そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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前回までの閲覧、ありがとうございました。
大変嬉しく思います。
待っておられた方がおられた方ようとなかろうと…
再熱再び(二重表現)
こちら、GT‪α‬+となっております。

悟白達兄弟の特訓風景(本番なし)



「っだーー!!!無理!降参降参!負けました!」
「なんでだ!天兄さは凄い人だから絶対に出来る!おら知ってるだぞ!!」
「あーーそういう事言って!!いくら欲しいの?!」
「悟天、親戚のおじさんみたいになってるよ」
双子の兄、悟天と特訓をしたところ、わずか数分で兄が白旗を上げた。
兄は生まれながらに才能溢れる人だ。それは共に育ち共に行動していた自分はよく知っているし、才能を抜いたとしても素敵な兄だと思う。それを一言で精一杯伝えたら何故か悟天が財布を懐から出した。

_____

こちらつまらないものですが、悟白を描きましたのでお納めください

【挿絵表示】


では本編をどうぞ


ドラゴンボールGT‪α‬+
そして、あれから100年。


大自然の中に佇む巨大なスタジアムを見上げる。

手が震えて、思わず服を掴んで入口で止まる。

…怖い。

そこで、頭に手が乗せられた。

「…大丈夫かい?」

お年寄りの、笑顔。

「……パンおばあちゃん」

この間110歳になったはずなのに、腰も曲がらないで、しかも武道を行える強い、おばあちゃん。

その腰にしがみついて怖さを和らげようとする。

「あらあら…甘えん坊だねえ。

大丈夫さ、あんたは強い子だもの。やれるよ。」

「んん…………」

それでも怖くて服に顔を隠す。

「…ほんと、甘えん坊だねぇ。

それに、同年代の悟空より全然背は小さいし…

……ばあちゃんお前を残して死んじゃうの、心配ねえ」

冗談めかして言われた事に怖さを覚えておばあちゃんの服を強く握った。ぎちりと服が悲鳴をあげた。

「やだよ…おばあちゃん、そんな…」

「あっはっは!大丈夫さ。私は強いんだからね。」

あと40年くらい軽く生きてやるさ、と本気のような冗談のような言い方で自分を慰め、さぁ行くよ、と言って自分を中へと押した。

「悟空も先に行って待っているから、早く行ってあげないとね。」

「!…悟空兄ちゃん、いるの?」

「ああ居るよ。あんた達、ちゃんと気が読めるし居場所も分かるだろう?行ってお上げ。」

「…!!…うん!!」

さっきまで怯えてしがみついていたというのに、そんな事はなかったというように大急ぎで悟空の気の元へと走って行く。

先程の場所から歩き出しながら、おばあちゃんは楽しそうに呟いた。

 

「…ほんとお兄ちゃん大好きっ子なんだから、あの子。」

 

 

 

 

_________

 

 

 

受け付けをなんとか済ませ、必死に悟空の気を辿る。

自分に生えている尻尾を物珍しそうに見られながらも走り、見つけた兄の背中に飛び付いた。

「悟空兄ちゃん!」

「!!……あ!やっと来た!もー待ってたよ?」

驚いて振り向いた悟空は、自分を認識した途端嬉しそうに抱き締め返してくれた。

「今から予選だよ!ちゃんと勝って、決勝で戦おうね!」

「ん、うん。…でも、勝てるかな…」

「なんでさ!自信持ちなよ!君は強いんだから予選なんて軽々だよ!」

「う、うん……」

手放しで褒められて、少しの自信と恥ずかしさを持ち、小さく頷く。

そこから少し話していると、予選が始まると言われた為、話をやめて予選の説明を聞き始める。

…勝たなくちゃ。

 

__あんたのその名前はね?一番強くて、一番カッコイイ人の名前さ。

最強の名前だよ!…だからね、不安に思う事なんてないのさ。

……あんたには、あの人の加護がついてるからね!

 

おばあちゃんが、大切そうに自分の名前の事を教えてくれた。

どうしてこんな名前なのか、と自分が聞いたことがあったからだ。

決して、変な名前じゃない。

昔馬鹿にされて泣いた事もあったけど、今はもうそんな事は無い。

強く、誇りに思っている。

「さあ!次の予選は、タポラ君と……」

そこで相手の名前と、自分の名前が呼ばれた。

気合い入れの為に、青い帯をきゅ、と締めた。

一足先に終わらせた悟空を追い掛けるように、足を前に出した。

 

 

 

____________

 

 

 

着々と予選を勝ち進んでいき、ホッと息をつく

しかし同時に不安が自分を襲う。次は準決勝だからだ。

注目度も上がる。……上手く出来るだろうか。下手をこいて場外とか…

不安に感じて心臓をさすっていると、人とぶつかってしまった

「!あ、す、すみませ」

「なんだお前?貧弱そうな面しやがって。

お前が俺の準決勝の相手だと思うと萎えるぜ」

ぶつかってしまった同い年かその上程の年齢の少年に色々言われてしまう。

ピッタリとした青色の…スポーツする人らしい格好の、自分よりすごく背の高い人。

「あ………、……その、たたた対戦よろしくお願いします…」

「そんな緊張してガッチガチな様なら、余裕で俺が決勝進出しちまうな。なんでお前みたいのが準決勝まで来れたんだ?相手を転ばせて場外にでもしたか?

はは、とにかく飯食って万全にしとけよ!」

軽く自分を笑って食事をする所へ行ってしまった。

……舐められてしまった

…そんな卑怯な手は使っていないのに。

「あ!ねえねえご飯食べに行こ!

あれ?どうしたの、やな事あったの?」

酷く辛そうな自分の顔を見て心配そうに正面に立つ悟空。

「……準決勝の相手の人に…、…」

「あ〜〜っ、またぁ?準決勝の前も他の子に言われてたけど、一発でかったでしょ?君は強いんだからまた見返せるよ!大丈夫!」

よーしよし、と犬猫にするように撫でてくれる悟空に安心する。

…いずれはこれもされない様に頑張らなくては

そうしてパッと離してご飯を食べよう!と言って自分を引っ張っていく悟空に抗わず、食事処へ向かった

 

 

_______________

 

 

 

わあ、と湧く会場の空気に押しつぶされそうになりながらその場に立つ。

(…………千切れそう)

目の前に立つのは、先程の青い服の人。

「右側に居るのは、大企業カプセルコーポレーションの社長の息子さん!!ベジータくん!!

そして左側、彼は孫悟白くん!!これまで一撃で勝負をつけてきた彼は、同じく楽々勝ち進んできたベジータくんと戦う事で、一体どのような活躍をみせてくれるのでしょうか!?」

頑張れ、と色々なところから声が掛けられる。

……ああどうしよう、心臓がうるさい。

ドン、ドンドンドン、と試合開始の合図までのカウントダウンを鳴らす太鼓の音がする。

目の前では、不敵に笑うベジータさん。

 

「________始め!!」

 

兄ちゃんにも、おばあちゃんにも、御先祖様にもいい所を見せないと!!

 

 

 




悟空Jr.と悟白Jr.、そしてベジータJr.でした!
悟空Jrと悟白Jrは兄弟じゃないけど、仲良く一緒に育ったので兄弟同然………という設定があったりします

こちらの戦うところは描写はしません、つまらないと思われたら申し訳ありません

久しぶりに戻ってきてちょっと驚いたんですけど、使用楽曲情報とか言うのあるんですね…なんすかこれ…

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