原作だと一話で終わる話ですが、色々と加えた結果、二話完結となるので次回お楽しみに!
修業もやりつつ、日常もありな今回の話となっております。
それでは、どうぞ!
2015/12/07 感想を参考に一部編集
白金 様ありがとうございました!
『渋谷荘』で迎える平日の朝は、入居者である五人が洗面所に揃ったところで賑やかさを増していく。
「おい、遊騎。それはオレの歯磨き粉──って、ギャアァァァ! オレの眉毛がァァァァ!」
「ほんのちょっとだろ。それくらいで騒ぐなよ」
「よんばんは元気や、な…………ZZZ」
「見てくれ、大神! 卑弥呼!」
「ああ、それならわかります。ですが、それよりも早く準備した方がいいですよ」
ある者はキッチリと身だしなみを整え(今回は失敗しているが)、ある者はそんなことには無関心な様子で淡々と洗面所を後にし、ある者は眠気に勝てずに立ったまま寝始める。そして、またある者は自らの長い髪を活かした物まねを披露し、それを見ている者は反応を返しながらも準備するように言う。
常に同じやり取りというわけではないが、彼らはいつもこのようにして朝の準備を進めていく。だが、もし少しでも何かに気を取られて遅くなろうものなら……
「オラ! さっさと準備しろ、ノロマ共! オレがいる限り、遅刻なんて許さねーからな!」
「痛ぇ!」
「……あ。目ぇ覚めたわ」
「王子殿、いってきますなのだ~」
「なんでオレまでこんな目に……」
『渋谷荘』の主直々のお叱りが待っているため、できるだけ遅くならないように努めている。しかし、お叱りが来るタイミングに居合わせないほど遅く来れば結果的に何もない……そう考えている者もいる。
「いや~、良かった良かった。あと一歩の差で屍にならずに済──」
「テメーはさっさと起きろ!」
「いかにも!?」
柱に隠れてやり過ごそうとした会長だったが、すぐに
「ちくしょ~! オレの眉が~! 歯磨き粉も遊騎に使われるしヨ~!」
一方、刻は眉のセットを失敗したことと歯磨き粉を勝手に使われたことを嘆いていた。そんな刻を見た桜はなんとか元気づけようと声をかける。
「刻君、心配しなくていいぞ。眉なんてすぐに生えるし、皆の日用品は王子殿が買い置きしてくれているのだから」
「……知らねー。別に頼んでねーシ」
しかし、王子の名前が出た瞬間に刻の様子は一気に冷めたものとなった。王子の過去が判明した一件以来、二人の距離感はかなり遠いものとなっている。かつて自らの姉を手にかけた男を同志と呼ぶ王子のことを、刻はどうしても許すことができないのだろう。王子の方も言い訳も何もしようとはせず、ただ刻の態度を受け入れている。
さらに、平家もあれ以来『渋谷荘』に来なくなっていた。また、あの時は間に入った遊騎だったが今はまるで興味が無いようだった。大神も然りである。そして、一人残った優はといえば……
「王子、今日は何か大量に買っておく物はあるか? あるんだったら帰りに買ってくるが」
「……や、な……も、ね……」
「え?」
「う、うるせぇ! とっとと行け、バカヤロー!」
「???」
一人先に準備を終えていた優が王子に買い物について聞くが、王子は声をかけられた瞬間から顔が赤く染まっていき、最終的には噴火した火山のような勢いで怒鳴った。その様子を見た優は、頭の上に疑問符をいくつも浮かべながらも素直に従い玄関に向かっていった。
どこを見ても不協和音ばかりの『コード:ブレイカー』たち。その様子に、桜はただ一人で心を痛めていた。
(王子殿と刻君の問題はとても簡単に解決できることではない……。一体、どうすればいいのだ……。しかも、いつの間にか夜原先輩とも仲が悪くなっているのだ……)
過去や生死が深く関わった刻との問題は、桜の感じている通り簡単に解決できることではない。さらに自分が知らぬ間に優と王子の間にもおかしな空気が漂っており、桜はますます頭を悩ませていた。
「……桜小路君、あせってはいけないよ。時間が解決することだってあるんだから」
「…………」
会長の重い雰囲気を纏った言葉に、桜は何も言えなくなった。本当に待つことしかできないのか……そんな無念に似た思いを感じながら、桜は通学するため歩きだした。
「燃え散れ。」
「沈みなヨ!」
「ハアッ!」
後日、カラクリ珍種を用いての修行が繰り広げられる地下の修業場。かつては大神と刻の二人のみで行われていたが、優が加わってから数日も経っているので見慣れたものとなっている。そして、彼ら自身も修業に慣れてきたのか、三人とも余裕の表情で次々とカラクリ珍種を破壊していく。
「これで……最後だゼ!」
そして、あっという間に今日の分として用意されたカラクリ珍種をすべて破壊した。三人からは変わらず余裕が見られ、ロストする様子など微塵もない。三人はギャラリーから見ている会長に声をかける。
「おーい、会長。この程度じゃ全然ロストしなくなっちゃったヨー」
「オレもですね。なんだったら残った分も全部燃え散らしますよ」
「同じく問題ありません」
異能を常に全力で使い、ロストを繰り返すことで異能の超回復を起こし異能量の強化を目指す修業。大神と刻は最初、何度もロストを繰り返していたが、今では修業の成果でかなり異能量が強化されているようだった。しかし、残った一人に関しては少し違っていた。
「……つか、優。お前、修業してから一回もロストしてなくネ?」
「そうだな」
「テメェ! 優子チャンに変わりたくネーからってイカサマしてんじゃネーだろうナ! オレだって何度もロストしたのに、『コード:07』のお前がロストしないとかあり得ねー!」」
そう、途中参加の優だったか、修業を始めてから一回もロストをしていないのだ。会長が作った『にゃんまる』ヘルメットで条件は大神たちと同じはずで、すでに何日も行っているはずだが、まるでロストする気配がない。刻が怪しむのも無理はないというわけだ。
「いかにも、少し落ち着こうか」
すると、ギャラリーにいた会長がいつの間にか下りてきていた。刻をなだめると、会長は三人に向かって話し始めた。
「とりあえず今日の修業はここまで。そして、そろそろ修業の成果を形にしようか」
「形に……ですか?」
「いかにも、コレを使うんだな」
そう言って会長が取りだしたのは、最初に『渋谷荘』に集まった時に使った異能メーターだった。目盛りが上に行くごとに珍種である会長の血が濃く塗られており、手に持って異能を込めることで異能の総量を量ることができるというものだ。以前、使った時は優を除く『コード:ブレイカー』たちが使い、見事に『コード:ナンバー』順に並んでいた。
「これを使えば全部わかるよ。君たちの今の強さも……そして、優君がロストしない理由もね」
「ハァ……?」
会長の言葉に、刻は顔をしかめる。自分たちの強さがわかるのは理解できるが、優がロストしない理由もわかるというのは理解しがたかったからだ。
「まあ、まあ。論より証拠だよ。ハイ、二人とも」
「……わかりましたよ」
「ジャ、もらうゼ」
「優君は頭にくっ付けながら使ってね、はいコレ」
「はい」
急かすようにメータを三人に渡す会長。三人はそれぞれメーターを受け取ると、それぞれ意識を集中させる。会長は三人の用意ができたのを確認すると、声をかける。
「前回は大神君が15で刻君が24だね。それじゃあ……スタート!」
──カッ!
会長の掛け声とほぼ同時に一斉に異能を込める大神たち。それに呼応するかのように、それぞれのメーターは上へ上へと昇っていき……
「……40オーバー!? メーター振り切っちまったゼ!?」
「……オレもです」
見ると、大神と刻のメーターは上限である40を超えていた。以前、量った時は誰も超えることができなかった40を、彼らは一気に超えることができた。これは修業の成果としか言えないだろう。
「ヨッシャー! これってオレたち、遊騎も平家も超えちゃってるってことジャン! これなら『Re-CODE』なんてチョロ──」
「このオモチャ、もういらない」
「あー! テメェ! つか、オモチャってどーゆーことだヨ!?」
だが、会長は二人のメーターを確認すると、「オモチャ」と切り捨てすぐに捨ててしまった。自分たちが必死に修業した成果を軽んじられたように感じ、刻は会長に詰め寄った。
「40までのメーターなんてオモチャと同じだよ。この前の平家君は力を制御していたし、遊騎君だって本来の姿じゃなかった」
「本来の姿……!?」
次々と驚きの事実を述べる会長。おそらく、平家も遊騎も全力ならば40など軽く超えてしまうのだろう。つまり、40を振り切れたくらいではまだまだということ。会長がオモチャと言うのも納得である。
「まぁ、そのことについてはいずれわかると思うよ。そういえば、優君はどうだったかな?」
「……ア! そうだ、優! テメーはどうだったんだヨ! 『コード:07』のテメーのことだから40越えなんて夢のまた夢──」
話を逸らすかのように優の名前を出す会長。すると、刻は思い出したように優のところに行き、からかう気満々で優のメーターを覗き込んだ。だが、結果は意外なものだった。
「……残念だが、振り切っている」
「ハアァァァァァ!?」
優のメーターは大神と刻同様、完全に40を超えて振り切っていた。ロストによる超回復をしていない優が自分たちと同じ結果ということに、刻は絶叫せざるを得なかった。
「どーゆーことだヨ! なんで『コード:07』のお前が全然ロストしてないくせにメーター振り切ってんだヨ!」
「なんでと言われても困るんだが」
「いかにも、簡単な話さ」
予想外の結果に今度は優に詰め寄る刻。一方、優は「困る」と言いながらも平然としていた。すると、会長がポツリと口を開き、説明を始めた。
「優君の異能量は修業を始める前から振り切るくらいだったってこと。ロストしない理由もそういうことだよ」
「うがぁぁぁぁ! 納得できねぇぇぇ!」
会長の簡潔な説明に刻は悶絶する。ただ言葉で言うだけなら納得できないが、こうしてメーターで形になっている。つまり、納得するしかない。すると、大神が率直な疑問を優に投げかけた。
「優……最初に量った時は『弱いから』と言って参加しませんでしたよね? なのに量ってみたらこの結果……。何か理由があったんですか?」
「……何も無いさ。異能量なんて普通にしていたら誰だってわからない。オレは本当に自分の異能量は弱いと思っていたし、この結果には驚いている」
「……そうですか」
随分と消極的な優の返答に、大神はとりあえず納得した。実際、優の言っていることは的を得ている。こうして会長に会ってメーターを渡されなければ、異能者が自らの異能量を量ることはできない。さらに自分に『07』という末端の『ナンバー』が付いているなら、弱いと考えても仕方はないだろう。
「会長、お返しします」
「うん、ありがとう。と言っても捨てちゃうけどね」
大神との話を終えた優はメーターを会長に返していた。会長の言うように結局は捨ててしまうので意味は無いが、優なりの礼儀なのだろう。
すると、メーターを受け取った会長はメーターを見ながら言葉を続けた。
「しかし、初日の段階でロストしないから高い方だと思ってたけど……まさかいきなり振り切っちゃうとはね。……これも過去の影響ということかな」
「……そうですね。『脳』を使いこなさないと命が無かったですし。それに……鍛えてくれる人もいましたから」
「ふむ……なるほど」
それだけ話すと、優は一礼して会長に背を向けた。すると、会長は再び優のメーターに視線を戻す。どう見ても振り切っている。だが、これは本来なら
(優君のメーター……試しにと思って
血の濃さを倍……それは同じ40でも到達するには倍の異能量が必要ということ。つまり、メーターだけ見れば優は大神たちと同等に見えるが、実際は倍の差があるということになる。そして、修業中全くロストしなかったことを考えると、もしかしたら倍ではすまない異能量を優は持っているのかもしれない。
そんな事実は知らず、大神と刻と談笑する優。穏やかな様子だが、メーターの真実を知る会長から見るとどこか末恐ろしいものを感じる。だが、『Re-CODE』と戦う上では頼りにもなる。今は何も言うまい、と会長は自らの感情を胸の内にしまいこんだ。
そして、気を新たに三人にこれからの修業について話し始めた。
「さて、今のでわかったけど三人とも基礎は十分。そろそろ私が君たちの相手をしようじゃないか」
「……!」
会長の口から、自分が相手をするという言葉を聞き、大神たちの表情が一気に引き締まる。今まで高みの見物を行っていた会長が自ら相手をするということは、いよいよ修業も佳境ということだ。
「ヨッシャ! じゃあオレからやるゼ!」
「ふざけんな。兄弟子が最初に決まってんだろ」
「アア!? 『コード:ナンバー』が上のオレからに決まってんダロ!」
「……別に誰からでもいいだろ」
だが、相も変わらず協調性の無い刻たち。修業の順番でもめており、優はため息をつきながら呆れていた。すると、会長が話を続けた。
「でも、今日はダメだよ。大神君と刻君は今のペースでロストを繰り返したら本当に身体を壊しちゃうからね。優君だってロストしていないとはいえ、確実に疲れは溜まってるんだから」
大神たちの体調を気遣っての言葉。どうやら今日のところは修業を行わないらしい。ならば残りは自由に過ごせる……と思った時、会長がある物を取り出して大神たちに見せた。
「だから、今日はちょっと別なことをしようか」
「はぁ?」
そう言って会長が取り出した物は……夏祭りのチラシだった。しかも、開催日は今日である。
「みんなでお祭りなのだ! これでみんな、仲良くなれるのだ!」
「おー」
大神たちに夏祭りに行く提案をした会長は、残ったメンバーにも声をかけた。元からそういったイベントが好きな桜は「これで仲良くなれる」と、見ての通り行くことに大賛成。遊騎も祭りに興味があるらしく、行く気満々である。しかし……
「いやいや、ありえねー」
「オレもパスだ」
「どうぞ、いってらっしゃい」
「なにぃ!?」
刻、王子、大神は完全に行く気が無い。どこまでも協調性がない彼らだったが、桜も学習していないわけではない。彼女の中には、彼らを行く気にさせる秘策があった。
「刻君、刻君。寧々音先輩も来ると言っていたぞ」
「ぐ……!」
「よいのかな? 大神よ。珍種の観察とやらを怠っても」
「…………」
「『渋谷荘』の主にはぜひとも同行していただきたいのだ!」
「……ハァ」
桜が今までのことから学んだ秘策の言葉を次々にかけていく。その結果……
「し、しょーねーから行ってやるヨ……」
「……どこまで必死なんだか」
「仕方ねえな……」
「やった! お祭りでみんな仲良くなるのだ!」
見事、三人を参加させることができた。そして、桜は残った一人も参加させるために『子犬』を連れてその人物の自室へと向かった。
「夜原先輩! 先輩も一緒にお祭りに行きましょう!」
「ワン!」
残った一人……優がいる『壱號室』の扉の前で『子犬』と共に優を呼ぶ桜。しかし、扉の向こうからの返答は一切無い。『渋谷荘』の古さを考えると、扉のせいで聞こえないということは無い。聞こえているが反応しようとしていないだけだ。ならば、と桜は大神たち同様に秘策の言葉を投げかけることにした。
「いくぞ、『子犬』よ。大神からの情報だと、夜原先輩は昔のものが好きらしいのだ。そして、祭りというのも昔ながらの伝統だ。そこを責めるのだ」
「ワン!」
ボソボソと確認すると、桜は改めて呼吸を整えた。そして、再び扉を見据えて声を発した。
「夜原先輩! 祭りは昔から伝わる日本の伝統行事です! 昔ながらのものを愛する夜原先輩にはぜひとも参加していただき、みんなと一緒に古き良き日本の伝統を楽しみましょう!」
「ワン、ワン!」
「…………」
「そうだ、そうだ」とでも言わんばかりに『子犬』も続くが、やはり返答はない。しかし、王子との微妙な空気のこともあるため、優だけ参加できないではダメだった。桜は「こうなったら」と、最後の手段を取ろうとする。
「仕方がない……。こうなったら部屋に突撃するぞ、『子犬』よ! 実際に顔を合わせて話せば夜原先輩もわかってくれるのだ!」
「ワフ!?」
とうとう武力行使に出ようとする桜。『子犬』は慌てて止めようとするが、残念ながら止められるはずもない。桜は呼吸を整えていき……走り出した。
「ぬおおおお! お邪魔しm──」
「うるさい」
──ゴッ!
「ぬわっ!」
桜が突撃しようとした時、優の端的な言葉とともに扉が開き、桜の額に扉が直撃した。かなり見事なカウンターが決まってしまい、桜は突撃の勢いのまま倒れた。
「い、痛いのだ……」
「ク~ン……」
「だ、大丈夫だぞ……『子犬』」
ズキズキと痛む額を押さえながら涙目になる桜。『子犬』が心配そうに駆け寄るが、桜はゆっくりと立ち上がった。そして、再び当初の目的を果たそうとした。
「私は諦めないのだ……。夜原先輩! 一緒にお祭りに──!」
行きましょう……そう言おうとした桜の眼に映ったのは、黒を基調としたシンプルな浴衣に身を包む優の姿だった。桜が思わず呆然としていると、優が平然と口を開いた。
「祭りには最初から行くつもりだ。お前もさっさと準備してこい」
「は、はい!」
優の言葉に、桜は満面の笑みを返して準備に向かった。
「古い物好きのあなたのことだから参加するとは思ってましたが……浴衣まで用意しているとはね」
「それだったら刻の方が不思議だろ。あいつだって浴衣着てノリノリだぞ」
「ウルセーな! オレはやるからにはTPOに合わせるタイプなんだっつーの!」
「ごばんは浴衣着ーひんの?」
「桜小路の着付け手伝っただけでもいいだろ」
「いかにも、みんな行く気満々なんだな」
『お前が言うな』
その後、『渋谷荘』の玄関先にはそれぞれ思い思いの格好で集まっていた。私服や普段通りの格好なのは大神、王子の二人。浴衣を着ているのは優、刻、遊騎、会長である。まあ、会長に関しては着ぐるみのためどちらかというと法被に近いが。
「す、すまぬ! 少し遅れたのだ!」
そして、桜柄の浴衣に身を包んだ桜が到着し、『渋谷荘』のメンバーが全員揃った。そして、桜の掛け声とともに彼らは夏祭りに向けて出発した。
「いざ、親睦の夏祭りに向けてレッツゴーなのだ!」
CODE:NOTE
Page:34 八王子 泪
『コード:05』の称号を持つ『コード:ブレイカー』。現『コード:ブレイカー』の中で唯一の女性で、愛称は王子。ウィスキーが入った携帯用ボトルを常に持ち歩いており、よく飲んでいる。釣りが得意で、たまに人を捕まえる時にも利用しており、悪人を捕まえては魚拓のように顔の拓をとっている。『渋谷荘』の真の主で、会長の天敵。また、今でこそ『コード:ブレイカー』の一人だが、かつては『Re-CODE』として『捜シ者』を守護していた。
異能は『影』。『遮影』となってあらゆる攻撃を遮り、『斬影』となって敵の『影』を截断する攻守ともに優れた異能。表裏一体の『影』を截断された者は実体も『影』のように截断される。攻撃する際は、主に鎌の形に変化させて攻撃する。
※作者の主観による簡略化
姉御肌のピュアピュアさん。