サトシ「日本史わかんねぇ!」【解説】   作:ぽかんむ

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これは以前に別の場所で書いていたのですが、途中でそこの管理者によってこのssを消されてしまいました。
ですので次は消されないように頑張りたいと思います


4,古墳時代

4,古墳時代

 

 

マオ「サトシは古墳がどんなものかわかる?」

 

サトシ「わかるぜ! 三角形のお墓だろ?」

 

スイレン「それはピラミッドでしょ!? しかも最近はお墓じゃない説もあるし」

 

カキ「話を戻すぞ。古墳とは前回軽く触れた墳丘墓が巨大化したもので、権力者の墓だ。以前に卑弥呼の墓ではないかと言われている箸墓古墳を紹介したが、これもその一種だ」

 

マオ「前期は司祭者階級の人が多く葬られていたのだけど、後半は戦う人に変わっていったの」

 

サトシ「何でそんなことわかったんだ?」

 

マーマネ「それはね、前期は人と一緒に入っていたのが勾玉や道鏡(三角縁神獣鏡)だったんだけど」

 

リーリエ「後半では武器などが主に入っていたことが多いからです」

 

スイレン「古墳の形は図に任せるよ。その中で最大なのは百舌鳥古墳群の大仙陵古墳(大阪府)。仁徳天皇が葬られているとされている場所だよ」

 

【挿絵表示】

 

リーリエ「仁徳天皇といえば"当時民衆の暮らしが貧しかったため、三年間税の徴収を辞めた"という話が有名ですね。創作の可能性もありますが、後世にそういった話が作られるくらい彼は徳に溢れていたのでしょう」

 

カキ(まあ天皇の凄さを見せつけるためにこのような話を作った可能性も否めないが......)

 

マオ「他に有名なのは稲荷山古墳(埼玉県)、江田舟山古墳(熊本県)。この二つに関しては鉄剣に書かれていたことも有名だよ」

 

サトシ「どういうことだ?」

 

リーリエ「中国の『宋書』によると倭の五人の王様(天皇)・讃 ,珍 ,済 ,興 ,武が中国に朝貢したと書かれています。この中の武に当たる人物は宋に上表文を送ったことでも有名です」

 

マオ「内容は、"私は東の国を55国、西方の国を66国、海を渡って95の国を治めました"」

 

カキ「ほぼ同じくらいの時代と思われる稲荷山、江田舟山の古墳から出土した鉄剣には獲加多支鹵大王(ワカタケル)と書かれていた」

 

スイレン「そして日本の史料である『日本書紀』にはワカタケル=雄略天皇と書かれていた。さらに『宋書』の武とも血縁関係や業績がそっくり......これが意味するものとは?」

 

サトシ「つまり......ワカタケル大王=武=雄略天皇ってことなのか?」

 

マーマネ「正解! 本当はもっとちゃんとした根拠があるんだけどね」

 

リーリエ「この時代の土器には、弥生土器の正統進化形である土師器(ハジキ)と大陸から渡来人によって伝えられた須恵器があります。当然ですが須恵器の方が性能はよいです」

 

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リーリエ「391年には日本が高句麗に攻めいりました。目的は優れた文化や鉄資源を求めてとのことです。長寿王が作った好太王碑に記されています」

 

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スイレン「それではヤマト政権について話そうか。ここは暗記だよ」

 

マオ「まずは氏姓制度。氏とは豪族が作ったもので、血縁に基づく同族集団で、氏上が氏人を率いていた」

 

カキ「姓と言うのは大王が豪族に与えた官職みたいなものだ。これで支配していたんだな」

 

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リーリエ「蘇我氏はこの中でも更に大臣、物部氏は大連でした。国の政治を行ったのは大臣や大連。つまり彼らということです」

 

マーマネ「実務は伴造が担当、地方の支配は国造・県主が行った」

 

スイレン「また、大王家は屯倉・子代・名代を、豪族達は田荘・部曲を支配していた。さっきも言ったけどここら辺は理由付けするよりも機械的に覚えた方が楽だと思うよ」

 

カキ「次は渡来人だな。これは図の方が見やすいと思ったのでそちらで纏めることにするな

 

【挿絵表示】

 

マオ「次に北陸の方から来た継体天皇の時代の話をするね。実は彼の前で皇室は一度断絶しているのではないかと言われているのだけど、それは気になった人が各自調べてね」

 

カキ「彼の時代に起こった反乱が527年の磐井の乱だ。ちなみに少し横道に逸れるが、例えば乙巳の変や本能寺の変などの"変"は目的が成功、応仁の乱や今回の磐井の乱といった"乱"は目的が失敗に終わったことをさすぞ」

 

スイレン「そうだったんだ。527......誤(5)字(2)な(7)し」

 

マーマネ「首謀者である筑紫国造磐井は新羅と手を組んでヤマト政権に反旗を翻した。結局負けちゃったけどね」

 

マオ「538年には仏教が日本にやって来るよ。百済の聖明王が欽明天皇に伝えたんだ」

 

カキ「ゴ(5)ミ(3)や(8)だな」

 

サトシ「仏像がごみ扱いとか読者の中に仏教を信じている人がいたら荒れない?」

 

スイレン「そうでもないよ。仏教について物部氏は消極的だったからね。彼らの立場からすればゴミみたいなものだよ」

 

リーリエ「そうです。この頃日本は仏教を受け入れるか、どうかで揉めたんです。大臣の蘇我稲目とその子供である馬子は賛成、大連の物部尾輿とその子供の守屋は反対だったのです!」

 

マーマネ「結果戦争にまで発展したんだ。しかし軍事を仕切る物部氏に蘇我氏軍勢はコテンパンにされてしまった」

 

サトシ「そんな......じゃあ仏教はどうなったんだよ!?」

 

マオ「絶体絶命のピンチに陥った蘇我軍。そこであの有名人が現れるんだ」

 

サトシ「有名人?」

 

カキ「そうだ。若き日の厩戸王(聖徳太子)が四天王の姿を木に彫り、"我々を勝たせていただければ立派なお寺を作ります"と願ったんだ」

 

サトシ「四天王? それって......(黙っておこう)」

 

スイレン「そして蘇我軍は見事物部を打ち破った。これにより物部氏は滅亡、さらに蘇我氏の権力が増大した」

 

マーマネ「ちなみに聖徳太子には十人の喋ったことを同時に理解したって逸話があるよね」

 

マーマネ「これは太子が十個の言語を操れたことから生まれたという説があるんだ。当時は国内でも現在の方言以上に違う言葉が話されていた可能性があるからね」

 

カキ「そして太子は四天王寺を建立した。現在の大阪府にあるぞ」

 

マオ「ここからは厩戸王の行った政治についてだけど、それは次回やろっか」

 

リーリエ「そうですね。飛鳥時代の尺も短くなってしまいますし」

 

サトシ「整いました!」

 

マオ「来たか」

 

サトシ「目覚めとかけまして、彗星と説く」

 

スイレン「その心は?」

 

サトシ「どちらも覚醒(客星)」

 

カキ「微妙に次回の範囲に関係しそうなこと言うな!」

 

マーマネ「それでは来週も見てね!」




ありがとうございました

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