絶剣を愛する転生者の物語   作:小木 琉山

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どうも、小木 琉山です。

すみません、今回の話ではもしかしたら矛盾点があるかもしれません。ありましたらご報告して頂けると幸いです。

そして、前回の後書きにてBOB本戦が始まると言いましたが始まりません!申し訳ございません。

では、本編をどうぞ。


依頼遂行

今の時刻は午後3時になるかというくらいだろうか。

 

俺は今GGOにログインする為に総合病院に来ている。

 

BOBの本戦が始まるのは確か午後8時頃だったのでいささか早すぎるんじゃないかと思うかもしれないが、今の俺には昨日の夜の商談でキリトよりも早くログインしてやらなければならない事が出来たのだ。

 

「と、言うわけなんでよろしくお願いします、安岐さん!心電図のモニターとかは本番始まってからでいいんで!」

 

「良いよー、私今日は夜勤明けの非番だから何時間でも付き合っちゃうよ。」

 

「いや、それは流石に申し訳ないからモニターは8時からでおなしゃす」

 

夜勤明けの休養日まで出向いてくれるとかこの人が神か。中々いないぞ、そんな人。

 

神「なんじゃと!?儂の他にもこの世界に神がいたのか!?」

 

何処をどう曲解したらそうなるんだよ。最近まで大人しかったんだからこれからも大人しくしといてくれよ。

「あれ?どうしたんだい?少年、そんなにボーッとしちゃって。・・・もしかしてお姉さんと二人きりの状態を意識してしまったのかな?」

 

「あ、それはないです。俺はユウキ一筋なんで。」

 

というか、神と頭の中で会話とかしてると周りからはボーッとしてるように見られるのか。気をつけないと・・・

 

「そこまで即答で否定されると女としてのプライドとかボロボロなんだけど・・・」

 

あ、安岐さんが若干凹んでる。まぁ、キリトがきたら元に戻るか。

 

「それじゃあそろそろログインしますね。」

 

「あ、放置なのね。スルーなのね・・・了解。そういえばちょっと気になったんだけど。少し良い?」

 

「なんですか?」

 

婚活とかその辺の質問は勘弁して欲しいんだけど。彼女いない歴=現在の年齢+前世の年齢のある意味もう魔法使いにでもなれてんじゃないかってくらいの少年にそういう話はキツイのです。

 

「君、結構失礼だね。私はまだ二十代だからまだ大丈夫なのよ。それより、さっき言ってたユウキって彼女の名前かな?」

 

・・・ユウキが・・・彼女?何その幸せ全開になって空を飛んで行けそうなフレーズ。まぁ、空を飛んで落ちていきそうなのが現実なんだけどさ。俺は片思いで構わないのさ。・・・いかにも彼女がいない男子あるあるな思考になってそうで怖い。

 

っと、話は戻すが。これはどう答えよう。

 

俺が抑えきれずに語りまくった事は多々あるのだが、そういった時は大抵相手は聞くのに疲れてダウンして聞いていない事が常だった。

 

・・・まぁ、変に取り繕わなくてもいいか。この人カウンセラーらしいし口外はしないだろう。

 

「えっとですね。これは他言無用でお願いしたいんですけど。ユウキ、というのは俺が片思いしている

 

 

俺の命に代えてでも助けたい女の子の名前です。」

 

 

「・・・え、その子って何か病気に・・・いや、これ以上は聞かない方がいいね。ごめんね、ちょっとデリカシーがなかった。」

 

「ん?あ、すんません安岐さん、少し言い方重かったです。つまり、えっと、そのくらい好きだってことですよ。・・・と、そろそろ行かないと見つからないかもな。それじゃあ行ってきます。」

 

そう言って俺は答えも聞かずにログインした。

 

「え、いや、それにしてはさっきの表情とか、ってもうログインしてる!?」

 

安岐さんの言葉は、すぐさまログインした俺には届かず。部屋に反響するのみだった。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「うーん、やっぱりあの答え方は不味かったかな。最後の方安岐さんなんか言ってそうだったし。・・・お、これか?いや、違うな。」

 

ログインした俺は今マーケットで商品見て回りながら目当ての商品を探していた。

探しているのはアスナさんからの依頼を達成するのに必要なもので、正直このゲーム内に存在するのかは不明なものなのだ。

 

だが、俺は絶対に諦めない!

 

 

 

それから歩きまわる事数十分。

 

俺はマーケットの端っこにある小さなショーケースに入っているとあるものを前に歓喜に打ち震えていた。

 

「みつ、けた。遂に、遂に見つけたぞ!!」

 

・・・長かった、本当に長かった。何度も諦めそうになった。だが、俺は依頼を受けた以上最高の商品をお届けしなければならない。これは使命なのだ。

 

そしてこれがあれば。最高のものが作れるはずだ!

 

prrrr prrrr

 

「ん?通話?て、キリトか。ジャストタイミングだな。」

 

「どうしたんだ?キリト。というか頼みごとがあるんだが良いか?」

 

『別に良いぞ、今シノンと一緒で情報交換してるんだけど、お前もどうだ?』

 

「オーケー、すぐ行く。」

 

通話が終わると俺はキリトとシノンさんがいるという場所へ急いだ。

 

〜〜〜〜

 

「1つ聞きたいんだけど情報交換ってできるのか?俺とキリトが一方的に教えてもらうだけになるんじゃないか?」

 

キリトとシノンさんを見つけた俺は二人のいる席まで移動してキリトのとなりに座った。そして俺はここに着くまで疑問に思っていたことを口にした。

 

「えぇ、全くもってその通りよ。しかも運営が送ってきたメールを読めば全部分かるようなことだけのね。」

 

「そのぉ、俺の理解が正確かどうか、確認しておきたくて・・・」

 

「物は言いようね」

 

なんか二人の仲が良いのか悪いのかそろそろ分からなくなってきたな。文句は言いつつちゃんと教えてくれているみたいだし。ま、それよりも早くこなしますか。

 

「なぁ、キリト突然なんだけどさ。黙って何も見ずにこれを装備してくれ。」

 

そう言って俺はとあるアイテムをキリトに送った。

 

「なんだこれ?そこはかとなく怪しいんだが。まぁ、良いけど。」

 

そしてキリトがそれを装備すると

 

 

キリトの頭から2つの猫の耳が生えてきた。

 

俗にいうところの猫耳である。

 

「は?な、なんだこれ!?」

 

困惑するキリトを他所に俺は事前に用意してあった記録結晶を取り出した。

 

カシャッ、カシャカシャッ、カシャカシャカシャカシャ

 

「無言でシャッターを切るな!!というかこのオイル臭満載のゲームになんで猫耳があるんだよ!アンバランスすぎるだろ!」

 

キリトが非難の声を上げるが俺には関係ない。ただ依頼を遂行するだけだ。

ちなみにシノンさんは猫耳のキリトが視界に入った瞬間、ツボに入ったのか先程から笑いながら悶えてらっしゃる。

 

さらに撮ろうとしたが、キリトは装備欄から猫耳を解除してしまった。

 

「おいシンヤ、お前撮った画像をどうするつもりだ!?」

 

え?何を当然のことを書いてらっしゃるのだろうか。

 

「とある方々からの依頼品に加えるのさ。」

 

「な!?や、やめろーー!早くそれを渡せ!全て削除してやる!」

 

とても試合前の雰囲気には見えない空間がそこに出来上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




このような駄文にお付き合い下さり誠にありがとうございました。

次こそ次回からBOB本戦です。

お付き合いの程よろしくお願い致します。

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