そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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面接も終え、ようやく手をつけられます。
申し訳ございません、お待たせいたしました。

もうすぐテストだけどもう何でもいいや!
小説書いとけ書いとけ〜

では本編へどうぞ!


熱い!寒い!兄弟龍の攻撃!

七星龍を倒し、次のドラゴンボール目指して次の街へとやってきた。

崩壊した街をギルの案内に従いながら歩く。

『ドラゴンボール反応!ドラゴンボール反応!』

「うっさい!!」

数秒前からずっとドラゴンボール反応、と言うのをやめないギルに痺れを切らしたパンがゲンコツでギルを熱い砂の上へ落とした。

「ドラゴンボール反応とかもういいから、どのへんにあるのか細かく、はっきり、言いなさいよ!

邪悪龍の尻尾一本見当たらないじゃない!

…大方この熱さでレーダーが壊れたんじゃないの?」

『ギル、正常!ドラゴンボールある!間違いない!』

砂に埋もれていたギルがすぐさま起き上がり、遺憾だと言うようにパンへ言い返した。

「まあまあ、パン。ゲンコツで壊れる可能性もあるから殴るのはやめような?」

「うっ…は、はあい…なんであたしばっかり…」

「ギルも、そろそろ詳しく教えてくれねぇとわかんねえべ?」

『ギルル…』

宥めていると、後ろから大きな腹の音がした。

「オラ、腹減ったぞ…

本当にこの街に居るんかなあ…」

「お父、通りがかりで採った木の実で我慢してけれ…」

「お!サンキュー!」

すごい頻度で腹の減る父に、後で食べようと残していた木の実を差し出した。

「はあ…それにしてもあっつぅ…

憎たらしいのはあの太陽よ………へ?太陽?

…ねえ、ちょっとおじいちゃん。今は異常気象で太陽は見えなくなってるはずだったんじゃないの?」

「んん?もしかしたらオラ達が邪悪龍を退治してくもんだから地球もちょっとずつ良くなってんじゃねぇか?」

「うーん、そんくらいしか考えらんねぇだなあ」

額から流れ落ちる汗を拭って太陽を見た。

 

 

 

 

「…私は四星龍。

お前と戦える時を待っていた。」

 

太陽が大きくなっていると思ったら、そこから現れたのは次の邪悪龍、四星龍であった。

「四星龍?ちゅうことは、おめえのドラゴンボールは四星球って事か!」

振り返った四星龍が左手を突き出してきた。

その手のひらから浮き出るように出てきたのは、色の悪い四星球。

「返せ!それはオラんだ!

オラのじっちゃんの形見だぞ!」

「欲しいなら俺の戦って倒すしかない。」

くく、と笑う四星龍。

…やつは、今まで戦った邪悪龍達とは違う。

やつは、強い。

 

「いいじゃない!やってやろうじゃないの!

いっておくけど、あたし達半端じゃなく強いわよ。

連戦連勝!もうあんた達の仲間を4匹もやっつけちゃったんだから!」

 

そう言って自分たちの前へ出て仁王立ちをし、強気でいるパン。

「やめとけ、パン!

そいつは今までのヤツとは格が違うみてぇだ!」

「大丈夫大丈夫。パパっとやっつけてあんたも仲間の入ってるリュックの中に入れてやるわ!!」

「あっ、パン!!」

止めるのが一歩遅く、パンは静止の言葉を聞く間もなく飛びかかって言ってしまった。

「やめろ、パン!」

殴ろうと腕を振り上げたパンであったが、軽々かわされ手刀を入れられ気絶させられてしまった。

「パン!」

「クク…」

襟首を掴んでいた四星龍であったが、特に何もせずに自分へパンを投げ渡してきた。

「わっ……」

「安心しろ。少し眠らせただけだ。

これで特に邪魔は入らず…孫悟空。貴様と俺のどちらが生き残るかの究極のサバイバルゲームが楽しめる。」

「おめぇ…、おもしれぇ、相当腕に自信があるようだな。

受けてやっぜ!」

それを聞きニヤリと笑った四星龍。

…どうやら流れは決まったらしい。

「…仕方ねえべな。おらはパンを預かる。

邪魔はしねぇから安心してけれ。」

「ああ、悪ぃな。パンを頼む」

頷き、ギルとともに空中へと離れる。

じっと、静かに二人の動きを見る。

四星龍は、何やら熱のようなエネルギーを作った。

…変わった気だ。

どうやら、ホテルの上にたてられた銅像を開始の合図にするらしい。

「ところで、おめぇはいつのマイナスエネルギーで生まれた?」

「お前の最初のライバル、ピッコロ大魔王が若返りフルパワーを取り戻した時のエネルギーさ。」

ピッコロ大魔王……ピッコロの事だろうか。いや、ピッコロと神様か?

その二人が大魔王……全く想像出来ないが、自分の生まれるだいぶ前の出来事だろう。

大魔王時代が最近ならあんな風では無いはずだ。

すると、四星龍が作っていたエネルギーを銅像へ放った。

そして、少しばかり長く感じる時間の後、銅像が地面につき、粉々になり、二人の戦いは始まった。

 

 

 

 

「うわぁ…」

一瞬のあいだだけ自分の体温を太陽の表面温度と同じ約6000度まで上げることが出来る、という四星龍の6000度の連続気功波を熱がりながら避け、そのまま少し離れたホテルへ逃げて行ってしまった悟空を見送った。

気の動きを感じ取っていると、四星龍の気が消えたのを感じ取った。

「あいつ気も消せるんか…あ、お父も気付いて消した」

先に気付いて消したというより攻撃を受けて消したのかもしれない。

あの父ならありえる。

 

 

 

なにやらホテルの上部から何かが突き抜けたのがみえた。

…あれは…悟空だろうか。

かめはめ波を撃って……中から出てきた四星龍に6000度気功波ラッシュを受けている。

ああ、うん…やったかと思ったがだめだったか…

 

『パン、眠ってたら可愛い』

パンを、胡座を書いて座っている上に乗せて楽な姿勢で寝かせてやって、その前でうろちょろしてパンの様子を心配そうに見ていたギルが急にそう言った。

「ギル、それは眠ってないと可愛くねぇって言ってんのけ?」

『パン、起きてたら怖い。ギルの事殴る!』

「…ああ……まあ…そうだな。何とかそうさせないようにしてえなぁ」

『悟白、パン可愛いと思う?』

「ん?何でだ?パンはおらの可愛い姪っ子だべ?可愛くねぇわけねぇよ。素直だったり素直じゃなかったりちょっと変だけどな!」

『ギル…パン報われない』

「むく……何がだべ?」

他愛ない会話をしていると、辺りが急に冷え込み始めた。

ギルが瞬時に異変を察知し、それがやってきた方角へ壁になるように立ちはだかった。

その間にパンを片手で持抱え、臨時戦闘態勢をとる。

『危険!危険!危険!』

敵らしい気配は感じない。

ギルとは背中合わせにするようにして逆方向を警戒する。

すると、後ろで硬いものが何かにぶつけられたかのような音がしたかと思うと、自分の足元をすごいスピードでギルが転がりながら通過し、段になっているところでリュックがギルから離れ、飛んでくる。

それを目で追っていると、何者かに掴まれた。

うしろでは、ぐしゃ、という音がした。

振り返ると、危険、と言いながらゆっくりと止まるギルがいた。

キッと原因を睨んだ。

…どこか、今悟空と戦っている四星龍と似た容貌。

「まずは…2匹」

そう言って近付く、邪悪龍。

それを聞きながら、後ずさった。

 

 

 

_______________

 

 

四星龍との貸し借りをなくし、打ち合いとなり、四星龍が撃ってきた気功波に対抗するようにかめはめ波を打とうとすると、隣からまったくの色違いの気弾が飛んできた。

突然の事に反応出来ないでいると、そちらの気弾が早く着弾し、自分の右手を氷漬けにしてしまった。

 

目の前の四星龍は、まさかとつぶやき、後ろを振り向いて何かを見つけたらしく口をあけた。

「兄貴!」

そう言った。

「あ、兄貴ぃ!?おめぇ達邪悪龍にも兄弟とかあんのか?!」

「兄の三星龍だ」

「はぁー…おめぇらにも兄弟とかがなあ…そりゃ参ったぜ…」

「貴方が孫悟空ですか。あなたの集めたドラゴンボール、返していただきましたよ。」

そういって、三星球は足でパンのリュックを持ち上げた。

…パンの、リュックだと?

「そりゃパンのじゃねぇか!!おめえ、パンと悟白をどうした!?」

「パン?ああ、リュックを返せとうるさかった小娘ですか。

それならあちらですよ。」

従って下を見ると…そこには、相当嫌なやり方でやられたのであろうボロボロのパンが壁に背をつけて辛うじてたっていた。

急いで降りてパンのもとへ向かうと、よろよろと歩いてきて自分の元で崩れ落ちた。

「パン!大丈夫か?!」

「おじい…ちゃん…ごめんね、ドラゴンボール…とられちゃった…

それに、ね…悟白お兄ちゃん…あたしを守って…氷漬けにされちゃった…」

ごめんなさい、とそう言ってパンは気を失ってしまった。

「パン!!しっかりしろ!パン!

…お、めぇよくも…!!」

パンを抱えたまま浮き上がり、悟白の気を探す。

すると、かすかに感じ取れた気を察知し、すぐそこにあるそれに向かった。

 

そこには、パンを押し退けるようにして庇ったのだろう、パン、と叫んだのか、危ない、と叫んだのか…その状態で氷漬けになった悟白がいた。

 

脇に抱えて持ち、元の場所へ戻ってそこへそっと置いた。

だが、そこでは邪悪龍の2体が言い争っていた。

どうやら聞くに、自分が悟白を探しに行こうと背を向けた時に奇襲を仕掛けようとしていたのを見て、自分と四星龍が戦っているのに余計な事をしようとしていたので止めに入った、という感じらしい。

パンをゆっくり寝かせ、三星球へ向き直る。

とっとと倒して悟白の氷を溶かして、パンを手当しなくては。

 

 

_______________

 

 

じゅわ、と一気に溶ける感覚。

目の前で起きていた事全てを見ていた自分は全て理解して、まずはスグに体の動きを確認した。

…ついでに溶かしてくれた四星龍には感謝しなければ。

「私は殺せと言ったんですよ…!」

「ふぅ…おい、三星龍。さっきから聞いてりゃ、甘ぇ甘ぇつて言ってるけどよ。

自分でとどめ刺さねぇおめぇの方がよっぽど甘ぇぜ」

隣に立つ悟空がそういったのを聞いて、三星龍がイラついたらしい表情を浮かべている。

「……何ですって?」

「よぉ、大丈夫か悟白。

四星龍が一緒に溶かしてくれたみてぇで安心したぜ。」

そう、自分は氷漬けになった悟空と共に殺されるかも知れなかったのだ。

並べられて殺せと言われた時は本当に焦った。

「ああ、大丈夫だべ。」

「良かった良かった…よっしゃ、じゃあ……」

「いや、待ってけれ。」

「ん?」

「お父。……おらがやっていいかな。」

「悟白、おめえ…」

「散々卑怯な手を使われて、挙句氷漬けで見える位置で、パンをボコボコにされて…それを見てるだけしかできなかった、この怒り……収まりそうにねえんだ…」

「………分かった。」

「ありがとうな、お父」

3歩下がった悟空。

それと同時に自分は超サイヤ人4となる。

「…父さん、パンを見ててくれないか。あいつ、ギルを盾にしてきたんだ…同じ手を取るかもしれない。」

「ああ、分かった。」

そう言って悟空はパンをゆっくり抱き上げ、そして四星龍と共に空へ行った。

「……今の俺は手加減も何も出来そうにない。

…5秒だ。5秒で倒す」

「5秒で、倒すだと?ふ、はははは!

随分舐められたもんですねえ…なら、私が数えていて差し上げましょう。やれるもんならやってみなさい。」

出来ないだろうと鷹をくくって余裕で立っている三星龍へ一気に近付き、重たい鳩尾への一撃を食らわせた。

「ッ……は、!」

一撃でだいぶ堪えているように見える三星龍を、貫くイメージで全力で爪先からもう1度鳩尾へ蹴り上げる。

「ゲッ、!!」

その勢いで空へ飛んでいった三星龍を、時間を無駄にしないようにすぐ追いかけて脳天を割る思いで気を込めて踵を後頭部へ落とした。

「ア、ガッ!!?」

今ので、2秒。

そして、そこから怒りを込めて、かめはめ波を溜める。

「か、め…は……め………!!!!」

3、4。

そのまま特大のかめはめ波を放ってやった。

「波あぁぁぁぁぁああああ!!!!!!」

 

 

三星球が、コロリと転がった。

そのまま転がり、四星龍の足元へと行き、それを四星龍が拾い上げた。

「兄貴…」

自分の隣に悟空かやって来た。

「良くやったぞ、悟白。

あとは…二つって事だな。」

そういって、四星龍を見た悟空。

「…再開、という事でいいんだな?」

そう言って、リュックをその場へ置いた四星龍。

「ようやく戦えるぜ。悟白、また離れてもらっていいか」

そう言われたのでリュックを持って離れようと四星龍の元へ行こうと半分のところまで来た時。

 

「ぐっ…!!?」

「あっ、?!」

四星龍と、自分の膝を何かが貫いていった。

四星龍はその場に倒れ込み、自分は無事な方で地に膝をついた。

「何だ!?」

姿が見えない。

だが、仲間だからか気配でわかったのか、四星龍は振り返って

「一、星龍…!」

そう言った。

「一星龍…、って事は最後の…!」

その途中で、地面から吹き出す大量の水の中からキラリと光る何かを見つけた。

その時には、四星龍が動いていた。

撃ち込む音と、着弾した音。

その方へ視線を向けると、悟空を庇って攻撃を受けた四星龍がいた。

「四星龍!!父さん!!」

その二人は水を突き抜けてあちら側へ倒れた。

一星龍、がいる方へと自分は体の向きを変える。

後ろでは、消えかけていた気が、消えた。

……四星龍がやられた。

 

「…てめぇ!!」

 

立ち上がった悟空の気が上がった。

怒っている。

水から出てきた一星龍の姿、気はとても大きく、邪悪な気も何倍もあった。

「おめぇら仲間じゃねぇのかよ!?

それを、虫けらみてえに簡単に殺しやがって…!!

許さねえ…お前だけは、絶対に許さねぇぞ!!!」

片脚に負担をかけないように立ち上がり、構える。

構えを取らない一星龍を、警戒して睨む。

…今までとは全く違う、大変な戦いが始まろうとしていた。

 

 

 





とりあえず、アニメGtと違って悟空の目が見えたままです。
そんなに変わらないと信じてそのまま通します…悟空だもん大丈夫だよね…だって、目とか見えてなくても大丈夫だったもんね…うん…

閲覧ありがとうございました!!

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