艦隊これくしょん 艦娘たちと提督の話   作:しゅーがく

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※注1 『番犬艦隊』

 本作の『設定 用語』を参照。


※注2 『黎明の空』作戦

 『艦隊これくしょん 提督を探しに来た姉の話』 『第61話 作戦艦隊編 黎明の空①』以降参照

 日本皇国内に残る『海軍本部』残党の殲滅を目的として行われた作戦。表向きには『国内の軍一部がクーデターを画策しており、軍事行動を行っているための実力行使』ということになっているが、本来の目的は軍病院に収容されている提督が身辺を気にすること無く作戦行動に従事するために、反戦過激派(『海軍本部』が良いように使っている体制派)の殲滅を目的としている作戦行動。
陸海空の衝突があり、『海軍本部』側の部隊の全滅は叶ったものの、正規軍側も痛手を負うことになる。ちなみに作戦参加した正規軍はそれぞれの部隊で参加意志のある者のみのため、無理強いをせずにあくまで参加という形になっている。 


第40話  ネアオリンポス作戦 幕開け

 

 大本営、作戦参加部隊は今か今かと血を滾らせているらしい。何せ、艦娘以外の兵力を投入した一大作戦は20年前。それまで戦時でありながらも、皇国含有兵力はその殆どを戦闘に投入することはなかった。だが、今回はそれを大々的に行う。南西諸島開放に向けた大規模作戦の片翼を担っている陸戦、海上、航空部隊は、遂に深海棲艦へ一矢報いる時が来たとばかりに沸々とその闘志を燃やしているのだとか。

というのも、各地からの士気に関する報告が上がっていたのだ。台湾、沖縄に集結している作戦部隊全てに言えることだが、全員が自らが日本皇国軍の兵であり、本戦の重要な点に立つことを理解しているんだとか。それで居て、今回は言うなれば横須賀鎮守府の支援が主な任務になる訳だが、それでも戦闘にはどのみち参加することになるかもしれない。それがどういう形であれ『これまで苦汁を飲まされてきたことへの反抗になるならば』と、携帯装備や唯一効果ありとされる対空兵装は塗装が剥がれ落ちるほど磨き上げているんだとか。出荷時よりも状態のいいものばかりになってしまった、と現場指揮官は苦笑いしながらも報告するという。

 変わって作戦総司令部である横須賀鎮守府地下司令部ではいつもの空気が流れていた。程よい緊張感、作戦の規模が大きかろうが小さかろうがそれは変わることは無い。

俺は左手に持っていたコーヒーカップを机の上に置き、腕時計で時間を確認する。

 

「もうそろそろだな」

 

 そう言うと、スッと戦域担当妖精たちが姿勢を正す。そして時が来た。

 

「……ここに南西諸島奪還作戦、『ネアオリンポス』作戦発動を命ずる……ッ!! 作戦参加部隊は各命令に従い、作戦行動を開始せよ!!」

 

 中央正面のモニタにタイマーが表示され、戦域担当妖精が各部隊へ指令を出し始める。

 

「「「HQより各作戦参加部隊は作戦行動を開始せよ」」」

 

 作戦開始を見届けると、一先ず作戦進行紙を手に取る。今回の作戦、『ネアオリンポス』作戦は大規模作戦だ。本来ならば横須賀鎮守府のみ、場合によっては端島鎮守府への支援要請をしながらの作戦になる予定ではあったが、大本営からの命令により、日本皇国各軍を参加させた立体戦術になった。海上での制海権争奪が主戦となり、その他海上封鎖や制空権の確保や航路構築、陸上仮設設備の広域配置、補給線の延長と拠点設置、現地民への対応等などがある。俺たち横須賀鎮守府は制海権争奪、制空権確保が主任務だ。その他の海上任務は端島が一部捻出、新設の日本皇国海軍の巡洋艦隊が実戦投入される。制空権の維持は日本皇国空軍の精鋭部隊や、横須賀近郊に位置する羽田基地の航空教導団が前線へと異動していた。その他は指揮下にあるものの、直接的な命令は俺からは下せない。

 何がともあれ、現在は潜水艦隊が斥候・偵察中だ。報告によれば、未だに台湾以南の海域までは安全であるとのこと。念には念をと、沖縄や台湾高雄基地に既に先行させてある艦娘たちにも、何度か本土までの航路を哨戒してもらっている。現在も、恐らく参加予定戦闘が遠い艦娘たちが哨戒中だ。報告が無いということは、深海棲艦の出没が確認出来ないということ。

全く以て問題ないと判断出来る。

 既に作戦第一段階は開始され、作戦艦隊第一陣は南西諸島北海域から南下し、南シナ海へと入っている筈。数十時間後には恐らくフィリピンに接近するか、予定航路にあるバシー海峡で戦闘が起こる筈。その後、フィリピン南部に到着した作戦艦隊第一陣は直後に出撃していた哨戒艦隊や偽装支援艦隊と合流し、フィリピン全島を反時計回りに哨戒する。各島の海峡や水道への偵察は航空機で行い、敵を発見した場合は適宜艦載機による航空攻撃で片を付ける。ということになっているが、現場の判断に任せている。報告はここまで上がってくることにはなっているが、何か引っかかった場合は俺も口出すつもりだ。

 作戦発動中とはいえ、総司令部に居る俺たちがすることは小さいことばかりだ。各地からの報告を纏め、作戦進行度をタイムライン化させること。集まる斥候・偵察情報を纏めて艦隊や該当海域の近くに居る部隊への報告。戦闘中でなければすることは本当にない。戦闘時になってしまうと忙しくなる訳だが、それも特定の海域に入らなければそうそうあるものでも無い。もっと言ってしまうと、総司令部に末端の戦闘状況を確認はすれど指揮をするようなことは艦隊戦以外は無い……予定だ。空での出来事は対処する可能性もあるが、近くに艦隊が居なければあり得ない。局地戦闘機(迎撃機)は横須賀鎮守府にしか無いからな。航空教導団の護衛だけで対処出来ない編隊だったなら離脱するべきだし、HQが命令を出す前に航空教導団の管制が離脱するように指示を出すだろう。

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

 地下司令部には、鎮守府に待機している艦娘が集まってきている。何せ人数が少ない上に、思いの外司令部は広いのだ。前方は機材や戦域担当妖精たちが居るので立ち入ることは無いが、俺が立つ場所よりも更に後ろは広いスペースがある。長机を並べて会議が出来る程度には広いのだ。

そもそも出撃出来ないビスマルク以下移籍組、通称『番犬艦隊』は勿論のことながら、残っている艦娘半数がここに来ていた。(※注1)残りは埠頭から出港し、少し離れたところで外洋を見張っている。

 

「鎮守府防衛に残されて良かったー。外だと気張ってないといけないからさぁ~」

 

「そうは言っても、鎮守府が危険じゃないという訳ではないよ?」

 

「えぇ~。今日は接近する艦の迎撃にも出ること無く、静かに地下司令部でひんやりだらだら過ごすんだぁ~!!」

 

「確かに、ひんやりだらだら過ごしやすいところだけど……ここ、地下司令部も地下司令部、心臓部だけどね」

 

 長机にぐだーっと横になっている加古の横、古鷹も顔が机に近付きつつある状況。ふにゃーとなりつつあるんだが、一応待機中なんだが……。こんな調子で、待機組は長机に並んで腰掛けている。加古や古鷹はだらだらしながらぐだぐだ話をしており、その他の艦娘たちは思い思いに過ごしている。本を読んだり勉強をしたりだとか。番犬艦体らも同じようにはしているが、艤装を身に纏っているために、やれることはそう多くないみたいだ。

 作戦行動中とはいえ、普段の書類は処理しなければならない。地下司令部の机に向かい、俺は執務を同じ時間にしていた。今日は既に終わっている。

秘書艦を付けることが出来ないため、作戦終了までは鎮守府に残っている門兵から手空きの者が来ることになっている。艦娘が南方に向かってからすぐにそのような決まりになっており、毎朝武下が指名した兵が来ていた。

 

「昨日非番だった兵からの差し入れです」

 

「おぉ、ありがとう……って、重い」

 

「はははッ。それは本ですね」

 

「ほ、本……」

 

 今朝は報告で武下が地下司令部に来ていた。入ってきた時に大きな袋を持っていたが、俺への差し入れだったとは……。というよりも、どうして差し入れなのに本なんだ? というか、まだ武下は袋を持っているんだが。

長机に袋を置き、中身を適当に手に取ってみる。確かに本だ。文庫本からハードカバーまで、様々な本が入っている。だいたいは物語だが、時々エッセイが入っているな。チョイスが斬新過ぎるものが混じっている。『職場婚 兵士と兵士の間に生まれた兵士たち』って何だ? いやまぁ、無いことは無いだろうが、これをわざわざエッセイにする必要あるのか? そんなことを考えながら裏を見ると、どうやら幼少期から始める兵士教育に関するエッセイらしい。俺にこれを読んでどうしろというんだ……。

そんな風に本を手に取って苦笑いを浮かべる俺の顔を見ていたのか、武下も苦笑いを浮かべていた。

 

「時々そういうような本が混じっています。私の執務室で誰がどれを差し入れたのかはメモしてありますので、次来た時にでも」

 

「いや。ありがたいんだが、次からこういうのは断ってくれないか? 如何せん先のこと過ぎるし、何か含みを感じる」

 

「私もそう思います。あ、あとこちらを」

 

 ドスッと本の時と同じ様な音を立てて武下が置いた袋の中身はお菓子だった。ジャンクな方のだが。箱入りのものや筒入りのもの、袋入り、大小様々なお菓子が入れられている。時々ガムやら清涼菓子系も入れられている。まぁ、これは地下司令部に常に居る俺たちからしたら有り難い。数名の戦域担当妖精がこちらをチラチラと見ているからな。流石、甘い物に目がないだけある。艦娘は言わずもがな、既に寄って来ている訳だがな。

全て取り出すと袋の底には見慣れた缶やらペットボトルが入っている。赤い塗装、赤いラベルだ。間違い無くコーラだな。

 

「2カートン分です。冷蔵庫に入りますか?」

 

「どうだろう……。休憩室の方なら入るかもしれないが……」

 

「……何が入っているかは知ってましたが、これだけ入っているとは思いませんでした。道理で重たい訳ですよ」

 

 そんな風に話しながら、俺は武下の報告に耳を傾ける。既に艦娘たちがコーラやお菓子を運び始めており、本もおける場所に移し始めていた。指示もしていないのに始めてくれるなんて有り難い。後、大量のコーラを見てテンションが高くなったのは黙っておこう。アイオワも『Fooo!!!』とか言ってたしな。

武下の報告は簡単なものだった。一応、地下司令部に居ても外の状況や報道は耳に入る。新聞を読んでいるからな。それだけだが……。武下はそれ以外の情報を民間人レベルが手に入れる事のできる範囲での情報がどの様になっているのかを報告するように頼んでいたのだ。

武下曰く、国内は平穏そのもの。大本営が横須賀鎮守府を主軸とする大部隊を動かして南西方面に進出したという情報が新聞やテレビで報道されている程度だった。世論の反応は7割が賛同・応援。2割が反対・撤退の声を挙げている。残りの1割は無関心といったところらしい。戦争の認知も上がりに上がって、戦時状態に入っているものの恐慌はしていないとのこと。認知の引き金はどうやら『海軍本部』残存部隊の殲滅作戦だったようで、未だにその話は昼のワイドショーで話題になっているんだとか。日々各方面有識者が議論を交わしているという。

 

「以上です。変わらず、といったところでしょう」

 

「そうだな。作戦開始前でも議論議論だったが、真相は知らせていない現状は見当はずれなベクトルに話が進むだろう」

 

「……『黎明の空』作戦ですね」

 

「あぁ。俺も報告しか受けていないし、書面上でしか詳細は知らないがな」

 

 『黎明の空』作戦。『海軍本部』残存部隊を殲滅するために執られた少数精鋭による侵攻作戦、と表向きではなっている。大本営から各軍へ捻出された少数部隊による、『海軍本部』が逃げ込んだとされる倉敷島への侵攻。様々な問題を起こしながらも成功した作戦であり、横須賀鎮守府で初の戦死者を出した作戦でもある。(※注2)

 この作戦に関して、世間には『クーデターを企てようとする部隊を包囲殲滅する趣旨で実行された鎮圧作戦』ということになっており、蜂起した瞬間を狙って奇襲したとされている。真実が幾つも散りばめられた嘘ではあるが、それに気付く者は少ないだろう。よっぽど真面目な有識者や当事者関係者で無い限りは真相を知ることも出来ない筈だ。

 

「これ、差し入れてくれた兵に礼を言っておいてくれ。ありがたく地下の慰みにさせてもらう」

 

「はっ、了解しました」

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

 作戦が始まり、まだ戦闘が無いとはいえども気は抜けない。いつ深海棲艦の艦隊からこちら側の艦隊への攻撃があってもおかしくない状況ではあるのだ。

 現在、作戦は順調に進行中だ。台湾海軍高雄基地(日本皇国海軍高雄租借泊地)から出撃した比叡を旗艦とするバシー海峡制圧部隊が、巡航で作戦目標まであと5時間というところまで近づいてきていた。索敵範囲外ではあるが長距離索敵を指示した比叡が編成に組み込まれている翔鶴より零戦による長距離航路偵察を実施している最中とのこと。現在のところ水上・潜水艦は目視で確認出来ていないという無線を受けているみたいだ。翔鶴航空隊から偵察機が出たのは分かっているのだが、機体番号と偵察包囲、目的が翔鶴から艦隊全体に送られてきたのだ。

その情報はHQである横須賀鎮守府地下司令部にも届けられており、予測飛行ルートが前面のモニタに表示されているところだ。

続報が続けて入る。所属と機体番号が送られてきたので、おおよその乗員の検討は付く。ただ、性格には分からないので、暇そうにしていた衣笠に頼んで調べに行って貰っているところだ。

 

「分かったよー、提督」

 

「お、お疲れ」

 

「EI-118とEI-119のことは分かったよ」

 

 そういった衣笠から書類が手渡される。俺が書き留めた機体番号の書かれたメモと共に、クリップで止められた状態だ。番号から翔鶴航空隊艦戦隊であることは分かっていたが、隊員とその能力までは俺は把握できていない。保有する翔鶴本人の提出した翔鶴航空隊戦技報告書(定期的に提出をさせている報告書)や、特務で翔鶴航空隊を見ていた赤城の報告書からその情報を手に入れることが出来る。衣笠にはそれを調べ、コピーを取ってくることを頼んでいたのだ。

メモを引き抜き、写真と経歴、戦果、観察と能力が箇条書きで書かれているところを読む。

特に問題ない搭乗員妖精のようだ。安定した撃墜数、被撃墜も無い。損傷は何度もしているようだが、未帰還にはならずに帰ってこれているようだ。問題なしの熟練パイロット。

 

「ありがとう」

 

「コピーしている間にもこれ観ていたけどさ」

 

 礼を言った後、俺は次の妖精に移ろうとしていたところで衣笠に話しかけられる。顔を挙げずに、俺はそのまま資料を捲って目線を落としたまま確認を続けながら聞くことにした。

 

「これ、執務室に置かれているファイルにあるものでしょ?」

 

「そうだが……それがどうかしたか?」

 

「他の搭乗員妖精さんのものも、これがあるから勿論あったよ? それに探すときはファイルの背表紙にあるアルファベットで探せって言っていたじゃない? よく分からないから言われた通りに探したけど、これって私たちのもあるの?」

 

 書類から目線を外し、衣笠の顔を見る。そこに彼女の笑顔は無かった。何処か怖がっているというか、そのような表情にしか見えない。

この書類、ファイルに関して俺は何の疑問も持っていない。恐らく衣笠はそれに関する疑問を持ってしまったのだろう。だが、考えればおかしいことなど無いのだ。兵の人事の管理はこのようにして、個人を調査したものや履歴が書かれたモノがあるのは当たり前のこと。それを衣笠が知らない筈はない。

だが、今手元にあるこれは別だ。これは俺が言って作らせているモノ。集団行動で戦闘を行っている中、唯一個人の技量が直接戦果に直結するものがあるのだ。それが指揮官と大型兵器、この場合は艦載機のパイロットになる。個々での能力の差異はどれをとってもあるモノだが、それが顕著に見えるのがその2つなのだ。

それを把握するためにこのようなデータが用意されているのだ。

 

「このデータは特別だ。衣笠たちのものは無い」

 

 嘘だ。存在している。空母の艦娘には自分で提出するものが存在しているが、それ以外の水上機搭載艦の搭乗員妖精の能力を赤城に調べさせている。本人が訓練をしたり演習に参加する度に、赤城はそれとなく近くで観察していたり、艦隊に参加して確認しているのだ。

 

「そっか……」

 

「あぁ」

 

 心が痛いが、衣笠の表情から察するに良くは思っていないのは確かだ。このデータは言うなれば調査書のようなもの。本人の合意を得ずに本人を調べているようなものだ。

衣笠もそう感じたからあの表情だったのだろう。ならば真実を言う必要は無いのだろうな。

 俺は衣笠が持ってきた書類のコピーを机に置き、正面のモニタに注視するようにした。

モニタには相変わらずの様子が映し出されているが、突如それは切り替わる。艦隊予想海域から伸びる線の先、2つの点が点灯したのだ。

 

「翔鶴航空隊の偵察機が敵艦隊を視認……ッ!!」

 

「戦艦1、空母1、重巡1、軽巡・雷巡不明艦2、駆逐1……ッ!!」

 

「比叡、全艦に対空、対水上戦闘を発令。艦隊、艦首を風上へ」

 

 報告が次々と飛び込んでくる中、俺はある号令を発する。

 

「HQより先行中の偵察艦隊へ。現在の南西諸島中央海域の状況を知らせよ」

 

 前面モニタの南西諸島中央海域、フィリピン諸島内海の目を向けるとアイコンがポツポツと生成されているのが分かる。報告を聞いた戦域担当妖精が表示させているのだ。それと同時に妖精がこちらを振り向く。小さい瞳の瞳孔が開き、額に汗を浮かべながら。

 

アンノウン(識別不明)が15……。深海棲艦の艦隊1つ……」

 

 その報告は地下司令部を混乱に陥れた。

 





 今回から南西諸島海域に突入します。作戦全容は出ていませんが、一段階はバシー海峡確保です。
どれくらい続くか分かりませんが、それまでは間に休憩はないです(真顔)

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