0:38確認→24位 アイエエエ!?ナンデ!?ランクアップナンデ!?
9/14 6:44→19位……だと…?
15:47→10位入!?だどばばばすごいありがとうございます!!
まず、いつも通り…えー、前回までの閲覧、お気に入り、評価…誠に、誠にありがとうございます。
そして…皆様、とうとう孫悟白のこの連載が、10位を切るというところまで来ました…
全て全て皆様のお陰です。ええ、勿論。面白いと評価し、新しく投稿すれば素早く見て頂いて…新しくお気に入りに登録してくださったり、あったかい嬉しい感想を頂いたり…Gtか超かの時はありがたい意見も頂き…お世話になりっぱなしです。
悟白の歩みを共にみていただき、自分、非常に嬉しく思っております。
悟白へのコメントも貰い、悟白へ元気を分けてもらい…もう、本当に嬉しいです。諸々をこの一言に詰めます。ありがとうございます。
お気に入り300件!ありがとうございます!!
もう祝いきれません!!頑張ります!!
一星龍編が終わると…gtが終わってしまうのが本当に嫌で…
でも悟白の活躍が見たくて…複雑です。
どうか、どうかGTの最後までお付き合い頂ければと思っています。
悟白シリーズが終わってしまっても!僕の事は嫌いでも、悟白の事は嫌いにならないでください!!
では、本編へどうぞ!!
ドラゴンボールの反応が確認出来たのは、海に面した、沢山の船がある町だった。
おそらく漁をしたりするのであろうが…人っ子一人見受けられない。
そんな所で、自分達はドラゴンボール目掛けて歩いていた。
丘の上にある船付近を歩いている時、ギルのレーダーが切れた。
『ギル……お腹空いた…悟白、何か頂戴…』
「ん、……んー………どうやらおらが寝てる時に服が変わっちまってそこに入れてた貰い物は入れられてねえみてえだ…ごめんなギル…」
『ギ、ルル…』
のろのろとした動きで自分の肩に乗ってきたのを見て、先程のレーダーの表示を思い出しながら歩みを進める。
「もー、なんでこんな大事な時にお腹がすくのよ!!」
『ギ、ギルルルル…』
「まあまあ、いいけ?パン。ギルの今の状況は、1日ご飯抜きと一緒だべ」
「あ…そ、そうよね、それなら仕方ないか…」
「ほんとおめぇ悟白の言う事はすぐ信じるよなもう」
前の方を歩いていた悟空がこちらをみずにそう言った。
先程、空から大量の魚等が降ってきた。
比喩ではない。本当に今さっき海からあげたような新鮮な魚が降ってきたのだ。
間違いない。自分の腕の中に大きなイガマグロが降ってきたのだから。
小さなトゲが細々と生えていて、それが上空から勢いよく降ってきて自分の腕に痕が残ったから幻なんかではない。
そして魚の中に埋もれたパンを救出し、降ってきた魚を回収していく漁師であろう人達を見る。
大量の魚を紐で縛り落ちないように固定して満足そうにしている大人達は、乙姫様、乙姫様と言っていた。
その中で、唯一魚を持たず水筒に入れた酒を飲む男。
「ははは!本当に乙姫様は女神様だ…わし達の神様だ!」
そう言って1口酒を飲んだ。
周りの人達もわいわいと感謝を述べたりしていて、本当に嬉しそうにしている。
だが、そんな人達に、上の方から声が投げられた。
「乙姫様なんかいるわけないよ!」
誰かと声の方を見ると、丘の上に1隻だけあった船の上にカモメを抱きしめ、大人達を厳しい目で見る男の子がいた。
……酒を飲んでいる男に似ている。親子だろうか。
「魚が空から降ってくるなんて可笑しいじゃんか!!
どっか…地球のどっかでなんか起こってるんだよ!
…父ちゃん!」
少年の言うことは正しい。確かに空から魚が降ってくることは可笑しいし、地球には勿論何かが起こっている。
そしてやはり親子であったらしい。
父親が酒から口を離し男の子に叫んだ。
「ビッシュ!!お前はまたそんな罰当たりな事を!!」
どうやら少年はビッシュと言うらしい。
そんなビッシュは少し父親と口論したあと、父親が酒の入った水筒を自分の息子に投げ付けた。
ビッシュの前に躍り出て、酒を掴む。
「自分の子供に向かって硬ぇもん投げ付けるなんてよ…そんなに乙姫様の方が大事なんかおめぇ」
父親を責める目で見やると、少し表情を強ばらせたがすぐに戻り、
「他人が口出ししてくんじゃねえ!お前に何が関係あるんだ!」
と叫んできた。
「関係ねえとかそういう問題じゃねえべよ、自分の子ほっぽって魚と乙姫に夢中なんて有り得ねえって言ってんだべおらは」
そう言うと、小さな声で文句を言った後行くぞと言って去ってしまった。
大人がいなくなった後、自分はビッシュを下に下ろしてあげ、石に腰を落ち着けて話を聞いた。
なんでも、乙姫様が現れてから誰も漁に出なくなってしまったらしい。
そんな事をしなくても魚が降ってくるのだから確かにそうだろう。
「乙姫様…何?それ」
「…わかんない、みんながそう呼んでるだけで。
とにかく、みんな昼間っからお酒ばっかり飲んで一日中ダラダラしてるんだ。」
「…」
「…毎日、取り切れないほどの魚が降ってくるんだ。だから取り残した魚はどんどん腐っちまう。」
目の前で美味しそうな音を立てて魚をフライパンで焼いていた悟空がそのまま上へ投げて口でキャッチした。
器用なものだ。
見ていると、肩に乗っていたギルが悟空の所へいった。
するとギルに気付いた悟空が振り返り、食べたそうにしているギルをみて少し考えた後フライパンを差し出した。
激しく頷いてフライパンに齧り付いた。
微笑ましく見守っていると悟空に手招きされた。
行ってみると、刺さっていた4本の魚のうち二本を差し出してきた。
「え、いいんけ?」
「ん」
「じゃあ有難く貰うだ。」
二本を貰い元の位置へ戻った。
食べているとビッシュが目の前へ来た。
「それだけじゃないんだ。カモメや鰺刺達が、次々に死んだり大怪我したりしてる。」
その言葉に、食べるのを一旦やめて少年を見た。
隣に座っているパンは肘をついていたのをやめて少年を見た。
「…みんな痛め付けられてるんだ。
何かに…叩き付けられたみたいに。」
後ろに気配を感じて振り返る。
そこには沢山の白い影。
「わああああぁあ!?」
パンは驚いて自分に飛び付いてきた。
「な、なんなの…??」
「みんな傷付いた鳥達なんだ。
怪我は僕が治した。…でも、すっかり怯えちゃって…もう元気に飛べるはずなのに。
きっとガル達は、その何かを見たんだ。それで…」
「可哀想…凄く怖い目にあったのね…」
そう言ってビッシュの抱くカモメに手を触れたパン。
残った魚を食べながら考える。
この辺りにドラゴンボール反応ということは…また邪悪龍だろう。
魚を降らせて人を駄目にして…何をしたいのだろう。
食べ終えると、ギルが叫んだ。
『ドッ、ドラゴンボール発見!!ドラゴンボール発見!!』
ギルを見ると指を指しているのが分かる。
立ち上がってギルのそばへ行く。
みんなも従って歩いてきた。
指を指した方を見ると、海上で光が見えた。
…あれが次の邪悪龍だろう。
「あっ!!乙姫様!」
思わずビッシュを見て、それからまた邪悪龍を見る。
…よく見るとあの2体と違い、人型のようだ。
その人型は海面から渦を巻いて浮いてきた水を周りで舞わせながら向かってきた。
そしてそれをやめると、上から魚が降ってきた。
「ぉおお!乙姫様だー!!!」
「乙姫様がわしらの前に現れたぞー!」
後ろから足音と共にやってきた声の方を見ると、海に向かって父親ともう1人が向かっていっていた。
「ちょっと待つだ!!行くでねえ!」
止めようと思い足を踏み出そうとすると、後ろから大量の声と足音。
振り返ると、乙姫様の出現で出てきた漁師達だった。
悟空が遮るように立ち塞がり、あれは乙姫なんかじゃないと言っている。
「うるせえ、ガキは黙ってろ!」
そう言うが、途端に悟空の気迫を感じたのかたじろいた。
「あんなもんが乙姫様なら世界はお終ぇだべ」
腕を組んで悟空の隣にたった。
もっとたじろいた漁師達を見ていたが、後ろにトンと誰かが当たったので誰かと思いみてみるとビッシュだった。
「ビッシュ?どうした?」
「あ、と、父ちゃんが…」
振り返ると、邪悪龍に何かされたらしい2人が飛んできていた。
降ってくるであろう所へ飛び上がって2人をキャッチした。
そして降りて離してやった。
「これで分かっただろ?やつは神龍のマイナスエネルギーとかで生まれた悪ぃやつなんだ!」
何を言っているのか分からない漁師達は、マイナスエネルギー?神龍?なんだそれ?と口々に言っていた。
だが、次の瞬間怯えて逃げ出した父親に釣られて全員逃げていった。
海岸に伸びるように生える岩に立つ悟空と、悟空の立つ岩よりも高い岩に座り足と腕を組み堂々と邪悪龍を迎えようとするパン。
自分は悟空の立つ岩に背を預けて腕を組み相手を迎える事に。
「おめぇが今度の相手か」
目の前にやってきた相手は、なんと女性の風貌をしていた。
額に埋め込まれている六星球と同じくらい青い具合の悪そうな肌と、それより青い髪。被っているもので不思議な髪型になっているのが気になるところだ。
「ふん、わらわはおめぇではないぞ!
風と空気を司る、六星龍だ!」
そう名乗ると、六星龍の周りを海水が渦を巻いて上がり、キラリと弾けて辺りに飛び散った。
「おめぇもオラ達がドラゴンボールを使ったせいで生まれたんだな?
いつ使った時だ?」
そう聞くと、え、という顔をして
「そっ…!そんな事はどうでも良い!!」
と何やら恥ずかしそうに叫んだ。
「良くねえよ!オラ達が言った願ぇでおめぇ達が生まれちまったんだからな!
オラ知りてぇんだ!いつ使った時だ?」
すると、六星龍は少し唸ったあと真っ青な肌を真っ赤にして、こう呟いた。
「ギ、ギャルの…………」
「…あーっ!!!」
悟空は分かったらしく声を上げた。
一体なんだろう。ギャルの…?
「…ッ、ギャルの、パンティじゃあああぁぁああ!!!!!」
「…え、パンツ?」
思わず呟いてしまった。
「ギャ、ギャルの、パ、パン………」
上の方ではパンが真っ赤になっていた。
しかしなぜそのギャルのパンツを頼むような事態になったのか…?
それが一番気になる。
「はは!そうそう!ウーロンがピラフ達のドラゴンボールの悪用を止めるために言った最初の願いだったな!ははっ、懐かしいなあ!」
「え?お父、ピラフっちゅうとあの神殿の?」
「そうそう!あいつらだ!懐かしいなあー」
敵の前なのに懐かしんでいる悟空。
「くだらないことをドラゴンボールに願いおって…!!!!」
「えー、仕方ねえじゃねぇか状況が状況だったんだからよー!」
「だとしてももっとマシな願いがあったじゃろうが!!
……こんなマイナスエネルギーで生まれた自分が情けないっ…!!」
そんな六星龍をまた海水の渦が舞った。
そう言うと、悟空が笑いながら確かにくだらねぇなと言っていた。
「だから悟空…貴様はわらわの手で葬ってやるのじゃ…!!!
死ねぇーーーっ!!!!空裂 気弾!!」
すると、周りに大量に現れた半透明の気弾。それが飛んできて悟空の足場へ向かってきた。
「行くぞ!悟白、パン!」
「んだ!」
悟空と共に飛び出す。
後ろでパンがオッケー!と言っているのがきこえた。
飛んでくる気弾を軽々と避けていき、収まった時に向かっていく。
そしてまず悟空が殴りかかった。
だが六星龍はただ見ているだけで特に動きはなく、ただ悟空を見ているだけ。
拳が振りかざされたが、それは届く前に悟空ごと跳ね返された。
次に自分が向かう。
回し蹴りを喰らわせようとしたが、触れる前に弾かれ、海に放り出された。
隣に悟空がいるのが見えた。
よく分からず不思議そうな顔をしていた。
すぐに上から誰かが降ってきた。パンであった。
驚いた顔をしていた。
とりあえず海から出て、尻尾から水分を落として六星龍を振り返る。
海から顔を出した悟空とパンは
「どうなってんだ…??」
「バリア?」
と不思議そうに言っていた。
それを聴きながら六星龍は優雅に笑っていた。
様々な攻撃を仕掛け、その中で悟空の撃ったかめはめ波が弾かれてビッシュの元へ飛んで行ったので瞬間移動でビッシュの気を掴みビッシュを抱き上げかめはめ波をかわして救出し、パンの気を頼りにもう1度瞬間移動をして戻ってくる。
「あっぶねえ…」
「す、ごい……飛んでた…それに、一瞬で…!」
ビッシュとカモメに傷がないことを確認し、パンを呼ぶ。
「おらがお父と六星龍に向かう。パンはビッシュを頼めるか?」
「うん、分かったわ!」
「ビッシュ、安全なとこにいるだぞ」
「あ、は、はい!」
前を見ると、自分がビッシュのところへ向かっていた間に六星龍へ向かっていっているらしい悟空に続いて自分も向かう。
六星龍を目に映し、飛び込んでいく。
…まじまじと見ているとあることに気付いた。
何やら、六星龍の姿がぶれている様に見える。
目を凝らしてみると、ようやく見えた。
六星龍は高速回転をしているようなのだ。
斜め前の悟空も気付いたらしい。
だが、悟空が技に当たったらしく風で後ろへ飛ばされていく。
脆い服だけがやられているようなのでダメージは心配無さそうだ。
そう思ってとびこんでいこうすると、後ろから大きな声でタイム、と言われた。
すると目の前にあった風の攻撃がなくなり、自分もやむなく後ろを見た。
すると、服が破けて真っ裸になっている悟空がいた。
隣ではパンがどこからとも無く悟空の替えの服を無言で出していた。
服を着させろと言いたいらしい。
六星龍を見ると、また真っ赤になっていた。
「き…許可しよう。」
六星龍が自分を見てしっしと手を払った事から、おそらくタイム中だから戻れと言いたいのだろうか。
仕方なく悟空の所へ戻り悟空が着替えるのを待つ。
「おう、悟白。オラあいつの秘密分かったぞ」
「多分おらも分かっただ。回ってるんだろ?」
「へへ、分かってんじゃねえか」
「ちょ、ちょっとおじいちゃん、大丈夫なんでしょうね?」
パンが見ないようにしながら悟空にズボンを差し出しながら聞いてきた。
「おう。オラ別に服着なくても戦えるぞ?」
「ち、がうわよ!あたしが言ってんのはあいつの秘密の事よ!!」
「ん?ああなんだその事か」
そういうと、悟空はキッチリと帯を締め、六星龍を振り返った。
「おい乙姫!おめぇコマみてえにくるくる回ってんだろ?」
「フフフフ……、流石は悟空。良くぞ見破ったのう?
そう!」
そういうと目に見える速さで回った六星龍。
「わらわ自身が回転することによってバリアを張っていたのじゃ」
終わった頃に出てきたのは女性ではなく悪魔のようなやつだった。
声もさっきのものと全く違い、太い男の声であった。
「うわぁ!!?」
「か、怪物だ…!」
パンとビッシュが驚いた声をあげた。
自分もあげた。
「えっ……?どうなって…?」
「なっ…なんかおめぇ、すげえ怖え顔になっちまったな…そいつが素顔か?」
「お、お父、怖い顔になったで済ませられる問題でねぇだぞこれ…」
よく旅で言われていたものだ、見た目で判断してはいけないと。きっとこういう事だろう。これからはもっと気を付けることにしよう…
「うむ。ついでにもう一つ教えてやろう。わらわの姿を見たものは生きては返さんとな!」
そう言うともう1度高速回転し、元の乙姫の姿になった。
「今度こそ死ねぇえーー!!!!!」
「悟白、ビッシュとパンを頼む!」
「分かっただ、パン、行くだぞ!」
そう言ってビッシュをおぶって空へ避難した。
下を見ると、なんと悟空げ高速回転をしていた。
終わった頃には何故か悟空の足が不思議な事になっていた。
どうやら、六星龍の高速回転バリアを真似たらしい。
2人がぶつかり合い、なかなかの勝負になっている。
高速回転しながら相手に攻撃するとは、六星龍と悟空は凄いことをしている。
悟空の足がああなっているということは今もずっと回っているということ。
どうやって目を回さないのだろう。不思議だ。
「くっ…全く、楽しいやつよ!こうもわらわの技を簡単に真似るとはのう!」
六星龍がなんとも楽しそうにしている。
悟空に死ねと言っているが流石とも言ったりして褒めているのを聞いていると、どっちなのかという気分になるが…
「へへ!オラの方が強ぇぞ」
そういってぶつかった時に六星龍を飛ばした。
「…だが!所詮、真似は真似!わらわのスピードについて来られるかぁ!!!!」
すると、先程よりも高速回転で回転し、悟空を吹き飛ばした。
悟空はその先にあった崖の側面に風圧で埋まっていく。
「なッ、なんてスピードだ…!!!無茶苦茶だ!!」
「無様よのう!悟空!ははははは!」
「くそぉっ…やつの風圧で動けねえ!こんなやつ、回転さえ止められりゃ屁でもねえのにっ…!!」
悟空が一気にピンチに追い込まれた。
不味いと思って助太刀をしようとするが、どこを見ても隙があると思えない。
「…旋風回転陣!!」
六星龍が技を使うと、悟空を押し込んでいる崖の上半分が全てなくなった。
「この勝負………わらわの勝ちじゃ!」
もしかしたらこのまま悟空が負けてしまうかもしれない事態に酷く慌てる。
手当たり次第に技をぶつけてもいいのだが、先程試したようにすべて無効化されてしまうだろう。
焦っていると、背で生き物が暴れている感覚がした。
何事かと振り返るとビッシュの腕の中のガルが暴れているようであった。
「わっ…?!が、ガル!」
ビッシュの腕を飛び出して六星龍にガルが向かっていく。
「ガルが飛んでる…!」
ガルが何をする気なのかを見守っていると、六星龍の頭上で止まった。
すると、一気に下降して六星龍に一撃を与えた。
「そうか…!六星龍の頭上はガラ空きだから届くんだべ…!!!
そうと決まったら…!」
そうして向かおうとすると、パンが前に出てきた。
「な、どうしたパン」
「悟白お兄ちゃん…あたしにやらせてくれない?」
「え……、…………分かった。しっかりやってこい!」
「うん!」
そうしてパンを送り出した。
「ね、ねえ、パンちゃんは大丈夫なの?」
「心配無用だ。パンは強ぇんだべ。ビッシュより遥かにな。
女の子だからって舐めてっと痛い目見るべ?」
「そうなんだ…」
凄いや、といってビッシュがパンを見た。
自分も習ってパンを見る。
見ていると、ガルをパンが受け止めて離してやり、タイムと呼びかけて頭上でかめはめ波を撃った。
六星龍に見事直撃し、回転を止めた。
奥から悟空が現れ、かめはめ波を放った。
すると、その中からキラリと光る物が。
慌ててそれをキャッチすると、元に戻った六星球であった。
「…へへ、やるでねぇか、パン」
そう言ってゆっくりと2人がいるところへ降り、ビッシュを下ろしてやった。
戻ってきたガルをビッシュが腕に抱き、撫でているのを見ているとパンが抱き着いてきた。
「ね、ね!あたしのかめはめ波どうだった?」
「ん?良かっただぞ」
「へへ!あたしだってやる時はやるんだから!」
褒められて嬉しそうにしているパンを見て笑った。
これで、残りはあと四つ。
すっかり反省したらしいビッシュの父親と他の漁師達。
父親に漁に連れてってくれと言っているビッシュ。
もちろんと返事を返す父親。
平和だな、と思って笑った。
六星球をパンに渡し、飛び去ろうという時にビッシュが自分達を呼び止めた。
「…今度空の飛び方、教えてよ」
真剣に頼んでいるのを、パンが答えた。
「うん、パオズ山に来なよ!いつでも教えてあげる!」
「!…ありがとう!」
「今度こそ、じゃあね!」
「またなー!」
「そん時また会えたらよろしくな!」
手を大きく振り飛び去っていく。
後ろから何か来ているのを感じると、振り返った。
今まで飛べなかったカモメたちが一斉に飛んでいた。
すこしスピードを緩めると、ほぼ同じ速度で飛んだ。
「わあ!あいつがいなくなったからもう安心して飛べるわね!」
「おめぇら良かったな!」
「またなー!」
方向を変えてカモメが飛んで行くのに手を振り、自分たちは次の目的地へと向かう、
あと4匹…この調子でいけるといいのだが。
一番最初の願いを「懐かしい」と言っているのを書いていたら、なんだか寂しくなりました。
悟空も歳をとったんだなあと思うとなんか感慨深いというか、寂しくなるというか。
宇宙一の男も歳をとって死んじゃうんだなあと思うともう本当に寂しくなります。
閲覧ありがとうございました!