すいません
そして前の話の(前編)を消しました。理由としては、おもいのほか話が長くなると思ってです
で
今回の話は前編です。あと2話やってFGOに戻りたいと思ってます
自分がリアルで忙しくてなかなか書けないのが痛いです。ボチボチやっていくのでよろしくお願いします
落ちる
落ちる
落ちる
私は今、虚数の宇宙に落ちている。どれほど落ちたかわからない
私は普通に学園生活を送っていた筈だ。だが突然、黒い何かにみんな取り込まれた。慎二も、レオも、全部だ。私はとっさに屋上から暗黒へ、飛び降りた。
そして今だ
私は、ずっと落ちている。ずっとだ。あれからどれほどだったのか、わからない。前までハッキリしていたしていた記憶も薄れていった
でも
忘れない
何を忘れないのか?私は、わからない。でも忘れない………
「…………忘れない、か。自我を失い、幾万と続く虚数空間で、なお忘れないと言うか」
声。たしかに声がした。威圧、圧力、気品、あらゆる要素を持った声が目の前にいる。使っていなかった目を、思い切って開ける
「無礼者!貴様ごとき凡夫雑種が、我の許し無くして、我を見るな。本来なら今ので、八つ裂きにするとこだが…、貴様はどうやら、まだ我を楽しませる可能性を秘めている、かもな。知恵を尽くせ。貴様は、あの道化のマスターなのだろ?」
知恵を尽くせ?わからない!いつから使っていないのかわからない頭をフル回転させた。道化のマスター?道化とは誰だ?いや、今はそれどころじゃない。目の前の男からは迷いはない。私を見捨てると判断すれば、簡単に切るだろう
マスター………
マスターとして命じる!
そうだ。迷うな。今の私に何がある?私にあるのはこの令呪くらいだ。
生きることを諦めてはならない。誰かが言った
人として、我儘に生きろと、あの人は言った
だがら………!
「……やはりか。いいだろ。だが、貴様の令呪は一画。そうさな……、貴様には我を楽しませる権利を与えよう。目を開けよ」
意を決して、目を開ける。目の前にいるのは、黄金の騎士だった
「名乗らずとも良い。岸波白野であろう?我はこの虚数空間より貴様を観ていた。いや貴様らと言えば良いか?」
観ていた?
「そうだ。貴様の連れ、確かバーサーカーと言ったか?あの道化。く、クック!今思い出しただけで笑いが起きる。貴様の連れはまさしくイレギュラー。我は此処より幾万幾千と物語を観た。どれも見たことのあるデジャヴよ。だかな、道化はその未来にはいない。過去にもだ」
言っている意味が全然わからない。思い出す。あのバーサーカーはサーヴァントと言うには程遠い存在だった。だがイレギュラー?未来も過去も居ない?どう言うことなのか
「まぁ良い。この先、あのアホ無くして愉悦は無い。見ろ」
黄金の騎士は彼方を指差す。漂う何か、見慣れた白髪。バーサーカーだ。私の知るバーサーカー
「あやつは、今回の黒幕に認識されていない。なんせマスター以下の脅威だからな。フン。良いか岸波白野。我は常に観ている。貴様らが我を退屈させようならば、わかるな?」
わかる。今の私ならわかる
「…………気絶しているアホを連れて我を楽しませろ」
私に背を向け去ろうとする黄金の騎士
待ってほしい!貴方は、誰なんですか?バーサーカーはどんな人何ですか?
「令呪一画ごときで、なぜ答えなければならない?我は知らぬが、あやつなら我の事も知っていよう」
そう言って消えていった。助かったのだろうか?そんな事より、あの漂っている頼りない人を助けなければ…、あまり覚えていないが、私がいないとダメだな、この人
バーサーカーの元に行き、覚醒するような目を覚ます。目が覚めたら私は保健室にいた。保健室には桜が居た。私を心配そうにしていた。桜の声を聞いて、ホッとした。どうやらあの空間から出れたみたいだ。左手には何の跡も無かった。
色々話を聞いたところ、どうやら私は岸波白野を覚えていないようだ。正確には聖杯戦争は覚えているのだが、私自身の事は思い出せない。覚えているのは、自分がマスターであったことぐらいだ
「あ、あの、ちなみに私の名前、分かりますか?」
記憶の整理をしている中、桜が不安げに聞いてきた。もちろんわかる。彼女の名前は……、ぱ、パンツ?
「…………バーサーカーさんですね?」
………………………
「私のこと、そんな風に言うのあの人だけなんで、わかるんですよ。そうですか、そうですよね。ふふふ」
…………すまんバーサーカー。苦しんで逝け
まぁ、この話は置いといて、ここは旧校舎と呼ばれる場所らしい。保健室を後にし、外に出れば夕日が目に付く。前居た校舎とは変わって木製の校舎になっていた。桜に言われた通りの場所に行けば私のサーヴァントに会えるらしい。サーヴァントと言うのは、あのバーサーカーのことだろう
「無事だな?よかったよマスター。今俺の方に振り向こうとしているが、まぁびっくりしないでくれよ?」
気配のしない教室に入って、背後から聞こえる声。知っている。やる気の無い声。私の契約したバーサーカーだ。バーサーカーと声を出そうと思った、が
>なぜ裸?と、とりあえず殴る
>ワッショイ!お祭りですか?と、とりあえずアッパー
>BA☆SA☆RA!と、とりあえずチョップ
「全ての選択肢が暴力⁈ちょ、ま、グハッ!」
バーサーカーの姿だが、いつもの姿ではなく。上半身裸に下腹あたりにサラシ。袴下のようなズボン。そしてビーチサンダルに半纏。ザ・和風の格好がビーチサンダルで台無しになっているのがバーサーカーらしいのだ
「たく、お前が虚数空間に落ちた時肝を冷やしたぞ。と言っても、助けに行って助けられたんじゃぁ、世話ねぇよな。悪い」
この人は申し訳なさそうにしているが、私は全然問題ない。来てくれた事に意味があり、どちらも助かったのだから、許してあげよう
「……………そうだな。てか気になったのだ。令呪どうしたんだ?」
ああ、そうだった。私は今、令呪を使い切ってしまったんだった。とりあえずあの空間での事をバーサーカーに話した
「なるほどな、正しい選択だよ。あの人は人に厳しく、自分に甘い人だ。お前が令呪を使わなかったら死んでいただろうよ。……………本当はかっこよく迎えに行きたかったんだがな」
バーサーカーは、あの黄金の人を知っているの?
「英雄王。ギルガメッシュ。俺が一番尊敬している大先輩だ。ボッチで、癇癪持ちで、人類最古のジャイアンだ」
見てるって言ってた
「て言うのは嘘で!超カッコいい王様!」
うわぁ必死だ
「…………それにしたって、令呪全部持っていきやがったか。てことは、最後は奴か……、もしくは完全に別の世界か」
何言ってるの?よく聞こえないんだけど
「気にするな。頑張りましょうって言ったの」
バーサーカーと再会し、この旧校舎で生徒会をしているレオと共に、もとの校舎に戻るための作戦が行われた。現状の生き残りは、レオ、ユリウス、慎二、ジナコと言う引きこもり、ガトーと言ううるさい人、そして仮初めの学園生活で藤村大河と名乗った殺生院キアラ。サーヴァントはレオのガウェイン、殺生院のアンデルセン、ジナコのカルナ、そして…
「いやん。乳首見える」
「深く考えるな。似合っているぞ?例えそのビーチサンダルが服の雰囲気を台無しにしたとしてもな」
「カルナさんが、仲良く喋ってるス。薄い本が厚くなるぜ!」
うちのバーサーカーはダメかもしれない
そしてなんやかんやあり、地下に続く道、桜迷宮へと足を運ぶのだった。ガウェインは緊急時のため待機。カルナはそもそも、ジナコが手伝う気がないので無理。アンデルセンは戦闘はダメみたいと言う訳で、我々になった
桜迷宮にはエネミーが居り、私達は戦闘になった。一方的な暴力をバーサーカーは受け、やっと勝った
「おいクソ女。わざとか?わざとやってんのか⁈三途の河でジジィが手を振ってたよ!」
クソ男がなんか言ってますよ。バーサーカーだってスキル空じゃん!びっくりだよ!(記憶が無いのは黙っていよう)
『まぁまぁお二人とも、痴話喧嘩は犬も食わないと言います。少し落ち着いて』
チワワ?
「チワワって言ったよな?」
『岸波にバーサーカー。チワワではない痴話喧嘩だ。ガウェイン卿。すまないが紅茶を準備してくれ。レオがうなだれている』
『大丈夫です兄さん。ですが、良かったじゃないですか。力がゼロなら、それは岸波白野の真骨頂が使えると言う事じゃいですか』
真骨頂か、あまり記憶はないが、確かに言われてみれば、私は最初は何もないところから始まったような気がする
『岸波。宝具どうだ?』
宝具。バーサーカー宝具の方は大丈夫?
「宝具?そんな物は無い」
だそうです
『レオ。紅茶です』
『………ガウェインはうっかりさんですね。これは水ですよ。ハハハ』
『レオの味覚が死んだようだ』
なんか、すいません
それから数回戦闘し、安定のバーサーカーボコボコ事件。私の指示なのだが、見事に的外れ。そして進んだ先にあったのは、鍵のかかった壁
『セキュリティレベル……、☆?』
どうやら生徒会メンバーや桜ですらわからない品物らしい。壁を見つめていると、ユリウスから通信が入った。用心しろ、と
そこに現れたのは、遠坂凛だった。凛はなんだな敵オーラを出していた。そしてバーサーカーはなんか凄く笑ってだが、話によれば、私の城?とか、女王?とか、んー………。
ちょっと何言ってる分からないですね
そして凛は私達に攻撃するべく、サーヴァントを呼ぶ
「来るぞマスター。ライブの時間だ」
「ご名答!って、え?」
ライブ?
凛に呼ばれて出てきたのは赤い髪のランサー。そして私でもわかるこの、ピリピリした感じ、殺気だ!反英雄だ!
「……凛?なによ?全然言うこと聞かないじゃない!」
「落ち着きなさいランサー」
「ランサー。なんでかわかるか?そこ性悪魔女が無視しろって言ってたんだ。俺達はランサーの顔写真うちわで応援しようとしたんだ!でも、そこの金欠女王が……!」
うんうん。バーサーカーが正しい
「ちょ!ランサー。私そんなこと言ってないから」
「……グス、凛なんて嫌いよ〜!」
「ランサー!テメェ覚えてろよ!」
汚い流石バーサーカー流石汚い
と、仲間割れにより私達はとりあえず帰還出来た。
帰還してからすぐに、桜が用意してくれたプライベートルームに移動した。私はここで決意した。先の戦闘からわかった。記憶がないのが負い目になってバーサーカーとの連携がうまくいってないのだ。私は言う事にした。これで関係性が崩れても、私はバーサーカーを信じる
「え?いや知ってるけど、それより疲れたし早く寝ようぜ。あと実は俺も記憶があやふやなんだよね♪。まぁそう言うことでおやすって、あいたぁ!え?勇気振り絞った?ふーん、グハ!」
気絶したか?このダメ人間め、こちらの勇気を返して欲しいものだ。デリカシーのない人だ。だが知っていたのか…、私は記憶はないがバーサーカーは、そんな私に変わらず接してくれていたのか
「と、いいように思う白野であった」
寝なさい
「はい」
長い1日が終え、2日めになった。例の壁を打破するべく生徒会は殺生院キアラに頼る事にした。キアラ曰く、あれは心の壁らしい。それを破るためには五停心観術式がいるみたいで、私は突然キスをされた
「「や、やった⁈」」
「流石殺生院キアラ。俺達に出来ない事を平然とやってのける」
「そこに痺れる憧れる!」
突然されたのはびっくりしたが、バーサーカーとガウェインの連携セリフに驚いてしまった
そしてなんやかんやで、え?わからない
「ゲームしろゲーム」
ですって
ふたたび桜迷宮に潜り、散策を始める。あの殺気を出していたランサーの趣味なのか、NPCと聖杯戦争のマスターが縫いとめられている部屋があったりと散々だ。そしてランサーとの対峙
安定してバーサーカーがボコボコにされているのを眺める私
大丈夫?
「………………………大丈夫じゃない」
だが無駄ではなかった。サーヴァント戦は情報が全て。ランサーは気分を良くしたのか、貴い貴族と竜の娘と言う単語を漏らした。やったねバーサーカー情報が増えるよ
「おいやめろ」
真名を漏らす寸前に凛が出てきてランサーを引っ込めた。そしていつものように会話すが、先程キアラさんからもらったプログラムがうずく
「SGな、俺知ってた」
なんとなく私知ってたかも
私の左手は動き、凛の胸元に伸びる。SGを獲得した。獲得と同時に壁弾け、下への道が開かれる。凛の話によれば、今の凛は4分の1らしくて、こんな感じを繰り返し行けばいいらしい。とりあえずマイルームに帰ろう
「悪いな。多分だがレベル云々とかでランサーには勝てないは俺」
こちらこそ悪いことをした。指揮が全然だった。また一から鍛え直そう
「そうだな、まぁ頑張れ。え?俺も?いや、努力とか俺の性に合わないだよね。でも今日校舎を適当に回っていたんだが、朗報だマスター。スキルが覚えれるかも知れん」
どう言うことだ?確か、曖昧だが、バーサーカーには基本スキルがなかったような気がする。だから青崎姉妹が記憶やら座から適当に関連スキルを入れたんだったよね?
「ああ、だが関連はそこらじゅうにある。明日、桜迷宮に入る前に、藤村先生とマーボーのとこに行こう。とりあえず二つはスキルを習得できるだらう。あとは適当に時期が来たら、な」
そうか良かった。でもバーサーカーは進み始めた。私は?記憶は無いから、前の自分がわからない。私も凛の様にSGがあればバーサーカーとの連携がうまくいくのだろうか?
「SG?やめとけマスター。お前にSGはないよ。お前は単純だからな」
む、なんか心外だが、的を得ているかもしれない。ただ、その原理ならバーサーカーにもSGは無いね」
「残念だったなあるんだなこれが、まぁ英霊だからな。英霊か言ってて泣けてくるな。まぁ見ての通り俺は反英雄ではなく、半英雄なんでな。中途半端にどうでもいいことが隠されているかも知れん。まぁ記憶がないから俺も気になるが」
次の日。バーサーカーに言われ、言峰神父と藤村先生に会って無事にスキルを手に入れ、桜迷宮に向かう。そして悪夢を見る
遠坂マネーイズパワーシステム
口座に入金しなければ進めない悪魔のシステム。お金も無ければラジオねぇからどうしたものか、金はあったのだが、桜に制服を買ってあげたのでなくなったのだ。とりあえずあたりを探すか…
「ゲート・オブ・バビロン。何にもない。まぁゲート・オブ・バビロンも大したもの入ってないからなって、言うのは嘘ー!…………ときどき緩い俺の口」
結局借りる事にしました。ユリウスが、800SMをくれた。そして問題はレオだ。100000SM貸してくれりと、利子付きで、マジか?やめようとしたが、バーサーカー貰っとけと言った。しかもどこか余裕そうにだ。大丈夫だろうかと思いながらも入金して進むのだが、問題が発生した
「さぁ返すのです」
目の前にガウェインが取り立てに来た事だ。どうする?今の有り金はユリウスがくれた800SMだけ、だかこれはやれない。なけなしのユリウスマネーをこんな事に使うわけにはいかない
「じゃあ、ガウェインをぶっ潰すか?」
は?
『おや、心外ですね。ガウェインを貴方が?能力元々でガウェインに劣っている貴方から出るセリフではないですね』
「どうする?マスター?勝てと言われれば勝ちますよ?」
バーサーカーから出るこの自信はなんだ。わかった。レオ。ガウェインに勝ったら、借金チャラにしてください!
『………やっぱり面白いですね貴方達は、わかりました。ではガウェイン』
「仰せのまま」
しかし、大丈夫なんですか⁈バーサーカーさん!
「さっき藤村先生からもらった物があるだろ?あれがあれば勝てる。おいガウェイン。真・セイバー忍法って知ってるか?」
『驚きました。力を抑えているとは言え、ガウェインに勝つとは』
「申し訳ありませんレオ」
『いえ、ガウェインはよくやってくれました。白野さん。約束通りお金は貴女のものです。バーサーカー。素晴らしかったですよ』
勝ってしまった。しかもたった竹刀一本で
「まぁ余裕だな。剣を使うなら負けないね。まぁこのスキルはこのイベント用だから、後に使うことはないね。………それにこの竹刀は相棒が作った物以外で、唯一強くなれる大事な物だからな。まぁセイバー限定が付くけどな」
確か、妖刀・虎竹刀だっけ
「あっちに帰ったら藤村先生に返そうな」
うん
このステージ。凛の姑息な手からしてSGもわかってきた。
拝金主義と言ったところだろうか
そしてランサーとの戦闘。こっちも前の様に行かない。こっちだって強くなったのだ
「凛。全然強くないんだけど?この豚」
「デジャブって奴ね」
「…………もう無理。座に帰る」
だが上手くはいかない。私的にはスキルを使いたいけど、バーサーカーが使わずに戦うと決めたのだ。今あるスキルは初見技だから、ここぞという時に使うと
それにしたって、ボコボコにされてらっしゃる
バーサーカーが、ボコボコにされたが、どうにか脱出が出来て、次の日。次のステージに行く事になった。第3層は雰囲気から違った。ステージを詮索していると、凛の分身を見つけた。だが彼女の顔は真っ青だった。心配なので追いかけると凛は逃げていった。さらに追いかけるとランサーと一緒に居た。そして、今まで解除して来た扉とは違い。凛も象ったレリーフだった。
ランサーは凛を殴ったり罵ったりしているのだ。凛も心なし嬉しそうなのだ。まさか……!これが凛のSGなのか?
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ごめんなさいじゃないのよ凛。どうする?小馬鹿」
「絶対に許さねぇからな!有り金全部出せや!そのあとは豪遊よ豪遊。ブハハハハ」
「そうよ出しなさいよ。有り金。ちょっとまって凛の有り金って、私のお金じゃない?」
「違う違う。みんなで楽しむと楽しさも倍だよ。アイドルは歌手もファンも楽しんでこそでしょ?」
「な、なるほど!ん?子リスどうしたのよ?」
バーサーカーちょっと来て
「え?今いい所なん、グハ!は、腹に、モロに、入った。ちょ、まっ!ギャバ!」
『……………バーサーカーは、喜んでないか?』
『?。気のせいでしょユリウス』
『彼は彼女からされるから喜んでいるのでしょう。ミス遠坂と一緒の様なものです』
最近、手がすぐ出てしまう。だが凛のSGはわかった
奴隷願望
凛は現実の世界でレジスタンスをやっていた。誰かに気を使い。誰かを助け。管理される立場の人間だった。故に誰かに管理され、命令されたかったのだ。本来の自分とは真逆の願望。
SGを抜かれた凛はレリーフに吸い込まれる様に入っていった。ランサーは凛が本体に戻ったと言い消えていった。桜曰く、レリーフの中は別空間になっており、探知できないと言った。
とりあえず校舎に戻る事にした
生徒会で話し合いの末、キアラに頼る事にした。凛のレリーフは凛の心を現したもので、それに入るには私を繊細な粒子霊子になって入るしかないと…
桜やキアラ、生徒会のみんなの助けにより中に入れた私。中はまっすぐ底の見えない空間を降りていく。まるで夜の遊園地のコースターを下がっているようだ。
私がゆっくりと降りていく中、バーサーカー は私の腰に捕まり騒いでいる
「いやー!俺は高所恐怖症なんだ!マスター助けて」
まったくこの人は
降りていく中、凛の心の内が流れていく、辛かった事、寂しかった事、嫌だった事。全部だ。でも私は思うのだ。それをひっくるめて遠坂凛ではないのかと……。だからこの先にいる凛に思い出させる。遠坂凛を
「アソコがスースーする。ちんさむだこれ」
はぁ
「バーサーカー!ファンならわかっているのよね?私に恥をかかせないでよね」
「ファンだからこそ、間違いは『間違っている』と言うのさ。あれ?今ガウェインが吐血したような」
「アンタ円卓に恨みでもあるの⁈」
私達は今凛とランサーと対峙している。実力なら私達はが圧倒的に不利。だが今までバーサーカーが温存してきたスキルがある。購買で買ったトンプソン・コンテンダー。妖刀・虎竹刀もだが、どうやらバーサーカーのスキルは学校中にばら撒かれているみたいだ。だが勝てる!今の私達なら
「クッ!」
「ほらほらどうしたのよ?倒すんでしょ?弱すぎじゃない?」
「マスター。全力でいくぞ」
うん。バーサーカー。任せた
「了解。カードを切る。固有時制御・二重加速」
ランサーが攻撃を仕掛けた瞬間。バーサーカー以外はわからない現象。ランサーの目の前にいたバーサーカーはランサーの背後にいた。
「嘘!いつのまに、ランサー後ろ」
最初に気づいたのは凛。だが遅い。ドンと銃声が響いた
「え?じゃ覚えてないの?凛が、私に勝ったらお金全部あげるって言ったの」
「死んでも言わんわ!」
「チッ」
チッ
「………白野。アンタ舌打ちした?」
なんのことかさっぱりである。あの後ランサーに勝った後、ランサーは前座と言って撤退。私は単騎で凛の心に入りお仕置きをして、凛を正気に戻した。そして今心から出て外にいるのだ。凛は女王だった時の記憶があまり無かった。
「って、こんなバカ話している暇なかった。早くアイツをなんとかしないと、私達は永久にここから出られない」
凛が焦った様に言う。アイツとは
「何を焦っているんですか?月の女王さん。大丈夫ですよセンパイ。時間なんて無限にありますよ。でも、逃げる時間なんてあげませんけどね?」
声が聞こえる。月の表で聞いたあの声。と言う事は、元凶⁈
姿を現したのは黒いマントに身を包んだ少女。私達が必ず知っている者。桜と瓜二つの容姿。でも私達を助けてくれた桜とは雰囲気は真逆。邪悪な雰囲気を出していた
「は?私が桜なのか、ですって?私をあんな弱虫の性格ブスと一緒にしないでくれます?私は桜であって桜ではない。私の名前はBBです♡って、それにしてもなんか驚きが微妙じゃないです?」
「いや、あの、アンタ……」
『これはこれは、ガウェイン。録画を!』
『御意!』
『おい敵のBBとやら。レオの教育に悪いぞ』
「は?虫がぴーぴーとまったく」
正直私も言葉を失う。BBは突然現れた。そう突然
あのBBさん?
「なんですセンパイ?白野センパイだろうと私をあまり舐めないでいただきたいですね」
下下
「下?」
「マスター⁈突然目の前が真っ白に!何これ」
BBはスカートを履いている。突然現れた場所にたまたまバーサーカー が居て、そこにスカートが頭に掛かる様に降りてきたのだ
「…………………」
「え?ん?なんだBBか………、白い物の正体はパンツか、ってBB⁈ヒー!助けてマスター!」
なにをやっているんだ。私を盾にすな
「……………やっぱりわからなかった。今まではコピーを使っていましたけど、やはりイレギュラーでしたか、バーサーカーさん。まぁいいです。どうせ最弱で底辺のサーヴァント。意味はありません」
ん?最初の方は聞こえなかった。最弱?底辺?本当の事しか言ってない
「とりあえず学校に返してくれよBB。お前の自己紹介ターン長い」
「センパイの後ろでよくそんなこと言えますね?それに長い⁈私まだちょっとしか出てませんよ!…………頭痛い。AIなのに頭痛い」
「生理か?」
「デリカシー無いって言われません?」
「生涯で一度もないな」
BBが死んだ目になり、フゥと息を吹きかける。瞬間。強制転移が行われる
「あーもういいです。さっさと帰ってください。まぁ私の出番はまだまだありますから。それでは性懲りも無くまた挑んでくださいセ・ン・パ・イ♡」
BBの姿が遠ざかっていきながら、私は意識は黒く染めていった
岸波白野
記憶がなく経験値ゼロ状態。記憶は無くてもバーサーカーに対してすぐ手が出る。実は桜に制服をバーサーカーに勝手に買われたが、まぁ桜の為にいっかと買った。のちにバーサーカーをボコボコにした
桜
月の表で最初にパンツを見られて以降は、パンツと呼ばれている
ギルガメッシュ
バーサーカーの事は知らないけど、月の表でバーサーカー達を観ていた。初めて見るサーヴァントだったので見入ってしまう。暇つぶしにと
太陽系サーヴァント(カルナ・ガウェイン)
なんか知らんが仲が良くなる。ガウェインは女の話。カルナはジナコも含めてバーサーカーと遊戯王する
殺生院キアラ
バーサーカー眼中なし
BB
やっぱイレギュラーに困る
バーサーカー
白野を助けようとしたが、力不足。スキルも散り散りになりただの人サーヴァントになる。言峰綺礼にコンテンダーを温めてもらい。藤村大河から妖刀・虎竹刀を借りる。条件は桜に制服を渡していたら借りれる。BBにとってのお邪魔虫。記憶は曖昧