どうも、小木 琉山です。
先に謝っておきます。
申し訳ございません!!
正直、中々フェアリーダンス編が終わらないので焦っていました。
よって、今回はコロコロと場面が変わっていきます。
読みにくいとは思いますがお付き合いくださると幸いです。
では本編をどうぞ。
しばらく世界樹の下で待っているとキリトがログインしてきた。
「よう、仲直りできたか?キリト」
キリトは何か覚悟でも決めたのか、力強い瞳で答えた。
「いや、今から話をつけてくるところだ。悪いな、シンヤ。」
「どうって事ない・・・と、言いたいところなんだが。妹にまでフラグを立てた件詳しく聞かせてもらうからな」
もちろん、記録結晶等で録音はするけど。そしてそれを・・・まぁ、言わずとも分かりますよね?
「じゃあ、行ってくる。後でスグ・・・リーファも来るはずだから。仲直りできたら、今度こそ、あのクエストをクリアしよう。」
そう言って、キリトは拳をこちらに向ける。
「さっき、串刺しにされてたくせにクリアとかよく言うよ。まぁ、俺がいるんだから大船に乗ったつもりでいたまえ。」
そして、俺はキリトの拳に自分の拳をコツンと合わせた。
「ははは、今度はそう簡単にやられやしねーよ。」
「ま、期待はしないでおくか。」
そして、ひと通り会話が終わるとキリトは北の方に向かい飛んで行った。
〜〜〜〜
キリトが飛んでいってそう時間の経たないうちにいきなり大声が聞こえてきた。
何事かと見に行くと、そこにはリーファさんとシルフの少年がいた。
聞いていると、なにやらシルフの少年はリーファさんのことが好きらしい、そして愛の告白の真っ最中だった。
「・・・・・・・リーファちゃん・・・直葉ちゃんのこと、好きだ!」
そして、リーファさんに唇を寄せて行く。
やるな、アイツ。リーファさん完全に固まってるし。だけどリーファさんが硬直から解けたらどうなることやら。
「待ってって・・言ってるでしょ!!」」
案の定、シルフの少年にリーファさん渾身のショートブローが炸裂した。
そこから少し話してリーファさんはキリトと同じく北の方に飛んでいった。
俺は先程のシルフの少年に話しかけることにした。聞いた限りリーファさんの友達?らしいし。
「よう、リーファさんに告白して敢え無く玉砕したシルフの少年。」
「ちょ、いきなり失礼じゃないですか!?僕は本気でリーファちゃんのことが好きでって、あなた誰ですか!?リーファちゃんの知り合いですか!?」
おお、中々にからかい甲斐のあるもとい、反応の面白い子だなあ。
「んーとだな。リーファさんは俺にとって親友の妹で友達だ。因みに恋愛感情は抱いてないから安心しろ。後、俺はシンヤだ。そのままシンヤと呼んでくれ。」
「そうなんですか。僕はレコンです。よろしくお願いします。」
こうして、俺はレコンと友達となり。二人が戻って来るまで話していた。
〜〜〜〜
無事に仲直りして、戻ってきたキリトとリーファさんと合流して。俺たちは本格的にグランドクエスト攻略に乗り込んだ。
リーファさんとレコンは、魔法等で支援俺とキリトは前衛でガーディアンを突破する。
最初の内は、ガーディアンの数もそれほどではなく。まだ余裕があったが、攻略が進むにつれてガーディアンの産み出される量も増えスピードも上がっていた。
レコンが自爆魔法で一気に数を減らしたもののやはり多勢に無勢。上の天蓋はガーディアンで埋め尽くされていた。
神との地獄の様なイジメもとい訓練を受けた俺でもギリギリな数を相手にもう無理かと思われたが、直後入口の方からシルフの精鋭部隊と飛龍に乗ったケットシーの竜騎士隊が応援に来てくれた。
二種族の切り札の威力は凄まじくガーディアン達は次々と倒され、キリトはどんどん上に登って行く。
俺?俺はガーディアンが産み出される側から斬っていってますよ。
そして、リーファさんの剣を受け取って二刀流となったキリトが遂にガーディアンの壁を越えた。
俺たちはそれを確認したサクヤさんの撤退の指示で、門へと撤退した。
「お兄ちゃん大丈夫かなあ。」
リーファさんは心配そうにそう呟いた。
「リーファさん、大丈夫ですよ。アイツのことだからどうせ、なんとかしてますって。多分アイツ、アスナさんのこと助けだしたらすぐに病院の方行くだろうから、俺はログアウトして先に病院に向かいますよ。リーファさんはどうします?」
そして、なんとかしてあの写真を二人で見てもらわないと。感動や再会の後の修羅場って中々レアだからな。
「あたしは家でお兄ちゃんの帰りを待つよ。」
「そうですか、じゃあリーファさん、またいつか」
「うん、シンヤ君ありがとね。お兄ちゃんの手助けをしてくれて。」
ほんと、アイツいい妹さん持ってるなあ。こんな子にフラグ立ててんじゃねーよ。
「いやいや、俺今回ほとんど何もしてないよ?まぁ、お礼の言葉は受け取っときます。じゃあ」
俺はそう言ってログアウトした。
〜〜〜〜
ログアウトしてから俺は、すぐさま身支度をして病院へ向かった。途中でキリトからアスナさんを一悶着あったものの助け出せたと、連絡があった。
先に着いたので病院の前で待っていると、挙動不審の男性が駐車場の方に歩いていくのが見えた。
怪しく思って駐車場に行ってみるとへたり込み悲鳴を上げている先程見かけた男性と、キリトがいた。
・・・何があったよ。
「おい、キリト。正直訳わからないから説明して欲しいんだが。」
「シンヤか。そういえばお前には話してなかったな。こいつは須郷。アスナをあの世界に閉じ込めていた元凶だ。」
うわお、まさかのラスボスでしたか。まぁ、ラスボスの威厳とか皆無だけど。
「そうか。・・・よし、こいつの事は任せろ。お前はすぐにアスナさんのとこに行け。」
「ああ、そうさせて貰う。本当にありがとうな、シンヤ。助かった。」
それ、世界樹の下でも言ってただろうが。というか言葉は飲み込んでおく。
キリトは走って病院の方に行った。
これで、万事解決だな、本当に長かったな。
・・・さて、このラスボス(笑)どうしよう?
〜〜〜〜
あの後、俺は須郷を警察さんに突き出した。もちろん足を引きずって運んだがな。
何故、警察は最初俺の事を逮捕しようとしていたのか今でも謎だ。
そして俺は今カフェテリアで二人の女子生徒とイチャつくカップルを眺めていた。
「もう、リズ・・・里香さん、もうちょっと静かに飲んでくださいよ」
「だってさぁ・・・あー、キリトのヤツ、あんなにくっついて・・・」
「いや、それには全く同意する。イチャつきやがってあのバカップルめ・・・」
リズベットこと 、里香さんとシリカさんこと珪子さんとそんな話をしながら俺は考え事をしていた。
いつユウキと会うことができるのかという事についてだ。
それというのも、神に頼んでユウキの記憶だけはある俺だが、ユウキが登場するのはALOなのである。だが、それまでの記憶がないため、どのタイミングで登場するのかが全く分からないのだ。
本当に早く会いたい。どうにか情報を入手できないものか。
ふと、横を見てみると、里香さんと珪子さんが火花を散らして、同時に空を見上げて、同時にため息を吐いた。
二人とも、仲良いですよね。
〜〜〜〜
所変わってダイシーカフェ。
俺たちは今回の主役を待ち望んでいた。
そして遂にキリトが入店した途端俺たちは歓声を上げ拍手を鳴らし口笛を鳴らした。
「・・・おいおい、俺たち遅刻はしてないぞ」
呆気にとられたキリトがそういうと里香さんが歩み出て言った。
「へっへ、主役は最後に登場するものですからね。あんた達にはちょっと遅い時間を伝えてたのよん。さ、入った入った!」
そして、俺と里香さんと珪子さんで店内の奥のステージにキリトとアスナさんと直葉さんを押し上げた。
スポットライトがステージの三人を照らして里香さんが声をあげた。
「それでは皆さん、ご唱和ください。・・・せーのぉ!」
『キリト、SAOクリア、おめでとう!!」
こうして、俺たちのあの事件は幕を閉じた。
この様ないつにも増して拙い駄文にお付き合いくださりありがとうございます。
次回は、ファントムバレット編に入ると思います。
これを乗り切れば遂にユウキを登場させることができるので頑張ります。
誠にありがとうございました。