に指示した訳でもなく勝手にアクアの方に向かって行ったのだ。
「えっ?えっ?ちょっと!何で私ばかり集中的にーーっ!?」
「こっ…こらっお前達っ!プリースト一人にかまけてないでパラドクスを血祭りに…!」
なぜアンデッド達はアクアを集中的に狙っているのか不明だったが、祐介はある仮説を立てた。
「うーむっ…あれかな?あのアンデッド達はアクアから発する何かを感じ取り、危険と判断してアクアから先に始末しようとのことかな?まぁ…あくまで仮説だけど…」
「いやっ…それ以前にアンデッドに自我なんてものがあるのか?」
そう考えているとカズマがめぐみんに町の外で待機する様指示し、アクアには正宗達が戦っているアンデッド達を引き連れて町の外に誘導する様に指示を出した。
そしてアンデット達が外に誘導された時にめぐみんの“エクスプロージョン”が炸裂した。
無論アンデッド達はめぐみんのエクスプロージョンによって肉片残さず塵とかして消滅した。
「いやはやっ…相変わらずとんでもない威力だね。エクスプロージョンは…」
「エクスプロージョンはウィザードの白い魔法使いが使ってたもんな。
ありゃもう、ネタ魔法なんかじゃないな…」
めぐみんの魔法を見て仮面ライダーウィザードに出てくる白い魔法使いが使う魔法のエクスプロージョンを連想した。やはりエクスプロージョンはネタ魔法じゃないな………。
一方のベルディアは、カズマの指揮によりアンデッド軍団が一網打尽されたことに驚きもしながらも心が踊っていた。
「…フフフフッ!面白い…面白いぞ。パラドクスやブレイブ以外にもこんな駆け出しばかりの街の奴が我が軍団を全滅させるとはな!その力に敬意を評して…この俺自ら相手をしてやろう!」
ベルディアは剣を出現させ、その剣を持って自ら戦いに赴くのであった。
そして正宗と祐介も、ベルディアと対峙する為にベルディアの前に立ちふさがった。
「ある意味、ようやく自らやって来たって訳か…」
「そういう事だ。しかし悲しいかな…ここにブレイブがいないのが残念で気が進まん」
「あっ…そのブレイブなんだけど、それっ僕のことだから」
ベルディアは祐介の発言に耳を疑った。こいつがブレイブなのかと疑問に思った時に正宗が説明を入れた。
「ベルディア、こいつの言う通りだ。その証拠に腰にベルトがついているだろ?それと…こいつは祐介。俺の弟だ」
ベルディアは正宗の説明聞いて“こいつがブレイブ!?”と思ったが、正宗の弟と聞いて納得した。
「…なるほど。中々どうして…運命というのは面白いというものだ」
「そうだね…僕は騎士じゃないけど、敬意を表する事くらいは出来るよ!」
そう言って祐介は“MAXIMUM MIGHTY X”のスイッチを入れた。
[MAXIMUM MIGHTY X!]
「それじゃあ行くよ!…マックス大変身!」
祐介はガシャットをゲーマドライバーのスロット口に差し込んでレバーを開いた。
[マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマーックス!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!]
祐介はエグゼイドへと変身し、その上には巨大なエグゼイドの顔みたいなものがゲームエリアから現実世界に現れた。その名も“マキシマムゲーマ”である。そして祐介は、ドライバーに差し込んだガシャットのエグゼイドの部分をスイッチの様に上から下へと押し込む。
[マキシマムパワーX!]
祐介は先程のマキシマムゲーマの方に後ろに飛んだ。するとマキシマムゲーマが搭乗者を待っていたかの様に顔の部分が開きそのままエグゼイドを格納し人形へ変型、エグゼイドの頭部が出現し装着を完了する。
「僕は“仮面ライダーエグゼイド”。僕のレベルはマキシマム……レベル99だ!」
「何っ!?レベル99だとっ!?」
「いきなり出すかマキシマムを……なら、俺も乗るぜ!」
正宗は一旦ギアホルダーからガシャットギアデュアルを抜き出してスイッチを押して変身を解除する。そして懐からゲーマドライバーを取り出して腰に装着し、そのままガシャットギアデュアルの
[デュアルガッシャット!The strongest fist! What's The next stage?]
正宗の上に“KNOCK OUT FIGHTER”と“PERFECT PUZZLE”のゲーム画面が出現し、正宗はパラドがレベル99に変身するポーズを思い返しながらドライバーのレバーを開いた。
「マックス大変身!」
[ガッチャーン!マザルアップ!赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!]
正宗の上で二つのゲーム画面が混ざり合い、そして正面からパラドクスのファイターゲーマーが上でパズルゲーマーが下のパネルが正宗を通り過ぎると青いパズルの模様と赤い炎の模様が混ざり合ったボディ、下半身の前垂れ、エグゼイドやゲンムを彷彿とさせる仮面などが特徴のライダーが姿を現した。
「な…何だ、その姿は!?前のものとは違う?!」
「“PERFECT PUZZLE”と“KNOCK OUT FIGHTER”、二つのゲームが一つに混ざり合って新たなゲームができた。その名も…“PERFECT KNOCK OUT”!そして、改めて名乗ろう。
“仮面ライダーパラドクス パーフェクトノックアウト”…レベル99!」
ベルディアは正宗のレベルが祐介と同じ99の力を持っている事に驚いていた。
…だが、それはベルディアの闘争本能を刺激させるのには十分な起爆剤でもあった。
「…フ……フフフフフフフッ、クッ…クハハハハハハハハ!!まさかこのような強敵と戦えるとは!パラドクス、エグゼイド!我が敵として申し分無し!いざ、死合おうか!」
「あぁ…ここで決着をつけるか!」
「無論、
「「超キョウリョクプレーで、クリアしてやるぜっ!」」
パラドクスはパーフェクトノックアウトに付属する武器“ガシャコンパラブレイガン”を手に持ち、エグゼイドは“MIGHTY BROTHERS XX”に付属する“ガシャコンキースラッシャー”を持ってそのままベルディアと対峙するのであった。ベルディアは右手に持つ剣でパラドクスに振るうがエグゼイドがガシャコンキースラッシャーで防ぎ、パラドクスはエグゼイドを踏み台にして上からガシャコンパラブレイガンで斬り裂こうとするが、ベルディアは剣でパラドクスの攻撃を受け流し、パラドクスを斬りつけた。パラドクスはダメージを受けるがエグゼイドがパラドクスの代わりにお返しと言わんばかりにベルディアを斬りつけた。
「大丈夫、兄さん?」
「あぁ…問題ない!」
「(うむっ…身体に届いたと思ったが…前のパラドクスの戦いといい妙だな……む?)」
ベルディアはパラドクスの胸のパネル部分をよく観てみると、ゲージらしいものが3割も減っていたのだ。その時ベルディアは理解した、あれこそパラドクス達の生命の印であると。
… 精確には、ライダーゲージが減っているというのが正しいのだが………。
「…フフフッ、そういう事か。貴様らの左胸の部分の線が己の生命の印であり、ダメージを受ける事で線の一部が消える仕組みになっていて、その線が全部無くなると己が命の終わりを意味するという訳だな。違うか?」
「(ベルディアのやつ、ライダーゲージの事を見破ったか。よく観察する様で…!)」
「ご明察。だけど、要はダメージをあまり受けない様にすればいい話だ!」
パラドクスはガシャコンパラブレイガンのAボタンを押してガンモードに切り替えた後にBボタンを5回押し、そのままベルディアに照準を向けてトリガーを引いた。
[ズ・ガーン!1!2!3!4!5!]
「これでもくらえっ!」
するとガシャコンパラブレイガンから五発のエネルギー弾が同時に発射され、ベルディアの方に向かって行った。
「何っ!?くっ…!」
ベルディアはパラドクスの予想外な攻撃に戸惑ったのか防御に専念し、剣で全てのエネルギー弾を防いだ。
[5連鎖!]
「おっしゃあ!まだまだ行くぜ!」[ズ・ゴーン!]
「じゃあ僕も続くよ!」[ス・パ・パ・パーン!]
パラドクスは再びAボタンを押してアックスモードに切り替え、エグゼイドはガシャコンキースラッシャーのAXEキーを押してアックスモードに切り替えた。そしてそのままベルディアに斬りつけるが、ベルディアも負けじとばかりに右手に持つ剣で二人の攻撃を防いでつばぜり合いに持ち行った。そしてベルディアは魔王の加護から得られる力を最大限に生かして剣を大きく振るい、パラドクスとエグゼイドを吹き飛ばした。
「くっ…!結構強いな!何かしらの加護の影響でパワーで底上げしてんのか?」
「もしそうなら…僕の出番だ!」
「(ぬっ…!俺の本能が警告している、エグゼイドを止めなければならないと…!)何をするかは分からんが、そうはさせん!」
ベルディアは本能に従ってエグゼイドに攻撃を仕掛けた。パラドクスはエグゼイドを庇おうとするが間に合わずエグゼイドは攻撃を受ける………と思われたその時、冒険者達が己が武器でエグゼイドを守る様にベルディアの剣を受け止めていた。
「なっ!?君達!?」
「へっ!これ以上坊主たちにカッコつけたら俺たちの見せ場が無えんでな!」
「相手が魔王の幹部だろうが関係ねえ!死角を狙え!囲んで同時にかかれ!」
ベルディアの剣を弾いて冒険者達は一斉にベルディアに襲いかかったが………
「なっ!?よせ!!お前らじゃあ奴に返り討ちに合うだけだ!」
「ぬっ!邪魔だ!!」
ベルディアは左手に持つ兜を空高く投げて剣を両手に持ち替えてそのまま回転斬りで冒険者達を斬り捨て、襲いかかった冒険者達は全滅した。
「フッ…余計な邪魔が入ったが…パラドクス、エグゼイド、死合いの続きをするぞ!言っておくが、俺には死角などない!」
「…だったら、作るまでだ。ダクネス、しばらくの間ベルディアを足止めすることが出来るか?」
パラドクスがダクネスに時間稼ぎを頼むとダクネスは直ぐに了承した。
「!……あぁ、任せろ!」
「よしっ、任せた!祐介!
「大丈夫!いつでもOKだ!」
エグゼイドはゲーマドライバーから“MAXIMUM MIGHTY X”ガシャットを引き抜いてそれをガシャコンキースラッシャーのスロット口に差し込み、正宗は“PERFECT PUZZLE”の恩恵である物質操作で“高速化”のエナジーアイテムを二つ吸収した。それを察知したベルディアはダクネスを無視してエグゼイドを止めにかかった。
[マキシマムガッシャット!キメワザ!]
[高速化!][高速化!]
「…ぬっ!不味い!?」
「待てっ!貴様の相手は「貴様に構っている暇はない!」んんっ…!?///む…無視とは…///」
「おいおいっ、ダクネス!ドMモードに入っている場合じゃないぞ!抑えるのを手伝ってくれ!」
「…はっ!わ…分かった!」
パラドクスはダクネスに突っ込みを入れながら高速化の効果でベルディアの背後を取ってその場で脇固めでベルディアを拘束し、ダクネスもベルディアの鎧の腰部分を掴んで押さえ込んだ。
「なっ!?しまった!は…離せっ!!」
「だが断る!今だ祐介!撃て!!」
「分かった、兄さん!くらえっベルディア!」
[MAXIMUM MIGHTY CRITICAL FINISH!]
「リプログラミング!」
エグゼイドはガシャコンキースラッシャーのトリガーを引いてビームの様な光線を発射させた。
そしてその光線はベルディアに直撃した。しかし、ベルディアの身体には傷一つ無かった。
だが、ベルディアはある違和感を感じた。
「ぐっ!………?無傷……だと?いやっ違う……まさか!?」
「あぁ…ベルディア、お前の思った通りだ。お前の何かしらの加護の恩恵を祐介が
ベルディアはリプログラミングの意味を理解できなかったが、身体の異常を感じる事が出来た。
何よりも魔王の加護の恩恵を無効にされた事に驚いていた。しかし、それでもベルディアの闘志は消えはしなかった。
「クッ…クハハハハハハハッ!!よもや我が魔王様の強大な加護を無力化するとは!久しいが故に嬉しいぞ!ここまで俺を追い詰めた貴様らを!」
「魔王の加護を失っても闘志は消えず……か。もはや語るまい……次の一撃で決着をつけるぞ!
祐介!」
「あぁ!フィニッシュは必殺技で決まりだ!」
「来るか…!ならば来い!ここで決着をつけるぞ!!」
エグゼイドはガシャコンキースラッシャーから“MAXIMUM MIGHTY X”ガシャットをドライバーのスロット口に再び差し込んでレバーを閉じて必殺技の態勢に入る。
そしてパラドクスもエグゼイドと同様にドライバーのレバーを閉じて必殺技の態勢に入る。
そしてベルディアも己が持つ魔力を最大限に引き出して、渾身の一撃を放とうとした。
[ガッシャット!ガッチョーン…キメワザ!]
[ガッチョーン…ウラワザ!]
「「ハァァーーッ……!」」
そしてパラドクス達はドライバーのレバーを開いて必殺技を発動させる。
[ガッチャーン!MAXIMUM CRITICAL BREAK!]
[ガッチャーン!PERFECT KNOCK OUT CRITICAL BOMBER!]
エグゼイドが先にベルディアに攻撃を仕掛けた。そしてベルディアは、兜を空高く投げて剣を両手に持ち替えて祐介の攻撃を押し返そうとした。
「ライダーキーック!」
「ハァァアアア!!」
マキシマムゲーマを装着したエグゼイドのライダーキックはベルディアの剣とつばぜり合い互いに力を緩めず己が持つすべての力を打つけ合った。そして、決着の時が来た。
ベルディアが持つ剣に罅が生じて、やがてその剣は罅が広がり…剣が力負けして折れた。
「オリャーーッ!」
「な…!?」
ベルディアが剣が折れた事に戸惑いを生じ、エグゼイドの次にパラドクスがベルディアにライダーキックをくらわせる。
「ライダーキーック!」
「ぐっ!…ヌォォオオーッ!?」
パラドクスのライダーキックをくらったベルディアは後方へと吹っ飛ばされる。
そしてベルディアからスパークが生じて爆発する寸前でパラドクス達は勝利の雄叫びの如く咆哮する。
[会心の一発!K.O.! PERFECT!]
「「ハァーー!!」」
「グァァァアアアアーー!!」
パラドクスの勝利の雄叫びの後にベルディアは断末魔をあげて爆発した。
その爆発の後に“GAME CLEAR!”と音声が流れた。ベルディアが爆発した所にはベルディアの身体の鎧が倒れこんでおり、その手前にはベルディアが投げた兜が転がっていた。
ベルディアの兜から僅かな気配を感じた。最早虫の息の状態であった。
「フッ…フフフッ………!まさか……この俺が敗れるとはな……」
「ベルディア……まだ生きてたのか……」
「俺は貴様達と…正々堂々と戦い…敗れた。だが…悔いはない…!」
ベルディアはパラドクス達と正々堂々と戦えた事に喜びを感じていた。
自分より強い強者と戦い、そして敗北したのにも拘わらず強者と戦えて良かったと思った。
パラドクス達はゲーマドライバーのレバーを閉じて、ガシャットを抜き出して変身を解いた。
そして正宗は三日前に他の冒険者のプリーストから教えてもらったスキル“ターンアンデッド”でベルディアの浄化を試みるのであった。
「ベルディア…アンタと戦えて楽しかったぜ。俺やアンタが生まれ変わった時としても、俺はいつでもまた相手になるぜ。その時は、また死合うか、協力プレーでもしようぜ!」
「あっ…ついでに僕もね!また会える時まで待ってるよ!」
「そういう事だ。だからもう…休みな、ベルディア。“ターンアンデッド”」
「フッ……また会う時は、次は俺が……勝つ……!」
こうしてベルディアは、正宗の“ターンアンデッド”でその身を浄化され、天に帰った。
そして冒険者達は、魔王の幹部を倒した正宗達に対して歓声を上げるのであった。
一方ダクネスは、ベルディアに挑んで敗れた者達やベルディアに祈りを捧げていた。
「ダクネス?お前、祈っているのか?」
「あぁ…敵とはいえ、生前は名のある騎士だったろうから不憫に思ってな…。
そして…あのデュラハンに斬られた者達…」
ダクネスはベルディアに斬られた者達の名前をあげた。出来るならもう一度会えるものなら…と呟く最中、正宗は後ろから気配を感じて後ろを振り向くと…そこにはベルディアに斬られた者達が復活していたのだ。正宗はダクネスに申し訳なさそうに声をかける。
「あーっ…ダクネス。つぶやいている所済まないが、後ろ後ろ…」
ダクネスは後ろを振り向くと、先ほど名前をあげていた者達がいた事に驚いていた。
そして、彼らを蘇生させた悪気なしの空気の読めない犯人が説明した。
「任せて頂戴っダクネスっ!私にかかればあんな死にたてホヤホヤの死体、ちょちょいのちょいで蘇生よっ!“バコンッ!”アイターッ!?」
「とりあえずアクア、これは空気を読まない代償だから。後のHA☆NA☆SIは向こうでしようか?」
アクアは正宗から拳骨を一発もらってすごく痛がっていた。その後、正宗に引きずられながらドナドナされた事はもはや言うまい………。そしてダクネスは、蘇生された冒険者達から同情を受けていた。さすがのダクネスでもこの様な羞恥責めは望んではいなかった。
それから翌日…
響夜達は、正宗達に一から出直すと告げて旅をしようとしてた時に祐介が餞別として響夜が祐介に返却したゲーマドライバーと“TADDLE LEGACY”ガシャットVer.1.0を渡した。
いずれまた会える時に必要になるだろうとの事でだ。そして正宗達は、クエストの受付嬢から魔王の幹部討伐報奨金三億エリスを受け取った後、カズマの所に向かうとカズマから金を貸して欲しいとの事だったので詳しく聞いてみると、とある悪質な貴族が嘗てベルディアが居城にしていた廃城が自分の領地だと抜かして、めぐみんの爆裂魔法で土地が荒削りになった理由でカズマ達から弁償代として三億四千エリスの借金を背負う羽目になったそうだ。
その時、その悪質な貴族に対して俺は思った。
「いやっ…さ、そいつ馬鹿だろ?魔王の幹部に領地を取られたからその領地をどうしようがベルディアの勝手だろう?ならばさ…そのアホな貴族がどう言おうが弁償代を払う意味すらないだろ?」
「あぁ…兄さん。その事なんだけどね……その貴族、何かしらの不正が表上に明らかにされて没落されたんだって…」
「…もう突っ込まないつもりだったんだが、祐介…お前か?もしかして………」
「うん。これを使ってね」
祐介の手には“HURRICANE NINJA”と英語表記で書かれたガシャットが手にしていた。
おそらく祐介がHURRICANE NINJAガシャットを使って“仮面ライダー 風魔”に変身し、その悪質な貴族の不正の情報を世界にバラまいて没落させたんだろう。
「お前…やる事がえげつないわ…マジで」
「特に理由のない借金を背負わせて、人の不幸をあざ笑う貴族は僕は嫌いだから…」
…改めて祐介を敵に回したくないと思った正宗であった。そしてカズマ達に借金の件はなくなったと伝えておいた。
所変わって…再びとある別空間にて神が正宗達がベルディア戦を制した処を見届けていた。
「ふむ…順調だな、全ては概ね予定通りだ……そろそろあの要塞をあの街に向けさせるか…」
神は今見ている映像を閉じて、別の映像を映し出した。その映像には蜘蛛の様な超大型機動兵器が映し出されていた。その蜘蛛型の超大型機動兵器の正体は、嘗てかの魔導技術大国“ノイズ”が巨額の国家予算を投じて造られたゴーレム“機動要塞デストロイヤー”である。
その機動要塞デストロイヤーは設計した所長があるミスを犯して暴走してしまい、皮肉にも魔導技術大国ノイズは自国の機動要塞によって滅びてしまった。どうやら神は、デストロイヤーをアクセルの街に誘導させるつもりの様だ。
「マキシマムマイティX、パーフェクトノックアウト、そしてイレギュラーであるタドルレガシーことトゥルーブレイブ。君たちには“仮面ライダークロニクル”の宣伝をしてもらおう。
私の手の中で踊る様に……。そして私………いやっ、幻夢コーポレーションが世界に君臨するのだ!フフフフッ…」
神は不気味な笑いと笑みを浮かべ、新たな計画へと実行するのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーSee you Next game...?ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー