異世界に勇者としてTS転生させられたから常識通りに解決していくと、混沌化していくのは何故なのでしょうか?   作:ひきがやもとまち

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更新。魔王討伐編における初のボス戦です。
セレニアらしい決着と戦い方をご賞味いただきたい。


第29章

 会ったこともない魔王陛下から公式に勇者一行と認められた(知らないうちに認められてたみたいでしたね・・・)私たちは、短期目標の地である前線地域最初の国の首都から南方にあるというアンデッドさんのいる旧王国跡地に向かっていったところ。

 

「おお・・・これは・・・・・・」

 

 思わず感心したくなるほどの光景が広がっておりました。

 

 

「・・・・・・完全無欠に柱しか残ってませんね、この王国跡地。名前さえ覚えられてないほど大昔に滅びた国ですから当然っちゃ当然なんですけども・・・・・・」

 

 王国跡地というか、『かつて王国があった場所に残されていた痕跡』みたいな形で、途中で折れた柱とか屋根も壁も壊れて風化して吹きっ晒しになってる小さな小屋かなにかだったと思われる場所が点在しているに過ぎませんでした。

 天井がなくなってボロボロだけど、『お城だった場所』と目視で判断できるほどのRPGによくある光景とは無縁なただの『遺跡跡地』。

 

 まぁ、現実なんてそんなものですけどね~。

 

 

「・・・・・・待っておったぞ。無能で悪辣きわまる神によって召喚された勇者共よ・・・・・・」

「ん?」

 

 声がしたので見てみると、遺跡に中央に黒い霧が集まってきて一つの人型を形成し始めておられました。

 霧が晴れて姿を現したのは・・・・・・骸骨の魔法使い、リッチさんで

 

 

 

「我が名はバタンデール! かつてこの地にあった神に見捨てられた王国の最高司祭だった者にして、魔王様に忠誠を誓い神への復讐戦を挑もうとしておる者!

 またの名を、『不死王バダンデール』!!

 魔族としての種族名は『親分ゴースト』である!!!」

 

 

 

 ・・・リッチさんではなくて、ただの親分ゴーストさんだったみたいです。

 ――――中途半端なのが来たもんですねぇオイ!!

 

 

「元は魔法が使える人間が無念のうちに死んで怨霊となった、魔法を使えるアンデッドモンスター『ゴースト』でしかなかったが、魔王様からいただいた偉大なるパワーによって『親分ゴースト』として生まれ変わり、地獄の底から舞い戻ってきた者である。

 そう! すべては我が信心深き王国と民を見捨てた憎き神への復讐を果たすために!!」

 

 ・・・いけません。このままだと笑ってしまいそうです。相手は彼なりにとは言え真剣に不幸自慢と復讐の正当性を語りたがっているみたいですから出来るなら訊いてあげてから倒してあげたいのに、雰囲気とかムードとかがブチ壊しにしてしまいそうな予感が・・・。

 

 とりあえず今は、なにかで話を逸らさなくては!

 

 

「・・・神様への復讐と言うことでしたが、あなたの国は何かされたのですか? 神様に」

「無論だ。我が国は建国してより三百年もの間、欠かすことなく神への祈りを捧げ続けた信心深き宗教国家であったのだ・・・しかし!

 あるとき北方より襲いかかってきた蛮族共の襲撃によって国は滅ぼされてしまった!

 宗教国家であるが故、回復魔法に長けた僧侶たちこそ多くいたから守るだけは出来ていた。だが、癒やし続けるだけでは勝つことは出来ん。故に神へと祈りを捧げて待ち続けたのだ。

 我らは救いの神が降臨してお力添えしていただけると信じ、只ひたすらに祈りすがりながらも耐え凌ぎ続けた・・・。だが、結局最後の滅びが訪れるまで神は降臨してくれなかった・・・。

 徐々に減っていく神官たちが最後の一人になるまで待ち続けた我らの祈りは、神の傲慢により徒労にされてしまったのだ・・・三百年もの長い間あれほど真摯に祈りを捧げてきたのに!」

「・・・・・・ふむ」

 

 なんと言うか、どこまでもお約束通りな展開が起きる場所ですね、前線地域って言う場所は。物語中盤に起きる出来事は妙に似てくること多いですけど、これもそのうちの一つなのでしょうか?

 

 ま、其れはさておくとしましても気になることが一つあります。それを訊いてみるといたしましょう。

 

 

「あの~、質問があるのですが宜しいでしょうか? あなたの国を見捨てたのは『神様』なんですか? 『女神様』じゃなくて?」

「馬鹿にしておるのか? 我が国は伝統的な男尊女卑を基調とする正当なる宗教国家であった。女神信仰など穢らわしい。女など男に媚びを売って生きていくため生み出された存在であるだろうに」

「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

「私が嘗て崇めていたのも、『ヤハイルダオト』という名の男神であった。男は魂の次元で生まれたときより女よりも優れているのだから当然のことであろう?」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

「なる・・・ほど・・・・・・」

 

 この人の国の国教って、初代キリスト教みたいな教えだったんですねー。地元産の地母神信仰が根強い地域に進出して信仰広めるより以前の、マリア信仰が無かった時代の徹底した男尊女卑なキリスト教の時代。

 滅びたのが今の宗教とは無縁な時代だったことを鑑みるなら不思議じゃない・・・のかな~?

 いや、今はそれよりも確認すべきことがあったんでしたわ。それ先に訊いてから悩みましょう。

 

「女神様、この地には最初、神様がいたって言ってた気がしますけど、その人の名前ってなんて言うか解ります? あと、どれくらい前にいなくなってたかも解るようでしたら教えて欲しいのですが?」

「んあ? 確かえっと、どっかに名前書いた手帳を入れてたような気が・・・・・・お、あったあった。オッパイの谷間に収納しちゃってました。はい、取り出しプルン♪ いやん、セレニアさんったらHなんですからぁ~♡」

「そう言うボケはいいですから、早く開いて調べて下さい。面倒くさい」

「ちぇ~。・・・えっと、あ! このページに載ってましたね。

 元いた神の名前は『アクーア』。・・・聞いたことない名前ですね、どこのド田舎世界から左遷させられてきた無能神だったんでしょうか? 世界から去って行ったのは創世から僅か五百年後。今より千年以上前となってますね。展開通販サイトの履歴で確認取れましたから間違いありません」

「千年以上前ですか・・・三百プラス数百年分くらい滅びた後の時間を足しても足りませんね・・・」

「まぁ、私たち神族って基本寿命がありませんからね。千年や二千年程度は誤差ですよ誤差。ですから大した違いはありません」

「・・・・・・そうですか・・・」

 

 いかん、墓穴掘ったくさいです。マジでどうしましょう、この状況・・・。

 

「私は、祖国の民が藻掻き苦しみながら死んでいった怨嗟の念を吸収してアンデッドとなった。偽りの神を崇める狂信者どもを絶滅させて、神はいないのだと思い知らせてやるために! 只それだけのために!

 ・・・だが、所詮は地縛霊の集合体。この地から遠くにまで離れることは出来なかった・・・“今までは”な。

 魔王様の加護を受けた私は親分ゴーストとなり独立した個体として活動が可能となったのだ! これで地上にある村々をすべて恐怖のドン底に叩き落としてやることが出来る・・・。

 我が国を忘れた愚か者共に思い出させてやろうではないか・・・死の恐怖を、苦痛を、怨嗟の声を、神の無能さを!

 千年近い時間をかけて私が作り上げた10000体のアンデッドによる、不死者の軍勢を率いてなぁぁぁぁっ!?

 《サモン・ネクロ・マジック》!!!!!」

 

 

 そう叫ばれて両手を複雑に交差させて機敏に動かしまくった後に、両手の平を大空に広げるポーズで呪文の最後の一言を言い終えると、彼のいる周囲の空間に変化が生じ始めます。

 無数の逆十字が飛び回り、色々な形を成していって最終的には巨大な髑髏として合体した後、眩い光とともに消え去って。

 

 後に残されたのは―――――この地域全部をフォローしてしまえそうなほど膨大な数のアンデッドさんたちの大軍勢でした。

 

 

「フハハハハハ!!! さぁ、神などと言うまやかしを信じてすがろうとする愚かなる勇者たちよ! この1万体の屍兵で築き上げた私の国を踏破し、見事私の元までたどり着いて討伐してみせるが良い! 出来るものならだがなぁ~?

 永劫続く、終わる事なき悪夢の世界で藻掻き苦しみながら死んでいき、地獄へ落ちろ勇者共めらが! ふひゃ、ふひゃははははははっっ!!!! ふひへへへへへははははっ!!」

 

 

 高笑いされるデイバ・・・なんとかさん。

 私はアリシアさんを振り向いて、うなずき返してくるのを見てから同時に動き出します。

 

 

 

「魔拳士スキル発動《魂喰い》」

「呪いの火縄銃のチェンバー開いて《死者の無念吸収して弾丸化》です・・・」

 

 

 アリシアさんが右手の平を前に出して、私はごく普通に火縄銃が弾込めの時に使うチェンバーを開くだけ。

 

 只それだけの動作で、この場に充満していた死のオーラは、アリシアさんの右手の平と火縄銃とに力尽くで吸い上げられて、下級霊程度では逃れることなど不可能な状態になってしまったのでした・・・・・・。

 

 

 ――ウオォォォォォォォォォッッン・・・・・・!?

 

 

 そんな聞いてて気持ちの良くなるはずもない怨嗟のうめき声を聞きながら、私たちはただ同じポーズをとり続けて、敵の悪霊が一体残らずいなくなるのを待ち続けました。・・・待ってるだけの行為をひたすら続けてただけなのです。

 にも関わらず、数分後には目の前にいた10000体のアンデッド軍が消滅していて、空気も清浄化されている。

 

 ・・・これがチートの理不尽さというものなのですよ、デイなんとかさんとキリトさん。あなた方と私たちは違うのです。なんかこう・・・アライメント的な意味でたぶん、善では無いと思いますからね・・・・・・。

 

 

「な、な、な・・・・・・」

 

 デイなんとかさん、大混乱中。・・・当たり前の反応ですけども。

 

「なんっじゃこりゃ――――――――――――っっ!?」

 

 そして絶叫。・・・・・・これまた当たり前の反応ですけども。

 

「わ、私が千年近くかけて築き上げてきた努力の結晶が・・・全て! 一瞬にして! チリも残さず消え去ってしまうなど、どんな悪夢だこの状況は―――――――っっ!?」

 

 本当にね~。こんな事しちゃダメですよね、普通なら。・・・いや、本当にマジでごめんなさい。

 反省はしてるんですけど、この銃ってこれ以外に給弾方法がなくて割り切って使う以外に手の施しようがなく・・・ほんとーにごめんなさい。

 

「お、おい! そこのお前! お前だよ! 右手で魂吸い尽くしてた美女!

 あのとき罪無く殺された哀れな民草たちによる怨嗟の叫びが、暴風雨としてお前の魂の奥底にまで響いてきたはずだよな! なのになんでそんな平然としていられるんだーっ!!」

 

 糾弾されて、元王族の一員でもあるヨヨ・ミレイユ・アリシア・イスパーナさんは、瞳を伏せて沈痛そうな表情を浮かべてうつむかれると。

 

「・・・人々の嘆きは悲しむべきものです。戦渦に巻き込まれ、家と家族を失い、道端で泣きながら死んでいった子供たちの死体を見たとき、誰が悲しまずにいられましょう・・・? 私は元とは言え、王族の一員。あなたの嘆き悲しみは勿論のこと民たちの怨嗟の念も重々理解しているつもりです。現に今も胸が張り裂けそうなほど痛くて辛い思いを味わっているのですから・・・・・・」

「であろう!? だったら―――――」

「・・・ですが、元とはいえ王族としてこうも思うのです。

 『敗者の恨み節を勝利の証と思えぬ者に、王族を名乗る資格はない』・・・と。

 所詮、王族とは民を殺して生かす者。必要以上に民草の感傷に振り回されるのは彼らのためにもなりません。王族と庶民では尊ぶべき価値観も、果たすべき役割も違うのですから」

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!!

 くぉぅの、特権階級から民衆を見下ろしてくる女狐めがぁぁぁぁっっ!!!!!」

「負け犬の遠吠えと、受け取っておきましょう」

 

 容赦ねぇな! この異世界の王族さまは! 所詮は中世時代風ファンタジー異世界か!!

 

「で、ではそこのチビ巨乳! 貴様はどうなのだ!? 冷めた目をしてはいるが、その実それらは裏側にある豊かな感情を義務のために抑え込んでいるだけなのであろう!? 私には解るぜ! 生きている間は懺悔に来た様々な少年少女たちと対面してきたからな!

 お主の目は生来の悪人が持つ其れではない! 哀れな犠牲者である人々の魂を吸収して平然としていても、内心穏やかでいられるはずがない!」

 

 うん、まぁ、半分ぐらいは当たりですかね?

 

「仰られるとおりではあります。私も出来るならこの様な手法を用いたくはありません。ですが・・・」

「であろう!? ならば私とともに―――」

「最後まで聞いて下さい。確かに私はこの手の手法が好きではありませんが、この火縄銃なしだと雑魚にしかなれないので冒険者として生きていく限りにおいては手放すことは不可能なのです。そしてこの銃を使う以上は、先ほどの作業もまた必要不可欠。

 つまりは、呪いの火縄銃の性質を知った上で使うと決めた時点で、私の覚悟は決まっていました。

 今さら10000や20000程度の怨嗟を聞いて躊躇いやら後悔やらを抱くのであるなら最初から手に取る資格はなかったと言うこと。

 私に殺された者たちは、私が罪の意識から後悔をして道徳を学ぶための教材になるため殺された訳ではないでしょうからね」

「ぐぉおおおおおおおっっ!? 圧倒的に死生観が違い過ぎる――――っ!!!!!」

 

 藻掻き苦しみのたうち回り、頭髪のない剥き出しの骸骨頭を掻きむしりまくるアンデッドさん。・・・シュールだなぁ~。

 

「な、ならば今度はお前たちにこちらが合わせて、理ではなく利で釣ってやる! おい、女ども! 私について勇者を殺せ! そうしたら永遠の命を与えてもらえるよう魔王様にお願いしてやる!

 人間の姿を保ったまま、吸血鬼だろうと魔族化だろうとなりたい不死者系のアンデッドに変えてもらって永遠の美貌を得ることが出来るのだ! どうだ? 嬉しいだろう? 若く美しい美女たちにとって永遠の美貌は宝石の山をも超える最高の宝なのだからな!」

「ご遠慮しておきます」

「嫌で御座る」

「間に合ってます」

「ぐっおおおおおおおおおおおっ!?

 なぁぁぁぁぁぁぜぇぇぇぇぇぇだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!」

 

 さっきから叫びっぱなしのアンデッドさん。

 元気な死体さんですね~。生前はグルコサミンの愛飲者でもやってたんでしょうか? あるいはジョキング健康法とか。僧侶さんは大抵のゲームで肉弾戦もこなせる健康優良児なのが基本。

 

「永遠の美貌自体は魅力的なのですが、アンデッド化はちょっと。・・・滅ぼされるときが醜すぎますから」

「拙者は発展途上で御座る! これから成長するので御座る! いずれはメガミ殿みたいなボンッ! キュッ! ボンッ!の西方系の超絶体型にまで成り上がることが確定しているというのに今このときの体型で成長を止めるなど有り得ませぬ!

 くだらぬ戯れ言で生者を誑かそうとしてないで、潔く己の死を受け入れて成仏するがいいで御座る! 邪悪なりし屍人よ!」

「私は今の時点で美しすぎて永遠の美貌得てますんで必要な~いで~す♪」

「うぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!!!!」

 

 ジタバタジタバタ!!!!

 

 

 ・・・うん。いい加減、見苦しくなってきちゃったんで撃ってもいいですか?

 

「「「いいよ(ですよ・で御座るよ)」」」

 

 はい、全会一致と言うことで。

 じゃあ、撃ちまーす。ふぁいや-。

 

「えい」

 

 ダァンッ!!

 

「ふぐおっ!? ・・・じ、呪文を唱えさせることなく魔法使い系のモンスターを飛び道具で倒すとは卑怯な・・・り・・・・・・」

 

「・・・これ言っちゃうと終わっちゃうから、あまり言いたくはないんですけどね・・・・・・『敵を前にしてのんべんだらりと雑談に集中しちゃってた貴方が悪い』のです。

 こちらは何時でも攻撃可能な状態で話し込んでたんですから、貴方もそれぐらいはしておくべきだったんですよ。

 ルールを破った側が一方的に得をするような状況下では、相手だろうとルールだろうと信用して委ねてしまうこと自体が間違いなのですからね・・・・・・」

 

「それ・・・本当に、言ったらおしまいの台詞やが・・・な・・・・・・」

 

 

 さらさらさらさら~~~~~~・・・・・・・・・。

 

 

 灰となって空へと舞い上がっていく親分ゴーストの―――名前なんでしたっけ?

 ま、いっか。

 

「では、前線地域最初のクエストは依頼達成と言うことで帰りましょうか。報酬として次の国へと入国できる手形をもらえるそうですから」

 

「「「オーッ。いざ行かん、次なる国の美食と報酬(拙者は刀も!)を求めて!」」」

 

「・・・・・・(世界を救う旅にでるまでの一年間で、ずいぶんと俗っぽいパーティーになっちゃったものですねー・・・)」

 

 

つづく

 

セレニアのパーティー紹介:

侍少女・巴。

職業:伍長(一年間で僅かに出世した)

 セレニアに連れられて旅してる間に心の安らぎを求めて骨董屋に立ち寄り、名刀に魅了されて墜ちたサムライガール。

 性格など様々な面で元通りだが、名刀が絡むと途端に妥協しまくったり前言撤回しまくるなど竜頭蛇尾な面が目立つようになってしまった。

 また、名刀を買うには金がかかるため、名刀の購入資金という名目でなら色々と融通が利く性格にもなってしまってもいる。

 ただし、元の真面目すぎる委員長気質はそのままなので、ごく偶に矛盾を起こして口先だけの詭弁家みたいになってしまうこともあるギャグキャラに成長してしまった女の子。

 色物ぞろいの癖して無駄に強い奴が揃ってるパーティーの中では、比較的普通の強さ。

 

 現在の愛刀は『ノサダ』。

 ピンク色の着物の上から青い袖無し羽織をまとう姿にコスチュ-ムチェンジ。


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