ISに転生したからって戦いに参戦するつもりなどない!! 作:銭湯妖精 島風
僕が自分の席に戻ってから数分しない内に妙に張り切った様子の姉が入ってきた
相変わらず童顔のせいか未だ学生服を着ていても違和感がないとか考えていると、自己紹介を始めた
「皆さん入学おめでとうございます、私は この1年1組の副担任の山田真耶です、1年間よろしくお願いします」
そう言うと黒板にスライドが現れ名前が表示される
前世では無かった機能だが、今では一般的な技術であり今更驚く必要は無い
それはそうと、クラスメイトが何も反応せずに、僕と一夏へ注目し続けているからか少し困惑しているが、何とか耐えて口を開く
「え、えー皆さんは狭き門を潜り抜け無事入学をする事が出来ました、ゴールでは無くスタートに立った所です。これからの3年間、この学園で学んだ事が卒業した時 皆さんな糧となる事を願っています」
意外と様になっている姉に感心したが、クラスメイトの反応が無く、姉が不安そうに僕を見て来る
とりあえず口パクでクラスメイトの自己紹介へ移行する事を勧めると、姉はクラスメイトへ自己紹介をする様に指示を出した
やはり口パクでも家族だから伝わるんだなぁとか考えていると、少し考え込んでいた一夏の番になりクラスメイトは興味津々に一夏へ容赦無く視線を浴びせる
「え、えーっと・・・織斑 一夏、です」
視線に圧倒されて言い淀むが名前は言う事が出来たが次が出て来ないし、この間は次を期待させてしまう間だ
そして意を決した一夏は口を開き
「以上です」
少しキメ顔で言うとクラスメイトがノリ良くズッコケ、姉のメガネが少しズレる
そして妙にやり切った感を出す一夏に千冬さんが音も無く現れ出席簿で一夏の頭をブッ叩くと衝撃で一夏が蹲り、千冬さんを見て
「何で千冬姉がっっ」
「織斑先生だ馬鹿者、お前は自己紹介もマトモに出来んのか?座れ、全く・・・山田、手本を見せてやれ」
再び出席簿で一夏へ教育した後に僕を見て言う
「はい、えー・・・山田高雄です。所謂2人目の男性搭乗者と言う奴です。よく間違われますが れっきとした男です、えーっとあと・・・あ、隠し事でもないので言っておくと、見ての通り副担任の山田先生とは姉弟です、あとは・・・趣味は工作や機械弄り、読書などで 特技は時計とかの修理です、1年間よろしくお願いします」
最後に一礼して千冬さんをチラッと見ると
「少し長かったが、まぁ及第点だな。次」
そう言い次の娘に自己紹介をする様に言う
とりあえず及第点が貰えただけでも良しとしよう、そうしよう
それはそうと、なんかクラスメイトがザワザワしているのは何故だろう?
3話目でした
とりあえず高雄君はマヤマヤに似ている設定になりました、まぁ女顔だしねw
専用機の設定は、大まかに固まりつつあるので、ボチボチ時期を見て書きたいと思います