超次元ゲイムネプテューヌ Chronicle   作:黄金の最強ゲーマー

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なんか当初考えてた展開よりも面白そうな展開が思いついたため書き直して初投稿です。
ネプテューヌVⅡR買わない兄貴はサモンライドバグスターとゲムデウスに感染させて闇の世界に追放してやる…。
あとついでに真・恋姫†無双-革命-も買え(便乗商法)


第一QUESTを攻略せよ!

「…で、私を訪ねてきたと」

「そういう訳だ、頼むぜノワール」

「そもそもなんでウチなのよ」

「プラネテューヌのクエストは、もう俺が大体消化しきったしな。これ以上やったら他の奴がクエストを受けられなくなる」

「このバトルジャンキーめ…。はぁ、仕方ないわねぇ、ちょうどドラゴンタイプの討伐依頼があったから回しておくわよ」

「ノワールありがとー!」

 

俺とネプテューヌはその日、ラステイションのノワールの下を訪れていた。

黒のツインテールに、若干ゴスロリっぽく見えなくもない黒主体の服装の少女。

彼女はノワール、またの名を『黒の女神 ブラックハート』。

『四女神』と呼ばれる守護女神の中でも比較的ネプテューヌと仲が良いとされる彼女は、前世において人気投票で一位をとり、外伝として主役作品が作られる程度には人気キャラであった。

その性格は初期こそ空回りの目立つ性格であったが、最近では優等生キャラで安定してきている…そこをネプテューヌに突かれてアクシデントに巻き込まれることも多いのだが。

ちなみに女神関係以外に友人は少なく、基本ぼっちらしい。

 

「で、ドラゴンタイプの討伐だけど、エムがいるなら楽勝よね?まさか二人だけでもないだろうし」

「残念ながら、今回は俺の使うガシャットはレベル2までだ。行くのも俺とネプテューヌだけ」

「は?」

「前の模擬戦で変身した私を吹っ飛ばしちゃったからねー、手加減の練習あーんど私の体がこれ以上鈍らないようにっていーすんが!」

「…私も行くわ」

「なんで!?」

 

書いていた書類を放り出して立ち上がるノワール。

気持ちはわかる、守護女神に大きく劣るスペックのレベル2と、だらけきって鈍りまくってるネプテューヌの二人じゃドラゴン相手とか心配ってレベルじゃない。

死にはしないだろうが、女神化しない限り勝てるか微妙なところだし安全マージンには程遠い。

まぁ、これを言い出したのは俺なんだが。

レベル2の俺とネプテューヌの二人だけと言えばノワールもついてくると考えたが、計算通り。

うちの頭脳陣(アイエフ他)を連れ出したら協会の仕事止まるし。

 

「えぇー、でもー、ノワールにも仕事とかあるだろうしー。私たち二人に巻き込むなんて悪いよー」

「心配せずとも、私はどこかの誰かさんみたいに仕事をサボったりしてないから、一日二日休んだところで特に支障はないわよ」

「私の仕事だって大部分は代わりにエムがやってくれてるから、大きな支障にはなんないよ!」

「…サボってる事には変わりないじゃない。」

「ネプテューヌ…自分の仕事を人に押し付けるとか…」

 

道理で最近イストワールがネプテューヌに対して怒る事が少なかったのか、余計な知恵つけやがって。

 

「エムもエムで、あんまりネプテューヌを甘やかすんじゃないわよ。こいつはすぐ調子に乗るから」

「そもそも、こいつの分を俺がやらされてるのも知らなかったんだが?」

「バレないように、エムがやっても違和感ないものをこっそり紛れ込ませてたからねー。エムは頭脳面でも天才で軽々処理してくれるから、バレにくくて助かるよー!」

「なんであなたはそういう時だけ無駄に有能なのよ…」

 

溜息を吐いたノワールは、ハッとして頭を振った。

 

「って、そうじゃないわ。話が脱線してるじゃない!とにかく、あなたとエムを二人だけでクエストに送り出すわけにはいかないわ!」

「えー!?なんでー!?」

「なんでもなにも、レベル2のエムと、鈍ってるあなたの二人だけをドラゴンと戦わせられないわよ!」

 

抗議の声を上げるネプテューヌに対し、あくまでリスクを考えて否定するスタンスのノワール。

そのまま少しの間、ネプテューヌによる抗議は続いたが、突如ネプテューヌが何か合点がいったのか笑顔になる。

 

「あ、そっかそっかー!もー、ノワールってば素直じゃないなー!」

「…何がよ?」

「私にエムを独り占めされるのがイヤなんでしょー!そうならそうと早く言ってくれればいいのにー!」

「は、はぁ!?」

「心配しなくても勝手にエムを独り占めにしたりしないよー、そんなことしなくても主人公とヒロインは最後に大勝利する運命にあるのです!」

 

思わぬ攻撃に唖然として口を開けるノワールと、胸を張ってドヤ顔で宣言するネプテューヌ。

しばらく呆然としていたノワールだったが、我を取り戻すや否や頭を抱えた。

 

「何をどう考えたらそうなるのよ…」

「諦めろ、こいつはゲーム脳だからな。正論は効きにくいぞ。」

「あなたも大概だけどね…」

 

失礼な、少なくとも俺はこいつみたいにメタ染みた発言なんかしないぞ。

メタ発言はご法度だからな。

 

「とにかく、私はあなたたちに同行するわ。無軌道の頂点みたいなゲーム脳とバトルジャンキーなゲーム脳を2人だけで行かせてなるものですか!」

「照れちゃってー、誤魔化さなくてもいいのにー♪」

「あなたは黙ってなさい!」

「ねぷっ!?落ち着いて!暴力反対―!」

 

 

 

 

そしてやってきた森林地帯。

青々とした緑の広がるこの広大な森には、未発見のものを含め数千にも及ぶ生物が生息しているらしい。

それ故に未確認のモンスターも存在し、今回のドラゴンタイプもそのうちの1体であるという。

 

「…で、そのモンスターがどこに居るのか情報はあるのか?」

「無いわ、この周辺で目撃情報があったってだけ。でも結構な大きさらしいから多分すぐ見つかると思う。」

「えー…?この森の中を探すのー?めんどくさいよー…」

「あなたはもう少し運動しなさいよ、あんまり動かないでいると太るわよ?」

「ざーんねーん!私は女神で主人公だから太らないのだー!」

「うわ、うっざ」

「辛辣っ!?」

 

女三人寄れば姦しいというのは出鱈目だな、二人でも十分すぎるほどに喧しい。

というか、周囲を木々で囲まれて視界の悪い状況で騒ぐな、モンスターが寄ってきたらどうするんだ。

騒いでいる二人を後目に探索を続けると、数十は下らないスライヌの群れに遭遇する。

 

「…なるほど、まずは雑魚戦ってことか」

「ねぷっ!エムがんばれー!あたっ!」

「あなたも戦うの!」

 

ネプテューヌの頭を叩いたノワールはショートソードを構え、それに遅れるようにネプテューヌは頭を擦りながら太刀を構える。

そして俺は、ゲーマドライバーを腰に装着し、データ化させたガシャットを右手に顕現させスイッチを押す。

 

≪タドルクエスト!≫

 

そのまま手のひらで一回転させ、ベルトに装填した。

 

≪ガシャット!≫

 

「変身」

 

瞬間、俺の周辺にキャラクターセレクトが回転しながら出現。

俺は手を左に突き出し、パネルをタッチした。

 

≪レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?≫

 

俺の体はデータ化され、前から迫ってきたゲートを潜ると、姿は四等身の青い騎士へと変わる。

 

≪アイム ア カメンライダー!≫

≪ガシャコンソード!≫

 

左手に小型の専用盾『リヴァーサルシールド』を構え、右手に長剣型ガシャコンウェポン『ガシャコンソード』を出現させる。

 

「仮面ライダーブレイブ レベル1!行くぞ!」

「ねっぷねぷにしてやんよー!」

「どこからでもかかってきなさい!」

 

俺はガシャコンソードで目の前のスライヌに斬りかかった。

 

 

 

 

「はぁっ!うぉりゃ!」

 

超高温の炎を伴った斬撃が、複数のスライヌ達を同時に斬りつける。

剣を振りきった直後のブレイブにスライヌが襲い掛かるが、咄嗟に体を捻り盾で弾き返す。

ある程度固まって襲ってきたスライヌに対しては、体を半回転させて回し蹴りで纏めて吹き飛ばした。

 

「てぇーい!てりゃー!」

 

吹き飛ばされたスライヌ達の間を、走り抜けながら次々斬り捨てていくネプテューヌ。

小柄で細身な体からは想像もできないほど太刀を自由自在に振り回し、的確にスライヌ達を両断していた。

その姿は、腐っても女神であることを証明している。

 

「これは痛いよー!」

 

剣でスライヌを切り上げ、空中で足技の連撃を叩き込む。

ネプテューヌの使う技の基本中の基本、『ジャンピングアーツ』だ。

ただの蹴りと侮るなかれ、彼女は女神の力を宿した歴戦の戦士である。

多少鈍っているとはいえ、その鍛え抜かれた戦技は健在で、打ち付けられたスライヌは成す術なく倒される他無い。

 

「おっと!」

 

空中で身動きの取れないネプテューヌを襲おうとスライムが飛び掛かるが、その全てが一瞬にして消し飛んだ。

 

「ナイスだよ!ノワール!」

「むやみに空中に跳ぶんじゃないわよ!…まったく、まさか使うことになるとは思わなかったわ。」

 

その一撃の発射元はノワールの片手に握られた一丁の銃。

ノワールがエムと出会った当初、対遠距離用に使用していたものである。

基本的に共闘することが増え、役割が分担されたために使用されることは減ったものの、こういった時のサブウェポンとしては有用であった。

ちなみに、今の1撃は『チャージショットレベル3』。

当時は『レベル1』『レベル2』『レベル3』と続けなければならず、即座に使用することもできなかったが、現在の成長が伺える。

 

≪コ・チーン!≫

 

音声と共に、強烈な冷気がスライヌ達を全て氷漬けにする。

 

≪カ・チーン!≫

 

次の瞬間、炎の波が氷漬けのスライヌ達を粉々に粉砕してみせた。

炎の波の発生源を二人が見ると、そこにはガシャコンソードを振りぬいた姿勢のブレイブ。

ガシャコンソードは、炎と氷の二つの属性を持った魔法剣である。

その刀身には半面ずつにそれぞれの属性が宿っており、Aボタンを押すことで刀身が回転、属性を切り替え、Bボタンを押すことでそれぞれの属性を最大限に発揮できるのだ。

 

「ふぅ…」

「どうしたのよエム、あなたにしては随分と早く決着をつけたじゃない。もう少し時間をかけて戦うかと思ったわ。」

「こいつらは前座だ。これからボスが来るのに、ザコが居ちゃあ邪魔だからな」

「ボス…?」

 

ブレイブに問いかけたノワールは、帰ってきた答えに怪訝な顔をする。

しかし、突然ネプテューヌが空を指さして大きな声を上げた。

 

「ノワール!あそこ!」

 

つられて、空を見上げたノワールは、思わず自分の目を疑った。

 

「あれって…」

 

空中に居たのは、巨大な土色のドラゴン…『のようなもの』。

女神である彼女たちは理解した。

あれは、『ここ』に存在してはいけないものだ。

あれは、『ここ』に生きる全ての生命にとっての天敵。

世界にとっての天敵。

あれは…そう、巨大なウイルスの集合体。

世界そのものに影響を及ぼすほどの、あまりにも強力すぎる『毒』。

あれは…。

 

「『バグスターユニオン』か」

 

その言葉に思わず彼女たちは振り返る。

その視線の先には、青い騎士。

 

「ドラゴン型ってことは、『ドラゴナイトハンターZ』…『グラファイト』のバグスターユニオンだな」

 

分からない、彼の言っていることが分からない。

バグスターユニオンとは?グラファイトとは?

ドラゴナイトハンターZは彼の持つガシャットの名前ではなかったのか?

記憶を失ったのではなかったのか?

それとも、僅かに残った記憶にあるほど、それは彼の中で重大な意味を持っていたのか?

彼女たちに唯一分かったのは、彼が『自分たちの知らない何か』を知っているということだけだった。

 

「いいぜ、やってやるよ。今の俺に、斬れないものはない。」

 

そう言って、彼はベルトのレバーに手をかける。

 

「大変身」

 

≪ガッチャーン!≫

 

何かが、始まった音がした。

 




よし!ほのぼのしてるな!(錯乱)
ほのぼのタグはエグゼイドの次回予告みたいなもんやし(屑)
(次回は戦闘回だけど文才なんて)ないです。

次回:女神達のBrave!!

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