衛宮士郎であり、衛宮士郎ではない   作:夢幻パンチ

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とりあえずリクエストにあったのを自分なりに作りました。

リクエストありがとうございます。リクエストは本当にありがたいです。


何時だよ⁈衛宮家集合

グツグツグツグツ

 

「………………」

 

「パパそれ取って」

 

「これかい?」

 

「クロ!肉取り過ぎ!」

 

「ふふふ、立香ってば遅ーい」

 

「はい。白野さん」

 

「ありがとうアイリさん」

 

月に一回。カルデアでは、サーヴァント、職員を含む食事会を開いている。この催しのおかげか、職員はサーヴァントに慣れ始めているのは確かだ

 

「(エミヤくん?我々のテーブルおかしくない?)」

 

「(それについては同意見だ。なんだこれは?身内しか居ないじゃいか!)」

 

今回の催しは鍋パーティー。各自グループを作り、テーブルで食べているのだ。例えば……

 

「食べるぞ。残さずだ」

 

「これ、犬の肉無いよな?槍の俺」

 

「入ってたら、残りの俺らがエミヤを殺すから安心しろ術の俺」

 

「なんであの弓兵が出て来るんだ?老いた俺ら?」

 

狂、術、槍、若のクー・フーリン達

 

「いやーうまいね!カルデアの料理人は皆んな腕がいい」

 

「そうだな。バーサーカーが料理をしない限り、カルデアは平和で間違いない」

 

「おたくら……、まぁ否定は出来ないのが、悲しいのよね」

 

ビリー、ジェロニモ、ロビン達

 

「う、うまいな……」

 

「初代様。初代様の分です」

 

「ハサン・サッバーハ様灰汁が………!」

 

「呪腕……、首を出せぇ……」

 

ハサン達だったりと、皆この環境を楽しんでいる

 

「(そもそもなんだよ!この衛宮家推しは!)」

 

「(仕方ない。席の全てはマスターが考えている)」

 

「バーサーカー食べてる?アタシがとってあげようか?」

 

「お父さん。私がとってあげる!クロは肉食って、太ってしまえ」

 

「ふ、遅いぞ小娘ども。すでに私がとってあげているのだよ」

 

「お母さん!」「白野!」

 

「ありがたいが、椎茸しか入ってないんですが?」

 

「イリヤスフィール。好き嫌いは感心しないな」

 

「う、すみませんでした。で、でも美味しいですよ?エミヤさん」

 

「ふふ、いつの間にか大家族ね?切嗣」

 

「やれやれ、僕は君達のことは知らないと……、まぁいい。確かに似たもの集団だな、このテーブルは」

 

そう言って、アサシンの男は笑った

 

「「えい!」」

 

「イタ!…………バーサーカー。岸波白野。なんのつもりだ」

 

「「安珍しかけてたから」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの?箸止まってるよ?」

 

「お前は箸が止まらないな」

 

「美味しいし、アーチャー。ご飯お代わり!」

 

「………はぁ。君は変わってないな」

 

先程から自然に溶け込んでいるこの女。名を岸波、いや衛宮白野と言う。それは先日の事だ……

 

『道化。暇だ……』

 

『エル先輩の所に行けばいいじゃん。面倒い先輩だな』

 

『お前は、会うたびに口が悪くなるな……、まぁ良いが。前にやったドラ○もんごっこは面白かったぞ』

 

『あの、の○太以外の役を先輩がやるやつだろ?ス○夫の声に、ジャ○アンみたいな態度、しず○ちゃんのお色気シーンを全裸で演出、ドラ○もんみたいな秘密宝具。イジメるのも助けるのもの○太さんのエッチも全部先輩やんけ』

 

『そして監督も我、映像編集も我、ちなみにカメラマンも我であったな!のぉ○ぃ犬』

 

バーサーカーのマイルームには頻繁にサーヴァントや職員、マスターが出入りしている。そして今日はギルガメッシュが暇だときているわけだが…

 

『そうだな…、よし!ゲート・オブ・バビロン。確かこの辺に……』

 

『上半身だけ別空間とか……』

 

『あったぞ!ふふふ、刮目しろ道化』

 

『なんの宝具?』

 

『いや宝具ではない。いいか、このゲート・オブ・バビロンはあの四次元なんちゃらのように宝物庫どうしで繋がっている。よって……』

 

波紋がある空間にニュルッと出てきた

 

『元気?士郎?』

 

『……………先輩。日常ギャグ空間だからって、ダメでしょ?これ?』

 

岸波白野である

 

『カルデアか……、お腹減ったな。アーチャーの所に行こ』

 

『待て待て!自由かお前は!』

 

『……クハハハハ!今になって我反省』

 

それからのことは……

時間帯も悪かったのか、食堂には全サーヴァントとマスターである立香が居て、全員が白野を見る

 

『えっと、いつもうちの旦那がお世話になってます』

 

特定のサーヴァントは飲み物を吐き、食べ物も吐き、箸やフォークを落とす。立香は泣き、作家達は獲物を見つけたように自室に帰り、バーサーカークラス達は狂ったように叫ぶ、変態魔術師マーリンはニヤニヤし、バーサーカーは狂い泣く

 

『楽しそうだねギル。後輩君は困っているよ?』

 

『エルキドゥか……、当たり前だ困らせているのだからな。あいつのやることなすこと我にとっては、全てが初めてだからな』

 

『優悦ってやつかい?』

 

『そうだな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、いつまで居るんだよ?」

 

「お母さんはずっと居るよ?何言ってんの」

 

「いや明日帰るよ。有給で来てるし」

 

「王様に有給って……」

 

現在マイルームで家族三人揃ってゴロゴロして居る。立香に膝枕をしている白野、その隣に座るバーサーカー

 

「どお?仕事は続きそう?」

 

「辞めたくても辞めれません」

 

「まぁあなたは追い込まれないとダメな人だから」

 

「う、すみません」

 

「そう言えば、サーヴァントになる前に私の財布から取った三万返して。いやまてよ、累計で「すいません。勘弁してください」返さなくていいから、働け」

 

「ウッス」

 

いつも通りのやりとりに白野は少し嬉しかった。変わらない感じが、昔を思い出して、少し切なくなった

 

「ん?立香寝ちゃった」

 

「食った後に寝るとは、また太るな」

 

昔から立香はこれ一発で寝ていた。立香が寝たのを見計らったようにドアが開く

 

「失礼します。マスターをお部屋に…」

 

「タマモ。ありがとう」

 

「いえいえ、マスターの面倒をみるのもサーヴァントの役目。何よりご主人様の娘となれば、私の娘でもありますし」

 

「変わったねタマモ。なんかいい女になったって感じ」

 

「……………ミコーン!何を言っているんですか?私、最初からいい女、いい良妻ですし!さあさあマスター運んじゃいますよ。あとバーサーカーさん」

 

「はい?なんすか………?」

 

「据え膳食わぬは男の恥。知ってます?ご主人様に恥をかかせたら、コロス」

 

そう言って玉藻前はマスター背負って、部屋を後にした

 

「「………………」」

 

急に二人になった空間。気まずい雰囲気があり、心臓の音がうるさい

 

「……寝るか」

 

「待て待て!いや待ってください」

 

「え?明日早いし」

 

「なんだよ明日早いって!ち、ちょっと………、心の準備が……」

 

「はぁ」

 

白野は布団に潜り顔だけ出し、バーサーカーを見つめる

 

「……こいよ」

 

やだ。うちの嫁イケメン

とりあえず布団に入ったものの………

 

「あ、あのさ………、俺顔違うし、イケメンじゃないしさ」

 

「だから?私が結婚したのはあなただから、私はいいよ?ううん。あなたがいいの」

 

白野を優しく抱きしめる。イケ魂過ぎてマジで泣きそう

 

「あなたの匂いがする。安心する。あなた………、ん?」

 

「………Zzzz」

 

寝とる

 

「………クス。顔が変わったくらいじゃ嫌いにならないよ?本当にバカな人」

 

白野は強くバーサーカーを抱きしめた




アイリ
家族が増えてご満悦

アサ男
もはやパパに慣れる。嫌ではない

アチャ男
知り合いばかりになって来たカルデアに胃が痛くなる

ギルガメッシュ(月)
白野の有給を許可する。実はそこまで忙しくなく、白野をイジメているだけ

ギルガメッシュ(カルデア)
なんかカルデアがカオス化して来た。だいたいこいつの暇つぶし

白野
有給でカルデアに来た人。見たことあるサーヴァントが居るので自由にウロウロする。バーサーカーの隠して来た秘密とかを暴露している。ちなみにこの白野。全白野融合体

ネロ
奏者〜!

玉藻
ご主人様〜!

エリザ
子リス〜!

バーサーカー
月から嫁が来てプレパラートの心が割れそう。白野が帰った後に玉藻に報告。「はぁ、この素人童貞のヘタレが…」と言われる

立香
起きたら母が居ないので、ビャービャー泣く。数分で「ふぅ、スッキリした」と種火集めに行った。強いのである

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