衛宮士郎であり、衛宮士郎ではない   作:夢幻パンチ

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ぐ・だ・男は……

「俺!参上!………ん?」

 

それは、電脳世界にて、キアラを倒した後に、召喚された話である……

 

「おお!初めてのサーヴァントだ!はじめまして」

 

「せ、先輩⁈むやみに近づかないでください。まだどんな英霊かもわからないわけですから」

 

「ちょっとまってよ。…………あれ?データがないぞ?んー、レオナルド」

 

「生憎私にも分からない。だが悪い英霊ではなさそうだぞ」

 

なんだ此処?なんで、ぐだ男?……………間違えたか?

 

とりあえずカルデアの中を周ることにした。マスターって、このぐだ男をマスターって言ったら、立香がビャービャー泣きそうだから言わないが、一緒に周ろうと言ってきたが断った。やはりこのカルデアは俺の知ってるカルデアとおんなじ構造みたいで、部屋まで同じ場所だった

 

「よ!お前さんか?新しくきたサーヴァントってのは」

 

「ん?ゲイの人」

 

「ボルグの人!それだけ言ったら違う意味合いになるだろうが!………それよか、わかるんだな?俺がクー・フーリンってこと?」

 

食堂に来た時に、青タイツのゲイの槍を持った変人に話しかけられた。まぁクー・フーリンなんだが

 

「まぁな。英霊界で青タイツが似合う英霊なんて、数人しか思い浮かばないからな」

 

「ちなみに聞くが、誰だ?」

 

「クー・フーリン・プロト、クー・フーリン・キャスター、クー・フーリン・オルタ、そして今後増えるであろうクー・フーリンしか、思い浮かばないよ俺は」

 

「全員俺だっての!ってまだ増えるのかよ⁈………セイバーはこんな気持ちだったのか」

 

どうやらこの世界では、俺を知っているものは居ないかもしれない

 

「クー・フーリン。食堂で騒がないでもらえるか?……ん?なぜ貴様が居る?」

 

一人を除いて

 

「てかなんで当然のように出てくるエミヤ」

 

「おい。こいつと知り合いか?」

 

「フン。まぁ腐れ縁という奴だ」

 

腐れ縁って、お前らもだろ

 

無事にエミヤと合流出来た

 

「でなにがあった?」

 

「いや喋ると長いから、なんか投影して」

 

「そうだな。投影開始。ほら」

 

「ん、…………はい」

 

「ふむ。なるほどな。災難だったな」

 

俺が衛宮士郎だっただけに、エミヤとはこうやって憑依経験で情報を交換できる

エミヤ投影→俺持つ。インストールしてエミヤに→ダウンロード。はい完了

 

「まぁ立香とは離れ離れになっちまったが、ここのマスターは身内じゃない!無理やり俺に働けなんか言わない!覚えて居るのはお前ぐらいだし」

 

「……………言っておいてやる。周りを見ろ」

 

周り。………………スゲー。うちのカルデア並みにサーヴァントがいっぱい。…………いやまてよ。まさか

 

「エミヤお前。…………レベル1?」

 

「……………まぁそう言う事だ。私だけではないがね」

 

新たな真実。サーヴァントはいっぱい居るには居るが、全員がレベル1の絆0と言う状況。エミヤが言うにはまだ冬木をクリアしたあたりで、ガチャばかりしているマスターらしい

 

「な、なるほど…、だからみんななんか、よそよそしく、殺気立っているのか」

 

「昨日マシュに、先輩が何をかん考えているか分からないと相談されたよ」

 

「お、おお」

 

なんと言うか思った以上に深刻やないか……、だからクー・フーリンも居たたまれなくて俺に話しかけたのか

 

「ざっと一年だろうな。サーヴァントはトレーニングルーム以外で戦闘はしていない」

 

「裏切る奴とか出ないの?見る限りだと、バーサーカー陣や、武道家連中、そしてシャドーボクシングをしているライダーマルタとか黙ってないだろ?」

 

「そこは令呪で解決。マスターはガチャを回したら基本は部屋だ。ドクターロマ二やダ・ヴィンチはマスターなし、サーヴァントだけで人類を救う手立てを模索中さ」

 

「チキンも頑張ってるんだな。そう言えば、ここのマスターの名前って何?聞いてなかった」

 

「………………丸だ」

 

「は?」

 

「サゴシ丸だ」

 

「「……………………」」

 

なるほど、な

 

「かっこいい名だ」

 

「やっぱりセンスないな」

 

サゴシ丸。かっこいい響きだ。でもなんでだろ聞いたことあるような……

 

「…エミヤさん。ランチを食べに来ました」

 

「ジャンヌ。ああ、ちょっと待っていろ」

 

「…あ、新人さんですね。よろしくお願いします。はは」

 

な、なんかめっちゃ窶れているぅぅぅぅぅー!英霊なのにクマができてるし、英霊なのにめっちゃ咳き込んでるし、英霊なのに……!

 

「ランチお待ちどう。今日ダメだったか?」

 

「…はい。マスターは部屋から出て来ません。ああランチが美味しい」

 

………………なにこれ?果てしなく帰りたいのですが?

 

「マスターは篭り、サーヴァント同士はすぐにいがみ合い、人類はもう終わりですね。……………主よ。どうか!どうか!」

 

ランチ食べながら、涙を流す&神に祈る聖処女なんて見たくないよ……

 

「それよりも、あなた誰ですか?真名看破が効かなくて、名前がわからないんです。はは、スキルもまともに使えなくってきました。私ももうダメですね」

 

「休めぇぇぇぇ!休んでお願い!一生のお願い使うから、頼むよ!見たくねぇよ。そんな姿のジャンヌ!」

 

無理でしたッ!我慢できませんでした!………昔から強気だったから、弱ったジャンヌとか見るに耐えるよ。マジで

 

とりあえずジャンヌは部屋で休ませた

 

「なんでジャンヌがあんな感じに⁈てかサゴシ丸ナニモンだよ!初めて会った時は普通だったよ?情緒不安定かよ!」

 

「それについては、皆が思っている。話しかけても頭はガチャのことばかり、なにが彼を駆り立てているのか……」

 

「はぁ、なんか疲れた。FGOやろ。あっちでもなかなか出来なかったからな」

 

「呑気なことだ」

 

我がカルデアだと、立香がうるさくて、ログインしか出来てなかったからな。しかもカルデアに来て、引き継ぎ失敗してデータ吹き飛んだのでやる気もなく、ただただログインするだけ

 

「はは見て見てエミヤ!ここのマスターと俺のキャラおんなじ名前」

 

「ああなるほど、だからなんか聞いたことあったんだ。納得納得」

 

「「………………………………………………ないない」」

 

「……………試しに、名前変えてみたらどうだ?」

 

「……………お、おう」

 

サゴシ丸→胡麻の助

 

「ダサいな」

 

「かっこいいだろうが!」

 

かっこいいのに………、やっぱりエミヤはかっこいいポーズをイジられた事をまだ気にしているに違いない

 

「かっこいいだろうが」

 

「ダサいって」

 

そんな会話をしてる中、周りが騒がしくなって来た

 

「ん?何事だ」

 

「大変よエミヤ」

 

「マタハリ。どうした」

 

「マスターが、胡麻の助が部屋から出て来たんだって!」

 

「「………………………」」

 

マスターが部屋から出て来たことより、サゴシ丸が胡麻の助になったことに、曖昧だった疑惑が確信へと変わった。多分だが俺もエミヤも目は死んでいたと思う

 

「マシュ。僕やるよ!世界を救う。ここ数日ガチャばかりしかした記憶しかないけど、頑張ってみるよ!」

 

「………先輩。………グス。………はい!マシュ・キリエライト。マスターの為に頑張ります」

 

「ドクター。レイシフトの準備は「大丈夫だ。人類最後のマスター。胡麻の助君。君に任せるよ」はい!よーしやるぞ!」

 

「ちなみにサーヴァント編成はどうする?」

 

「んー…………」

 

「先輩?」

 

とりあえずエミヤと共に見に来たが、マジだった。胡麻の助はマジでやるつもりだ

 

「おい。胡麻の助フリーズしたぞ」

 

「そうだな、多分だが貴様の編成を待っているのではないか?名前が変えられるわけだから、そのスマホと繋がっているに違いない」

 

「なるほど。じゃあ適当に編成して、フレンドどうする?」

 

「フレンド?友達居ないボッチの癖に?」

 

「まぁ否定はしないんだが、うちのカルデアじゃあ俺の事を構ってくれる奴が多くてな。見ろよこれ」

 

「ギャラクシーサクラ?このお前に聖杯使って、スキルマしてるフレンドさんは、まさか……」

 

「BBだよ。なんか『え?データ飛んだ?そうですかお疲れ様です。はい。何ですか?ほら早く入力してくださいよ私のフレンドコード。は?優しくなった?なに勘違いしてるんですか。貴方はせいぜい私のフレンドポイントを貯めるだけの家畜さんなんですからね。BBちゃん応援しちゃうぞ♪………………何ですかその目は⁈』って」

 

「なるほど……」

 

「んで、エミヤに聖杯使っているのが、メルト。ドレイクに聖杯が黒髭。自分自身に聖杯、アルトリアを育成せずにいるのがモーさん。パッションリップとか巨乳系で固めているのがガウェイン。イスカンダルはエメロイ・マークII」

 

「二世な。本人の為に言っておこう」

 

「まぁ適当にやってくれや。ほれスマホ。俺はマナプリになるよ」

 

「ああ、わかった。では」

 

「また」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?なにしてたの?」

 

「何も?」

 

なんかやっぱりマナプリになったって、目を開けたら元のカルデアだった。やっぱりぐだ男もかっこいいには、かっこいいが、うちの娘が一番である

 

 

 

 

 

 

 




サゴシ丸→胡麻の助
情緒不安定な変な奴。マシュに想いを寄せられているが、アストルフォ推しである。基本的にバーサーカーがログインしている時にしか動かなかった。現在はエミヤPのプロデュースにより人類を救った

ギャラクシーサクラ
やっぱりBBちゃんは強いですね。白野先輩の礼装装備しちゃおー。バーサーカーさんは麻婆でいいや

足長姫
やっぱりエミヤは安定しているわね。今になってBBをマナプリにした事を後悔よ。アヴェンジャー 多すぎだっての!…………バーサーカーが居るからいいけど

海賊王に拙者なる!ドン
いや違うから。性能重視だから。好きじゃないから

騎士王モードレッド
やっぱり俺最強!父上よわ〜(本人は満足)

太陽の騎士
私の編成に何か?

マークII
なんだ?私は効率重視なんだ。ダブル孔明のイスカンダルマジ強い。ふ、悪くない。そんなことよりバーサーカー。貴様、私の事を陰でマークIIと、って待て!逃げるな!

ジャンヌ
起きたらなんか、よそのカルデアとおんなじ様に稼働していて、一回夢かと、自室の床を頭突きで何個か穴を開けた。夢じゃないとわかり涙したが、目の前が真っ赤だった

ニトクリス
1日1回は、胡麻の助の部屋の前で、でませい!言ってる

エミヤ
FGOにハマる

バーサーカー
改めて立香で良かったと思った。ジャンヌもクソだし、クー・フーリンも青タイツだし、エミヤはエミヤだしで我が家が一番だ。カルデアは我が家ではないのだけど

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