そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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行ってきます!

「…天兄さ、なんかすげぇ見られてる…?」

「…いや、気にすることないって、ていうかしちゃだめだからね、うん。」

「悟白、おまえ絶対振り返るなよ、絶対。」

「お、おう…?」

ゾワゾワする視線を3人が一心に受けて、全身に鳥肌が立っている中、トランクスと悟天に肩を全力で掴まれて首を横に振られ、振り返るなと言われる。

視線が外れた時に発覚したが、その選手はオトコスキーというらしい。

……なるほど、まあ…そういう事か。

まあ…気にすることは無い、気にしない気にしない……

 

と、まあそんなこんなで、試合の順番決め待ちだ。

悟空の言っていた地球人は気になるが…まあ、それはおいおい分かるだろうし、今はいいだろう。

呼ばれるまで暇なので待つ間にステージの隅を三本指で歩いているパンを眺める。

 

姪っ子とはなんと可愛いものか…よく旅で見かけてきた、『お父さんのお嫁さんになる』現象が自分にも…まあお父さんではないが、起こっているというのはなかなか面白いものだ。

最初にあった時は、たしか「ビーデルが赤ん坊産んだの!あなたも見に来なさい!」とブルマに呼ばれて急いで戻った時だっただろうか。

それから1年おきに会いに行って遊んだっけか。

2歳のときに、覚えた言葉で、自分に抱き着いてきて「ぱんね、あのね、ごはくおにいちゃんのね、およめさんになるの!」といって来た時は衝撃だった。傍で微笑ましく笑いながら見守っていた悟飯が固まっていたのは本当にある意味良い思い出だ。

ビーデルは笑いながら「あらあら」と言っていたが。

ひどく狼狽えていた悟飯を宥めるのはなかなか大変だった。

「大きくなったら、恥ずかしい思い出になって、その後忘れちまうからそんなに動揺するでねぇ!」

となんども言ったのを覚えている。

 

と、思い出しながら見ていると、何かを見てぐらついたパンが蟹のように横へ流れていき、大男にぶつかった。

「あ」

なにやら、子供に凄んでいる大男。

……大人気ない。

そして肩を震わせて…泣いてしまったであろうパンをみて笑った大男。

…………大人気ない。

「うわあああん!おじいちゃんお兄ちゃぁーん!!」

泣きながらこちらへ走ってきたパン。

悟空の隣に移動してきていた自分の足と、悟空の足へ引っ付いてきた。

「あーあ…大丈夫だか?」

「おー、よしよし…泣くな泣くなパン!」

と、二人してパンを慰めていると司会の人がやってきて、ようやくお待ちかねの順番決めがやってきた。

すると、観客も湧いた。

…緊張で体が動かなくなるなんてないといいのだが…

 

 

 

 

ひとり多かった分の枠に自分が入っていたのだが、ノックという選手がベジータに裏拳で殴………棄権した。そこにはいって、自分はベジータとやることになった。

1回戦最後の試合であった。

…とにかく今1番嬉しかったのは、悟空と、オトコスキーとならなかったこと。

ベジータとは1度真剣勝負をしてみたかったのだ。

申し訳ないがノックは棄権させられて…違う、してくれて良かったと思った。

「初めて戦うだな…ベジータさ、よろしくお願いします。」

「ふん、容赦しないからな。」

 

 

 

 

パンが、両親に送り出されて試合へ行った。

観客に可愛い頑張ってね、と応援されていったパン。

たいする大男…猛は、虐めるなよ、と言われていた。

大きさでは完全に負けているが…勝つ。

絶対だ。

 

銅鑼が鳴り響いて、猛が近付いていった。

…が、パンが…ニ撃で場外にして、終わった。

やっぱり。

 

そして戻ってきたら、ミスターサタンが飛んできてパンの心配をしていた。

…見ての通り無傷だが。

 

 

 

 

悟空が、対戦相手のウーブという少年と表へ出て行った。

試合が始まるのだ。

…だか、銅鑼がなってもぶつかり合わず、悟空がなにかウーブに言っている。

そして終いには尻を叩いて…挑発している。

一体何をしているのか…

 

 

 

 

信じられない…

悟空と…ウーブが…白熱した戦いをしている。

そして、ステージが…余波で粉々になろうとしている。

上にあげられて、そして…お返しだ、というこえ。

そして、脳天割りをくらい、大きな波が上へ上がったような砂煙が上がって…少ししてすぐ悟空が出てきた。

ほぼ傷無しで。

傷が付いたのは服だけ。

 

だんだん周りも壊れ始める。

…ウーブ、だんだん強くなっていっている?

あんな…あんな人が?

凄いなあ、と思って見守っていると……途中でステージが壊れたと思ったらウーブが落ちそうになったのを何故か悟空が助けた。

そして少し話したかと思うと…2階のみんなの所へ。

聞き耳を立てると…なんとウーブの家に一緒に暮らして修行をつけるという。

…あれ、天下一武道会の途中なのでは…?

そして悟天とトランクスの後ろに降り立って、すぐにパンが走ってきて悟空に抱き着いてきていた。

「やだやだやだ!!おじいちゃんと会えなくなるのやだぁ!!!」

「お、おいおいおい…パン…ずっと会えなくなるわけじゃねぇって…言っただろ?たまに帰ってくるって。」

「…………ほんと?」

「ああ!約束する。だから、泣くな!」

「…………うん」

「おーし、いい子だ!

オメエたちも、修行さぼんじゃねぇぞ?

あいつ同様、これからの地球の平和はオメェ達の肩にかかってんだからな?」

「「……はい!」」

…と、ここまで話が進んだのだが自分は思わず待ったを掛けた。

「あ!あの…」

「?…どうした悟白?おめぇも旅してたら修行相手がいなくて歯応えねぇかもしんねぇけどサボらずがんば」

 

「おらもついて行っていいけ?」

 

「れよ………ん??」

「十年間地球の秘境の地をまわったけんど、一瞬で1回り出来ちまうほど、実はこの星は狭ぇ。だから、実を言うと…今行ってる秘境の地がおそらく最後なんだ。

馬鹿みてぇに広ぇし、たぶんあそこが大半占めちまってる。

…色んな動物と仲良くなったり、色んな木の実食べてみたり…まあ色々楽しかったけんど…やっぱ、高め合える相手が必要なんだ。

お父、行っちまったら修行三昧だろ?おらも混ぜてくんねぇか?」

「ふーむ…いいぜ!おらもおめぇとやりてぇと思ってたんだ。」

了承を得てありがとうといって、中に戻って荷物を取りに行く。

すぐに見つけて戻ってくると、ベジータと悟空が言葉をかわしていた。

「悪ぃなベジータ、こんな所まで引っ張り出しちまったのによ」

「ふん…どうせこんなチンケな場所じゃ、俺も貴様も、そしてウーブってガキも充分な力をだせんだろう。」

「はは、ちげぇねぇや!…んじゃ「だが、一つ解せんのは、折角の真剣勝負がなくなっちまったことだ。」…あー、ははは、悪ぃ!」

「お父、準備出来ただよ。」

「おい。……今回は機会が潰れちまったが、次は正々堂々呼び出してやる。そしたら勝負だ。いいな。」

「は、はい!」

「おっしゃ、んじゃあいくぞ!」

悟空が先にウーブの所へ飛んでいったので追いかけようとしたら腕を掴まれた。

「悟白!…また行くの?」

「天兄さ、面目ねぇ…ほんとはあの秘境の地の探索終えたら帰ってきてくるつもりだったが…」

「……お父さん引っ張って定期的に帰ってきてよ?絶対!」

「んだ。」

「おいおい…はあ、悟白、母さんから貰ったっていうテレビ電話で話し掛けまくってやるから、応じろよ?」

「んだ。」

トランクスに、元気でやれよ、という言葉と肩を2回叩かれた。

「悟白お兄ちゃんもいっちゃうの…?」

「……パン、また行ってきます。元気で、いい子にしてるんだぞ?」

「っ」

すると、抱き着かれた。

「パン…」

「パン、いい子にする。だって…だって、パンは悟白お兄ちゃんの、」

「ああ、はは。お嫁さんだったけ?そうだな。いい子にするだぞ」

「うん…うん!」

「さ、んじゃあおらは行くだよ。」

「おーい!行くぞ悟白ー!」

「はーい!さ、パン。」

そう呼ぶと、にっこり笑ったパンが自分の頬にまあ、なんと小鳥のようなキスをした。

「!」

「えへへ、行ってらっしゃい!」

上でなにやらガタガタと音がした。

……絶対悟飯だ。絶対。

「はは、は…よ、よし。とにかく行ってくるだ!」

そういって浮かび上がった。

「体調に気を付けてな!」

「お前がな!」

先にうえまで上がっていた悟空に追いついて、一緒に飛び去っていった。

後ろから司会の人が叫んでいるのが聞こえたが、まあ、この際聞かない振りをするのがベストだろう。

 

 

 

下に海が広がるところまで来た時、ようやく思い出してウーブと自己紹介をし合う。

「あ、自己紹介してなかっただな。おらは孫悟白。この人の息子だべ。よろしく。」

「あ、は、はい!ウーブです、よろしくお願いします!」

 

隣で、2人が会話しているのを聞き流していく。

悟空の目が、異常に輝いているのが見える。

平和を守ってもらう事より戦うことが目的なのが丸わかりである。

まったく、変わらない人だ。

「悟白!おめぇとも一対一で、本気でぶつかるのめちゃくちゃ楽しみだぜ!あーあ、はやく修行して強くなってもらわねぇとな!」

「んだな…ウーブ、追い抜かれないように頑張っからよろしく!」

「ぼ、僕だって、追い抜けるように頑張ります!」

「おう!」

 

 

そう言って、楽しみではやく島に付きたいらしい悟空と共にスピードをあげた。

よし、やってやるぞ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、そんななんとなくカッコイイ飛び立ち方をしたのに、かかってきたブルマからの電話で、チチが気絶した、なんでこっちに何も言わないんだ、という電話で台無しになった。

 

 

 

 

………ごめん、お母。

 

 

 

 

 




カップリングはないけどGTに入ってもお嫁さん発言して堂々としてるかどうかはまだ決めてません。
面白そうだけど、嫌いな人がいるかもしれないからまだどうとも言えません。はい。ただ悟白も結構人に好かれる方だというのを出したいだけなので…皆さんに嫌と言われたら言わなくなります。

さて、本家Zが終わってしまいました。
終わってしまいました…あの終わり方すごい名残惜しくなる…
…そこまでの過程のパンにはたかれる悟天の絵は気が抜けますがね。

今回はかっこつけられませんでした。
残念だったね悟白…でも仕方ないよ、チチさんずっと前からこんなことに悩まされてるのに二人同時にこんなのになったら気絶するよ、流石に。
チチさんがストレスで倒れないか心配です。

しかし、感想で言われたのですが…超もGTも、どっちもという意見…
困った困った。
嬉しいんです。どっちもやって悟白の成長が見たいって言われるの。
やっぱりでも困りました。
うーん…番外編をだして超のやりたいとこだけやる?
いや、超とGTを本当に分けてやる…??
…うーん……
神にもしたいし…超サイヤ人4にもしたい…
やりたいんですけど……うーん……
でも成長した絵は一応もう描いてあるしなあ…GTはやりたい、かなあ…
うーん、超をどうやっていくかは…一応、ブウ編みたいにやりたいところはやってここはいいやってところは飛ばそうかなあ、みたいな感じですが…
困ったのは、章の設置の仕方ですね。
もう小説ごと分けてしまうか…?
どうしましょう、超のやり方についていい意見がありましたらどうぞお願いします!パンのことでもOKです!

そして、やっぱり2話でDBZα+は終わりです。zα+編も無事完結!

長々とすみません。
こんなところまで読んで頂いてありがとうございました!!
17歳の悟白でした。ありがとうございました!

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