衛宮士郎であり、衛宮士郎ではない   作:夢幻パンチ

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衛宮士郎の日常は……

皆さん。fate/stay night見ているかな?未プレイ、未視聴なら、是非とも、ゲームのプレイ、アニメの視聴をお忘れなく

 

さて本題に入るが、バーサーカーこと、衛宮士郎が何をしていたのか………、知りたくないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮士郎は人知れず起きる。そして無駄に広い家の蔵に行く。これは彼の日課であり、もはや生活の死活の問題である

 

「トレース・オン!」

 

それは原作と言う恐ろしい事が起きる対策。力の使い方である

 

「トレース・オン!トレーストレース・オンオン!………出ない。白黒カッチョイー剣が出ない。……………そうか、セリフが違うのか!セイバー!なんでさ!なんでバー!」

 

「切嗣さん。士郎また叫んでますよ」

 

「白野ちゃん。士郎を見捨てないでね」

 

ちなみに人知れずではなく、家に住み人は皆知ってる

 

「なんでさなんでさ、なななんでさ!」

 

そして朝食

 

「ん〜相変わらず、美味いと言えないし、まずいとも言えない」

 

「だったら食うな!」

 

「白野ちゃん。僕は美味しいと思うよ」

 

「ジジィは味覚が死んでるから」

 

朝食は居候の岸波白野が作るのだが、そのレベルは中の中の下。身内には態度のでかい衛宮士郎は不満しか言わず、衛宮切嗣は気を使う毎日

 

「外食が懐かしいぜ」

 

「そりゃ僕たち金がないからね」

 

「「ハハハハハハハ」」

 

「…………だったら働けばいいのに」

 

「学校行ってきまーす」

 

「将棋大会に遅刻しちゃうよ」

 

「こいつら………!」

 

大金があった衛宮家も今は節約しているのだが、その財布は衛宮家のハサンこと岸波白野が握っている

 

学校

 

「なぁ遠坂。一緒に弓道しようよ」

 

「しないって、言っているでしょ?」

 

「美綴先輩。遠坂先輩が困ってますから」

 

「なによ?間桐だって遠坂がいる方がいいでしょ?」

 

「桜を出汁に使うなっての」

 

この世界の遠坂凛は猫は被っておらず、ストレスがなくて何よりだが、うっかり属性は死ぬまで治らないだろう。そして衛宮士郎は

 

「ハンカチは?」

 

「鞄に入れた」

 

「教科書は?」

 

「鞄に入れた」

 

「弁当は?」

 

「鞄に入れた」

 

「その鞄は?」

 

「家に忘れました」

 

「……………衛宮。貴様は真面目なのは知っている。だが手ぶらな時点で気づいても良かったのではないか?」

 

「生徒会長。男には逃げなきゃいけない時もある」

 

「何かは聞かないが、まぁ行って良し。クラスは一緒だから教科書くらい貸してやる」

 

「いや藤村先生に借りてきますよ」

 

この世界の衛宮士郎は柳洞 一成とは、友人ではなく。生徒と生徒会長と言う関係である

そして、この世界の衛宮士郎は学校ではちょっとした有名人でもある

 

「おーい士郎!忘れ物だよ!」

 

「白野。悪いな、あんがと」

 

「今度忘れたら晩飯抜きね」

 

「わ、わかった」

 

「あ、生徒会長さん。うちの士郎がお世話になってます」

 

「これはご丁寧に」

 

衛宮士郎には嫁がいる。生徒が口を揃えて言う事だ

 

昼休み

 

「………相変わらず。微妙だな。俺が作った方が美味いだろうに……、衛宮士郎だし、衛宮士郎だし!」

 

屋上でボッチ飯をしている衛宮士郎。なにが悲しくて独り言多めに言っているのやら

 

「げ、先客」

 

遠坂凛は昼は常に独り。衛宮士郎とは、また違う理由なのだ。遠坂凛が来た時点で衛宮士郎が行う行動は……

 

「……………」

 

無視である。そそくさと弁当を仕舞い、屋上から出ようとするも

 

「無視すんな!」

 

「ヒッ!な、なんですか⁈ぼ、ぼ、僕は、お、お金はもってないので、か、勘弁してください!」

 

「なんで私がカツアゲしようとしてるみたいなのよ!あんた、A組の衛宮君でしょ?聞きたいことがあるんだけど」

 

「………ごめんなさい。なにも知らないです」

 

「まだなにも言ってないでしょ⁈あんたの家にしょっちゅ行ってる金髪の赤眼の奴とどんな関係よ?」

 

その時、衛宮士郎は脳裏によぎった

 

『道化。まぁ聞け。昔イシュタルと言う邪神が居てな、其奴に似たやつを見つけてな』

 

『どこで?』

 

『それがな、此度の聖杯戦争のセイバーのマスターだ』

 

『セイバー………、セイバーって、ギル先輩の嫁さんだろ?』

 

『お、言うではないか!セイバーとは運命と言う赤い糸で結ばれているからな。ギルガメッシュ×アルトリア最高ではないか!』

 

『今年もコミケ行こう』

 

『道化。帰るまでがコミケだぞ?』

 

『『ハハハハハハハ!』』

 

『……働け』

 

『『げ、白野』』

 

『逃げるぞ道化』

 

『どこにでも付いていくぜ!ギルの兄貴』

 

『コラー!待てー!金を出せ!』

 

なんか違う記憶もぶり返して来たが、衛宮士郎は思い出した。ギルガメッシュの嫁さんのセイバーのマスターのトサカリンさん、と

 

「えっと、トサカリンさん「遠坂凛なんだけど」ッ!」

 

記憶と違う?衛宮士郎は戸惑い、無視逃げた

 

「ちょ、また無視⁈待てっつってんの!………行っちゃった。はぁ、私ってそんな怖いかな?………で、どうなの?なんかわかった?…………そお、じゃあ彼は白ね。セイバーの直感に引っかからない時点で白よ」

 

授業の時間。家庭科

 

「誰だ!僕を衛宮とおんなじチームにした奴⁈おい全員目をそらすな!」

 

「任せろ。間桐。俺は衛宮士郎だ」

 

「だから不安なんだ!いいか?衛宮。なにもするな、いいな?僕がとびきり美味い飯を食べさせてやる。だから一生のお願いだから、椅子に座っててくれ!」

 

一年の頃、衛宮士郎が作った味噌汁の匂いが充満し、学校が休学となったのは伝説である

 

帰りの時間

 

一緒に帰る友人も居ないし、部活、バイト、なにもしていない。衛宮士郎は決めた。今日も遠回りしよう。特に理由もなく。河川敷まで来てしまった

 

「……………」

 

無性に泣けて来た。夕日が目にしみる。彼女も居ないし、友達も居ない、そもそも女子と話せないし

 

「おーい士郎!なんでこんなとこいるの?」

 

「はぐの」

 

「え、なんで泣いてんの?」

 

買い物袋をもったハサン。岸波白野が反対方向から歩いてくる。衛宮士郎は鼻水ダラダラ、涙ボロボロ、精神崩壊寸前

 

「………グス、白野はなにしてたんだ?」

 

「バイト」

 

「さて、帰るか」

 

「おい待て」

 

「なんだよ。……なんだよッ!バイトするなよ!俺の格好がつかないだろうが!」

 

「じゃあ働け!」

 

そして今日も衛宮士郎は冬木を走る。岸波白野は、それを追う。これが、この衛宮士郎の日常である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?マスターおはよう。ランチを食堂に用意してある。食べてくるといい」

 

「うんおはようエミヤ私用事があるから終わってから食べるね」

 

「あ、ああ。ん?おいマスター」

 

「…ッ!」

 

「その財布はなんだ?あ、逃げた!待て!その先は地獄だぞ!」

 

 

 




衛宮士郎
ゲテモノ料理を作るのが上手くなる。本人は衛宮士郎だから、美味いと思っている。毎週のようにギルギルマンと遊び呆けている。白野と追いかけっこしているが、荷物は持ってあげる。働く?なにそれ?

衛宮切嗣
将棋大会?なにそれ?
働く?囲碁大会が近いんだ

岸波白野
衛宮家のハサン。不慣れだが頑張って料理している。金の勘定だけは早い。金を出せ〜

ギルギルマン
思い込みが激しい男。セイバーを自分の嫁と、士郎に言っている。働く?なにを言っている?我理解不能

遠坂凛
セイバーも召喚。猫も被ってない。全世界線で一番強い凛になっている。士郎とは、お昼に喋るくらいしか接点がない

アホ毛セイバー
士郎を見て、何かを感じるが、わからない。ギルギルマンの被害者

藤丸立香
爆死

エミヤ
意外とマスターが速くて捕まらなかった

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