ニンジャスレイヤー・バーサス・マジカルガールハンター   作:ヘッズ

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第十四話 重要な一日#1

「ナンデ……ナンデ……アタシが……」ベッドの上でセーラー服を着た女性が泣いていた「いつまでメソメソ泣いてるんだコラッー!進行が滞ってるんだコラーッ!」白シャツの男が女性に向かって恫喝する。コワイ!「アイエ……」女性は恐怖で身をすくませる。

 

「一人のワガママで皆が迷惑、ワカル?中退したハイスクールで習っただろう」白シャツはおちょくるように女性の頭をノックする。女性は辺りを見渡す。ビルの空き室、ライトを持った照明係、カメラマン、日焼けし鍛えられた裸体を見せる男、全員が女性を粘着質な目線で見つめる。「じゃあ、インタビューシーンから撮り直し」

 

白シャツの男の号令で準備が始まり日焼けの男は女性の隣に座る。「よし、ハジメ」白シャツはカチンコと呼ばれる器具を鳴らした。「ハジメマシテ、キヨミです。シグレ・ハイスクール2年生です。趣味は……」キヨミは日焼けの男に体を弄られながら自己紹介を続ける。

 

今行われているのはヘンタイビデオの撮影である。撮影クルーと日焼けの男は全員アンダーマウント・ヤクザクランの一員である。ヘンタイビデオを撮影し売りさばく、これもヤクザのトラディショナルなシノギの一つである。そしてキヨミはカチグミの女子高校生だったが、破産し売り飛ばされヘンタイビデオの女優をやらされている。

 

このような話はネオサイタマにおいてチャメシ・インシデントである。「よし、カット!次は前後シーン撮るぞ!」「ヤメテ…」キヨミは白シャツに縋りつく。「何でもします。だから前後はやめてください。初めての前後はタダシ君と……」「ザッケンナコラーッ!」「ンアーッ!」白シャツのビンタがキヨミに当たる。

 

「ナマイッテンジャネエコラーッ!男優をタダシと思ってファックしろコラーッ!」何たる無茶な注文!「無理です!」キヨミは声を張り上げ拒否する。それが白シャツの堪忍袋を温めた!「分かった。お前は演技しなくていい。内容を変更してファック&サヨナラだ!やれ!」「ヨロコンデー!」「アイエエエ!」

 

キヨミは必死に暴れるが日焼け男に組み敷かれセーラー服は破かれる。「イヤーッ!」日焼け男のマウントパンチ!「ンアーッ!」キヨミの鼻に当たり出血。「いいぞ!カメラを回せ!やっぱりこっちのほうがいいぞ!臨場感重点!」白シャツは興奮しながら撮影クルーに指示を送る。

 

ナムサン!このままではキヨミのファック&サヨナラが撮影され、暗黒ヘンタイカチグミに購入され一時の慰みにされてしまう!CRAASH!突如後方のドアが突如吹き飛ぶ!部屋に居た人間は全員視線を向ける。「アンダーマウント・ヤクザクランか」エントリーした男は周りを一瞥すると怒りを帯びた声で尋ねる。

 

その男はパーカーを深く被り顔は見えなかったがティーンエイジャーのアトモスフィアを漂わせていた。「何だガキコラーッ!」アンダーマウント・クランのメンバーは一斉に恫喝する。侵入者がティーンエイジャーなので精神的優位を感じていた。「ガキは家に帰れ!」一番近くに居た照明係が近づく。「待て!ヒラメイタ!」白シャツが照明係に声をかける

 

「ファック&サヨナラは止めだ。そのガキにタダシ君の役をやらせて、ネトラレに変更だ」白シャツは目を輝かせながら喋る。ネトラレとは女性が好きな男性の前で見ず知らずの男にファックされるというヘンタイビデオのジャンルの1つであり、今業界において最も注目されているジャンルである。

 

「ティーンエイジャーのネトラレ!これは売れる!おいガキ!特別に生前後見させてやるから手伝え…」「グワーッ!」白シャツの言葉を悲鳴が遮る。照明とカメラマンが転げまわっている。その膝には何かが刺さっていた。星のような形、スリケン?「アイエエエ!ニンジャナンデ!?」白シャツは悲鳴をあげ失禁する。

 

「ザッケンナコラーッ!」日焼けの男が半狂乱で襲い掛かる。「グワーッ!」すぐさまスリケンが膝に刺さりブザマに転げまわる。侵入者は呆けている白シャツにツカツカと近づき見下ろしながら喋る。「アマクダリという名前に聞き覚えは?」「ないです」白シャツの腿にスリケンが突き刺さる「グワーッ!」白シャツは転げまわる。

 

「知らないです!本当に知らないです!」白シャツは痛みで涙を流しながら叫ぶ。侵入者はその様子を殺処分される豚を見る業者めいた冷たい視線で見つめる。侵入者は数秒間見つめると踵を返して立ち去っていく。キヨミはその様子を黙って見つめていた。

 

ニンジャが助けてくれたのか?NRSを発症しかけながらも必死に状況整理する。とりあえずファックされずに済んだ。キヨミは着衣が乱れたまま部屋から脱出した。

 

◆ドラゴンナイト

 

 ここもハズレか。雑居ビル屋上でネオン光を浴びながらせわしなく動く人々を見ながら、マグロエネルギーバーを取り出す。味は最悪だが必要なカロリーは摂取出来て実際安い、顔を顰めながら咀嚼した。

 ニンジャスレイヤーのインタビューと野球賭博を仕切っている事からアマクダリは闇の悪徳組織ということだけは分かった。だがどれほどの規模の組織でどうやればたどり着けるかは全く分からない。色々と考えたが唯一思いついたのがヤクザクランにインタビューであり、アンダーグランドの事ならヤクザだろうという単純な理由だった。

 結果はアマクダリについて得た情報は謎の闇組織という自身が知っているものと同程度のものだった。正直無駄ではないかと思い始めていたが、先程の件みたいに悪行からモータルを救えることもあるし、無駄ではないだろうと納得させ徒労感を隠す。

 時刻は0時を回っている。本来なら家に帰って寝ている時間だが帰るつもりはないし、これからも帰るつもりはない。

 ドラゴンナイトはアマクダリ打倒を掲げてから1週間、その間家に一切帰っていない。それはアマクダリを倒す決意表明で有り、親との決別でもあった。

 ワイドショーを一緒に見ていた時のイチジュンへの反応、尊敬するセンパイを非難し、息子の言う事を信じずワイドショーの意見を信じた。その態度に咄嗟にニンジャ圧力を向けて両親をNRSにさせた。それが決定的だった。

 両親への情や感謝やリスペクトが一切吹き飛び、両親が虫けらのように思えてきた。このままでは暴力を振るってしまう。1かけらほど残っていた情がせめても親に暴力を振るわないようにと家から出ることを選んだ。

 今は夏休みなのでいいが、学校が始まったらどうしようか?アマクダリという巨悪を倒そうとしているのに現実的でしょうもない悩みが思い浮かび思わず苦笑する。

 現実的といえば今頃両親は心配しているだろうか?心配しているとしてもどちらだろうか?息子の身の安全を心配しているのか、息子が家出したことが発覚して社会的オナーが失われる心配か?どうせ後者だろう。ドラゴンナイトは地面に唾を吐き捨てる別の事を思考する。

  今後の生活費をどうするか?

 家を出る前に全財産を持ったがその金もいずれは底が尽きる。ヤクザクランから奪うか、悪事で得た金を奪っても問題無いと頭に過るがそれではヤクザと同じだ。頭に浮かんだアイディアを打ち消す。

 そうなるとバイトか、中学生を雇ってくれる所などあるのだろうか?一抹の不安を過りながらも一旦保留し、自らのアジトに向かった。

 

◇ファル

 

 非常にマズい事態が起こっている。それはスノーホワイトの一言で発覚した。

 

「フォーリナーXの存在が感じられない」

 

 スノーホワイトはフォーリナーXの存在を感知できる。それは東京のどこかに居るという大雑把な程度だが、それでも貴重な情報源だった。その情報を元にネオサイタマに居ると仮定して捜索していた。だが前提が根本的に崩れた。可能性としては2つだ。

 1つはドサンコ、キョート、岡山県、オキナワ等の場所に移動した。もう1つはこの世界から移動した。

 前者は絶望的だが捜索する可能性が残っている。後者だとしたら可能性は皆無だ。別の世界に移動されては物理的に捜索できない。スノーホワイトとファルに異世界に移動する手段はない。

 もしかしてニンジャの中で異世界に移動するジツを持っている者が居るかもしれないが、そんな都合の良い事が起こるわけがなく、居たとしてもそんなのサハラ砂漠で米粒を見つけるようなものだ。それにフォーリナーXの居る世界に送り込めるか分からない。

 

「新幹線以外でネオサイタマから出る方法はある?」

「えっと、ドサンコ方面は国道を使えば行けるぽん」

「新幹線と国道の監視カメラを調べて」

「もうやっているぽん。いつ存在を感じ取れなくなったぽん?」

「今さっき」

「了解ぽん」

 

 ファルはコトダマ空間に入り監視カメラにアクセスする。今しがたネオサイタマから離れたならまだ追跡できる。スペックをフル活用してハッキングしてフォーリナーXを探し始めた。

 国道からネオサイタマ離れた車はこの10分間では無い、新幹線は5分前にキョートに向かった。乗客にフォーリナーXは混じっている可能性がある。ダイミョ・クラスとカチグミ・クラスの写真付き名簿を入手したがそれらしき人物は居なかった。マケグミ・クラスは人数が多いうえに写真もない。監視カメラだけでは全ての客を把握するのは難しく、把握した客の中にもそれらしき人物はいなかった。

 

「スノーホワイト調べてみたけど、ここ10分で国道から出た車はなし、新幹線の客は完全に把握できなくて、それらしき該当者はいなかったぽん」

 

 平坦な声色でスノーホワイトに告げると目をつぶり数秒ほど天を仰ぎ喋る。

 

「ネオサイタマに残ろう。私の勘違いかもしれない。引き続き新幹線の客を調べて」

 

 スノーホワイトの判断を間違っているとはいえなかった。もしキョートに行ったとしても土地勘が無く捜索は困難を極めるだろう。そして映像でもフォーリナーXの姿が映っていなかったのだから、スノーホワイトの勘違いでネオサイタマに残っているという可能性は充分にある。

 だがスノーホワイトの感覚が正しく何らかの方法でネオサイタマから出た可能性もある。そうだとしたら無駄とも言えるが判断材料が無さすぎる。

 ファルのAIはフォーリナーXがこの世界に出たという仮説がどんどんと膨れ上がる。そうなれば終わりだ。ネオサイタマに出た出ていないという問題はチェスで5手か6手でチェックメイトされるかの違いに過ぎない。

 スノーホワイトもそう思っているのか?問い詰めようとするが聞いた瞬間フォーリナーXがこの世界から出たという仮説が事実になってしまうように気がした。

 

◆02:00

 

ニチョーム等の歓楽街を覗けば多くのネオサイタマ住民が眠るウシミツアワー。オオスギ・ストリートもその一つだった。その静寂を破るように騒がしい声が聞こえてくる。「今日も聖戦の開始だ!」赤のバンダナを口元に巻いたヤンクが上機嫌に喋る。「俺達がネオサイタマのラーメンを守るんだ!」もう1人の青のバンダナのヤンクも上機嫌に喋る。

 

ヤンク達は店の前に辿り着くと値踏みするように眺める。清潔感がある白い作りに入り口の上のノレンには「ラーメン名人」と書かれている。入り口の柱には「オーガニックスズメ出汁スープ」「妥協しない」「ケミカル調味料は使いません」と彫り込まれており職人的アトモスフィアを醸し出している。「よし、レッツジャスティス!」

 

ヤンク達はリュックからスプレーを取り出すと柱に彫り込まれた文言を隠すようにスプレーで塗りつぶす。「何がオーガニックスズメ出汁だ!気取りやがって!」赤のバンダナヤンクは「オーガニックスズメ出汁は味が貧弱」とスプレーで書いていく。「だよね!オーガニックとかファック!」青バンダナは赤バンダナとハイタッチする。

 

「今はバイオ豚がトレンドだっての!時代遅れ!骨董品!」赤バンダナは余白に骨董品とスペースで書いていく。「妥協しない?オーガニック信仰が妥協だ!」青バンダナは「妥協ばかりです」とスプレーで書き込んでいく。「ザノ=サンのインストラクションを受けたのに、オーガニック派に乗り換えやがって!」

 

ヤンク達は「裏切者」「パンチが弱い」「スゴイマズイ」等口を覆いたくなるような悪口を店に書き込んでいく。彼らはラーメンフリークであり、今ネオサイタマラーメン界のトレンドであるオーガニック出汁を嫌悪していた。ケミカル調味料とバイオ豚や鳥で出汁をとったラーメンこそ最高であり、それ以外はブルシットと考えていた。

 

そしてネオサイタマのラーメンを守るためにとオーガニック派の店に一方的に嫌がらせをしていた。「よし仕上げだ!」赤バンダナが青バンダナを肩車し「ラーメン名人」と書かれたノレンの名人の部分を塗りつぶし、「ラーメンニュービー」と書き換える。ナムサン!ラーメン界においてノレンに落書きするのはスゴクシツレイだ!

 

「オーガニック派なんてニュービー同然!」「いいね!グッジョブ!」青バンダナと赤バンダナはハイタッチを交わし満足げに叫んだ「すみません」「「アッ!?」」ヤンク達は不機嫌そうに後ろを振り向く。そこにはピンク髪の少女が立っていた。魔法少女スノーホワイトだ。

 

「落書きは良くないと思います」「アッ!?イイ子ちゃんか!?ファ…」赤バンダナがスノーホワイトに凄もうとするが青バンダナが手で制する。「これは落書きじゃないよイイ子ちゃん。この店は嘘を書いていたんだよ。だから訂正したんだ」「そう!誇大広告修正重点!」ヤンク達は小馬鹿にするように話しかける。スノーホワイトは無表情だった。

 

「それでも店の人が困ると思います。事実じゃないなら店の人と話して訂正させるべきだと思います」「アッ!?」スノーホワイトの無表情が青ヤンクの気に障る。「ヤサシミ見せてやってるからって調子に乗ってるんじゃねえ!ファックっすぞコラーッ!」青バンダナは激昂して殴りかかる!

 

「グワーッ?」青バンダナは気が付けばアスファルトに寝転がりネオサイタマの夜空を見上げていた。「ナニシタンダコラーッ!?」青バンダナは困惑しながら立ち上がりスノーホワイトを掴みにかかる。だが気が付けばまたネオサイタマの夜空を見上げていた。「ナニシタンダコラーッ!?」赤バンダナはスタン十手を取り出し殴りにかかる

 

「グワーッ!?」赤バンダナも気が付けばアスファルトに寝転がりネオサイタマの夜空を見上げていた。「グワーッ!?」「グワーッ!?」ヤンク達は襲い掛かるがスノーホワイトは攻撃をいなしダメージが無いように熟練職人めいて優しく地面に投げ続けた。それを数回繰り返すとヤンク達は闘志を失い圧倒的なワザマエに恐怖していた。

 

「「ゴメンナサイ!許してください!」」「じゃあ、落書きを消しましょう。洗剤を貸しますし、私も手伝います」「「ハイ!ヨロコンデー!」」スノーホワイトが抑揚のない声で喋るとヤンク達は90°頭を下げて落書きの清掃を開始し、あっという間に落書きを全て消した。

 

「もう落書きは止めてくださいね」「「ハイ!もうしません!」」ヤンク達は頭を90°下げると肉食獣に追われているウサギめいた勢いで駆け出して行きその姿を見送った。ヤンク達はマッポに突き出すかは悩んだが、かなり怖がっていたのでもうしないだろう。それに魔法少女の仕事は困っている人を助ける事であって、犯罪者についてはマッポの仕事である。

 

スノーホワイトは掃除具合を確かめ汚れ残しを落としていく。フォーリナーXの反応が無くなった後1週間経った、ネオサイタマに留まりいつもと同じようにパトロールを続け困っている人を助けていた。日々の習慣か、魔法少女としての矜持か、フォーリナーXを捜索することへの困難さからくる現実逃避か。スノーホワイト自身も把握できていなかった。

 

「はぁ」スノーホワイトは無意識にため息をつく。今頭を悩ましているのはドラゴンナイトの事だ。アマクダリにマークされイモズルスタイルでドラゴンナイトに被害が及ぶ事を考慮して離れた。しかし最近のドラゴンナイトはいくつかのヤクザクランを襲撃している。スリルを求めているのか、小さな人助けに物足りなくなったのか分からないが都合が悪い。

 

これではいずれアマクダリ関連のヤクザに手を出してしまいマークされてしまう可能性がある。ファルに頼んで証拠を消してもらっているが、一緒に行動していないせいか証拠隠滅にもタイムラグがあり万全とは言えない。接触して注意をしようとも考えたがアマクダリを呼び寄せてしまう可能性がある。

 

「ファル様子はどう?」「問題ないぽん」ファルの立体映像が跳ねる。ファルにはカワベ建設の様子とドラゴンナイトの肉親を監視してもらっている。家族、知人、恋人を狙うのは敵対者の常套手段だ。スノーホワイトも元の世界では大切な人を電脳空間に瞬時に引きずりこめるようにするなど対抗手段を講じている。

 

「うん?ちょっと待つぽん。こんなことあるぽん!?」ファルが驚き訝しみ立体映像が左右に首をひねる。「どうしたの?」「カワベ建設が買収されたぽん」「え?」スノーホワイトも訝しみの声をあげる。「さっき迄で大丈夫だったんでしょ、なのに何で買収されているの?」「仕組みは分からんぽん、でも買収されたのは事実ぽん」

 

ネオサイタマにおいて24時間株取引が行われ、株価下落を目論んでの妨害工作、相手コーポの合意を取らず買収する敵対的買収はチャメシ・インシデントである。それらから会社を守る為に24時間体制でエスイーが監視及び対処に当たっている。カワベ建設も一応はメガコーポだ、ここまで短時間で無抵抗にやられるわけがない。

 

「カワベ建設はどうなるの?」「買収先の子会社だぽん。どうなるかは分からないぽん」ファルの立体映像は首を振る。突然の買収劇、カワベ建設、いやドラゴンナイトは今後どうなるのか?スノーホワイトのニューロンに不安が煙めいて纏わりついていた。

 


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