赤と青の力で異世界を楽しもう   作:コレクトマン

3 / 14
第2話です。

8/6(日)感想にしたがって修正しました。

始まります。


ボーナスクエストがキャベツ?……しらけるなぁ…

 

 

俺事“工藤 正宗”は、クエストである“始まりの祠の探索調査”で入手した宝をクエスト主に渡して

クエストを達成させた。そのクエストの主の名は“クリス”と言う盗賊少女だった。

因みにこのクエストで稼いだ額は、モンスター討伐報酬で9000エリス位稼いで、クエストの達成

報酬は、1000エリスと安い額だったが、モンスター討伐報酬金も含めて10000エリスも稼いだの

だから問題ないだろう。

 

 

「ありがとね!お宝を取って来てくれて!」

 

「いいよ礼なんて…今回のクエストで“自称”勇者っぽい奴に勘違いされるわで今しらけているん

だよな…」

 

「そ…そうなんだ。それは大変だったね…」

 

 

クリスは苦笑しながらも工藤にある事を伝えた。

 

 

「あっ…そういえばさ、明日にはボーナスクエストが発生するって噂を聞いた事ある?」

 

「いや…ないが、それは一体どんなもんなんだ?」

 

「それは明日になってからのお楽しみ!それじゃあお宝の鑑定のこともあるから私は行くね、また

何か頼む事があったらクエスト表に貼っておくから〜!」

 

 

そう言ってクリスは、お宝の鑑定の為に鑑定屋に向かって行った。

よくよく思ったのだが、この街にある銅像“幸福の女神 エリス”の銅像と彼女事クリスとよく似て

いるんだよな………何かの偶然か?

 

 

「……はぁーっ。神嫌いの俺が考え事とか何考えるんだか……今日はもう宿で寝るか」

 

 

そう言って俺は宿泊施設の宿で一泊する為、一泊2000エリスを払って風呂を入った後にそのまま

ベットの上に倒れこんで、そのまま寝た。

 

 

次の日

 

 

俺は朝7時か8時位に起床し、荷物を纏めて宿から出た。今日もクエストを受注してエリスを稼ごうと街中を歩いている時に何処からともなく女の悲鳴が聞こえた。その女の悲鳴の主は、昨日会った

クエストの主であるクリスがショートデニムパンツを押さえながらジャージを着た男を追いかけて

いた。ジャージの男はつい最近神によって転生された者だとすぐ分かったが、何故その彼を追いかけているのかとよく観てみると、その男の手には可愛らしい下着を持っていたのだ。

所謂“下着泥棒”と判断した俺は、ライダーに変身してないのに右手から炎が出てリアル

“KNOCK OUT CRITICAL SMASH!”をその男の顔に一発ぶん殴った。

 

 

「いっ…いやあああああっぱんつ返してええええーーーっ!!」

 

「ヒャッハーっ大当たりだああーーへぶぅ!!」

 

「何やってんだテメェーー!!」

 

 

工藤に殴られた男はそのままダウンし、気絶した。そして俺はライダーに変身していないのに炎が

出ていた事に驚いたが考えるの後にした。

 

 

「大丈夫かクリス?何やら下着泥棒に下着を盗まれいたそうだが?」

 

「あーっ……本当は違うんだけどね……取り返してくれてありがとう」

 

 

クリスは気絶している男から下着を取り返し、如何してこうなったのかと説明を聞いた。

 

 

「成る程な……スキルである“スティール”を伝授している最中に今のような事故が起きた…てな訳

だな?まぁ事故は事故で仕方ないとして今度スキルを教える時は人じゃなく物で実践した方が

いいな。まぁ教訓として…」

 

「うん…今後からそうする様に気をつけるよ」

 

「あぁ…そうしてくれ。さってと、こいつをギルドに運んだ後謝っておくか…」

 

 

そう言って俺は男を担ぎ、そのままクリスと共にギルドに向かって行った。

 

 

ギルド内

 

 

俺たちはギルドに入ってみると、そこで宴会でもやっているのか?と思わせる位にギルド内は

賑わっていた。その賑わいの原因は水色の髪をしたアークプリーストであった。

すると眼帯をしたアークウィザードが俺が担いでいる男を見た。

 

 

「あっ…帰って来ました」

 

「遅かった……って、何でカズマが気絶しているの?」

 

「アンタ等、こいつの仲間か?ちょっと訳ありでな。おい…いつまで寝てんだ、起きろ」

 

 

俺は気絶しているカズマと言う男に頰に軽く叩いて5回目の時にようやく起きた。

 

 

「イッテテッ………な……何が起きたんだ?」

 

「大丈夫か?それと済まない。てっきり俺はお前のこと下着泥棒かと思ってぶん殴ったが……」

 

 

それを聞いたカズマのパーティメンバーは“クズね…”だったり“クズですね…”と批判な目でカズマを

見ていた。ただしそこにいる女クルセイダーが何やら少し興奮しているのは気のせいだろうか?

 

 

「おい待て誤解だ!!嘘じゃないけど…」

 

「いやっあれは流石に事故だろ?幸運のせいで偶々ラッキースケベな展開になってたけどさ…」

 

「おいっそれ、フォローになってないぞ?」

 

「あれ?何か間違えたか?だとしたらごめん…」

 

 

カズマは頭を抱えて“本当に大丈夫か?…”と突っ込み、俺は“本当に済まん…”と謝るのであった。

 

 

「あははっ…まぁっあの時は事故だったし許してあげてねっんじゃまた!ダクネスも」

 

「んじゃ俺も用事がある為ここで……ん?」

 

 

ギルドを後にしようとした時に街中にサイレンが鳴り響く。

 

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!』

 

「今度は何だ!?」

 

「緊急クエスト?昨日クリスが言っていたボーナスクエストか?」

 

『冒険者の各員は至急正門に集まって下さい!繰り返します……』

 

 

アナウンスと同時に各冒険者達は一斉に正門の方へ走って行った。

 

 

「おっ!ついにこの時が来たか!」

 

「今年も稼がせて貰うぜ!」

 

「ボーナスを沢山取るのはこの俺だ!」

 

 

冒険者の野次馬共がボーナスクエストに反応して正門の方へ走る者もいた。

…そもそもボーナスクエストの内容って何だ?すると女クルセイダーがその内容の答えを

教えてくれた。

 

 

「ん……多分キャベツの収穫が近づいているのだろう」

 

「……キャベツですね、そろそろ収穫時期ですし今年のキャベツはかなり質の良いのに仕上がっているはずですから」

 

「「は?キャベツ?」」

 

 

俺とカズマの反応がシンクロしてキャベツがどうしたのかという感じであった。

そこに水色髪のアークプリーストが説明した。

 

 

「あら…カズマはともかく、貴方も知らなかったの?」

 

「あ…あぁ、何分昨日この街に来たばっかでな」

 

「なら教えてあげなくはないわね。ここの野菜はみんな意志を持って生きているの」

 

 

何か口調が俺を転生させたジジィと似ている為か少しムカついたがあえて流しておいた。

 

 

「意志を持っている?…じゃあ何か?その意志を持ったキャベツ達は俺たち人間に食われて

たまるかと収穫される前に畑から逃げ出したとでも言うのか?」

 

「まぁっそう言うことになるね。一応カズマも分かったかしら?」

 

「いやっ、何でキャベツや他の野菜達が意志を持っているんだよ!色々とおかしいだろ!?」

 

 

俺はカズマの肩に手を置いてカズマに一言いった。

 

 

「カズマ、俺が言うのもあれだがここの常識になれないとこの世界での生活がやって

いけないぞ?」

 

 

カズマは俺の一言で取りあえず半分は納得していないが、半分は納得せざるを得なかった。

そして俺とカズマのパーティメンバー達と共に街の正門まで向かうと、空の天気が曇りだった

為に曇り空から緑色の粒々が見えた。俺はよく空を観て見るとキャベツの大群が集まっていた。

 

 

「な…何じゃこりゃーーっ!!?」

 

「もう…この世界観の野菜はカオスだな……」

 

 

カズマは驚き、俺は若干呆れながらももう世界観に関して突っ込まないと固く誓うのであった。

そんなこんなで収穫の為に俺はブレザーのポケットからガシャットギアデュアルを取り出して

ダイヤルを右に回した。

 

 

「まっ…どのみち収穫しないとな!」

 

[PERFECT PUZZLE][What's The next stage?]

 

 

俺の真上からゲーム画面が現れて、そのゲーム画面からエナジーアイテムが草原に散らばった。

それを見たカズマ達や冒険者達の中から驚く者や不思議がる者が続出した

 

 

 

「なっ!?それってまさか…!」

 

「えっ?何々っ?」

 

「これは……魔法の類か何か?」

 

「あれは一体……何だ?」

 

「変身!」

 

 

俺は野次馬達の相手をする事なくそのままスイッチを押してギアホルダーに差し込んだ。

 

 

[DUAL UP!][PERFECT PUZZLE!]

 

 

“仮面ライダーパラドクス パズルゲーマー”に変身して肩に装備している“マテリアライズショルダー”の操作能力でアイテムを集めて整理し、コンボを作った後俺自身に吸収した。

 

 

「キメワザはいらないな。ならこいつだ!」

 

[高速化!][伸縮化!][ジャンプ強化!]

 

 

“伸縮化”は対象の身体を鞭の如く自在に伸縮させる能力で、“ジャンプ強化”は対象のジャンプ力を

一時的に上げる能力である。

 

 

「さてと、一気に収穫するか!」

 

 

そう言いだした工藤は、以前道具屋にて買った大型の網を持って“伸縮化”による弾みを利用して

“ジャンプ強化”でジャンプ力を強化した足でキャベツがいる空に向かって飛んだ。

無論、冒険者達はありえない事が目の前で起きているので大抵の者は唖然か、度肝を抜かれた

様だ。キャベツ達も工藤の行動に察したのかすぐに逃げようとするが、すでに遅かった。

 

 

「遅い遅いっ!」

 

 

工藤の“伸縮化”の効果で腕を伸ばした。無論“高速化”の能力も生かして素早く腕を伸ばし、手に

持つ網でキャベツ達を包むように被せ、キャベツ達を大量収穫した。

 

 

「ふぃ〜っ。大量大量!」

 

『な…何じゃそりゃ〜!?』

 

「やっぱり…間違いなくあれは…」

 

「ちょっと!それは私たちが狙おうとしてキャベツよ!」

 

 

他の冒険者達は意外なキャベツの収穫方法に驚きながらも俺に対して“オメェだけズリィぞ!”と

突っ込んだ者が多数続出した。そしてカズマは俺のパラドクスの姿を見て何かを確信したような

感じを見せていた。一方の水色髪のアークプリーストは、俺がキャベツを横取りされた事に怒って

いるようだ。この時俺は思った。この女、器量が小さいなぁ……。

 

 

「おいおいっ…まだキャベツはそこら辺にまだいるだろう?まっ…どのみち俺のはこれで十分

だからここで上がらせてもらうよ」

 

 

そう言って俺は変身を解除せずそのままキャベツを捕まえた網を持ってギルドの方に運んで

行った。ギルドへ移動の最中に正門の方から爆風が聞こえた。一体何事と思ったが、ここで下手に

関わると面倒な事になる事は確実だったので俺はあえて関わらなかった。

 

ボーナスクエストを無事に終えた俺はギルドにて収穫したキャベツの精算して貰い、報酬金で

100万エリスを入手した。どうやらあのキャベツは一玉1万エリスの価値があった様だ。

俺は入手した報酬金を持って道具屋にてテントを作る為の道具を購入した後にアクセルの街に出て

街から役100m位にテントを貼り、焚き火を燃やして収穫したキャベツを調理して食べていた。

 

 

「いやーっ今回は大量だったな。しっかしこんな大金どうしたものか………ん?」

 

 

レベルアップした感じがしたので自分のステータスを確認した。俺のレベルはすでにレベル44に

なっていた。

 

 

「…何か意外だな。やっぱボーナスクエストを受けた結果なのかねぇ?」

 

 

誰もいない草原で俺の問いに答えてくれる者がいるはずは無かった………かに見えた。

すると草叢から人が次々と沸いて出た。

 

 

「おい、にいちゃん!死にたくなきゃ身ぐるみを置いていけ!」

 

 

……どうやら夜間に現れる野盗が俺を狙ってきた様だ。

 

 

「……やれやれ、少しは休憩くらいさせろよ!」

 

 

俺はブレザーのポケットからガシャットギアデュアルを取り出そうとした時に突如別の所から俺が

聞いた事のある音声が流れた。

 

 

[ガッチャーン!レベルアップ!]

 

[マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーンX!]

 

 

何と野盗の連中の中から“仮面ライダーゲンム レベル0”が現れたのだ。

ゲンムは俺の前に下り立った。俺は一体どうゆう事なのか理解できなかった。

なぜゲンムがここにいるのかを……。あのジジィの差し金?と考えるよりも先に俺がゲンムに

問いをかけた。

 

 

「お前は…一体誰だ…!」

 

「……今はお前の敵ではない。こいつらを倒す事で証明しよう」

 

「何訳わかんねぇこと言ってんだテメェ等!野郎ども!もう容赦などする必要はねぇ!

奴ら共々をぶっ殺した後身ぐるみを剥いじまえ!!」

 

「おおぉー!!」

 

 

野盗共は一斉に俺やゲンムに襲いかかったが俺は直ぐにガシャットギアデュアルのダイヤルを左に

回してスイッチを押した。

 

 

[KNOCK OUT FIGHTER][The strongest fist! "Round 1" Rock & Fire!]

 

「変身!」

 

[DUAL UP!][KNOCK OUT FIGHTER!]

 

 

俺は仮面ライダーパラドクス ファイターゲーマーに変身して向かってくる野盗共を殴り飛ばした。

そしてゲンムは、右手に“ガシャコンブレイカー”を持ち、左手に“ガシャコンバグヴァイザー”を

ビームモードで装備して野盗共を応戦した。接近してきた敵はガシャコンブレイカーで叩き飛ばし

遠距離の敵はバグヴァイザー・ビームガンで撃ち倒した。

しかし敵は増える一方であるが故に俺たちが不利であった。

 

 

「よーし良いぞ!そのまま数に任せて畳んじまえ!」

 

「数が多いか………ならばレベルを上げるまで……!」

 

 

そうゲンムが言うとキメワザスロットホルダーに付いているホルダーケースから“SHAKARIK SPORTS”ガシャットを取り出してガシャットのスイッチを入れた。

 

 

[SHAKARIK SPORTS!]

 

[ガッチャーン…]

 

 

ゲンムはドライバーのレバーを閉じてガシャットをスロット2に差し込んだ。

 

 

[ガッシャット!]

 

「レベル0…+3!」

 

 

そう言ってゲンムはゲーマドライバーのレバーを開いた。

 

 

[ガッチャーン!レベルアップ!]

 

[マイティジャンプ!マイティキック!マイティーアクショーンX!]

 

[アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ!バットバット!シャカっとリキっと

シャカリキスポーツ!」

 

 

ゲンムの上のゲーム画面から自転車こと“スポーツゲーマ”が出て来てそのまま変形してゲンムに

被るように装着された。ゲンムのヘアー部分にはスポーツヘルメットが装備された。

これこそ“仮面ライダーゲンム スポーツアクションゲーマー レベル0+3”である。

これを見た野盗共は驚きながら戸惑っていた。

 

 

「な……何だそいつは?!」

 

「一気に決め技で行きます。よろしい?」

 

[ガッシューン…]

 

「あぁ…特に異論はねぇ!」

 

 

俺たちは互いに必殺技を放つ為にゲンムは“SHAKARIK SPORTS”ガシャットを抜き出して

そのままキメワザスロットホルダーに差し込んでホルダースイッチを押した。

そして俺は、ガシャットギアデュアルを抜いてダイヤルを右に回した後左に回してギアホルダー

に差し込んだ。

 

 

[ガッシャット!キメワザ!]

 

[KIME-WAZA!][Dual Gashat!]

 

 

ゲンムは鎧となったスポーツゲーマについている“トリックフライホイール”を取り外してホイールにエネルギーを送る。そして俺は“マテリアライズスマッシャー”の右腕に炎を燃焼させて構える。

 

 

[SHAKARIK CRITICAL STRIKE!]

 

[KNOCK OUT CRITICAL SMASH!]

 

 

俺は空ぶるようにアッパーをすると炎の柱が立ち、それを狙ってゲンムはホイールを炎の柱に

投げてホイールに炎を纏わせて敵を追尾するかの様に敵を次々と倒していく。

 

 

「ぶべぇっ?!」

 

「あべしっ!?」

 

「ぬはたぁっ!?」

 

「ひでぶっ!?」

 

「うわらっば!?」

 

 

ホイールが野盗の親玉に直撃した後纏っていた炎が消え、そのままゲンムの方に戻った。

俺は変身を解除してゲンムを褒めた。

 

 

「今のはナイスだぜ、ゲンム。二つのキメワザが合体した技は差し詰めこう言う名だな。

“SHAKARIK KNOCK OUT CRITICAL SMASH STRIKE”って言った感じか?」

 

 

だがゲンムは俺の問いに答えず“いずれ、また……”と一言告げると紫の粒子となってこの場

から消えていった。結局俺はゲンムの謎が解けないままそのままテントで眠るのであった。

 

…そして、アクセルの街の住宅街の隅でゲンムが現れて変身を解除すると、工藤 正宗と似た

少年が立っていた。

 

 

「…兄さん、今度は絶対に死なせはしない。今度は…僕が守る…!」

 

 

その少年の正体を工藤はまだ知る由もなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーSee you Next game...?ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。