超次元ゲイムネプテューヌ Chronicle 作:黄金の最強ゲーマー
話が長ったらしいし、回りくどいので読む時に必要なのは、君自身の覚悟だ…。
※ストーリーの進行と共に、情報が解禁されていきます。
突然だが、俺は転生者である。
私、俺、僕、某。
一人称はどうでもいい。
兎にも角にも、置かれた状況から俺は転生者なのだと推察できる。
転生前の記憶はほとんどない。
少なくとも理解っているのは、前の俺は男性的な精神構造を持っていて、そして今の俺は男であるということだ。
そして、俺は仮面ライダーであった。
仮面ライダー…、前世においてバグスターウイルス専門のドクターの代名詞であり、現世においてはその存在を知る者のいないそれは、現世で俺が生き残る為に重要なファクターである。
前世の記憶、その殆どを持たない、あるいは忘れた俺が異常なまでに鮮明に思い出せたそれは、どうしようもなく現世において有用なものであったと言えるだろう。
この世界─前世において、微かに残った記憶にある情報によれば─続編も出続けている人気作『超次元ゲイム ネプテューヌ』の舞台であるゲイムギョウ界。
俺は、その四つの大陸の一つである『紫の大地 プラネテューヌ』に居た。
神に会った訳でもなく、自分の意志であるかも定かではなく、そもそも前世の記憶ですら曖昧だった。
後に聞かされたのだが、どうやら俺は突如としてそこに現れたらしい。
何の予兆もなく、何の前触れもなく、まるで元からそこに居たかのような自然さで、突如として出現したのだ。
まあ、これは長々と話すことでもないだろう。
とりあえず、『俺は何故か転生し、何故か最低限の知識と最大限の仮面ライダーとしての力を持ってこの地に降り立った』ということだ。
四人の女神とその仲間たちと共に犯罪神を撃破し、いくつもの並行世界(並行次元?)を救った今となってはどうでも良いことではある。
既にこちらで暮らせるだけの土台は完成し、元の世界に対する未練もない。
少なくとも、この力に関してだけは、何処の誰とも知らぬ何かに感謝しているのだから。
さて、長々しい前置きはこれくらいにしておこう。
つまり、何が言いたいかというと、俺は『仮面ライダー』の力を過小評価していた、ということだ。
俺の仮面ライダーとしての力はこの世界の女神達とリンクしている。
『マキシマムマイティX』の力は、『紫の女神 パープルハート』。
『タドルレガシー』の力は、『白の女神 ホワイトハート』。
『デンジャラスゾンビ』の力は、『黒の女神 ブラックハート』。
『仮面ライダークロニクル』の力は、『緑の女神 グリーンハート』。
そして、『ハイパームテキ』の力は『四人の女神』と繋がった時に。
おっと、誤解をしないように言っておくが、『繋がった』と言っても厭らしい意味じゃない。
互いを知り、理解し、絆を繋いだ、ということだ。
とにかく、俺のライダーガシャットは、彼女達との繋がりが強くなればなるほどに力を発現してきたのだ。
当時、その事実に気づいた俺は彼女達との絆をより凝固にするべく動き続けた。
ただただ、死にたくない為に、死なせたくないが為に、時に走り回り、時に語り合い、時にぶつかり合い、時に助け合った。
そうして絆を高め、固め、その絆は揺るぎないものとなっていったのだ。
条件をクリアし、全てのガシャットの力を取り戻し、ハイパームテキの力をも使えるようになったころ、俺達は遂に知る限り全次元を救うに至ったのであった。
…そして、全てが終わってふと気づいた。
俺の仮面ライダーとしての力は、女神たちとの絆の強さ、想いの深さで取り戻されていく。
『マキシマムマイティX』においては『リプログラミング』。
『タドルレガシー』においては『レベル100』。
『デンジャラスゾンビ』においては『レベルX』。
『仮面ライダークロニクル』においては『レベル超越』。
そして、『ハイパームテキ』における『完全無敵』の力。
それぞれの形態の究極にまで至った今、その絆とはどうなっているのか。
絆が強くなればなるほどに、それぞれのガシャットの力が取り戻される。
それは、逆説的に、全ての形態の究極に至ったということは、その絆が、想いがこれ以上ないほどに強くなっていることを意味するのだった。
突然だが、俺の名は『エム』。
プラネテューヌで一番の権力者『紫の女神 パープルハート』の補佐役にして、このゲイムギョウ界で唯一の仮面ライダーである。
ハイパームテキ持ってる主人公が最強でチートなのは当たり前だよなぁ?
今、女神候補生の扱いに非常に悩んでいます。
次回までに何も思い浮かばなければ、女神候補生たちは絶版だ…(エグゼイド特有の予告詐欺)。