双主革新奇聞ディストリズム   作:マッキー&仮面兵

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『僕は変だったのだろうか?ずっと『普通』だと思っていた生活は、僕の周りがみな「異常だ」と言っていた。僕が『異常』だって言っていた時は、みんなは「普通」だって言っていたのに……』
――左近衛祈願

『ここから、愛隷と変態各章のサブタイトルが明確につき始めます。さとりの案件を通じてより比較されていく二人の姿をお楽しみください』
――仮面兵


愛隷の章:「眠目さとり」は間違えた、彼は否定する

――なぜ僕が叫び声をあげながら大浴場の風呂に飛び込んでいくことになったのか。時は数十分前にさかのぼる。

 

 

 

気絶している間にさとりちゃんとミソギちゃんに縛られて、口にテープを貼られていて、目隠しされていて、ヘッドホンで耳も塞がれ、その上ごはんまで抜かれていたからそろそろおなかが限界になってきて。

僕が気絶した時から一体どれくらいの時間がたったのか、今外は何時なのか、のど乾いたなぁとか、おなかすいたなぁってことだとか、多分今日も学校いけなかったなぁとか、色々と考えながら『はやく二人とも帰ってこないかなぁ』と部屋で独り待つことになっていた。

 

今まで、ベッドに括り付ける目的とかで腕を縛ってくることはあったけど、ここまで徹底的にやってくることは一回もなかったのに……

気絶する前にうっすらと聞こえた、さとりちゃんの『ボクらの時間を邪魔する人はみんな消えてるからね』という言葉が気がかりなんだけどね……さとりちゃん、ほかの人に迷惑かけてなければいいんだけど……

 

――突如、耳からヘッドホンが取り外される。

ずっと音がなかった状態から急に音が入る状態になったので、耳が痛く感じる。

誰だかわからないけど、この外し方乱暴だな……さとりちゃんたちではなさそうだ。

目隠しも外された、凄くまぶしい、いきなり光入るから思わず目を閉じてしまった。

 

 

「――い! おい、祈願!」

「蓮さん、今の左近衛さんは聴覚と視覚を急に解放されて混乱状態です。もう少しいたわった方がいいかもしれません。様子から知るに、丸一日は拘束されていたと言ってもいいのではないでしょうか」

「――なんだ、貫井川変態と因幡さんか。二人がこんな時間に此処に来るはずないし、夢だろうなぁ……」

「おうコラ、折角助けに来たってのになんだその言い草は。放置して帰ってやろうか」

「やめてください蓮さん、彼を放置して帰ったら眠目さんを止める手段がなくなります。状況がわかっていないのでしょう、まずは説明することの方が先決です」

 

 

――どうやら夢ではなかったようです。

貫井川センパイと因幡さんが僕の部屋にいて、僕の拘束を外しているということは――

 

 

「そうだね、ちゃんと説明してあげなきゃだめだよね! と、いうわけで祈願、お前自分がどういう状況か、まず言えるか?」

「えっと……」

 

 

自分の状況を説明してみる。

僕の話を聞くにつれて、だんだんと苦虫をかみつぶした顔をしだす二人。

僕が話し終えた後には、二人は顔を見合わせて同時にため息をついた。

 

 

「――昨日の今日だけどダメだわこいつ」

「ほよ、昨日私のところに来ず授業をサボっていた時にそんなことをしていたのですか、がっかりです」

「違うよ月夜ちゃん! 決して浮気はしてないさ! 俺は今君一筋だからねっ!」

「……いつまでもじゃないところががっかりです」

 

 

――いや、僕を置いてけぼりにして話を進めないでもらえませんかね?

イチャイチャするために僕を出汁にするのマジでやめてください変態。

 

 

「おっとすまんな――それよりもだ、祈願……緑がお前を拘束する前に何て言ったか、思い出せるか?」

「ええ……『目が覚めたら邪魔はみんな消えてる』って……でも、冗談でしょう?」

「冗談でもなく、事実眠目さんが行動を起こしていると言ったら?」

 

 

僕は言葉を失った。

さとりちゃんには、『関係ない人を傷つけたりしないでね!』と再三話をしていたのに――誰かを傷つけてる?

 

 

「だれを……ですか……?」

「あいつは今不道を狙っている――いやちがうな。既に不道はあいつの策に乗せられて女子寮に忍び込む羽目になっている。緑は、不道のことを消すつもりなんだろうよ」

「おそらく、その次は蓮さんを狙うでしょう。蓮さんは納村さんをあなたの元へ導いた張本人、許さない道理はないと思えます」

「そんな……さとりちゃんが……!」

「じゃあお前は、現状をまだ夢だって言いたいのか?――少し歯を食いしばれ」

 

 

センパイは言葉を言い終わらないうちにパーで思いっきり僕の頬を叩いた。

――夢じゃない。センパイと因幡さんは今まで必要ないことで嘘を言わなかった。

じゃあ――つまり――

 

 

「わかっただろ? そうと決まれば、緑を止めに行くぞ」

「時間がありません。花酒さんが納村さんの友軍としてミソギさんと戦っています。私は先に向かって改めてエヴァに要請をしてきますので、あなた方はこれを持って正面から来てください。場所は大浴場ですからね?」

「え? ロリBBAが不道側に加勢してんの? それなら想定よりはもつな!――ってこれ月夜ちゃんの手書きじゃん! やったこれ家宝にしていい!? 使うのもったいないわー!」

「そんなものを家宝にしないでくださいブッコロですよ!?」

 

 

因幡さんが僕らに渡してきたのは、『一回きり! 女子寮特殊入館許可証!』と、実に因幡さんの手書きらしい紙。

裏面を見ると『許可証について疑問の方は天下五剣因幡月夜まで!』と書いてある……

 

 

「――コホン、では、先に行きますから」

「あとから君に会いに行くからねー!」

「――センパイ」

「……祈願、お前はどうしたい?」

「どうしたいって……」

「俺たちはバカどもを止めに行くつもりだ。だが、お前が行きたくないというならば無理に連れて行かん。その場合は月夜ちゃんの手書き許可証をよこせ。正直な話、緑を止めるなら俺たちだけでも行けるんでな」

「そんなの――」

 

 

――決まってる。

納村センパイを呼び出した結果、花酒センパイが動いてて、因幡さんと貫井川センパイが僕の元に来た。

さとりちゃんは間違いなく色んな人を傷つけて、迷惑をかけている。

ミソギちゃんも止められなくて、一緒に傷つける側に立ってしまってる。

だったら――

 

 

「――行きます。さとりちゃんを止めなきゃ」

「止めるのか……で、その時に緑が謝ったら、お前は許すのか?」

「それは……」

 

 

いつもだったら、さとりちゃんが少しくらい大事をしてても、僕のためにしてくれてるって知ってたから許せていた。

だけど今回は、あまりにもやっていることが大きすぎる。

彼女は『僕を守るため』に周りを攻撃してるってことだけど……

 

 

「……許したい。だけど、今回は今までとは違って、僕が許せるようなものじゃないって思います」

「だったら、どうする?」

「……こうなったのは、僕も責任があるのかもしれません。僕の現状が『異常』だっていうなら、それをずっと『普通』だって思ってた僕自身にも、原因があるから。だから――」

「そうじゃないだろ」

「――え?」

「――、――――」

「センパイ……? あっ、いつの間に部屋の外に!?」

 

 

センパイはいつの間にか部屋の外にいた。

置いて行かれないように、急いで追いかけた僕には、センパイがどういう意味で『違う』って言ったのか、理解することができなかった。

 

 

 

***

 

 

 

――センパイを追いかけて、女子寮に許可証を掲示して真正面から突入したところ、なぜだかばったりと、寮内を団らんしながら歩く鬼瓦センパイと亀鶴城センパイに遭遇してしまった。

二人は、ある意味当然なんだけど『なぜおまえたちが此処にいる!』と臨戦態勢に。

『ちゃんと因幡さんから招待受けてますよ!』って、因幡さん直筆の許可証を持っていることを掲示しながら説明しても、『そんなウソ信じられるか!』と聞いてくれない二人。

否応なしに戦闘の苦手な僕らが衝突する羽目になったのだが……

 

戦闘を手っ取り早く終わらせたい貫井川センパイが『俺に秘策がある』と言ったので、センパイに対して少し警戒はしつつもその話に乗ったところ、行われたのは僕をたまに見立てて相手に向かってぶん投げる……いわゆる『人間砲弾』。

全く無警戒な方向性の技が飛んできたことで、一纏まりで動いていた鬼瓦センパイと亀鶴城センパイは僕の頭がクリティカルヒットしたことであえなくダブルノックアウト。

僕も意識が危うくブラックアウトしかけたが、直前で変態に対する怒りを抱いたのが功を制したのか何とか意識は保てた。

『メンゴメンゴ』とか言ってた変態は絶対に許さない、絶対にだ。

 

こうしてなんとか納村センパイを大好きなセンパイ二人を退け、どうにかこうにか運よくほかの女子に見つかることなく僕らが大浴場に着いたところ、既に因幡さんと、彼女のお付き兼女子寮母長の肩書を持つエヴァさんが入り口前で待っていた。

 

『来るのが遅い!』とどやされつつ、ほんのちょっと前まで戦闘音がしていたらしい脱衣所に、エヴァさん先導で突入。

そこに居たのは……ぐったりと壁に寄りかかって座り込むミソギちゃんと、血を流して立っている花酒センパイだった。

花酒センパイの手の甲はザックリと切れていて……どう見ても軽症じゃない跡だらけ。その手にはミソギちゃんの吹き矢筒が握られていた。

花酒センパイは、僕らが来たことに気付いたのかこちらを振り向く。かなり、弱っているようにしか見えなかった。

 

 

「おーおー、主役の阿呆が今頃来おったわ……今までどこで何しておった戯けめ……わらわも待てずに気を飛ばすところじゃったわ……」

「おい、BBA。お前その傷は……いや、いい。無理にしゃべるな」

「ふん……いつもなら……何か言い返すところじゃが……いまのわらわはちと限界での……急げ左近衛……わらわはここでりたいあじゃ……貴様がさとり姫を止めよ……わらわはもう……やす……む……」

「花酒センパイ!?」

「落ち着け祈願、不用意に動くな。寮母さんがいるから何とかなる」

 

 

貫井川センパイに強く言い返すことも無く、僕に対してさとりちゃんを止めろと言い残すと、花酒センパイは座り込み、横に倒れてしまった。

心配で駆け寄ろうとしたけども、その前に貫井川センパイに引き留められる。

その横からすかさずエヴァさんが近寄り、彼女の体に触れ容態を確かめた。

 

 

「寮母さん、ロリBBAの容態は?」

「こりゃマズイ。薬がかなり回ってますでさぁ、出血の量も笑えねぇもんです。とはいっても、傷の方はすぐ塞がります。むしろ問題は花酒の体格による薬でやがりますかねぇ……」

「何とかなりそうですか?」

「当然ですお嬢。マッ、専門なんで――で? なんでテメーさんは動かねぇでいてやがりますか」

「え? 僕のことです? え、なんでセンパイ僕の腕つかんでるんです?」

 

 

エヴァさんの言葉と共に、貫井川センパイが僕の腕をむんずと掴む。

そのまま俵を担ぐように僕を持ち上げて――おい、待ってくれ。持ち上げるということは、その持ち上げ方はまさか……

 

 

「寮母さんや、祈願は惚けてるし、思いっきりぶん投げちゃってもいい?」

「全然、やってくだせぇ。コイツみたいにナヨナヨしてて覚悟が全然追いついてない男には、無理やりぶっ飛ばすくらいはやっちまうのがスジってもんですかんね。お嬢!」

「ええ、戸を開ける準備は整っています。蓮さんは後先考えず思い切り投げてください」

 

 

待ってくれ……また『人間砲弾』をやるってのか……?

あっ待って、待ってください。それだけは……

 

 

「ゴートゥーテルマエ! 突撃あの子の湯船の中――ってなぁぁぁ!!」

「また投げるのだけはやめろァァァァァ!?」

 

 

こうして、僕は女子寮の浴槽に服を着たままダイビングするとかいう、常軌を逸した体験をすることとなった。

ホントあの変態絶対に許さない。

 

 

 

***

 

 

 

変態のせいで風呂の中に飛び込む羽目になった僕だが、着水後すぐに顔をあげて空気を確保する。

数度頭を振り目を開けると、なぜか水着を着ているさとりちゃんがジャブジャブと荒くお湯を波立てて僕の元へ向かってくるのが見えた。

 

 

「――プハァ!!」

「い……祈願ちゃん! 大丈夫~~!? 体強く打ってない~~? その前に~~なんでここにいるの~~!?」

「――さとりちゃん」

「そうだよ~~祈願ちゃんのさとりだよ~~!」

 

 

チラリと風呂場全体を見渡すと、視界の端には体中傷だらけで血を流している納村センパイがいた。

――ああ、信じたくなかったけど……さとりちゃんは本当に傷つけてしまってたんだね……

僕は、ペタペタと体を触り、安全を確認してくるさとりちゃんを引きはがした。

 

 

「――祈願ちゃん?」

「……ごめん」

 

 

右手を振りかぶり、さとりちゃんの頬を張ろうとして――

 

 

「……ごめん。さとりちゃん」

「なんで祈願ちゃんが謝るの~~? ごめんね~~? ボクね~~負けちゃったんだよ~~……謝るのはね~~? ボクの方なんだよ~~?」

 

 

――その手を降ろした。

さとりちゃんが泣いていたからだ。

さとりちゃんは、僕を守るために勝たなきゃいけないって思いこんでいた。

本当なら……本当なら、抱きしめてあげたい。さとりちゃんは震えているんだから、抱きしめてあげなきゃいけない。

 

『その時緑が謝ったら、お前は許すのか?』

 

ふと、貫井川センパイの言葉が頭をよぎった。

――許しちゃいけないんですか? そう反論を叫ぶ思いが、僕の胸をよぎる。

 

『現状をまだ夢だって思いたいのか?』

 

――夢じゃない。これは、許しちゃいけない。

僕は……怒らなきゃ、許さないって言わなきゃいけない。

それが――僕の責任だって、そういったじゃないか。

 

 

「祈願ちゃんを守れなくなっちゃうよ~~! どうしよう、ねぇ祈願ちゃん! ボクたち……どうしたらいいのぉ!?」

「……ねぇさとりちゃん」

「……祈願ちゃん?」

「――ッ!!!」

 

 

僕は、責任を取って、彼女から距離を取ります。こうなったのは、僕が悪かった。僕が彼女に甘えてたからいけなかったんだ。

 

『お前はどうしたいんだ?』

 

そう、許したい思いに蓋をして――

 

『――そうじゃないだろ――』

 

――僕は、さとりちゃんを、叩いた。

 

『――それじゃあ、誰も救われないのにな』

 

 

「……なんで……祈願ちゃん……なんでボクを……叩いたの……?」

「……大嫌いだから」

「なんで……? ボク祈願ちゃんのこと大好きだよぉ? 大嫌いなのに叩くのぉ?」

「ああ嫌いだよ!」

 

 

――言ってしまった。

 

 

「きらい……? 祈願ちゃんが……ボクを……嫌い……?」

「きらいだよ……さとりちゃんは、色んな人に、迷惑をかけすぎたんだ」

「なんで……? 祈願ちゃんを守るためだったんだよ!?」

「僕はッ! そこまでして……みんなを傷つけて! 殺してまで守ってほしくない!!」

「だって……祈願ちゃん傷つけられてたでしょ!? ボクと会うまでずっと傷ついてたでしょぉ!? だから……だからボクが守ってあげるって!!」

「うんざりなんだ!! もう嫌なんだ!! 僕はずっと弱いまんまじゃないか! 僕は……僕は君と一緒に居られない!」

 

 

――ダメだ。これ以上何か言ったら、僕は間違いなくまた彼女に甘えてしまう。

彼女は僕を本気で守ろうとしてくれた。僕はそのやさしさにずっと甘えていた。

だから彼女は、僕を守るため、僕を傷つけさせないため、僕が傷ついてた原因の『他人』を――

 

我慢の限界だった。僕は逃げ出した。

後ろで、さとりちゃんが僕の名を叫んでるのが聞こえたけど……無視して走った。

 

気づいたときには僕の部屋だった。

凄く寒かった。当然だ、風呂に投げられて、着替えもせずにそのまま走って部屋に戻ってきたんだ。

足が痛い。当然だ、はだしのまま走ったから石が刺さったりして血が出てるんだもの。

 

――僕はなんて最低なんだろう。

さとりちゃんを一方的に突き放して、彼女の叫ぶ声を無視して、走って帰ってきて、何事もなかったかのように着替えて――

 

 

「……クソォッ!!!」

 

 

机の上に置いてあった、さとりちゃんにもらった防犯ブザーを思い切り投げ捨てようとした。けど……できなかった。

結局、僕は彼女から離れたいと思いきれなかった。

でも、もう言ってしまった、叩いてしまった、逃げてしまった。

 

僕を守ってくれて、居場所をくれてた唯一の人を、僕は身勝手な態度で失った。

なにが自立しなきゃだ、なにが離れなきゃだ、何が大嫌いだ、何がうんざりなんだ。

 

 

「全部嘘だよ……大好きなんだよ……大好きだよ……!!」

 

 

もう、僕の居場所はどこにもないのかもしれない。

学校を出て行ってもいいのかもしれない。どこに行こう、居場所がないのに、探しに行っても見つかると信じてるのだろうか。

あほらしい、彼女を棄てた僕はどうせろくな死に方をしないだろう。

 

 

 

……気づいたら朝日が昇っていた。

いつの間にか眠っていたらしい。

とても熱っぽい、やはり、風邪をひいていた。

 

 

今日は当然のことながら、さとりちゃんは来なかった。

さとりちゃんどころか、誰も来なかった。

本当に独りぼっちだった。自業自得、バカな男だ。僕のことだよ。

誰もいない時間しかないのがこんなにつらいなんて、久々すぎて忘れてしまってた。

 

 

寝て起きたら治っていた。

日付は一日過ぎていた。

いっそのこと、そのままこじらせて肺炎にでもなればよかったのに。そう思う自分があほらしかった。

――なんだか、無性に学校に行きたくなった。

時計を見ると、まだまだHRまで時間がある。

 

今日は屋上に行ってみたいと思った。

学園から去るか、去らないか。答えを出す前に……さとりちゃんと出会ったあの場所に、最期に一回だけ、行きたかった。

行くなら早い方がいい。今の時間ならきっと誰もいない。

――悩むなら、一人でいたほうがいい。

そう決意して、僕はクローゼットから制服を取り出す。

……独りで学校行くのも、一年ぶりだったかな……




因幡月夜の付き人として登場しているエヴァ。
メイド服だし、寮母だし、アニメでの声優も女性だし。で、一人称がオレなオレっ娘キャラだと思うだろうが――
残念ながら、男である。
鎌の使い手でもあるというデータがあり、いずこかのるろうに作品をほうふつとさせる。

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