超次元ゲイムネプテューヌ Chronicle   作:黄金の最強ゲーマー

6 / 7
ちなみに、この小説は元々、遊戯王×ネプテューヌの小説のつもりで執筆してました。
絆で各ガシャット生成はその時の名残です。

融合→紫→ねぷねぷ
シンクロ→白→ブラン
エクシーズ→黒→ノワール
ペンデュラム→緑→ベール
リンク→全召喚法を使いやすくする+新たな力→主人公

って感じで。

誰か書いて♡


紫のRe:action!!

≪準備はいいか、皆≫

「ええ、問題ありませんわ」

「いつでもいいわ!」

「…」

 

スピーカー越しのエムの問いに、各々自らの武装を構えて返事する。

約一名、無言の少女がいるが武器を構えたので問題ないだろう。

それを確認したエムは、手元のコントロール板をタッチした。

 

≪ステージ セレクト!≫

 

音声と共に無機質だった部屋にデータの波が広がり、採石場のような場所へと風景が変わる。

何を隠そう、ここはエム、ネプギア、イストワールの三人が共同で開発した特殊訓練室である。

ゲーマドライバーに搭載されているステージセレクト機能を応用し、部屋全体にゲームフィールドを展開。

フィールド内にいる限りはどれだけ威力の高い攻撃を受けても致命に至らず、強制的に変身解除されるのみ。

さらに、エナジーアイテムや疑似バグスターを生成できるため、対バグスター訓練において高い性能を持つ。

ちなみに製作時間はおよそ半日、ジェバンニもびっくりの早さであった。

 

「訓練用プログラム起動、エナジーアイテム展開。想定敵対エネミーは『特殊なドラゴナイトバグスター・ユニオン』」

 

言葉と共に情報を打ち込んでいくエム。

それと共にエナジーアイテムが採石場内に散布され、3人の目の前に崩壊しかけた『ドラゴナイトバグスター・ユニオン』が出現する。

 

「これが、バグスターですの…?」

「あの時の…!」

「上等…」

 

所々がデータ状に崩壊したバグスターユニオンを見て、ノワールが苦虫を噛み潰したような顔になる。

ベールは崩壊している部分を見ながら、どうやら真っ当な生物ではなさそうだと検討をつける。

ブランは手に握られた巨大なハンマーを振り回し、いつでも動けるようにとやる気満々でユニオンを睨みつけていた。

 

「勝利条件は『バグスターユニオンの撃破』、敗北条件は『三女神の戦闘不能』」

 

そう言いながら、エムは訓練開始のスイッチを押す。

 

「ミッション、開始」

 

≪ゲーム スタート!≫

 

「はあぁぁぁっ!」

 

ゲームスタートと共に飛び出したのはブラン。

その手に持った巨大なハンマーを天高く振り上げ、勢いのままにバグスターユニオンの頭に叩きつけた。

ゴカアァァァァン、という巨大な物がぶつかり合うような音を響かせ、彼女の振るったハンマーはユニオンの頭部にクリティカルヒットする。

しかし…。

 

「なっ!?」

 

その一撃を受けた筈のユニオンは全くダメージを受けていない様子で、お返しと言わんばかりにその剛腕を振るった。

 

「ぐぅっ…!」

 

驚愕の声を上げながらも、剛腕による一撃をハンマーで防いだブランは、その衝撃に乗ってわざと吹き飛ばされながら距離を取る事に成功。

土煙をあげながら着地したブランは、周囲の土煙をハンマーで薙ぎ払いながら再度戦闘態勢をとる。

 

「…本当に効かないのね」

「散々説明したじゃない!何真っ先に突っ込んでんのよ!?」

「まぁまぁ、でもこれで、本当に効かないって事がが分かりましたわ。ブランのあの一撃で無意味ってことは、単純に防御力が高いってわけでもなさそうですもの」

 

慌ててブランに叫んだノワールを宥めながら、ベールは右手で懐から『仮面ライダークロニクル』を取り出し、前に構える。

 

「たしか、こうですわね。」

 

≪仮面ライダークロニクル≫

 

ガシャットの起動スイッチを押したベールは、左手で胸からシェアクリスタルを抽出し、それを顔の横まで持ってきたガシャットと重ね合わせる。

そして、そのまま掌で一回転させ、再度起動スイッチを押し込んだ。

 

「変身!」

 

≪エンター・ザ・ゲーム!ライディング・ジ・エンド!≫

 

シェアエナジーとバグスターウイルスによるデータの光に包まれたベールの姿は、光が止むと同時に変わっていた。

緑色の髪と目に、白と緑主体の際どいスーツ。

そして手には鋭利で機械的な矛。

そこに居たのは、守護女神の一人、グリーンハートだった。

しかし、普段と異なり、腰には緑と白で構成されたライドウェポンが装着されており、顔には緑色で半透明なバイザーが装着されている。

 

「ふむ、悪くないですわ」

 

グリーンハートは矛を片手で振り回し、腰のライドウェポンを抜き放つと、銃モードと剣モードを切り替えなが頷く。

バイザーには、ユニオンの位置が常に矢印で示されており、左側にはグリーンハートの能力が数値として表示されていた。

どうやら、バイザーは脳波で操作でき、様々な情報が見れるようになっているらしい。

 

「便利ですわね、これ」

「ちょっ!敵!敵!」

 

ノワールに言われて、ようやく思い出したかのようにグリーンハートはユニオンに向き直る。

 

「おっと、お待たせしました。ここからはグリーンハート改め、『グリーンプレイヤー』が相手になりますわ!」

 

グリーンプレイヤーが矛を構えてユニオンに突っ込むと、それを迎撃せんとユニオンが口から火炎弾を放つ。

グリーンプレイヤーは跳躍する事で火炎弾を避け、空中で矛を投擲した。

凄まじい速度で風を切りながら飛翔する矛は、やがてバグスターユニオンの腕を貫き、その勢いのままに地面へと縫い付ける。

 

「さて、お次はこれですわ!」

 

女神の力で空中から加速する様に下降したグリーンプレイヤーは、ライドウェポンを引き抜く。

着地してすぐさま跳ねるように後方へ飛びのき、いつの間にか迫っていた2発目の火炎弾を回避すると、そのまま傍にあった黄色のエナジーアイテムへと手を伸ばす。

 

≪高速化!≫

 

自身の感覚、身体を加速させるエナジーアイテム『高速化』を取得した彼女は、そのまま目にも留まらぬ速さでユニオンを斬り刻んだ。

いくら量産型ライドプレイヤーの装備といえど、女神の力によって強化されたエナジーウェポン。

攻撃が通りさえするのならば、崩壊しかけ脆くなっているユニオンの腕を破壊するには十分だった。

破壊され消滅するユニオンの腕から矛を引き抜き、前のめりに倒れこむバグスターユニオンを見てグリーンプレイヤーは呆気にとられたように呟く。

 

「あら、攻撃が通ると意外に呆気ないものですのね」

 

≪まぁ、所詮レベル1バグスターユニオン相当だしな、無効化されなきゃこんなもんだ≫

 

「そういうものですの…?」

 

初陣の相手が思ったほど強敵でもないのが不満なのか、納得いかない顔でユニオンを見るグリーンプレイヤー。

しかし、いつまでもそうしているわけにもいかず、止めを刺そうとライドウェポンを腰にマウントし、矛を構える。

 

「さて、では止めを──」

「うぉらあぁぁぁ!」

「!?」

 

≪マッスル化!≫

 

突如響く叫び声に、思わず発生源である上空を見ると、そこには白く半透明なバイザーと巨大な戦斧を輝かせて落下するホワイトハート──否、『ホワイトプレイヤー』の姿。

 

「ホワイト!ク・リ・ティカアァァァル──」

 

彼女は空中で加速し、そのままエネルギーを大量に纏って輝く斧を、バグスターユニオンの頭に叩きつけた。

 

「──ブレイクッ!」

 

戦斧はそのまま地面諸共ユニオンの頭を砕き、その膨大なエネルギーを爆発させる。

凄まじい爆音と閃光の後、舞い上がる爆炎を押しのけ、現れたのは『GAME CLEAR』の文字。

 

≪GAME CLEAR!≫

 

爆炎が消え、その中心から歩いてくるホワイトプレイヤー。

どこか満足気な彼女に対し、不満の表情を隠そうともしないグリーンプレイヤーは食って掛かる。

 

「ちょっとブランさん!乱入した上にLAの横取りとはマナー違反ですわよ!?」

「うっせーな、コケにされて黙ってられっか!止めくらい私に刺させろ!」

「ちょ、二人とも落ち着いて!」

 

段々と口喧嘩を激化させていく二人に、ノワールは慌てて止めに入る。

さすがに変身もしていないノワールを巻き込んで戦闘をする気は無いのか、口論だけに留めるが、それでもその勢いは衰えることはなかった。

 

 

 

 

 

 

「…なるほど、スペックレベルに換算してレベル2から3ってところか。女神自身の技もあるし、総合戦力では4。通常の女神化とスペック面では大差ないが、エナジーアイテム含めで4から5くらいまでは上げられる」

 

機械を操作しながらデータを閲覧、整理するエム。

一通り作業が終わったのか、座っていたイスごと回転させて、後ろに控えていた少女に相対する。

 

「じゃあ、お前の出番だ。あいつらにお前の力を見せてやれ」

 

──彼の視線の先で、美しい紫色が揺れた。

 

 

 

 

 

 

それに最初に気づいたのはノワールだった。

視界の端に一瞬見えた黒みがかった紫の光。

咄嗟に回避行動を取るノワール。

しかし、グリーンプレイヤーとホワイトプレイヤーはそれに気づかず口論を続けていたため、直撃を食らってしまう。

 

「ブラン!ベール!」

 

爆発の中から吹き飛ぶように出てきて地面を転がるはめになった二人は、ダメージから少しふらつきながらも立ち上がる。

 

「いたた…、少し痛いけれど大丈夫ですわ!」

「クッソ…敵か!」

 

二人と、少し離れた場所に居るノワールは攻撃の飛んできた方向へ武器を構える。

しかし、そこに居たのは、三人が想像するような敵対エネミーではなかった。

赤い瞳や、いつもより暗めの紫など、細かく言えば違う部位もあるが、その姿を見間違うことなどまずない。

 

「ネプテューヌ…?」

 

そこに居たのは、ネクストフォームを黒くしたような見た目の彼女。

『パープルハート』こと、ネプテューヌであった。

 

「…何のつもりだ?いきなり攻撃なんて」

「貴女も、パープルプレイヤーに…?でも、バイザーも無いし、ネクストフォーム、ですの?」

 

困惑を隠せない三人に向かい歩み寄りながら、ネプテューヌは口を開く。

 

「『グリーンプレイヤー レベル3』、『ホワイトプレイヤー レベル3』、『ブラックプレイヤー レベル2』…」

 

彼女は三人を目で追うように見回しながら、手に持ったガシャコンブレイカーを撫でる。

 

「今の私は、『アクションパープル レベル10』」

 

彼女の言葉に、驚きを露わにする三人。

 

「なっ…!?他人のレベルが分かりますの!?」

「私なんて変身もしてないのに…!?」

「レベル10…だと…!?」

 

驚く三人を気にも留めず、アクションパープルはガシャコンブレイカーの刃を三人へ向け構えた。

 

「貴女達の覚悟、見せてもらうわ。」

 

アクションパープルの目が本気のそれだと理解した三人も、各々武器を構える。

 

「ネプテューヌ、貴女…。っ…変身!」

 

≪エンター・ザ・ゲーム!ライディング・ジ・エンド!≫

 

ノワールも『ブラックプレイヤー』に変身したのを確認すると、今度こそアクションパープルは腰を深く落とし込んで突撃の態勢をとり…。

 

「コンテニューしてでも、クリアする!」

 

≪ゲーム スタート!≫

 

アクションパープルの手に持たれたガシャコンブレイカーが、紫に輝く軌跡と共に振り降ろされた───

 




なんか初期社長とパラドみてーなムーブしてんな、お前らな(エム&ねぷねぷ)

なんかプロトマイティ(紫)なのにレベル10になってますが、このレベル10は実質ネクストフォームのレベルみたいなもんなので、相手がバグスターじゃない現状、ガシャット君半分要らない子状態です。
でもまぁ、クリティカルフィニッシュできるし、エナジーアイテム使えるし無駄じゃないんじゃないかな。

次回、覚悟ガンギマリ状態のねぷねぷ(レベル10) VS レベル2と3の三女神!

なんか主人公の影薄い気がするけど、既にレベル超越組を使える以上、優先すべきは味方戦力の強化だからね、仕方ないね。

なんかこの小説見てるとノワールが主人公みたいだぁ…(直喩)




次回:『試されるPlayer!』

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。