シリアスに書いたつもり、書いてて内容が入ってこないよ。ギャグ書きたい
※ネタバレが含みますので、終局点クリア後に読み事を推奨します
「バーサーカー!」
「いいや終わりだ。貴様達の旅の終わり。ここが終局点だ」
心の臓が完全に穴が空いてる。これで生きているって、サーヴァントってスゲーなって思うわけよ。俺の目の前には、泣いたマスターの姿、そして後ろから見慣れた大きな盾
「バーサーカー。そしてカルデアのマスター。よくもここまで狂わせてくれたな。だが、バーサーカー。貴様は終わりだ」
俺達が、終局特異点。つまり敵である魔術王のもとに乗り込んだんだ。ここに来るまでに、多くの魔神柱が出てきた。魔神柱には劣るが多くの英霊が力を貸してくれた。
だが、魔術王の力は凄かった。魔術王はビーストのクラスとなった。それは、あのバビロニアで味わったティアマトを思い出させるほどに、恐怖の対象でしかなかった。
俺やマスターを庇うように、マシュが……
チキンが、いやソロモンは自分のやり方でケジメをつけた
魔術王ゲーティア。たった一撃で俺は沈められた。二人が庇った命はいともたやすく崩れた
「ッ!」
「………なんの真似だ?藤丸立香。退け。全て順調だった。全てが計画どおりだった。だが、そこの英霊擬きのお陰で、ここまでに至った!よって消す」
ダメだ。立たなきゃ……
「死なせない!バーサーカーは絶対に死なせない!マシュが、ドクターが!もう私の前で誰一人……!」
泣かないで欲しかった
「私はまだなにも出来てない。だから!まだ諦めるわけにはいかない!」
「ならば、貴様もろとも消えろ。誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの……」
俺を、死んで英霊となった俺を庇うように立つ背中
やっぱり憧れの背に似ていた
生前。衛宮士郎ではなく、『俺』としての生は、どうしようもなく廃れていた
俺には父と母、妹と一緒に一軒家で住んでいた
俺が生まれて、小学に入るまでは、輝いていた。小学二年生で神童と周りから称賛の声がした。三年生からは授業について行けず、周りからは、なぜ出来ないの!と批難の声がした。簡単に言って、あまり頭が良くなかったのである。
それから学校でイジメを受けて、小学を卒業する間近で不登校になった。父と母は食事はくれるものの、会話などはしなかった。妹は俺の存在自体を視界から消した。
家族旅行は俺以外で行われるのは当たり前だった。外には全然出てないせいか、肌が真っ白だったのは覚えている。人生はツマラナイと思った。だが、ふと思った。勉強をして、いい点をあげれば、親は褒めてくれた。妹はすごいと言ってくれた。
勉強しよう。偉くなろう。人生に輝きがまた着いた気がした。頑張った。必死に難しい問題を解いた。当分使ってなかった机が馴染まなかったが、また褒めて欲しかった。また家族に成れるチャンスはあると、思いたかった。
何年振りか、部屋を出てみれば、リビングの家具の位置は変わっている。リビングには父も母も居た。驚きの顔。さぁ家族に戻れると思っていたのは俺だけだったようだ
言葉が出なかった。なにを話して、なにを語ればいいのかわからない。立ち往生する事2分。母は泣き崩れた。父はいきなり怒鳴って来た。なにを言っているのか分からなかったが、この場には居れず、思わず外に出てしまった。
そんな俺だが、楽しみ、いや憧れはあった。アニメやゲームだ
fate
そのゲームは俺を惹きつけた。そのアニメは俺にとって希望だった。
衛宮士郎。俺に無いものを持っている男。男なら誰もが一度は夢見る正義の味方を成し遂げた男
ふと、想ってしまった。あんな男になりたい、と。
死ぬ前に想った儚い夢。その想いを持って、ビルから飛び降りるのは多少楽だった。
自殺
それが俺が『俺』としての最後だった。
衛宮士郎になって、原作と戦わないといけないプレッシャーは尋常ではなかった。ジジィはなかなか安心してくれず、原作を通り過ぎてしまい。未知の世界となってしまった。衛宮士郎になりたいと想ったが、考えれば衛宮士郎は選択間違えると死ぬ。死にたくなかったし、メチャクチャ後悔した。でも衛宮士郎となって不自由はなかった。友は居なかったが、家族は出来たし、尊敬する先輩も出来た。さらに嫁も出来てた。だが
所詮それは衛宮士郎でしか無い。違う衛宮士郎の紛い物だ俺は。だから不安にならない日は無かった。俺はずっと衛宮士郎を否定し続けた。だからかも知れない。俺が衛宮士郎としてではなく『俺』として英霊になってしまったのは…
でも
「バーサーカー……!ごめん」
この背中は衛宮士郎そのものだ。
根底にあったものは願い。誰かがそう言った。その生き方が輝いていたから、憧れたんじゃないか。目の前のこの子が生まれて、心の底から守らなくっちゃ!って思ったんじゃないか
『じゃあ、まだ終わりじゃないね』
ああ、脚は震えてるけど
『まだ立てる』
チビリそうだけど
『まだ歩ける』
泣きそうだけど
『まだ眼は死んでない』
「バーサーカー……!」
「ん?ほぉ立つか。死ぬ間際に抗うか、だが変わらん!貴様らの消滅は免れん。バーサーカーの悪足掻きも無駄だ。貴様ごときが敵うはずがない」
「立香。もう少し頑張れるか?」
「……うん!」
「なら魔力を回してくれるか?」
さぁ逝くか?
『そうだね。まだ立香が諦めてないんだもの。あなたが諦めたらダメじゃん』
だから勝つさ
「令呪をもって命ずる!諦めないでバーサーカー!重ねて命ずる!頑張って!」
体は剣で出来ている
「詠唱だと?させるか!この拳をもって死ね」
血潮は鉄で心は硝子
『サポートする!』
幾たびの戦場を越えて全敗
「ッ!いきなり魔力が戻った!『オシリスの塵』」
ただ一度の勝負もなく、ただ一度の勝利もなし
「小賢し!」
担い手はここで二人、剣の丘で友と語り合う
「させない!『ガンド』」
ならばこの生涯に後悔はない
「グッ、藤丸、立香ぁぁぁ!」
この体は
「偽りの憧れで出来ているのだから!」
「ここは、そうかあの詠唱ってエミヤの」
蒼天。曇りなき空。広がる草原。周りには苔がついた歯車
「英霊エミヤ。抑止の守護者の真似事か、いや違う。あの英霊とは違う」
その空間には剣は一本も刺さっていない
「当たり前だ。この固有結界は衛宮士郎だから起こせる偉業。だが生憎、俺は英霊エミヤの様な生き方はしてないもんでな」
「え?」
「なんだ?貴様何者だ⁈いや、覚えているぞ、過去の聖杯戦争に居たマスター。衛宮士郎!」
バーサーカーとしての『俺』の姿は無く。髪は赤く、真っ白だった肌は肌色
そこに居たのは、まごう事なき衛宮士郎だった
「バーサーカーだよね?」
「ああ、イケメン過ぎたか?やっぱりかっこいいな衛宮士郎ってイタァ!なにすんの⁈」
『いや、ふざけてたから……』
先程まで実体がなかった癖に、いきなり出てくる。初めてやったがこの空間だと実体化するみたいだ。浮いているが
「え⁈なんで……」
『大丈夫。私達が立香を守るから』
「そうだな。敵さん痺れを切らしているからな」
「見事だ。特異点すら覆う固有結界。そうか貴様の後ろの女のお陰か……、忌々しい月の新王!過去にまで手を出すか!」
「『立香』」
「…ふ、アハハ。頼って良いんだよね⁈」
「『もちろん』」
「最後の令呪で命ずる!勝って!
お父さん!
お母さん!」
「行くぞ。魔術王」
『私達は』
「『まだ諦めてないぞ!』」
バーサーカー衛宮士郎
前世で色々あったが、ほぼ忘れた。バーサーカーの固有結界は特異点すら覆う能力を持っており、魔力がどうしても足らない。ムーンセルのバックアップが無ければ使えないので限定物
藤丸立香の父親
マシュ・キリエライト
原作通り消滅したが
「やっとバーサーカーさんを守れましたね」
とか言ってバーサーカーにトラウマ植え付ける
ドクター・チキン
原作通り消滅したが、ここに至るまでの道は違う。バーサーカーに少しは影響された
ゲーティア
長年練ってきた計画がバーサーカーの原作知識で引っ掻き回される。ちなみにゲームにバーサーカーが居ると、タゲ無しで集中攻撃してくる
月の新王ザビ子(岸波白野)
ムーンセルをフル活用し、ゲーティア戦に乱入。バーサーカーの事は衛宮士郎としても、バーサーカーとしても知っているので、調子に乗らない様にセーブしてあげている。
藤丸立香の母親
藤丸立香
父と母と姓名が違うのは後々語るとして、バーサーカーのことは前々から父親の様に慕っており、バーサーカーが女性とイチャイチャしてるのを見たら、お前の相手は違うだろと暴力を振るう。母親に似たのである。ダイエットの末に礼装全てのスキルを習得。スーパーカルデア人と化す
こんな感じでどうでしょうか?