そん、ごはく。孫 悟白っていいます。   作:鯱の助

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ドラゴンボールZα+(ゼットアルファプラス)
オス!おら悟白!二年ぶりの帰宅!


広すぎ、狭すぎ、敵が多い秘境の地を練り歩く。

あれから二年したというのにまだ攻略できない。

貯蓄していた食べ物はもうそこを付きそうなので、そろそろ出ようかと思った矢先、外からの光が漏れている場所において充電していた十年前にブルマに貰ったテレビ通話が鳴り響いた。

すぐに取って、電話に出る。

「はい、もしもし。」

「あら…まだそこに入ってたのね」

「あ、ブルマさ!はい、だいぶ広いだよ…あと一年かかるべな。」

「ね、申し訳ないんだけど戻ってきてくれるかな。」

「?何かあっただか?」

「天下一武道会!みんな出るからさ、来て!

…あ、そうだ、秘密にして行ったら驚かせるし面白いわ!

…その格好のまま来てね!」

「え?ちょ、ブルマさ……切れた…」

何か言う前に切られ、思わず脱力する。

ここのモンスターはなかなかに強くて特訓になった。

パワーも、上がった気がする。

…いや上がった!

来い、と言われてしまったなら仕方ないか。

頭に巻いたままの包帯もそのままにして、秘境の地の出口へ早足で向かう。

「ようし…二年ぶりだべ、会えるなら早く会いてえなあ…!

……うっしゃ、飛ばすべよ…!!!!」

出口から頭を出したと思ったらすぐに飛ぶ。

みんなの顔がすぐ見たいのだ。

 

 

 

 

 

飛んでいる最中にまたブルマから連絡が入り、なんと天下一武道会を集合地点とするらしい。

で、入口で待っていろという。

なので言われた通り入口の近くの壁に背をつけて待つ。

…すると、懐かしい二年ぶりの気を感じた、

ちらりとみると…やっぱり。

こちらに気付かずに入っていこうとしたので、声を掛ける。

 

「あの、すみません。」

「ん?なんだ?」

「孫悟空さんですよね?」

「?オラのこと知ってんのけ?」

「はは、当たり前じゃないですか。久しぶりだけど、いつもあってましたよ。」

「???」

「あれ、もしかしてお兄ちゃん…」

「?…ああ、パンじゃないか。二年ぶりだね。」

「やっぱり!お兄ちゃんもでるの!?」

「うん。」

「やったあ!」

「…ん?もしかしてこの気、君もしかして…」

「あ、気付いちまったけ?」

「…!その言葉遣い、まさかおめぇ…!」

そう言われて、もうバレたみたいだったので、頭の包帯をとった。

すると、あの頃と変わらない髪型が窮屈だったと言うようにばっと出てきた。

「久しぶり、お父。」

「あぁーっ!おめ、悟白!!!」

「!!?ごごごご悟白!!?」

「え、悟白君!?」

様々な反応で驚かれた。

「悟白!おま、心配したんだよ!!?…でもやった、これならデート断ってこっちに来たかいがあるってもんだよすげぇ嬉しい!!!」

「へへ、天兄さ…二年ぶりだべ。」

自分を抱き締めた悟天に、嬉しくなって尻尾が振られた。

抱き締め返して答える。

「おめぇ…!定期的に帰るって言ったべよ!!!ほんとおめぇはもう…!無事だっただな、もう…!」

「は、はい…!今行ってる秘境の地がまだまだ広くて…」

「悟白、心配したんだぞ?パンも会えなくて寂しそうだったし。

おかえり、悟白」

「飯兄さ…只今帰っただ。パンも、ただいま。」

「うん!悟白お兄ちゃんお帰りなさい!パン、ずっといい子にしてたよ!」

「はは、んだか?」

「嘘つかないの。昨日お部屋を片付けないでいたでしょ?」

「ママ、言っちゃダメ!」

「えー?ふふ、パンはほんとに悟白君にいい子だって言い張るんだから。」

「だって、パンは悟白お兄ちゃんのお嫁さんになるんだもん!」

「あらこの子…まったく。…お帰りなさい悟白君。」

「はい。」

「悟白、おめぇ2年でだいぶ気が上がったな…あとで組手しようぜ!」

「んだ、やりてぇべ!」

パンを抱き抱えたまま立ち上がって、中へ入ることにした。

 

 

 

 

悟空とパン、自分で色々なところを見て周り、アイスが落ちてしまってそれを犬に舐められて泣いてしまったので自分のをあげて事なきを得た。

…ぶつかった子供は大きな母親に捕まっていた。

 

 

 

 

ベジータ一家とも合流し、ベジータには

「連絡くらい寄越せ!こちらにばかりかけさせやがって…!」

と言われ、トランクスには

「久しぶりじゃないか!ったく、2年秘境の地にいってかえって来ないなんて心配するだろ、この!」

の肘でつつかれ、ブルマには

「生身で顔合わせるっていみなら久しぶりね!どう?みんな驚いてた?」

と楽しそうに小声で聞いてきた。

そして奥へ向かっていると、目の前に久しぶりにみる団体が。

「よぉみんな!元気そうだなあ!」

と悟空が声を掛けていた。

それにクリリンが、

「修行もいいけど、たまには連絡寄越せ!全然音沙汰ないんだもんなあ。」

と返してすぐにパンを抱いている自分を見て

「!?……悟白!?おま、帰ってきてたんか!?」

と驚かれた。

「はは、さっき天下一武道会の入口に来て…まあ、さっき帰ってきただ。お久しぶり。」

と返しておいた。

 

 

 

 

ミスターサタンに会いに行くと言うので、自分もついていくことになった。

あの人には出発時以来会えていないから挨拶に丁度いいと思ったのだ。

…十年だったか。長いなぁ。

悟空がドアをノックすると少しして、懐かしい顔が出てきた。

「よ」

「おおこれはこれは、悟空さん!

…と、君は?」

「ああ、お久しぶりです。悟白です。…っていっても十年前だかんなあ…えっと、パーティの日に旅に出た…」

「ああ!君か!無事で何よりだ。」

「元気そうで何よりですだ。」

「こんにちわ、おじいちゃん!」

「おお!私の可愛いパンちゃんまで!元気にしてたかい?」

孫との触れ合いを微笑ましく見守っていると、ふとミスターサタンの部屋の中にピンクを見つけた。

見てみると、ブウがバナナを食べながら手を振っていた。

それに手を振り返していると、ミスターサタンの驚く声が聞こえた。

…ああ、パンが試合に出ると聞いたのか。

それでブウから意識をずらして会話を見ていると、悟空が予選はみんな通ったといって後ろを指した。

そこには一緒にきたベジータ、トランクス、悟天の姿。

「「お久しぶりでーす!」」

仲のいいトランクスと悟天をなんとなく羨ましいと思いながらもそこから目を離してミスターサタンと悟空の会話を再び眺めた。

聞いていると、この中の誰かがミスターサタンと戦うところまできたらミスターサタンに優勝させてやると言うものだった。まあ仕方ないよな、世界チャンピオンが負けると不味いからね。

見ての通りのミスターサタンの喜びぶりはなんだか素直過ぎて逆に微笑ましく感じた。

…まったくこのアフロのおじいちゃんは…

だが、次に悟空の発した言葉で自分は困惑した。

 

「はは、もしかしたらオラ達いがいの誰かがブウと戦って勝っちまうかもしんねぇな!」

 

「「え?」」

ミスターサタンと思わず被ってしまっても仕方の無いことだ。

だって…

「まぁたまたまたぁ…そんなことあるわけないじゃないですかぁ!」

そう、その通りだ。

…言ってはなんだが…地球人ではもう到底敵わない位置にいる自分達にかなう地球人などいるわけが無いのだ。

おそらく、肘でつつくだけで場外に出来る。

だから、有り得ない…筈なのだ。

悟天がミスターサタンに、みんなが、観客席の空きがなくて困ってたからどうにかしてほしいと言っていたと伝えるのを聞きながら首をかしげていたのだった。

 

 

 

 

抽選を始めるらしい。残った選手と共に出ていっていると、ブウへの歓声が聞こえた。

へえ、ブウにも…

「ねえ悟白、トランクス君とあたったら絶対勝つから!見ててよ!」

「はは、その前にお父やベジータさと当たっちまったら出来ねぇべー」

「げっ…そういうのは無し、無しの方向で!」

「はは!旅してて知っただが、そういうのってフラグっていうらしいべ?」

選手達の顔触れは、まあ最近の人達ならありそうな顔触れであった。

…まあ…気にすることもなく、と言った感じかな。

あの人達のなかなら誰が当たっても…大丈夫だろう。

…ただ一番気になるのは大勢の人の目だ。

…緊張する。

服を無意識に強く握り締めて、俯いて、何も見ないようにした。

…できれば悟空には当たりたくないな、と考えながら。

 

 

 

 

 

 

 




二年ぶりの再開のところはドラゴンボールの、悟空が成長して帰ってきて頭のやつを取るところを参考にしてます。

あと、パンのお嫁さん発言は子供ならよくあるやつでやってみたかっただけです。パンとのカップリングはありません。

GTにもってける展開ですがやっぱりZの一部なのでZα+としてだすことにしました!+は本当に短いし、2話で終わるかもですがよろしくお願いします!


孫 悟白 17歳

孫三兄弟の末っ子。
最後に帰ってきたのは二年前。
秘境の地がだいぶ大きく、強いモンスターも出たりしていて攻略に勤しんでいたときにブルマから連絡が来た。
パンに悟白お兄ちゃんと言ってだいぶ好かれている。
悟天が悟白大好きになっていて嬉しいやら微妙な気持ちやら。

二年ぶりに帰ってきた姿は7歳の悟白をそのまま大きくして、悟空の道着を着てる感じです。

閲覧ありがとうございました!

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