変なのに愛されて悪夢しか見れない   作:蒼穹難民

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スランプです…投稿が遅くなるかも。


ばんがいっ!そのにっ!

とある中国の山にて

 

「アディラタ、どうか父を治せないだろうか?」

「悪いがファン、私は老衰は治せないのだ。お前も知っているだろう。」

 

そこには普通の人間が見たら異様な光景であった。

 

身体が岩のような橙色の巨人が友人の様に人間と話していたのだ。

 

「お前の父はもう80後半になる、いつ死んでもおかしくはない。

この時代にそこまで長生きできたのが不思議な方だ。」

「確かにそうだが・・・やはり俺は父に死んでほしくはない。父はとても高潔で素晴らしい人だ。

俺の妻や息子もそうだし誰もが悔やむであろう人だ。」

 

 

 

 

「お前の父が延命を望んでいなくてもか?」「・・・っ!!アディラタっ!!」

 

 

 

 

「お前の父は高潔で誠実な男だ、それは私がよく知っている。

私は友には心を開かせれるのは知っているだろう?

彼の意思を無視し、気づかれないように延命させるのは彼に対する冒涜だ。」

 

「気づいていたのか…父には黙って来たことを…」

 

「お前の父が言ったのだ、死ぬ前に私と同化して欲しいと、妻と同じ場所に逝きたいと。」

「母と同じことを?」

 

 

「かつてお前が子供の時にも話したが…同化とはフェストゥムと一つになり

決してただの死ではない。

私にもかつて息子がいた。息子は死んだ後、太陽と一つとなり永遠となった。

今も世界を見守っているのだ。」

「息子の名前は確かカルナだったか?余り俺はマハーバーラタには詳しくないのだが…」

 

 

「なに、私もここについては何も知らなかったのだ。お前の父からは色々と教えて貰ったよ。

特に封神演義を熱弁していたな。あいつは。」

「ハハハ、父さんらしいな…私も子供の頃によく話していたよ、

太公望のような徳の高い人になれと。」

 

巨人と男は語り合い、夕方になるまでそこにいた。一つの神話のような幻想的な姿だった。

 

「明日、お前の父と叔母がお前の家族に教えるであろう。

彼はその日に同化したいと言っていた。」

「ふふっ、あれ程死ぬ前にやりたい事があると好き勝手していたのはそれが理由か。」

 

「ああ、振り回されても悪くなかっただろう?」

「そうだなぁ・・・得難い経験ばかりだった。まさか旅行に行くだなんて。」

 

 

男の父は死ぬ前に旅行にいきたいといい、息子家族を引き連れて色んな場所に連れて行った。

 

「あの旅行のおかげで私の仕事は軌道に乗ったし、

学ぶものが沢山あった…旅行などと言っていたがあれも私の為だったのだろう…」

「彼はそういう人だ、さあ、そろそろ帰るといい。お前の家族が待っている。」

「ああ、そうだな、ありがとう。アディラタ。」

 

男が山を降り、帰るまでを眺めていた巨人は独り言を呟いた。

 

「息子よ・・・私はお前のようになれているだろうか?私は間違ってはいないだろうか?

どうか見守っていてくれ・・・カルナ、ラーダー。」

 

 

彼は争いを嫌い、フェストゥムや人類軍が来れば人々と共にレーダーなどでは映らない姿を眩ます透明な光を放ち、隠れた。

普段は人々と働いたり、癒しの光で傷や病、果ては無くなった手足や障害までも治して見せた。

 

 

かつてインドの大英雄カルナの養父[アディラタ]は夕焼けを見つつ息子と妻を夢想した。

 

 

 

 

ーーーーーその日、彼は息子とその弟が死して尚、争う悪夢を見たーーーーー

 

 

 

(そうか・・・死んでも尚、お前達は闘うのであろうな・・・)

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

砂漠のピラミッド付近にて

 

(ファラオよ…今日もエジプトは栄え、民草は神々とファラオに感謝を捧げております。)

 

美しい肢体の褐色の女型の巨人がピラミッドに平伏し、今日の事を話していた。

 

(民草には私の事を未だに女神といい、訂正してもそう呼ぶ方もいるのですよ?)

 

とても嬉しそうに恋人の側にいるように、巨人はピラミッドに語りかけていた。

 

(ですので・・・どうかラーメス・・・貴方も俗世に来ては頂けませんか?)

 

女型のフェストゥムは涙を流しながら、それに応えるように雨が降った。

 

彼女は水を操る他に、天候を操る力と対話をする事が出来る粒子を使えた。

 

襲い来るフェストゥムに対し海から海水を巻き上げそれをぶつけて撃退し、

人類軍へは、人が死なない程度に嵐を巻き起こし撃退していた。

 

(私は・・・とても寂しいです・・・姿形は変わってしまいましたが、

それでも貴方のお側に居たいのです…どうかラーメスよ、迎えに来て下さい…)

 

オジマンディアスの伴侶[ネフェルタリ]は孤独の中、夫を待ち続けた。

 

 

ーーーーーその日、彼女は夫が最古の王に嫁自慢する悪夢を見た。ーーーーー

 

(あーっ!///あーっ!///おやめ下さいラーメス!///あーっ!///困ります!///あーっ!///)

 




リア充は尊いと思うんじゃが。

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