絶剣を愛する転生者の物語   作:小木 琉山

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どうも小木 琉山です。

今回は前回の予告通り?(予告したか少しあやふやです)少しだけ展開が動きます。

そして、案の定と言いますか、なんと言いますか。ユウキが出て来ません。

物語上仕方なかったとはいえ。ようやく登場したヒロインを放置ってどうなんでしょうか。

私の文才の無さなどが原因ですね。・・・申し訳ございません!!

こんな作品を読んで下さる皆様には感謝しております。

では、本編をどうぞ





バレてた・・・だと?

 

1月8日

 

料理を作り終えてキリトに制裁を加え。ログアウトした俺の元に一つの情報が飛び込んできた。

 

 

ユウキが失踪したそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

その日から2日後。一応、主人公であるキリトに確認はしておきたいし、話しておきたいこと・・・いや、話さないといけないこともあるので、俺たちの通っている学校の屋上までキリトを呼び出していた。

 

屋上に向かう途中、アスナさんとすれ違ったが恐らくキリトからユウキの居場所を聞いていたんだろう。

 

「で、キリト・・いや、和人。お前はどこまで知っている?」

 

屋上について和人を見つけた瞬間、俺はそう話を切り出した。

 

「どうしたんだよシンヤ。そんな藪から棒に。」

 

和人は、あからさまに嫌そうな顔をして答えた。

 

いや、ちょっと待て、なんでそんな嫌そうな顔してんの。

 

「おい、少し誤解がありそうだから一応言っとくぞ。俺はユウキが失踪した件、その原因について言っているんだが。」

 

「え、そうなのか!?俺はてっきり、また、お前の好きな人について長々と聞かされるのかと思ったんだが・・・気の所為か。」

 

和人は、ホッと安心したように言った。まぁ、それも少しあるんだけど、これは言わない方がいいか。

 

「で、どうなんだ。和人。お前はどこまで知っている?」

 

「絶剣の事なら推測でしか分からない。確認のしようがないからな。それでも良いなら話すけど。」

 

「ああ、話してくれ。」

 

もし、ここで俺の持っている知識と相違点があれば、これからどう行動するかも違ってくる。それを判断する為にも、確認は必須だ。

 

「・・・分かった。俺は絶剣は本当の意味であの世界の住人なんじゃないかと思ってる。そして多分俺たちSAO生還者よりも長くあの世界で過ごしている。だからこそ、あそこまでの仮想空間への順応性を持ったいる。それで失踪した原因は分からないけど。絶剣の居場所の検討はついてる。」

・・・こいつ、やっぱ主人公なんだなぁ、と改めて実感した。

 

普通さ、推測だけでそこまでたどり着けないよな!?限定的とは言え原作知識持ってる俺とほぼ同じくらいの情報量なんですけど!?本当こいつチートだな!

 

俺も、神から一応?チートである転生特典は貰ってるから人のこと言えないけど!

 

神「呼んだ!?」

 

呼んでねーよ!また出てきたのかよ!

 

神「だって、暇なんじゃもん!」

 

知るか!仕事しろよ!

 

神「・・・さてな、なんのことだ「神よ、早くこの書類の山を片付けてください!!」・・・分かった、分かったからそんな怒鳴らんといてくれ!じゃあの、シンヤ!」

 

・・・なんだったんだ、あいつ。てか、知らない声も聞こえたな。話し方的に部下かな、ご苦労様です。

 

「・・い、・・・おい、シンヤ。大丈夫か?いきなりぼーっとして。」

 

「いや、大丈夫だ。問題ない。」

 

取り敢えず神のことは放っておいて。

 

これで、俺の持っている情報と和人の持っている情報に大きな違いはないことが分かった。

 

これで安心して動けそうだ。

 

「あ、そうそう。もう一つ言っておきたいことがあったんだった。俺の好きな人のことなんだがさ。」

 

危ない、忘れるところだった。和人にはすぐバレるだろうし、もしかしたらもうバレているかもしれない。現にリズベットさんにはもうバレてる。

 

だけど、こいつには俺の口から言っておきたい。

 

「俺の好きな人ってユウキなん「知ってる。」

 

・・・言わせろよこの野郎。

 

「というか、みんな知ってるぞ?」

 

あれ?恋愛関係のみ妙に勘のいいリズベットさんと、最早チートでしかない推測力のある和人はともかく。なんでみんな知ってんの?

 

「え、俺そんなにあからさまに好意寄せてた?」

 

「いや、逆に聞くけど。絶剣が困ってるって言ったら即答で助けるって言ったり、決闘の時だって、お前を相手に一勝どころか完封負けしてる俺ですら良い勝負のできた絶剣を相手に、お前が引き分けってあり得ないだろ?つまり相手を傷つけたくなかったか、よほど動揺してたかのどっちか、もしくは両方という事になる。」

 

・・・いやいや、確かに言われてみればそうなんだけどさ!でも。それでみんなが気付くという事には・・・

 

「ちなみに、リズベットがみんなの前でお前と音が聞こえるように通話してたせいでみんなにバレてる。あ、明日奈には俺が話しといた。」

 

ふむふむ、オーケー理解した。つまり、あれだろ?

 

「お前とリズベットさんのせいじゃねーか!どうしてくれんだ!」

 

「うん、まぁ・・・リズにバレたのが運の尽きだったな。」

 

「みんなは良いとしてもアスナさんからユウキに伝わったらどうすんだよ!!」

 

やばいやばいやばい!ユウキに嫌われる!まだ、話し足りないし、もう少しくらい仲良くなっても罰は下らないと思うし。せめて好きだってバレるなら自分から言ってふられたい!・・・ふられるのかよ!

 

「あー、その辺は大丈夫じゃないか?ほら、明日奈もそんな言いふらすタイプでもないし。」

 

・・・確かにそうなんだけど、万が一って場合があるし。それにアスナさんとユウキって仲が良いし。こう、ぽろっと口を滑らしでもしたら俺が詰む!

 

「何故・・・こうなった。」

 

「いや、明らかに俺達に嫌という程聞かせた真也の自業自得だろ。」

 

それを言われると言い返せないのが現状。

 

あぁ、その時の俺を殴り飛ばしたい。後悔はしてないけど後悔している。結局どっちなんだろうか。

 

「はぁ、バレちまったもんはしょうがない。まぁ、これを話そうと思ったのもいずれはバレると思ったからだし。みんなに言う手間が省けたと考えればいいか。」

 

そこで昼休み終了の予鈴がなったので戻る事とする。

 

何か釈然としないが、仕方のないことだろう。

 

 

 

〜〜〜〜

 

和人と話して2日が経過した1月12日

 

昨日、アスナさんは無事にユウキと再会できたらしい。そして、突然ユウキに学校を行かせてあげたいと和人に言ったらしく、俺にはよく分からないがなんでも《視聴覚双方向通信プローブ》とやらを使って体験してもらうらしい。

 

本当は俺も一緒にユウキと学校で話したりしてみたいし、何か、出来ることがあれば手伝いたいのだが。生憎と今日を逃すと行動する機会が無いかもしれないので我慢する。

 

今俺の前にあるのは【横浜港北総合病院】だ。

 

学校?知らんがな。

 

そして、綺麗に磨かれたガラスの二重自動ドアをくぐり、カウンターまで向かい。受付の看護師に尋ねる。

 

「すいません。この病院に倉橋さんという医師はいらっしゃいますか?」

 

「え、えぇ、倉橋医師はいらっしゃいますが、どのようなご用件ですか?」

 

困惑したように返した看護師。まぁ、当然か。面会かと思ったら医者に用があるというんだから。

 

「いえ、少しお話ししたいことがありまして。」

 

「そうですか。では、少々お待ちください。」

 

ありゃ、意外とすんなり通ったな。てっきり、やんわりと断られると思ってたんだが。

 

しばらく待っていると男性医師がこちらに歩いてきた。恐らく彼が倉橋医師だろう。

 

「初めまして、医師の倉橋と申します。僕に何か御用との事でしたが、本日はどのようなご用件で?」

 

垂れ目気味の目をニコニコしながら丁寧に聞いてきた。

 

「いえ、少しお話しがあるのですがお時間よろしいでしょうか。」

 

ここまで来てもらっておいてなんだが、非番でもないのに長々と話をするわけにもいかまい。

 

「はい、昨日今日と午後は非番でして。・・・失礼ですがお名前は」

 

「俺は桐本 真也です。」

 

「ありがとうございます。では、真也さん。お話しとは。」

 

さぁ、ここからが本番だ。最悪の場合、強硬手段を取るしかないがそれは出来るだけ避けたい。正直こういったことは苦手なんだが。やるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「倉橋先生が主治医を務めてらっしゃる、紺野 木綿季さんについてなのですが。」

 





今回の倉橋先生との会話ですが続きは大分後に書く予定です。

次回は、倉橋先生との会話をカットしてから始まると思います。というのもまだ書いていないのでなんとも言えません。

この度はこのような駄文をお読み下さり誠にありがとうございました。


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