始まりは無限の剣製にて
やぁ、みんな俺だ
なんと言うか……、簡単に言えば転生した。正確には憑依に近いだろう
15歳の短い人生に幕を下ろし、目覚めた時には、病院で寝ていた。髪は赤いし、記憶はあやふや
どうやら今の俺は士郎と言うらしい
…………ふむ。なんか聞いたことあるような
と、脳をフル回転していたら、なんかおっさんが来た。なに?僕は魔法使い?
あかん。ここFateや
とまぁこんな感じで衛宮士郎として人生を謳歌し、衛宮士郎としての人生も幕を下ろしたわけだ
だが
衛宮士郎になった時点で人生オワタって感じだ
説明しよう。俺の職業、抑止の守護者やってます
チクショー!マジでくそったれか!衛宮士郎で死んだ筈なのに、目覚めたら剣ばっかり刺さった場所にいるわ、髪は白くなってるし、肌は黒くなかったけど、逆に真っ白だったよ!嫌になるよ。でも顔が衛宮士郎では無いのが不思議だ。正確には”戻ってる”。衛宮士郎になる前の根暗な俺に
衛宮士郎の顔が良かった。イケメンだし、主人公だし、クソ!
生前と衛宮士郎の時もだけど俺友達居なかったんだよね。衛宮士郎として生きたけど、原作に関わって無いのよね俺
でも、そう言えば金髪のフランス女が居候してた。あれは居候ではないな押しかけだな、つぅか絶対に許さんあいつ、飯をよこせだの、有名人てつらいわーとかやかましかったし、藤ねえの前だけいい子ぶってっよお!中学の三年間だけいたがお荷物過ぎて辛い
運動会はマジ地獄。応援してくれるのはうれしいが旗は置いてほしかった...
高校三年間はずっと蔵でトレース・オン!って叫んでたから、藤ねえに心配されたよ
結婚?ああしたよ。なんか茶色の髪の子だったかな?クラスで三番目位の子と結婚しましたよ
……ダメだあまり覚えてない。最近記憶があやふやだ
でもね。この職業になってから同僚が出来たんだよ!これって友達だよな!うんうん!友達は良いよな
友達は良いよな
「すまないが、人の心象風景に畑を作らないでくれるか?」
紹介します
同僚のエミヤ君です
「何が同僚だ!突然現れて、片っ端から剣を抜く、挙げ句の果てには畑を作るとは……!」
エミヤはちょっと短気だな。ほら守護者は無事に心象風景を開拓出来るのかってやつよ
「それはランサーのやつだ……!」
実は俺も衛宮士郎やねん。憑依のパチモンシロウやねん
「なにッ!詳しく話せ」
アイアムザボーンオブマイソード……
「学生時代に英語をサボったな」
俺の衛宮士郎はグローバル化しなかったの!第一、教えてくれる友達とか居なかったし……、藤ねえも全然教えてくれないし
「すまない。本当にすまない」
そんなことよりFGOしようぜエミヤ。あれ?
「どうした?ん、メンテだな」
なるほど、じゃあ種火集めだな。あれ?
「メンテって言ってるでしょうが!」