異世界に勇者としてTS転生させられたから常識通りに解決していくと、混沌化していくのは何故なのでしょうか?   作:ひきがやもとまち

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別作を進めるためにもひとまずは英雄クライスラー編を終わらせる必要がありましたので完結編です。

テンポよく書いてたせいで地の文が少なすぎちゃいましたが、ノリだけで書くとこんなもんです私の場合には。


第22章

「な、何故なのだ大臣・・・? 今までずっと私を支え続けてきてくれたお主が何故・・・!」

「黙れ! 本来であれば偉大なるババズ陛下が王位に付くはずだったところを、王妃様が魔物どもに誘拐されたことで救出のために出奔され、やむを得ぬ事情故に弟の貴様を仮初めの王座に付かせてやっていただけのことだ!

 実質的に国の運営をこなしていたのは貴様ではなく、私ではないか! なのに何故いつまでも僭王の下に甘んじていなければならないのだ!? そんなことは許されない! たとえ天が許しても私が許さん! 認めん!

 故に真の実力者が誰なのかを目に見える形で分かり易く示してやろうというのだよ! この禁断の力、禁呪を持ってしてなーーーーーーっ!!!!!!」

 

 

 バババババババババババババっ!!!!!!

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 英雄さんの名前を使って潜入していたバレアンヌ王国連合首脳が主催するパーティー会場の席上で、ドラクエ5のグランバニア王家みたいなイベントが発生しちゃいました。大臣さんの謀反です。

 無責任にも国を捨てて妻への愛を優先した王様の地位を引き継いだ弟王様に、色々思うところがあるみたいですね。気持ちは分かりますけども。

 

「い、いやでもな大臣? 兄上が即位してから10年たつけど、その間に国にいたのは1年にも満たない短期間だけじゃあ、いいかげん亡くなったことにして新しい王を立てなくちゃヤバい時期だとは思えんものか?」

「貴様、それでもババズ陛下の弟御か!? あの方は武勇に優れて才気煥発、戦えばトロールだろうと一騎打ちで倒し、皮の腰巻き一丁で山脈をも踏破してしまえる大英雄なのだぞ! お前にあの方の陰だけでも踏むことが出来るか!?」

「・・・いや、出来てもやっちゃダメだろそれは普通なら。てゆーか、いくら剣の達人だからって国家主権者が偽名名乗って身分偽って他国に家持つなよ。バレたら国際問題になりかねんから。

 あと、なんでお前空飛ぶお釜に乗ってんの? つーか、その悪趣味なデザインは何だよ、マジで引くわい」

「貴様にはわからん! わからんのだ! そして、それ故に相応しくないのだ! あの方の後継の座につく者にはな!

 あの方のセンスは常人の理解できうる範疇を越えていた・・・! 儀式様に打たせた王剣に御自身の御名を冠せられ、城の中でも堂々と帯剣し、『ババズの剣』と言えば近隣諸国で知らぬ者がおらぬくらいに有名にしてしまった偉人の真似をするには、まず形から入るのが重要なのだ! それ故に私も作らせたのだ!

 この、『大臣UFO』と言う空飛び乗り物をなぁーーーーーっ!!!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 どうやら同じ連合王国の王様でも、獅子心王の様にはいかなかったみたいですねババズさん。見た目の差でしょうか? それともお髭でしょうか? どっちでもいいのでスルーさせてもらいます。

 

「嘗て、あの方が掲げた理想! 世界平和! 世界統一! 世界人類すべての永遠の安らぎと平穏をもたらすために! 今こそ私は王を越えて大王となる!

 世界の支配者クーパー大王さまの誕生であーーーーーーーーーーっる!!!!!」

 

 空飛ぶお椀の上でクッパ・・・いや、失礼。クーパー大王さん(笑)が高らかに世界帝国の樹立と即位を宣言されましたが・・・今のところ彼の地位はまだ公式身分のままなんですよね~。大臣ってどのくらいの地位にある身分なんでしょ?

 

「国によって違うけど、基本的には王を補佐するという関係上、王都を長らく離れられないから大貴族の中では低い方だったかな確か」

「はぁ」

「あと、大臣っつっても頭に何かしら担当部署がつくのが基本だからなー。ただの大臣って要するにお飾りって意味なんじゃねーの? あるいは便利屋かパシリとか」

「なるほど。それなら確かに国を実質的に動かしてると勘違いできるかもですね。大王なんてカメハメハさんみたいな頭のおかしい呼称を何も成してない時点で自称するくらいですから誇大妄想病の患者なんでしょうね、きっと」

 

 うんうんと私が納得して頷いていると隣から

 

「こ、こいつらと一緒にいると私のファンタジーに関する常識が壊れる・・・」

 

 などと失礼きわまりないことを呟き捨ててる女神さまが居られました。相変わらず失礼な人ですねー、ぷんぷんですよ本当にもう。

 

「そして! 偉業をはじめる第一歩として、絶世の美女として名高いヨヨ王女を我が后として迎え入れる!

 大国の王子や大英雄騎士など数多いる婚約者たちを一人残らず袖にしておきながらも、誰一人として責を問う者のいない彼女こそ我が理想とする伴侶である!

 彼女の神に愛されているとしか思えない幸運に加え、禁呪までもを手に入れた私こそが世界最強! まさに向かうところ敵なしである!

 者共ひれ伏せひれ伏せ頭が高ーい! 控えおろー! 私を誰だと思っておるのじゃ!? 恐れ多くもクーパー大王さまであらせられるぞー!!! 控えおろーーーっう!!!」

「きゃー、たすけてくださいセレニアさまー。わたくしったら、さらわれてしまいそうですわー」

 

 

 モノすっごい適当すぎる棒読みで助けを求められましてもねぇ・・・。相変わらず自分が目立ってないときにはダラケたがるお姫様です。

 自身にスポットライトが当たっていそうなシーンだと、宝塚みたいな身振り手振りを交えながら元気よく美辞麗句を並べたがるのに、自分以外がメインの時には休んでるか寝てるか歌でも歌っているかのどれかしかしてないヨヨ姫さまは今日も平常運転で何よりですね。

 

 それよりも・・・

 

「・・・あの空飛ぶUFOってどうやって飛んでるんでしょうかね? 理論とかわかったりします? 是非とも内部構造とか知りたいんですけども」

「この状況下でその質問!? 人質の心配とかは!?」

「人質を取ったということは逃亡する時までは殺す気ないんでしょうから、大丈夫なんじゃありません?」

「そ、そういう問題なんでしょうかねぇ・・・???」

 

 頭上に無数の?マークを浮かべながら首を傾げている女神さまでしたが、そう言う問題です。そう言う問題と言うことにしておきます。しておいてください。それよりも今はクッパ大王が乗ってるのと酷似している見た目の大臣UFOに用いられてる機構の方が遙かに重要事なのですからね!

 

 なんと言っても形状からして特殊すぎます! 出力が原因で重い物を乗せたまま空中移動するのが不可能とされたフライングプラットホーム。

 それと同じ原理で乗ってる台の下に回転翼たるプロペラがついていて、しかも大きさは大の大人二人分から三人分! クッパ大王さんが乗ってる方のは超重量級の彼が乗っても重さで落ちずに天高く飛翔する超弩級の発明品でしたが、こちらの大臣UFOはどうなのでしょうかね!? 楽しみです! わっくわっく♪

 

「・・・あ~、銀髪ロリ? 夢を壊して申し訳ないとは思っているんだけど・・・すまんが、一言だけ言わせてくれ。

 ーーグランバニアの大臣を背後から操ってたのは誰だった?」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 ・・・一瞬にして心が冷え切った私は、大臣さんが乗る大臣UFOから視線を上へ上へと上げていきーー見つけました。ホークマンさんたちです。数人がかりでなにか縄のような物を引っ張り上げようとしているのと同じポージングをしておられます。

 おそらく魔法で見えなくしているか、あるいは神の塔にあった『見えないけど存在しているから渡れる床』みたいな感じの技法で編まれただけで性能自体は普通のロープで吊ってるだけなんでしょうねぇー・・・・・・。

 ・・・・・・おにょれ、恥をかかせましたね。かくなる上はーー。

 

 

 

 

「さぁ、後は教団の幹部を脅したり買収したり弱み握ったりして何とか手に入れた禁呪の制御キーを持って封印の塔へと赴くのみ! 普通であるなら徒歩で上らなければならぬところだが、この大臣UFOがある私には関係ない!」

「!! そ、そこまで計算して作った物だったとは・・・貴様、よほど周到に計画を練り続けていたのだな!」

「ふはははははっ! 上司であり国法の守り手であるべき身でありながら気づかぬ貴様が悪いのだよ!

 さぁ、いくぞ! 私は今、新世界の神となる! ふははははははーーーーっ!!!」

 

 

 バァンッ!

 

 

 ・・・・・・ガクンッ。

 

 ーーーーーヒュ~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

「ボーーーーーーイル!? ちょ、おま、何やってんの!? 何やらかしちゃってんの!? 何やられちゃってんだよお前!

 俺たちの少人数で、この馬鹿でかいデカ物持ち上げるのがどんだけ大変な難事業か本当にわかっててやられっちゃってる訳ぇぇぇぇぇっ!?」

「バカ野郎! デケェ声出すんじゃねぇ! 俺たちは下にいる人間どもに存在を気づかれちゃ不味い魔王軍特殊部隊だってことを何度言わせりゃ気が済むんだ! このクズどもが!」

「ぐ、軍曹殿・・・」

「いいか!? 今の貴様等は下等な人間以下だ! 名も無き○○だ! 俺の指揮の元、この任務から生きて帰れたその時、貴様等は初めて兵器となる! キラーマシンとなるのだ! それまで貴様等は××同然の存在だ!」

「いやあの、ちょっと? 軍曹殿・・・少しお声の声量が大き過ぎるのではないかと・・・」

「俺は貴様等を憎み、軽蔑している。俺の仕事は貴様等の中からフニクリ野郎を見つけだし切り捨てることだ! 勝利の足を引っ張る○○野郎は容赦せんから覚えておけ!」

「いえ、ですからあの軍曹殿・・・? 眼下から大声量の発生源に狙いを定めているらしき人間の小娘がボウガンっぽい何かを構えているのですがお見えになりませんか・・・?」

「笑うことも泣くことも許さん! 貴様等は魔族でもなければ人間でもない! 殺戮のためのマシーンだ! 殺さなければ存在する価値はない! 隠れて○○かいてるのがお似合いの××野郎に過ぎん!」

「あの~。ですから聞こえてます軍曹殿? 軍曹殿ー?」

「わざと力を抜いて目立ちたいか! 重いフリをして同情を引きたいか!? この負け犬根性のゴミ溜め野郎どもが! パパの作ったシーツのシミになって、ママの○○に残ったのがお前らだ! 泣き言を言うならこの場でケツから○○を流し込むぞぉっ!」

「だから聞けって人の話。狙われてるって言ってんだろ、さっきから。死ぬぞアンタ、そのままそこで叫んでいたら」

「貴様等の彼女は両手で握っている、その透明なロープだけだ! ケツがでかい○○女なんぞ、貴様等には必要ない! そのボールを熟れる前の瑞々しくて愛らしい幼女だと思って精一杯綺麗にして差し上げるのだ!

 ・・・ああ、幼女は良いぞ。最高だ・・・特に見た目が幼いのに妙に大人びて見えて、でもちょっぴりだけ抜けてるところもあるロリ巨乳の女の子なんかと出会った日には即日の内にゴールイnーー」

 

 バァン!

 バァンバァンバァン!!!

 

 

『ぐ、軍曹殿ーーーーーーーーーーっ!!!!!!』

「やべぇっ! 今なんかものスッゲェ殺気を感じたわ! 鳥肌たっちゃってるもん俺! いや、元から鳥の肌なんだけどさ!」

「アホなギャグ言ってないで何とかしろよお前! ただでさえ人数ギリギリだったのに二人も抜けちゃったから揚力維持できなくなりつつあるんだぞ! どうすんだよ! どうすればいいんだよぉっ!?」

「俺・・・生きて帰ったら魔王軍を辞めて、母ちゃんの待つ故郷に帰って家業の果樹園経営手伝って暮らすんだぁ~。そんでさ、美人って程じゃないけど器量がよくて面倒見がいい雌のホークマンと番になって鶴みたいに一生二人で寄り添いあいながら生きていくんだぁ~」

「いかん! なんか妄想に逃避し始めた奴まで現れだしやがった!」

「しっかりしろハンス! 俺たちはホークマンだ! 東の果てにあると言われている黄金の国ジャパングの周囲には出没しない種族なんだぞ! 鶴とは違う生態系を持ってるんだ! それを分かるんだよハンス!」

 

 バァンッ! バァンッ! バァンッ!

 

「ハーンス!? ディードリッヒ!? エーレンベールグ!?」

「ああ、なんてこったい! これで残るは俺とお前の二人きりーー」

 

 

 

 

 バァンッ!

 

 

 

 

 ・・・残念、一人きりでしたね。ご愁傷様です。

 

 さて、と。

 あの大重量です。これだけ数を減らせば十分すぎるでしょう。

 残りは彼の判断にお任せするといたしますかねぇ。

 

 

 

「お、おい! 落ちてるんだけど! 高度がさっきから落ち続けているんですけどもぉ!?」

「当たり前じゃクソジジィ! こちとら小さな翼で人間と同じサイズのまま空飛ぶために極端な減量を自らに架してるホークマン一族! 体力なんて端から皆無なんじゃい!」

「なんでそこで偉そうな態度するのぉ!? ・・・ええい、とにかく今はそれどころではない!

 いいか? 落とすなよ! 絶対に!何があっても私の乗ってるUFOを落とすんじゃないぞ!? いいな!? わかったな!? わかったなら分かったって言えや、この焼き鳥野郎!」

「ああん!? なんだって俺たち魔族がお前みたいな使い捨ての人間の命を守るために自分の命まで張らなきゃなんねぇんだよ? バカバカしい、俺は縄を離して逃げるぜ。後はテメェだけで何とかしな。じゃあな」

「バァカめが! あの銀髪ロリ巨乳な小娘は、さっきからお前の事しか見ておらんわい! 空中にいる間、人間である私に意識を割く必要性がないことを熟知しまくっておるのじゃよ! 私の乗ってるUFOを放した瞬間、お前には生かしておいてやる理由も価値も人間側にはなくなってしまうのじゃ。私の存命時間がそのままお前の命の命数!

 死にたくなかったら私を殺すな! 私の命を守れ! それが結果としてお前の寿命を引き延ばす事に繋がるのじゃから!」

「ちょ!? おま、き、汚ねぇ! 人間の選ぶ手段汚すぎるんですけどもぉ!?」

「ええい、叫ぶ余裕があるなら力め! 力むのじゃ! 私を安全な場所へ降ろすために!」

「図太い! そして厚かましい! なんだってこんなのを魔王さまは使い捨ての駒として選んじまたんだー!」

 

 なんだか味方よりも敵の方が可哀想な気がしてきましたが、戦場で情けは無用だとかなんとか。

 

 と言うわけですので、脅迫タイムです。

 

「その人を乗せたままパーティー会場の一角へ不時着してください。貴方も一緒に、です。場所は仲間がこれから誘導いたします」

「・・・もし俺が断った場合には?」

 

 バァンッ!

 

「・・・・・・」

「勘違いしないでください。私は交渉しているわけではありません。無条件降伏を呼びかけてやっているのです。この場において誰が主導権を握っているか、貴方の生死が誰の一存で決まってしまうものなのか。よく考える時間は与えませんので、即断願います」

「・・・性急すぎるな、人間という野蛮な生き物はこれだかrーー」

 

 バァンッ!

 

「・・・・・・(ツー・・・)」

「最後通牒です。死か、降伏か。お好きな方をどうぞ。

 ーー言っておきますが、私にお姫様を含む人質交渉は持ちかけるだけ時間と労力の無駄ですよ? 再発を防ぐためにもテロリストには譲歩しない。これは大前提なんです」

「・・・・・・・・・アイ・マム。降伏勧告を受諾する・・・」

 

 バッサ、バッサ、バッサ・・・・・・。

 

 

 ・・・・・・・・・ドシャ。

 

「さぁ、大臣とお姫様はお返ししたぞ。これで俺の身の安全は保証してもらえるんだろうな?」

「ええ、もちろん。私の権限で守れる範囲においては最大限、貴方の命と名誉と身の安全は守ると誓約いたしましょう。約束です」

「そうか・・・。それなら、いい。任せる。だからーー」

 

『我らが神の子たる神殿騎士たちよ! 神の敵を殺すのだ! 殺すのだ! 殺すのだ! この地上のありとあらゆる場所からウジ虫どもを殺して殺して殺し尽くすのであぁぁぁぁぁっる!!』

 

 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!

 

「なっ!? なんだ異様なテンションの連中は!? お、おいアンタ! 助けてくれ! 俺を助けてくれ! だってさっき誓約したもんな!? 俺を守ってくれるってさ!

 だからーー」

「すみません、神殿騎士団は教会が保有している唯一の軍事組織であり、神旗も持ってきていますので一介の冒険者には扱いかねる相手なんですよね。

 ですので『私の守れる範囲と権限』を大きく逸脱して余りありすぎる存在となりますので、契約内容の範囲外となりますね。そのため今回の件では契約は適用されません。

 申し訳ありませんが、御自身の力だけで何とかしていただくよりほか御座いませんので、力及ばぬ事を平にご容赦くださいませ」

「なぁっ!? き、聞いてねぇぞそんな話! だいたい契約内容なんて詳しく見せてもらってねぇのに分かる訳ないだろう、そんなものはよぉ!?」

「中身を精査せずに契約書にサインをすると自己責任で破滅すると言う、いい教訓が得られてよかったですねぇ~。次からは気をつけてください?

 ーーでは、ヨヨ殿下。この場所にいると危ないですので私たちと一緒に避難いたしましょう。さっきまでは隠していましたが、もうバレちゃったので王族待遇での宿の手配とかお任せしちゃって構いませんよね? 私いろいろ行きたい所があるんですけども?」

「ええ、セレニア様。喜んでお連れさせていただきますわ。

 だって、これが二人で初めて行う共同作業になるんですもの♪ がんばります!」

「「・・・・・・(悪魔と悪女のバカップル・・・(で御座る)・・・」」

 

つづく

 

 

 

おまけ:英雄の座にて

 

英「な~、世界よー。今回のクエストで俺って本当に必要だったのか~?」

世「アノ少女ハ、ナニヤラ私ノ知ラヌチカラを秘メテイル気ガスルナ・・・モシカシタラ敵ニナルヤミ知レヌ。オ前エ以外ニモ監視要員ヲ当テテ置イタ方ガヨサソウダ。

  ――世界ノ秩序維持コソ我ガ使命、我ガ存在スル証。ソノ為ニモ次ハマズ・・・・・・」

英「バレアンヌ饅頭食うか? うまいぞ?(むっしゃむっしゃ)」

 

 英雄クライスラーは英雄の固有スキル《人の意見を聞く気がなーい》を使用中。

 

 

 

 

おまけ2:宿屋の一室にて。

セ「今回は防御力低くて体力も乏しい、本来なら回避力と素早さの高さと何よりも飛行能力こそが最大の武器である相手が長所のすべてを封じられてる状態で戦えたので弾の消耗が思ったよりも少なかったので助かりましたよ。大半は当てる必要なかったですし。

 ーーまぁ、だからと言って、大した意味もない無益な消耗戦を仕掛けてしまったという過ちは認めざるを得ないんですけどね・・・」

メガ・トモ「「・・・・・・意味のない、無益な消耗戦・・・(微妙に戦慄中)」」


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