双主革新奇聞ディストリズム   作:マッキー&仮面兵

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『祈願パートはシリアスだったけど、こちらのターンでぶち壊す』
――マッキー


変態の章:「因幡月夜」は説教した、彼は失神する

む、幼女の気配……。

 

「失礼します蓮さん、お話したいことがあるのでベッドの下から出てきてください。隠れようとも部屋の中という限られた空間でしたら、呼吸音くらいは聞こえてます。バレバレです」

「いや~、幼女を察知すると隠れて観察するのが癖になっててね。あと今の俺を見破れるのは月夜ちゃんくらいだよ?でも呼吸音聞かれ続けるってプレイも――」

「おふざけはいらないぐらいの緊急事態です、真面目に聞いてください」

「――そんなにヤバいこと?一体何が起こったの?」

「ほよ、眠目さんが現在進行形で暴走しています。具体的には納村さんを亡き者にしようと一騎打ちを仕掛けました」

「一騎打ち?そんなのよくある……って亡き者?」

 

亡き者にってことは殺る気マンマン?あれ、それってかなりヤバいのでは?確かに月夜ちゃんに余裕が全く見えないし完全に事案、それも緊急だよこれ!緑のヤツそこまでイったか!

 

「祈願が監禁されてたのはそういうことか!そういうことなら、とにかく一刻も早く緑を止めないと人死にが出るぞ……!月夜ちゃん、祈願(ストッパー)は今どこに!?」

「落ち着いてください、冷静に行動しないとですよ。左近衛さんは自室で拘束され身動き一つ取れない状態です。ゆえに今から救出に向かいますが……ついてきますか?」

「当然、アイツじゃないと緑は止められないからね。とにかく急ごう!」

 

俺の部屋は一階、祈願の部屋は1つ上。隔離部屋だというのに天井の厚さがその辺の家と変わらないらしく、普段なら祈願(上のヤツ)の生活音が聞こえたりはしている。今アイツは部屋にいるらしいが、何の音もしないということは月夜ちゃんの言う通りに縛られてるってこと……。

 

依存がエスカレートしていつかはこうなる思っていたが、こうも過激にやってくるとはなぁ。どうしてこんなになるまで放っておいたんだ五剣!あぁ、緑も五剣だったわ!

 

「おーい月夜ちゃーん!ドアにデカい鍵ついてて開けられないんだけど!」

「ちょっとどいててください、今回は事態が事態なので多少の損害は許すとのことですので」

「損害……ああそういう、やったれ月夜ちゃん!」

「では――『雲耀』」

 

抜刀は一瞬、気がついたら月夜ちゃんは刀を振りぬいた姿勢になっていた。やっぱり見えないな……速すぎだよ。

 

「ん~見えない、いつかは見切れるようになりたいね」

「素人に見切られたら、示現流に限らず刀の流派はいらない子ですよ」

「そういうもんかねぇ……外野から見ると流派とかを口上で言うのはカッコいいと思うんだっと、見事に鍵ぶっ壊れてらぁ」

「カッコいいから剣をやってるわけじゃないです。ないですからね?」

「ゴメン、ゴメンて。聞き流してくれてもいいじゃんか~、早く連れ出して緑止めないといけないだろ?」

「それはそうですけど、色々ガッカリです」

 

ミッションは祈願を救出し、緑の暴走を止めること。まずは現状の説明だ――

 

 

 

***

 

 

 

祈願を連れ出したのはいいんだが、改めてコイツはどこか壊れてるなと感じた。正常な感性を持っていたら拘束、ないし監禁されたらおかしいと思うだろうに。ホントどうしてこんなになるまで放っておいたんだよ……。

 

「マジでどうにかしろよお前」

「……分かってます。こうなったのは僕の責任ですから」

「まぁ、お前なりに決着つけろ。それがどう転がろうと、緑とお前の問題だからな。んじゃ重い話題はここまでだ、ぶっちゃけこの空気しんどい」

「センパイってホント人生で苦労してなさそうですね」

 

こんなシリアスは俺の専門じゃないんだ。学生生活ってのは楽しくないともったいないだろ?あと苦労してなさそうとか失礼なこと言いやがって、俺だって苦労ぐらいしてる。主に月夜ちゃんからのお仕置きにな!

 

「これから女子寮に乗り込むわけだが……高校生の年増に遭遇すると考えたら帰りたくなってきたわ。今から別行動しようぜ」

「帰りたくなったって話のあとの別行動の提案なんて却下に決まってるでしょ。それに、ここで帰ったら因幡さんに何されるか分かりませんよ?わざわざ手書きの許可証まで作ってもらってますし」

「そこなんだよなぁ、月夜ちゃんの依頼を裏切るのは論外ってのがツラい。これも全部不道が悪いってことにしとく」

「ノムラセンパイも災難ですね……僕が言えたことじゃないですけど」

「確かに『今日のお前が言うな大賞』はそれだよ、おめでとう」

 

発端は祈願と不道があっちゃったことだし仕方ない。でも不道をコイツの部屋に連れて行ったのは俺なんだよな……あれ?もしかして俺にも責任あったりする?うん、これは気にしないほうがよさそうだ。

 

許せ不道……俺の分まで戦ってきてくれ!

 

「正面から女子寮にお邪魔することになるとは思ってなかったわ。この学園の性質的に、女子に目の敵にされたら学生生活終了のお知らせだし」

「正面からってことは、どこかから侵入したことはあるってことですよね?」

「ばっかお前ここでそんなこと言うなよ!一応五剣には許可もらってるし!」

「ちなみにその五剣とは?」

「月夜ちゃん」

「知ってましたよ。女の子の部屋に押し入るなんて、貫井川変態だけは僕のことを非常識とか言ったらいけないと思います」

 

それな!

だが校内校外問わずにゃんにゃんしてる輩と同列にされるのは心外だ!お前の場合は『学生生活』じゃなくて『学生性活』なんだよ!愛を持ってロリッ子に接している俺と、高校生の身空で性に溺れている貴様を一緒にするんじゃない!

 

「黙ってろインモラル少年。はよ行くぞ」

「分かりましたよロリコン変態」

「「ぶっ飛ばす」」

「何がぶっ飛ばすだ貴様ら!正面から入って来るとはいい度胸だな、ここで何をしている!?」

「ありゃりゃ、これはこれは鬼BBAさん。こんばんは、いい夜ですね」

「そんな顔して挨拶されると軽く殺意が湧くからやめろ!もう一度聞くぞ、ここで何をしている?」

 

誰とも会いたくなかったのに、よりにもよって鬼と亀に出くわしたら嫌な顔の1つや2つ出るってもんよ。むしろ夜の挨拶を口からひねり出しただけ褒めて欲しいところなんだが。

 

何をしているかと聞かれたら合法侵入としか答えられないが……月夜ちゃんからもらった許可証(手書き)を見せても絶対信じないだろうなぁ。もうやだ部屋に帰りたいぜ……。

 

「ちょっとしたお宅訪問、祈願(コイツ)をお届けしないといけないヤツがいてな。この通り、五剣お手製の入館許可証も持ってる」

「届け物、それに五剣だと?貴様らに関わりがあるのは眠目と因幡だが……そんなウソが通じるとでも思っているのか?」

「はいはいこうなるって知ってたよ、少しは信用してくれてもいいと思うんだがね。ま、どうせ何言っても信じてくれないだろ?ならば道は1つだ……そこをどいてもらうぞ、力づくでな」

「え、ちょ、ちょっと待ってくださいよ変態!本気でやろうってんですか!?相手は五剣2人です、いくら変態といえども勝ち目はないです!」

「センパイが完全に変態になってんな、お前この案件終わったらぶん殴っぞ?それと、俺1人でやるみたいなこと言ってるけど、もちろん祈願も参加するんだからな?」

 

当たり前だろ、当事者が見物決め込んでどうするって話だ。いくら貧弱ボーイと言ってもここに送られるくらいのことはしでかしたんだ、気合い入れろよ?

 

「ああもうやりますよやってやりますよ!そのかわり変な期待はしないでくださいよ!」

「大丈夫だ、私にいい考えがある」

「それはダメなセリフだ!」

「安心しろ、いざとなればトランスフォームするから」

「完全に司令官じゃないですかやだー!マジで頼みますよ!?一応センパイのこと信じてますからね!?」

 

はっはっは、俺に任せとけ。この状況を華麗に切り抜けるグゥレイトな策を思いついたからな!こんなウルトラC、俺くらいしか実行に移さないって自信があるね!

 

「作戦は決まったか?話し合っても無駄だとは思うが……自分だけならともかくこの場には亀鶴城もいるんだ、簡単には逃げられんぞ?」

「輪さんの言う通りでしてよ。あたくし達から無傷で逃れられるなんて、死ぬほど甘くてよ?」

「それはどうかな?そっちは剣だがこっちは弾丸だ、対応はできまい」

「弾丸?センパイ、弾なんてどこにもないですよ――ってどうして僕の後ろに立つんですか?そしてなんで僕を抱えようとしてるんですか!?もうオチ読めましたよこれ!」

「女だろうと容赦はしない、男女平等にぶっ飛ばす!俺が愛するのは幼女だけだからなぁ!行けや『宙を舞う弾丸ボーイ』!」

 

『宙を舞う弾丸ボーイ』――それは重力から解き放たれ床と水平に飛ぶ祈願が、真っすぐ対象に向かいドタマぶちかます絶技である。この技を使えば攻撃対象を激しい頭痛で行動不能、ないしは気絶させることが出来るのだ。別名『人間砲弾』。

 

言ってしまえばただ単に祈願を抱えて、敵にぶん投げるだけの技だ。ここでポイントなのが相手の頭に向かって投げるというところ、祈願は結構な速さで頭から飛んでくるために当たればまず痛い。そして音が――

 

ゴッッッ!!

 

わぁこれは痛い。

 

「輪さん!?倒れてビクビクしてましてよ!?」

「おっ……おぅ……頭が揺れる……」

「しっかりしろよ~?まだ標的は残ってるからな?」

「ふざけんじゃないですよ!1人だったら普通に戦えばいいでしょうがぁぁぁぁああああ!?」

「ちょ、ちょっと待っ――」

 

ゴッッッ!!

 

「ふぅ。邪魔者は滅びた、やったぜ」

「ふっ……ざけんな……!」

「いや~お前がいなかったら危なかった、恩に着るぜ」

「弾扱いじゃなければ……喜んで感謝されてましたけど……!治療費請求してやるから覚えてろ変態ィ!」

「敬語なくなってるよ?後輩は先輩のために手となり足となり、時には弾となって協力しなければいけないってことだよ」

「そんなこと生まれてこの方聞いたことないですよ!地獄に落ちろ!」

 

地獄とは酷い。死後に行くなら是非とも幼女パラダイスがいいね。その辺の天国なんていらないから、幼女だけ集めた世界に放り込んでくれ。

 

 

 

***

 

 

 

「ゴートゥーテルマエ! 突撃あの子の湯船の中――ってなぁぁぁ!!」

「また投げるのだけはやめろァァァァァ!?」

 

よし、任務完了。あとは緑と祈願の問題、俺たち外野が関わるのはよろしくないだろう。ただ……アイツの考えや決意を聞いてると、この件は簡単には丸く収まらないんじゃないかって思うんだよなぁ。

 

両方が苦しい思いをしながらも事件を収めるよりも、後で笑い話にできるような後腐れのない終結を目指すべきだと俺は思う。

 

「これで何とかなるかねぇ」

「一応は解決では?左近衛さんを投げ入れた時点で眠目さんは止まるでしょうし、眠目さんが止まれば納村さんも止まります」

「マッ、あっちは大丈夫だろうしオレはコイツ等診てきますんで。お嬢もテキトーなところで帰ってきてくだせぇ、そこの野郎がいやがるんで風邪ひくなんてことはないと思いますがね」

「失礼ですね、身体が弱いと言っても少し出歩いたくらいで風邪なんてひきません。エヴァは早くその人たちを、お願いしますね」

 

へぇへぇ分かりました、なんて言ってエヴァさんは緑の姉とロリBBAを担いでいった。両肩に人間乗せてる寮母さんを見て、何も知らない生徒はどう思うんだろうか……。少なくとも驚くには違いないが。

 

「さて、私は納村さんに少しお話がありますのでここに居ます。蓮さんはどうします?もう帰りますか?」

「いやいや帰らないよ、エヴァさんに月夜ちゃん頼まれたし。それに不道となに話すか興味あるしね」

「別に頼んだわけではないと思いますが」

「言葉にされてないところも察するのが大人の機微ってもんなの。まぁ月夜ちゃんにはまだ早いかな?もうちょっと大きくなったら……俺の好きな月夜ちゃんじゃなくなっちゃうじゃん!ダメダメ!そのまま成長止めて!」

「嫌です、私はまだまだ伸び代ありますから」

 

なんて無慈悲!あぁ神よ、この世に永遠の小学生(エターナルロリータ)はいないのですか!?……え?未来の遺伝子技術に期待しろ?そんな未来が来たらいいなぁ!

 

とか言い合ってたら、風呂場のドアが開いて不道が出てきた。全身から"オレ疲れてますオーラ"を放ちながら。

 

「よぉお疲れさん、とんだ災難だったな。中はどうなってる?」

「ホントに勘弁してほしいぜ……中じゃ眠目と左近衛が話し出してな、オレぁ完全に空気と化してたから出て来たってワケ」

「そうかそうか、なら動いたかいがあったな。それでだな不道、疲れてるとこ悪いが少し話がある」

「話ぃ?いいけどよォ、手短に頼むぜ?こちとらガチで命のやり取りしてたんだからな」

「短くなるかはお前次第だし、加えてお前が話すのは俺じゃない――」

 

瞬間、刃が閃いた。やはり抜刀から納刀までの動作はおろか、刀身すら全く見えない。それは不道も同じだったようで、冷や汗が半端ない。多分当てられた刀の冷たさだけを感じたのではないのだろうか。俺も最初はそうだった。何をされたのか全然分からないのに、首筋に残っている金属の感触はそれはもうヤバい。

 

「貴方は今死にました」

「!!?」

「安心してください、何処も斬ってませんよ。これは警告です」

「そいそいそい月夜ちゃん、いきなり居合当てて警告って何のことだか分からんからね?混乱して当然だからね?ほら不道もそんな顔してるし。だからちゃんと説明してあげて?」

「なんで諭す風に言ってくるんですか?それではまるで私が子供のようではないですか、ガッカリです」

 

実際まだまだ子供じゃん、とか言ったらこっちに雲耀(さっきの)飛んでくるんだろうなぁ。見切れないし痛いから胸にしまっておこうね。

 

「実は私、学園長から貴方のことを任されてまして。その際2度まで粗忽を多めに見るように、と仰せつかってます。女子寮の鬼瓦さんの部屋への侵入が1度目、眠目さんに脅されて浴場に侵入で2度目。今回の件は眠目さんの暴走なのですが、侵入したことには変わりありません」

「それは大目に見てくれませかねぇ……確かに1回目はオレ自身の意思だが、ここに来たのは外出許可証がパクられたからなんだぜ?」

「それでもです。こんな学園ですから、私も多少のことで腹は立てません。ですが女子寮は別、ここは私の世話役が管理を任されてます。ここで起きた不祥事の責任は全てその者に行くのです。仏の顔も3度、次はありませんよ」

「破ったらどうなるか是非ともご口授してもらいたいぜ……それとだ、どうしておたくみたいな子供がオレを任されてんだぁ?」

 

確かに気になるよねぇ。月夜ちゃんのことをよく知らなければなおさらだ。普通なら同じクラスになる鬼とかに頼むよな、うん。

 

「3回目は振り切りますので、首ちょんぱです。あとみんなして私のこと子供って言いますが、中学生なんですよ?飛び級はしてますけどちゃんと勉強もついて行けてます。この私のどこが子供だというんですか?」

「身長とか言動とか、今みたいに学年をすぐ引き合いに出すところとか痛い痛い!無駄に技使って殴らないで!」

「まったく、蓮さんは少し黙っててください。それで何故私が貴方を任されているかですが、大きくはふたつ。第一に私が貴方より強いこと、そして2つ目は……もう分かっているのでは?蓮さんを斬ったのはふた回り遅い"忽"でしたから」

 

月夜ちゃんの流派『薬丸自顕流』の居合には3つの速度がある。1番速いのは雲耀で、1番下が忽。まぁ1番下って言っても、一般人には目にもとまらぬ速さには変わりないんだけど。

 

「つまりおたくぁ――」

「そう、貴方と同門です。しかしながら貴方は剣士としては既に壊れていますね?指導者に恵まれませんでしたか、ガッカリですね」

「ハハ……そんなオレなんかをよくもまぁ同門だと……」

「持っていた情報もそうですが、まず速度域が違います。剣を拳で相手取るには自分も剣の挙動を知っていなければならず、ならば剣を修めていたと考えるのが自然です」

「いい……推理だぁ……やるじゃねえか……」

 

あ、不道に褒められてちょっと照れてるね。そんな月夜ちゃんもモチロン可愛いんだけどさ、な~んか不道の挙動が怪しくない?言葉も間が空いて絞り出すようだし、すげぇフラフラしてるし。

 

下手したら話の途中にぶっ倒れるんじゃないの?それはそれで面白いから見てみたいけど。

 

「なにより貴方の魔弾、あれを使う際に起こっている腸腰筋の正中線への衝突がダメおしです。これは我々のごく一部にのみ伝えられる秘中の秘ですから」

「あぁ……」

「以上が貴方を同門と結論付ける根拠です」

「……」

「返事がありませんね、聞いてますか?」

 

月夜ちゃんが反応を返さない不道に近寄って、刀の柄で軽く小突いた。すると不道の身体がぐらりと揺れて、背中から床に倒れてしまった。う~んこれは見事な大の字、完全にのびてますねこれ。

 

「うわ~月夜ちゃんがやっちゃったよ~、疲労困憊の不道にトドメさしちゃったよ~。これどうするのさ」

「えっと、私は何もしてないですよ?確かに突いてはみましたけど、ほんの軽くですから」

「まぁ緑との戦闘は下手すりゃ死人出るような激しいのだったろうし、そこに月夜ちゃんのぷちお説教が襲い掛かったわけだ。かろうじて精神力でつないでた身体が説教受けて限界迎えたんでしょうよ」

「まるで私の話が悪かったみたいな言い草ですね。ガッカリです、本当にガッカリです」

「だって不道最初に手短にって言ってたじゃん。ま、とりあえずコイツもエヴァさんのところに運びましょうかね」

 

外傷は大したことなさそうだし、これはホントに説教で精神ポイント持ってかれたのかもしれんね。恐るべし月夜ちゃんのお説教……。

 

 




月夜の使用する『雲耀』(剣術の究極速度値とされているらしい)は、彼女オリジナルの『瞬光』という物。
同原作者の描く『しなこいっ』/『竹刀短し恋せよ乙女』では、『疾風』と『迅雷』の二種類が存在している。
ちなみに、納村の隠し弾である『魔弾』は、この雲耀の中でも疾風に属する理論で発動しているのだとか。


次回
第五節:動き出した「女帝」
8/8、21:00より順次公開

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